14 Oracle WebCenter Portalのアクセシビリティ機能とヒント

このトピックには、Oracle WebCenter Portalのアクセシビリティ機能に関する情報のリンクおよび関連情報が記載されています。

内容は次のとおりです

Oracle WebCenter Portalのアクセシビリティ・オプションの設定

アクセシビリティ・オプションを使用して、スクリーン・リーダーで使用するためにアプリケーション・ユーザー・インタフェース(UI)を最適化し、高コントラスト色のサポートおよび大きいフォントのサポートを有効にできます。

内容は次のとおりです。

アクセシビリティ・オプションについて

スクリーン・リーダーを使用するときには、メニュー・アイテムおよびリソース・カタログ・アイテムの選択に特別な要件がある場合があります。

アクセシビリティ・オプションは、「プリファレンス」ページの「一般」パネルに表示されます。アクセシビリティ・オプションは、アプリケーション・ユーザー・インタフェースのナビゲートにおいて視覚障害などのあるユーザーを支援します。

ノート:

無効になっているアクションは、画面に白の背景にグレーで表示されます。一部のユーザーはこの色合いのコントラストを識別しにくいと感じます。

アクセシビリティ・モードの有効化

この手順を使用してインタフェースのアクセシビリティ・モードを有効にします。

  1. メニュー・バーのユーザー・メニューで「プリファレンス」を選択します。
  2. 「一般」ページで「アクセシビリティ設定」を選択し、必要なオプションを選択します。
    • スクリーン・リーダーを使用するスクリーン・リーダーを使用するためにインタフェースを強化します。

    • 高コントラスト色を使用しますWebCenter Portalのユーザー・インタフェースを、高コントラスト機能が有効化されているオペレーティング・システムやブラウザと互換性のあるものにします。たとえば、WebCenter Portalでは、使用する背景イメージとCSSスタイルを高コントラスト・モードに変更して、視覚的な情報が失われないようにします。

      ノート:

      高コントラスト・モードは、ブラウザまたはオペレーティング・システムの高コントラスト・モードと併用することで、一段と有効になります。また、高コントラスト・モードと大きいフォント・モードの併用が有効な場合もあります。

      白い画面に対する無効なアクションの色(グレー)の対比は、一部のユーザーには識別が難しい可能性があります。無効なアクションは選択できないため、この問題はWebCenter Portalの使用には影響しません。

    • 大きいフォントを使用しますこのオプションで、ブラウザのズームに適したコンテンツを有効にします。デフォルトのモードでは、ほとんどのテキストと多くのコンテナで固定のフォント・サイズを使用して、一貫性のある定義された体裁を提供しています。大きいフォント・モードでは、テキストやコンテナは一段とスケーラブルです。柔軟なスケーラビリティによって、WebCenter Portalは大きいフォント・サイズに設定されたブラウザと互換性を持ち、ブラウザのズーム機能とも併用できます。

      ノート:

      大きいフォント・モードまたはブラウザのズーム機能を使用しない場合は、大きいフォント・モードを無効にします。また、高コントラスト・モードと大きいフォント・モードの併用が有効な場合もあります。

    選択すると、変更内容がすぐに適用されます。

Oracle WebCenter Portalのアクセシビリティ機能

Oracle WebCenter Portalのアクセシビリティ機能について学習します。

内容は次のとおりです。

Oracle WebCenter Portalのアクセシビリティ機能について

必要なランタイム・アクセシビリティ・モードをユーザーが設定できるようにします。

ユーザーが実行時にページをカスタマイズできるようにする場合、ユーザーが行ったどのカスタマイズにもすべてのユーザーがアクセスできるようにする必要があります。ユーザーが実行時に作成できるすべてのコンポーネントでは、アクセシビリティ関連のすべての属性がプロパティ・インスペクタに表示され、ここでユーザーは属性を適宜設定できます。

アクセシビリティ対応HTMLを生成するためのコンポーザ・コンポーネントの設定

コンポーザのコンポーネントの属性を設定して、アクセシビリティ対応HTMLを生成できます。

コンポーザ・コンポーネントを自分のアプリケーション・ページに追加し、実行時に編集できるようにすることができます。アクセシビリティ対応HTMLを生成するために使用できるコンポーネントについては、次の表を参照してください。

