12 ログ・ファイルと診断データの管理

Oracle Fusion Middlewareコンポーネントは、起動および停止情報、エラー、警告メッセージ、HTTPリクエスト時のアクセス情報を含め、すべての種類のイベントを記録するメッセージが格納されたログ・ファイルを生成します。

この章では、エラー原因と修正アクションに関する情報の検索方法、システム・アクティビティのモニタリングおよび問題の診断に役立つログ・ファイルの表示と管理の方法について説明します。

内容は次のとおりです。

Oracle Fusion Middlewareのロギングの概要

デフォルトで、Oracle WebLogic ServerはHTTPアクセス・ログについて共通のログ・フォーマットを使用するように構成されます。他のほとんどのOracle Fusion Middlewareコンポーネントでは、Oracle Diagnostic Logging (ODL)形式で診断ログ・ファイルが作成されます。

次の各項目ではHTTPアクセス・ロギングおよび診断ロギングについて説明します。

Oracle Fusion Middleware HTTPアクセス・ロギングについて

デフォルトで、Oracle WebLogic ServerはHTTPアクセス・ログについて共通のログ・フォーマットを使用するように構成されます。Oracle WebLogic Serverでは、World Wide Web Consortium (W3C)のドラフト仕様で定義された新たな標準である、拡張ログ・フォーマットもサポートしています。

Oracle WebLogic ServerをOracle JRFとともにインストールした場合、HTTPアクセス・ログにはデフォルトでこの拡張ログ・フォーマットが使用されます。拡張ログ・フォーマットを使用すると、各HTTP通信に関する記録情報のタイプと順序を指定できます。

Oracle Fusion Middlewareでは、次のフィールド識別子がサポートされています。

  • date: トランザクションが完了した日付。このフィールドの形式はYYYY-MM-DDです。すべての日付はGMTで指定します。

  • time: トランザクションが完了した時刻。このフィールドの形式はHH:MM、HH:MM:SSまたはHH:MM:SS.Sが可能です(HHは24時間表示の時間、MMは分、SSは秒)。すべての時刻はGMTで指定します。

  • cs-method: リクエスト・メソッド(GETやPOSTなど)。W3C仕様で定義されているフィールド・タイプは<name>です。

  • cs-url: リクエストされたURIの絶対パス。W3C仕様で定義されているフィールド・タイプは<uri>です。

  • ctx-ecid: 実行コンテキストID (ECID)。ECIDは、特定のリクエストの実行に関連付けられたグローバル一意識別子です。

  • ctx-rid: 関係ID (RID)。RIDは、あるプロセスのあるスレッドで行われた作業と、同じリクエストを受けて同じプロセスおよび別のプロセスの別のスレッドで行われた作業を区別します。

  • sc-status: レスポンスのステータス・コード。たとえば(404)は「ファイルが見つかりません」というステータスを示します。W3C仕様で定義されているフィールド・タイプは<integer>です。

拡張ログ・フォーマットの詳細は、次の場所を参照してください。

http://www.w3.org/TR/WD-logfile.html

Oracle Fusion Middleware診断ロギングについて

ほとんどのOracle Fusion Middlewareコンポーネントでは、Oracle Diagnostic Logging (ODL)形式で診断ログ・ファイルが作成されます。ログ・ファイルの名前とログ・ファイルの内容の形式は、Oracle標準に準拠します。デフォルトでは、診断メッセージはテキスト形式で書き込まれます。

ODLには次の利点があります。

  • 保存される診断情報の合計サイズを制限します。保存される情報のレベルを設定したり、ログ・ファイルおよびログ・ファイル・ディレクトリの最大サイズを指定できます。

  • 指定サイズに達すると、古いセグメント・ファイルが削除され、新しいセグメント・ファイルが時系列で保存されます。

  • コンポーネントがアクティブな状態で古い診断ログ・ファイルを削除でき、停止する必要がありません。

ログ・ファイルは、Fusion Middleware ControlまたはWLST displayLogsコマンドを使用して表示することも、ログ・ファイルをローカル・クライアントにダウンロードして、他のツール(テキスト・エディタや別のファイル表示ユーティリティ)を使用して表示することもできます。

注意:

