2 このリリースの新機能

この章では、Oracle GoldenGateの特長、機能拡張および変更箇所について説明します。ソフトウェアのリリース後、リリース・ノートは定期的に更新されます。このドキュメントは発行された時点において正確です。

2.1 新機能

この項では、Oracle GoldenGateの特長と機能拡張について説明します。

2.1.1 リリース18c (18.1.0) - 2019年1月

Teradata

ReplicatはTeradata 16.20に対してサポートされます。

MySQL

リモートMySQL Captureを使用すると、動作保証されたLinux x64ハブ・サーバーにOracle GoldenGateをインストールしてLinuxまたはWindowsで実行されているMySQL 5.6+からリモートで取得できます。

2.1.2 リリース18c (18.1.0) - 2018年10月初期リリース

Oracle Database

取得(Extract)および適用(Replicat)は、Oracle Database18cに対してサポートされています。

アイデンティティ列がサポートされる

Oracle Database 18c以降では、アイデンティティ列のレプリケーションがサポートされています。統合Extractおよび統合Replicatまたは統合パラレルReplicatの使用が必要です。

データベース内アーカイブのレプリケーション

行アーカイブが有効な表のレプリケーションは、Oracle Database 18c以降でサポートされます。証跡形式は、12.3以上である必要があります。

一意キー(UK)を持つ表の自動CDR

Oracle Database 18c以降では、NULL以外の列が少なくとも1つある一意キーを持つ表の自動競合検出および解決(CDR)がサポートされています。

コンポジット・シャーディング

Oracle Database 18c以降では、コンポジット・シャーディングがサポートされています。

DB2 for z/OS
Extractスループットの向上

使用可能な通信帯域幅をさらに効率的に利用することで、Extractスループットが向上しました。

データベース・サポート

DB2 for z/OSバージョン12.1がサポートされるようになりました。

DB2 for z/OS ECSA要件の緩和

ECSA要件は、実行Extractごとに固定値68KBに緩和されました。以前のOracle GoldenGateリリースでは、ECSAはTRANLOGOPTIONS BUFSIZEパラメータの設定によって異なりました。

TIMESTAMPデータ型の機能拡張

TIMEZONETIMESTAMPがサポートされるようになり、TIMESTAMP精度が最大9まで増やされました。

Extract柔軟性

Oracle GoldenGate Extractで使用されるExtractストアド・プロシージャまたはユーザー定義表関数の構成可能なスキーマです。

DB2 LUW
TRANLOGOPTIONS MIXEDENDIAN[ON|OFF]

DB2 LUW用のOracle GoldenGate Extractでは、データベースおよびOracle GoldenGateが異なるバイト順序サーバーで実行されているクロスエンディアン取得がサポートされるようになりました。

TRANLOGOPTIONS DB2APIRETRY retry_count

これは、特定のエラーを返すときにDB2ログ読取りAPI db2ReadLog()を再試行する回数を変更できる新しいオプションです。

PureScaleのサポート

Oracle GoldenGateは、DB2 LUW PureScaleから取得できます。

TIMESTAMPデータ型の機能拡張

TIMESTAMP精度は最大9まで増やされました。

MySQL
リモート取得サポート

Oracle GoldenGateは、Linux x64ビットに対するリモート取得をサポートしていますが、Windowsでは使用できません。リモートの取得および配信は、Amazon Aurora MySQL 5.7以上およびAmazon RDS for MySQLでもサポートされます。

MariaDBの取得および配信サポート
取得および配信はMariaDB 10.2以上でサポートされています。

2.2 デフォルト動作の変更

この項では、最新リリースに関してOracle GoldenGateのデフォルト動作の変更について説明します。

2.2.1 リリース18c (18.1.0) - 2018年10月初期リリース

FORMAT RELEASEはOracle GoldenGate 18cでサポートされる

EXTTRAILコマンドおよびRMTTRAILコマンドでは、FORMAT RELEASEに値18.1を使用できます。

パフォーマンスの監視はクリティカル・サービスとして指定可能

ユーザーは、パフォーマンス・モニターをクリティカル・サービスとして指定できるようになり、関連するBDB/LMDBデータベースの場所を指定できます。

2.3 非推奨になった機能

この項では、Oracle GoldenGateの非推奨になった機能とサポートされなくなった機能について説明します。

2.3.1 リリース18c (18.1.0) - 2019年2月

Oracle GoldenGateのGENLOADFILESサポート

GENLOADFILESパラメータは、Oracle GoldenGate 12.1以降では非推奨になりました。

2.3.2 リリース18c (18.1.0) - 2018年10月初期リリース

Oracle Database

クラシックExtract (取得)は、Oracle GoldenGate18c (18.1.0)では非推奨です。つまり、クラシック取得(Extract)プロセスに対する機能拡張はなくなります。