表14-1 アクセシビリティ属性を持つコンポーザ・コンポーネント

コンポーネントの目的 コンポーネント アクセシビリティ属性
画像リンクのアクセシビリティ。

pe:imageLink

shortDesc - 必須。この属性は、HTMLのalt属性に変換されます。

accessKey - オプション。この属性は、コンポーネントに簡単にアクセスするために使用するニーモニック文字を設定します。

ページ・レイアウトのアクセシビリティ。

pe:layoutCustomizable

shortDesc - 必須。この属性は、HTMLのalt属性に変換されます。

accessKey - オプション。この属性は、コンポーネントに簡単にアクセスするために使用するニーモニック文字を設定します。

フレーム・レイアウトのアクセシビリティ

cust:showDetailFrame

shortDesc - 必須。この属性は、HTMLのalt属性に変換されます。

次の表に示すコンポーネントには設定可能なアクセシビリティ・モードがありません。

表14-2 アクセシビリティ属性を持たないWebCenter Portalコンポーザ・コンポーネント

コンポーネント アクセシビリティ属性

pe:changeModeButton

アクセシビリティ属性はありません

pe:changeModeLink

アクセシビリティ属性はありません

pe:pageCustomizable

アクセシビリティ属性はありません

cust:panelCustomizable

アクセシビリティ属性はありません

ポートレットのアクセシビリティ・オプションの理解

ポートレット属性を設定する際にはアクセシビリティのベスト・プラクティスを使用します。

最新のスクリーン・リーダーではIFramesはうまく機能しません。一部のアクセシビリティ標準では使用自体が許可されません。

ノート:

Oracle JSF Portlet Bridgeを使用して作成されたポートレットの場合、requireIFrameコンテナ・ランタイム・オプションがtrueに設定されています。これがデフォルトになっている理由は、JavaScriptの問題により、これらのポートレットが複雑すぎてOracle ADFページで直接レンダリングできないためです。

WebCenter Portalでは、renderPortletInIFrameという名前のadf:portletタグで、オプションの属性を提供しています。この属性をfalseに設定すると、IFrameが使用できなくなります。

Oracle WebCenter Portalのキーボード・ショートカット

Oracle WebCenter Portalでサーバー・オブジェクトを選択して移動するには、このトピックで説明するキーボード・ショートカットを使用します。

表14-3 ポータル編集のキーボード・ショートカット

作業 キーボード・ショートカット

ポータル・ビューアによるポータルの編集

[Ctrl]+[Shift]+[E]

表14-4 Site Studioファイルのコンテキスト内編集のキーボード・ショートカット

作業 キーボード・ショートカット

Site Studioファイルをコンテキスト内で編集するためのコントリビューション・モードの開始および終了

[Ctrl]+[Shift]+[C]

表14-5 リッチ・テキスト・エディタでの編集のキーボード・ショートカット

作業 キーボード・ショートカット

ツールバーに移動します。

[Alt]+[F10]

ツールバーでは、後続のボタン・グループに移動します。

ダイアログでは、後続の要素に移動します。

[Tab]

ツールバーでは、前のボタン・グループに移動します。

ダイアログでは、前の要素に移動します。

[Shift]+[Tab]

ツールバーでは、ボタン・グループ内のボタン間で移動します。

ダイアログでは、フィールド内で移動します。

[←]または[→]

ツールバーでは、現在のボタンやメニュー項目を選択します。または、ドロップダウン・リストやメニューを開きます。

ダイアログでは、現在のカーソル位置の入力を確定します。

[Enter]

ドロップダウン・リストの選択項目間を移動します。

[↑] / [↓]

コマンドを実行することなく、メニューを閉じます。サブメニュー内では、そのサブメニューを閉じて、親のコンテキスト・メニューにフォーカスを戻します。もう一度[Esc]を押すと、そのメニューが閉じられます。ダイアログでは、入力を取り消してダイアログを閉じます(「取消」または「閉じる」のクリックと同じ)。

[Esc]

編集領域内の場合:

 

現在の要素のコンテキスト・メニューを開きます([↓]と[↑]を使用してメニューの選択項目間を移動し、[Enter]を使用してアクションを選択します)。

[Shift]+[F10]

ダイアログ内のタブの選択に移動します([←]と[→]を使用してタブ間を移動し、[Enter]を使用してタブのフィールドに移動します)。

[Alt]+[F10]

編集領域内のすべてのコンテンツを選択します。

[Ctrl]+[A]

選択したテキストの書式を太字に変更します。または、選択したテキストの太字の書式を削除します。

[Ctrl]+[B]

強調表示にした選択内容をクリップボードにコピーします。

[Ctrl]+[C]

選択したテキストの書式をイタリックに変更します。または、選択したテキストのイタリックの書式を削除します。

[Ctrl]+[I]

選択したテキストに下線を付けます。または、選択したテキストの下線の書式を削除します。

[Ctrl]+[U]

クリップボードのコンテンツを、現在のカーソル位置に貼り付けます

[Ctrl] + [V]または[Shift] + [Insert]

強調表示にした選択内容をクリップボードに切り取ります。

[Ctrl] + [X]または[Shift] + [Delete]

やりなおす操作を実行します。

[Ctrl]+[Y]

元に戻す操作を実行します。

[Ctrl]+[Z]

Oracle WebCenter Portalのキーボードの回避策

フィードバックの投稿およびお気に入り機能には、キーボード・ショートカットの問題の回避策があります。

フィードバックの投稿の操作

フィードバックの投稿の場合、「日付の選択」アイコンをクリックするとポップアップするカレンダから日付を選択する際、キーボードは使用できません。そのかわりに、手動でフィールドに日付を入力してください。

お気に入りの操作

お気に入りの操作では、キーボードのみを使用してお気に入りを既存のフォルダに移動することはできません。この問題を回避するには、お気に入りの複製を目的のフォルダ内に作成し、その後元のお気に入りを削除します。