Oracle WebLogic Serverでは、ODL形式を使用しません。Oracle WebLogic Serverのログ形式の詳細は、『Oracle WebLogic Serverログ・ファイルの構成とログ・メッセージのフィルタ処理』ログ・メッセージの形式に関する項を参照してください。

ODLメッセージおよびODLログ・ファイルについて

ODLを使用すると、診断メッセージがログ・ファイルに書き込まれ、メッセージのそれぞれに、特定の書式で書き込まれた時間、コンポーネントID、ユーザーなどの情報が組み込まれます。

次の例は、Oracle HTTP ServerからのODL形式のエラー・メッセージを示しています。

[2017-03-13T12:31:29.0584-07:00] [OHS] [NOTIFICATION:16] [OHS-9999] 
[mod_weblogic.c] [host_id: example] [host_addr: nn.nnn.nn.nn] [pid: 12789]
 [tid: 46919953675776] [user: username VirtualHost: main
WebLogic Server Plugin version 12.1.2 <WLSPLUGINS_MAIN_LINUX.X64_130502.1731>

このメッセージでは、フィールドが次の属性にマップされています。これらについては表12-1で説明します。

  • タイムスタンプ、開始: 2017-03-13T12:31:29.0584-07:00

  • 組織ID: OHS

  • メッセージ・タイプ: NOTIFICATION:16

  • コンポーネントID: mod_weblogic.c

  • ホストID: host_id: example

  • ホスト・アドレス: host_addr: nn.nnn.nn.nn

  • プロセスID: pid: 12789

  • スレッドID: tid: 46919953675776

  • ユーザーID: userId: username

  • 仮想ホスト: VirtualHost: main

  • メッセージ・テキスト: "WebLogic Server Plugin version 12.1.2 <WLSPLUGINS_MAIN_LINUX.X64_130502.1731>"

デフォルトでは、情報はログ・ファイルにODLテキスト形式で書き込まれます。この形式は、「ログ・ファイル形式の指定」で説明するように、ODL XML形式に変更できます。

表12-1で、ODLメッセージの内容を説明します。コンポーネントによっては、生成された診断メッセージにオプションの属性が存在しない場合があります。

表12-1 ODL形式メッセージのフィールド

属性名 説明 必須

タイムスタンプ、開始(TIME)

メッセージが生成された日時。ローカル・タイムゾーンが反映されます。

あり

タイムスタンプ、正規化済(time_norm)

ホスト間のクロックのずれの調整用に標準化されたタイムスタンプ。診断メッセージが別のホスト上のリポジトリにコピーされる場合に使用します。

なし

組織ID (org_id)

作成元のコンポーネントの組織ID。

なし

INSTANCE_ID(INST_ID)

メッセージを生成したコンポーネントが属するインスタンスの名前。

なし

COMPONENT ID (COMP_ID)

メッセージを生成したコンポーネントのID。

あり

MESSAGE_ID(MSG_ID)

コンポーネント内でメッセージを一意に識別するID。IDは、コンポーネントを示す接頭辞、およびそれに続くダッシュと5桁の数値で構成されます。次に例を示します。

OHS-51009

あり

MESSAGE_TYPE(MSG_TYPE)

メッセージのタイプ。使用可能な値は、INCIDENT_ERROR、ERROR、WARNING、NOTIFICATION、TRACEおよびUNKNOWNです。メッセージ・タイプの詳細は、表12-3を参照してください。

あり

MESSAGE_LEVEL(MSG_LEVEL)

メッセージ・レベル。メッセージ・タイプを限定する整数値で示されます。指定できる値は、1 (最高の重大度)から32 (最低の重大度)までです。メッセージ・レベルの詳細は、表12-3を参照してください。

あり

HOST_ID(HOST_ID)

メッセージを生成したホストの名前。

なし

HOST_NW_ADDR(HOST_ADDR)

メッセージを生成したホストのネットワーク・アドレス。

なし

MODULE_ID (MODULE)

メッセージを生成したモジュールのID。コンポーネントが単独のモジュールの場合は、この属性にコンポーネントIDが表示されます。

あり

PROCESS_ID (PID)

メッセージに関連付けられたプロセスまたは実行単位のプロセスID。

なし

THREAD_ID (TID)

メッセージを生成したスレッドのID。

なし

USER_ID (USER)

