12 Oracle GoldenGateの構成

この章では、Oracle GoldenGateのReplicatの構成方法について説明します。この章は次の項で構成されています:

内容は次のとおりです。

12.1 Oracle GoldenGate Replicatの構成

この項では、大多数のターゲット・データベース・タイプで必要とされる基本的なReplicatパラメータについて説明します。追加のパラメータが必要な場合があります。ご使用のターゲット・データベース向けOracle GoldenGateのインストレーションと構成のドキュメント、およびOracle GoldenGateリファレンスを参照してください。

ターゲットのレプリケーション・サーバーまたはデータベース・システム上で次のステップを実行します。

  1. Oracle GoldenGateの管理の手順に従ってManagerプロセスを構成します。
  2. Managerのパラメータ・ファイルで、PURGEOLDEXTRACTSパラメータを使用して、ローカル証跡からのファイルの消去を制御します。
  3. Replicatチェックポイント表を作成します。この目的には複数のオプションがあります。Oracle GoldenGateの管理を参照してください。
  4. Replicatグループを作成します。説明上、このグループをrepと呼びます。
    ADD REPLICAT rep, EXTTRAIL remote_trail
    

    EXTTRAIL引数を使用して、Replicatグループをソース・サーバー上でデータ・ポンプに指定されているリモート証跡にリンクします。

  5. EDIT PARAMSコマンドを使用して、Replicatグループにパラメータ・ファイルを作成します。データベース環境に適用される他のパラメータに加え、例12-1に示されているパラメータを含めてください。

例12-1 Replicatグループのパラメータ

-- Identify the Replicat group:
REPLICAT rep
-- Specify database login information as needed for the database:
[TARGETDB dsn2,] [USERID user id[, PASSWORD pw]]
-- Specify error handling rules (See the NOTE following parameter file):
REPERROR (error, response)
-- Specify tables for delivery:
MAP owner.table, TARGET owner.table;

注意:

復元の状況では、Replicatで一部の更新が2回適用された可能性があります。multiset表に影響する場合には、この結果、重複する行が作成される可能性があります。Replicatパラメータ・ファイルでREPERRORパラメータを使用して、Replicatで重複する行が無視されるようにします。

12.2 Oracle GoldenGateのその他の構成ガイドライン

Oracle GoldenGate環境をインストールして構成したら、次の内容を考慮してください。

12.2.1 大量の更新操作および削除操作の処理

大量の行数を更新または削除する操作によって、サブスクライバ・データベースの行ごとに個別の更新および削除が生成されます。これによって、Teradataのサブスクライバ・システムでロック・マネージャのオーバーフローが発生し、その結果、Replicatプロセスが終了する可能性があります。

これらのエラーを回避するには、操作のレプリケーションを一時停止してから、ソース・システムおよびターゲット・システムでそれらの操作を手動で実行します。レプリケーションを一時停止するには、そのセッションにのみレプリケーションを一時停止する次のコマンドを使用します。その表の他のセッションの操作は正常にレプリケートされます。

set session override replication on;
commit;

12.2.2 複数の接続の回避

デフォルトでは、Replicatプロセスによって、カタログの問合せ用に新しい接続が作成されます。DBOPTIONSパラメータとNOCATALOGCONNECTオプションを併用することで、この余分な接続を回避できます。

12.2.3 初期同期の実行

Oracle GoldenGateを使用してトランザクションの変更を初めて送信する前に、ソース・データおよびターゲット・データの初期同期を実行して初期ロードを構成します。Oracle GoldenGateの管理を参照してください。