3 『Oracle Fusion Middleware Oracle GoldenGate Microservices Architectureのインストール』

Oracle DatabaseでのOracle GoldenGate Microservices Architecture (MA)のインストールは、次の3つのステップによるプロセスです。

  1. Oracle GoldenGate MAをインストールします。

  2. 必要な環境変数を設定します。

  3. 構成アシスタントを使用してOracle GoldenGateインスタンスをデプロイします。

MAはOUIを使用してインストールします。OUIでコマンドラインのサイレント・インストールを使用することもできます。

インストーラは、選択したデータベースに関連付けられる中央インベントリにOracle GoldenGateホーム・ディレクトリを登録します。OUIを使用して製品がインストールされている場合、インベントリには、ホストにインストールされるすべてのOracleソフトウェア製品の情報が格納されます。

トピック:

3.1 OUIを使用した対話型インストールの実行

対話型インストールでは、必要なインストール情報を求めるグラフィカル・ユーザー・インタフェースが提供されます。

次の手順は新規インストールおよびアップグレードに適用されます。

  1. Oracle GoldenGateをインストールする一時ステージング・ディレクトリを作成します。たとえば、mkdir /u01/stage/oggscです。
  2. インストール用のZIPファイルを一時ステージング・ディレクトリに解凍します。
  3. ディレクトリを展開して、fbo_ggs_Linux_x64_services_shophome/Disk1/runInstallerプログラムをUNIXまたはLinuxで実行します。
    OUIインストール・ウィザードが起動されます。
  4. 「Select Installation Option」ページで、ご使用の環境のOracle Databaseを選択し、「Next」をクリックして続行します。
  5. 「Specify Installation Details」ページで、次を指定します。
    • 「Software Location」で、新しいOracle GoldenGateのインストール・ディレクトリを指定します。デフォルトの場所はユーザーのホーム・ディレクトリの下にあります。マウントされておらず、割当て制限のないローカル・ディレクトリに変更することをお薦めします。指定したディレクトリは、Oracle中央インベントリの登録済のホームにはできません。

    • 「Next」をクリックして続行します。これが既存のOracle GoldenGateインストールへのアップグレードである場合、OUIでは選択したソフトウェアの場所にファイルまたはディレクトリがあると示されます。「Yes」をクリックします。

  6. 中央インベントリが含まれないホストにOUIからOracle製品を最初にインストールする場合は、「Create Inventory」ページが表示されます。
    • 「Inventory Directory」で、中央インベントリのディレクトリを指定します。これには、空の新規または既存のディレクトリが可能で、ディスク領域の量が画面に表示されます。ディレクトリを共有ドライブ上に置くことはできません。

    • メンバーにインベントリ・ディレクトリへの書込み権限があるオペレーティング・システム・グループを選択します。このグループは、Oracle GoldenGateのサブディレクトリへのインベントリ情報の追加に使用されます。

    • 「Next」をクリックして続行します。

  7. 「Summary」ページで、インストールに十分な領域があり、インストールの選択が正しいことを確認します。
    • (オプション)「Save Response File」をクリックして、インストール情報をレスポンス・ファイルに保存します。このファイルを入力として使用して、コマンドラインからインストーラを実行し、他のシステムで成功したインストールの結果を複製します。このファイルを編集、またはテンプレートから新しいファイルを作成できます。

    • 「Install」をクリックしてインストールを開始するか、「Back」をクリックして戻り、入力指定を変更します。既存のOracle GoldenGateインストールをアップグレードする際、OUIではソフトウェアの場所にファイルまたはディレクトリがあると示されます。「Yes」をクリックして続行します。

    • 中央インベントリ・ディレクトリを作成すると、INVENTORY_LOCATION/orainstRoot.shスクリプトを実行するように求められます。このスクリプトは、rootオペレーティング・システム・ユーザーとして実行されます。このスクリプトでは、インベントリ・データが確立され、インストールされるOracle製品ごと(この場合はOracle GoldenGate)にサブディレクトリが作成されます。

    インストールが終了すると、通知されます。
  8. 「Close」をクリックしてインストールを完了します。

3.2 OUIを使用したサイレント・インストールの実行

コマンドライン・インタフェースからのサイレント・インストールは、システムにX-Windowsやグラフィカル・インタフェースが備わっていない場合またはインストールを自動化する場合に実行できます。

サイレント・インストールでは、Oracle製品のインストール時に、組織の複数のユーザーが確実に同じインストール・プロセス・オプションを使用するようになります。

サイレント・インストールは、レスポンス・ファイルを使用して進められます。レスポンス・ファイルは、対話型のOracle Universal Installerセッションで「Save Response File」オプションを選択して保存するか、バイナリ解凍後のレスポンス・ディレクトリにあるoggcore.rspテンプレートを編集することで作成できます。

Oracle GoldenGateレスポンス・ファイルには、Oracle GoldenGateに固有のパラメータに加えて、Oracle構成パラメータの標準のセットが含まれます。これらのパラメータは、インタラクティブ・セッションのフィールドに対応します。レスポンス・ファイルの場所は、unzipped_directory/fbo_gg_Linux_x64_services_shiphome/Disk1/responseです。

レスポンス・ファイルを使用してインストールを実行する場合は、次のコマンドを発行します。

unzipped_directory/fbo_gg_Linux_x64_services_shiphome/Disk1/runInstaller -silent -nowait -responseFile absolute_path_to_response_file