メッセージを生成した実行コンテキストを所有するユーザーの名前。

なし

ECID

実行コンテキストID (ECID)。生成コンポーネントが関与する特定のリクエストの実行のグローバル一意識別子。ECIDは、別のコンポーネントで発生したエラー・メッセージの関連付けに使用できます。ECIDの詳細は、「ログ・ファイルおよびコンポーネント間のメッセージの関連付けについて」を参照してください。

あり

RID

関係ID (RID)。1つのリクエストにおいて、特定のプロセス上の特定スレッドで実行された作業と、同じプロセスの別のスレッドおよび別プロセス上で実行された作業を区別します。RIDの詳細は、「ログ・ファイルおよびコンポーネント間のメッセージの関連付けについて」を参照してください。

なし

SUPPL_ATTRS

イベントに関するコンポーネント固有の属性を格納する名前/値のペアが記載された追加リスト。

Oracle Fusion Middlewareでは、サプリメンタル属性DSID(診断セッションID)が提供されています。DSIDはユーザー・セッションのIDであり、一連のログ・メッセージ、インシデントおよびその他の診断データをユーザー・セッションにマップするために使用されます。たとえば、ユーザー・セッションで生成された特定のインシデントの前に同じセッション内で別のインシデントが生成されていたかどうか、またそれらが後に続いたインシデントの原因であったかどうかを確認できます。

なし

MESSAGE TEXT (TEXT)

メッセージのテキスト。

あり

メッセージ引数(arg)

メッセージ・テキストにバインドされた引数のリスト。

なし

追加詳細

イベントの追加情報で、メッセージ・テキストより詳細な情報が含まれます。

なし

ログ・ファイルの場所は、コンポーネントのタイプによって異なります。

  • ほとんどのJavaコンポーネントのログ・ファイルは、次の場所にあります。

    (UNIX) DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs
    (Windows) DOMAIN_HOME\servers\server_name\logs
    

    ログ・ファイルのデフォルト名は、server-name-diagnostic.logです。

  • システム・コンポーネントのログ・ファイルは、デフォルトでは次の場所にあります。

    (UNIX) DOMAIN_HOME/servers/component_name/logs
    (Windows) DOMAIN_HOME\servers\component_name\logs
    

表12-2に、Oracle Fusion Middlewareのコンポーネントのログ・ファイルの場所を示します。

表12-2 Oracle Fusion Middlewareコンポーネントのログ・ファイルの場所

コンポーネント ログ・ファイルの場所

Fusion Middleware Control

DOMAIN_HOME/sysman/log/emoms.log
DOMAIN_HOME/sysman/log/emoms.trc

Oracle Application Development Framework

DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/server-name-diagnostic.log

Oracle BI Enterprise Edition。

DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/server-name-diagnostic.log
DOMAIN_HOME/servers/instance_key/logs/server-name-diagnostic.log

Oracle Enterprise Scheduler

DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/server-name-diagnostic.log

Oracle Event Processing

DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/server-name-diagnostic.log

Oracle Forms Services

DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/application_name.log

Oracle HTTP Server

DOMAIN_HOME/servers/component_name/logs/*.log

Oracle Managed File Transfer。

DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/server-name-diagnostic.log

Oracle Platform Security Services

DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/server-name-diagnostic.log

Oracle Service Bus

DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/server-name-diagnostic.log

Oracle TopLink

DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/server-name-diagnostic.log

Oracle Web Services Manager。

DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/owsm/msglogging
DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/owsm-diagnostic.log

Oracle WebLogic Server

DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/server-name-diagnostic.log

Oracle WebCenter Content

DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/server-name-diagnostic.log

Oracle WebCenter Portal

DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/server-name-diagnostic.log

Oracle WebCenter Sites

DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/server-name-diagnostic.log
DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/sites_server-name.log000n
DOMAIN_HOME/servers/server_name/logs/cas_server-name.log000n

リポジトリ作成ユーティリティ

デフォルトでは、RCU_LOG_LOCATIONで指定されたファイルに書き込みます。指定されていない場合は、次の場所に書き込もうとします。

  1. ORACLE_HOME/rcu/log/timestamp

  2. /tmp/logdir.timestamp

ログ・ファイルの表示および検索

Oracle Fusion Middlewareコンポーネントをまたがって、ログ・ファイルの表示、リスト表示および検索ができます。Fusion Middleware Controlを使用してログ・ファイルの表示や検索を実行することも、ログ・ファイルをローカル・クライアントにダウンロードし、別のツールを使用して表示することもできます。また、WLSTコマンド行ツールを使用してログ・ファイルをリスト表示、表示および検索することもできます。

