apex.debugネームスペース
このネームスペースは、Oracle Application Expressのすべてのデバッグ・ファンクションを格納します。
- ログ・レベルの定数
- apex.debug.error
- apex.debug.getLevel
- apex.debug.info
- apex.debug.log
- apex.debug.message
- apex.debug.setLevel
- apex.debug.trace
- apex.debug.warn
親トピック: JavaScript API
ログ・レベルの定数
LOG_LEVEL
apex.debug.LOG_LEVEL = {
OFF: 0,
ERROR: 1,
WARN: 2,
INFO: 4,
APP_TRACE: 6,
ENGINE_TRACE: 9
};
表38-2 LOG_LEVELの説明
値 | 説明 |
---|---|
|
ロギングは無効です。 |
|
エラー・ログ・レベル。 |
|
警告ログ・レベル。 |
|
情報ログ・レベル。 |
|
アプリケーション・トレース・ログ・レベル。 |
|
エンジン・トレース・ログ・レベル。 |
親トピック: apex.debugネームスペース
apex.debug.error
エラー・メッセージをログに記録します。errorファンクションは、サーバーからまたはapex.debug.setLevelを使用して設定されたログ・レベルに関係なく常にエラーを書き込みます。メッセージは、使用可能な場合、ブラウザの組込みコンソール・ロギングを使用して書き込まれます。サポートされている場合、console.trace
がコールされます。古いブラウザでは、コンソール・オブジェクトやその機能の一部がサポートされていないこともあります。
パラメータ
表38-3 debug.errorのパラメータ
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
...* |
任意 |
コンソールにログが出力される任意の数のパラメータ。 |
例1
この例では、メッセージ"Update Failed"をコンソールに出力します。
apex.debug.error("Update Failed");
例2
この例では、例外メッセージをコンソールに出力します。
apex.debug.error("Exception: ", ex);
親トピック: apex.debugネームスペース
apex.debug.getLevel
デバッグ・ログ・レベルを戻すメソッド。デバッグ・ログ・レベルは非表示のアイテム"#pdebug"と同期がとられます。
パラメータ
なし
戻り値
ログ・レベルを整数の1から9、またはデバッグ・ログが無効になっていることを示す0 (ゼロ)として戻します。
例
この例では、ログ・レベルを取得し、先頭に"Level"
を付け、コンソールにログを出力します。
apex.debug.log("Level=", apex.debug.getLevel());
参照:
戻り値の意味は、「ログ・レベルの定数」を参照してください。
親トピック: apex.debugネームスペース
apex.debug.info
情報メッセージをログに記録します。レベルをINFOに設定したapex.debug.message
と同様です。
パラメータ
表38-4 debug.infoのパラメータ
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
...* |
任意 |
コンソールにログが出力される任意の数のパラメータ。 |
例
この例では、ログ・レベルがINFO以上の場合に、情報メッセージをコンソールに出力します。
apex.debug.info("Command successful");
親トピック: apex.debugネームスペース
apex.debug.log
メッセージをログに記録します。レベルを最高レベルに設定したapex.debug.message
と同様です。
パラメータ
表38-5 debug.logのパラメータ
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
...* |
任意 |
コンソールにログが出力される任意の数のパラメータ。 |
例
この例では、現在のログ・レベルに関係なく、ログ・レベルを取得してコンソールに出力します。
apex.debug.log("Level=", apex.debug.getLevel());
親トピック: apex.debugネームスペース
apex.debug.message
指定されたデバッグ・ログ・レベルでメッセージをログに記録します。サーバーからまたはapex.debug.setLevel
を使用して設定されたログ・レベルは、メッセージを実際に書き込むかどうかを制御します。設定されたログ・レベルがpLevel以上である場合、メッセージは書き込まれます。メッセージは、使用可能な場合、ブラウザの組込みコンソール・ロギングを使用して書き込まれます。古いブラウザでは、コンソール・オブジェクトやその機能の一部がサポートされていないこともあります。
パラメータ
表38-6 debug.messageのパラメータ
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
|
NUMBER |
1から9の数値で、レベル1は最も重要であり、レベル9は最も重要ではありません。 |
...* |
任意 |
コンソールにログが出力される任意の数のパラメータ。 |
例
この例では、ログ・レベルが7以上である場合、メッセージ"Testing"をコンソールに出力します。
apex.debug.message(7,"Testing"));
親トピック: apex.debugネームスペース
apex.debug.setLevel
デバッグ・ログ・レベルを設定するメソッド。指定されたレベル以下のログ・メッセージがコンソール・ログに書き込まれます。デバッグ・ログ・レベルは、サーバーから取得される非表示のアイテム#pdebug
と同期がとられるため、このファンクションをコールする必要はほとんどありません。
パラメータ
表38-7 debug.setlevelのパラメータ
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
|
NUMBER |
1から9の数値で、レベル1は最も重要であり、レベル9は最も重要ではありません。 |
例
この例では、ログ・レベルをアプリケーション・トレースに設定します。
apex.debug.setLevel(apex.debug.LOG_LEVEL.APP_TRACE));
親トピック: apex.debugネームスペース
apex.debug.trace
トレース・メッセージをログに記録します。レベルをAPP_TRACE
に設定した apex.debug.message
と同様です。
パラメータ
表38-8 debug.traceのパラメータ
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
...* |
任意 |
コンソールにログが出力される任意の数のパラメータ。 |
例
この例では、デバッグ・ログ・レベルがAPP_TRACE
以上の場合に、ログ・メッセージをコンソールに出力します。
apex.debug.trace("Got click event: ", event);
親トピック: apex.debugネームスペース
apex.debug.warn
警告メッセージをログに記録します。レベルをWARNに設定した apex.debug.message
と同様です。
パラメータ
表38-9 debug.warnのパラメータ
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
...* |
任意 |
コンソールにログが出力される任意の数のパラメータ。 |
例
この例では、デバッグ・ログ・レベルがWARN以上の場合に、警告メッセージをコンソールに出力します。
apex.debug.warn("Empty string ignored");
親トピック: apex.debugネームスペース