この項の内容は次のとおりです。

WLSTコマンドを使用してログ・ファイルを表示する場合は、次の点に注意してください。

  • ログ表示コマンドは、Weblogic Serverに接続していても接続していなくても機能します。接続していない場合は、oracleInstanceパラメータでパスを指定して、そのパスをドメイン・ホームに渡す必要があります。

  • WLSTロギング・コマンドは、多くの場合、domainRuntimeツリーで実行する必要があります。たとえば、domainRuntimeツリーに接続して実行する場合は、次のWLSTコマンドを使用します。

    connect('username', 'password', 'localhost:port_number')
    domainRuntime()

コマンドの詳細は、『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』カスタムWLSTコマンドのロギングに関する項を参照してください。

ログ・ファイルとそのメッセージの表示

次の各トピックで説明するように、Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドを使用して、ログ・ファイルを表示できます。

Fusion Middleware Controlを使用したログ・ファイルおよびそのメッセージの表示

ドメイン、Oracle WebLogic Server、コンポーネントまたはアプリケーション内のすべてのエンティティに関するメッセージを表示できます。

たとえば、管理対象サーバーのログ・ファイルおよびメッセージを表示する手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインからドメインを展開します。管理対象サーバーの名前を右クリックし、「ログ」「ログ・メッセージの表示」を選択します。

    「ログ・メッセージ」ページが表示されます。

  2. 「ターゲット・ログ・ファイル」をクリックします。

    「ログ・ファイル」ページが表示されます。このページには、次の図に示すように管理対象サーバーに関連するログ・ファイルのリストが表示されます。

  3. ファイルを選択して「ログ・ファイルの表示」をクリックします。

    「ログ・ファイルの表示」ページが表示されます。このページに、メッセージのリストが表示されます。

  4. メッセージの詳細を表示するには、メッセージを選択します。

    次の図のように、リストの下のペインに詳細が表示されます。

    デフォルトでは、メッセージは時間を基準として昇順でソートされます。メッセージは、列名をクリックすることにより、メッセージ・タイプなどの任意の列を基準としてソートできます。

WLSTを使用したログ・ファイルおよびそのメッセージの表示

WLSTのlistLogsコマンドを使用して、Oracle WebLogic Serverドメイン、サーバーまたはコンポーネントのログ・ファイルをリスト表示できます。

このコマンドは、接続中も切断中も使用できます。接続時のデフォルトのターゲットは、Oracle WebLogic Serverドメインです。

ログ・ファイルをリスト表示するには、「ログ・ファイルの表示と検索」の説明に従って、まずdomainRuntimeコマンドを使用します。次に、ログ・ファイルのリスト表示方法および表示方法について説明します。

  • Oracle WebLogic Server wls_server_1のすべてのログ・ファイルをリスト表示するには、次のコマンドを使用します。

    listLogs(target='wls_server_1')
    file://hostname/scratch/oracle1/Oracle/domains/base_domain/servers/wls_server_1/logs/wls_server_1.log
    2017-03-21 06:55:37                  500.1K wls_server_1.log00026
    2017-03-21 07:49:08                  500.1K wls_server_1.log00027
    2017-03-21 08:46:29                  500.4K wls_server_1.log00028
    2017-03-21 09:45:29                  500.4K wls_server_1.log00029
    2017-03-21 10:43:00                  500.3K wls_server_1.log00030
    2017-03-21 11:39:56                  500.3K wls_server_1.log00031
    2017-03-21 12:38:56                  500.4K wls_server_1.log00032
    2017-03-21 13:18:06                  358.1K wls_server_1.log
     
    file://hostname/scratch/oracle1/Oracle/domains/base_domain/servers/wls_server_1/logs/wls_server_1.out
    2017-03-13 11:00:05                      4M wls_server_1.out00001
    2017-03-21 13:18:06                   12.1M wls_server_1.out
    ...
    
  • システム・コンポーネントのログをリスト表示するには、次のいずれかの形式を使用します。

    listLogs(target='component_name')
    listLogs(target='sc:component_name')
    

    たとえば、Oracle HTTP Server ohs1のログをリスト表示するには、次のコマンドを使用します。

    listLogs(target='ohs1')
    
  • 未接続時にログをリスト表示するには、oracleInstanceパラメータを指定し、それをドメインのパスに渡す必要があります。たとえば、Managed Server wls_server_1のログ・ファイルをリスト表示するには、次のコマンドを実行します。

    listLogs(oracleInstance='/scratch/Oracle/config/domains/WLS_domain',
               target='wls_server_1')
  • ログ・ファイルの診断メッセージを表示するには、WLST displayLogsコマンドを使用します。このコマンドは、接続時も切断時も機能します。

    たとえば、Oracle WebLogic Serverドメインで過去10分間にログ・ファイルに生成されたメッセージを表示するには、次のコマンドを使用します。

    displayLogs(last=10)
    
    [2017-03-21T13:30:11.892-07:00] [wls_server_1] [WARNING] [WSM-09004]
     [oracle.wsm.resources.common] [host: hostname [nwaddr: 10.240.82.231] 
    [tid: [ACTIVE].ExecuteThread: '5' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'] [userId: OracleSystemUser] 
    [ecid: 66217af9-247f-4344-94a9-14f90e75a586-00070b85,0] [APP: wsm-pm] [TARGET: /base_domain/wls_server_1/wsm-pm] 
    [LOG_FILE: /scratch/oracle1/Oracle/domains/base_domain/servers/wls_server_1/logs/wls_server_1-diagnostic.log] 
    Component auditing cannot be initialized.
    [2017-03-21T13:30:11.895-07:00] [wls_server_1] [NOTIFICATION] [BEA-010227]
     [EJB] [host: hostname] [nwaddr: 10.240.82.231] [tid: [ACTIVE].ExecuteThread:
     '5' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'] 
    [userId: OracleSystemUser] 
    [ecid: 66217af9-247f-4344-94a9-14f90e75a586-00070b85,0] [TXN_ID: BEA1-7438ECB7CDFCAF163A9A] 
    [TARGET: /base_domain/wls_server_1] 
    [LOG_FILE: /scratch/oracle1/Oracle/domains/base_domain/servers/wls_server_1/logs/wls_server_1.log] 
    EJB exception occurred during invocation from home or business:
     weblogic.ejb.container.internal.StatelessEJBHomeImpl@314c2224 generated
     exception: java.lang.reflect.UndeclaredThrowableException
    

    このコマンドでは、時間を基準に昇順でソートされたメッセージが返されます。

  • システム・コンポーネントのログを表示するには、次のいずれかの形式を使用します。

    listLogs(target='component_name')
    listLogs(target='sc:component_name')
    

    たとえば、Oracle HTTP Server ohs_1のログ・ファイルを表示するには、次のコマンドを使用します。

    displayLogs(target='sc:ohs_1')
    

「ログ・ファイルの検索」で説明されているように、特定の基準を指定してメッセージを検索し、出力をソートすることができます。

listLogsおよびdisplayLogsコマンドの詳細は、『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』カスタムWLSTコマンドのロギングに関する項を参照してください。

ログ・ファイルの検索

次の各トピックで説明するように、Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドを使用すると、時間、メッセージのタイプおよび特定のログ・ファイル属性を基準にして診断メッセージを検索できます。

Fusion Middleware Controlを使用したログ・ファイルの検索

Fusion Middleware Controlの「ログ・メッセージ」ページでは、標準および追加のODL属性を使用して診断メッセージを検索できます。デフォルトで、このページには、直前1時間にログに記録された問題のサマリーが表示されます。

検索基準は、適合度の高いメッセージが特定されるように変更できます。検索結果を別のモードで表示すると、大量のデータを簡単にナビゲーションできます。

ログ・ファイルの検索方法に関するトピックは次のとおりです。

ログ・ファイルの検索: 基本検索

この項では、ログ・メッセージの基本検索の方法について説明します。

ドメイン、Oracle WebLogic Server、コンポーネントまたはアプリケーション内のすべてのエンティティに関するすべてのメッセージを検索できます。

たとえば、特定のドメインのメッセージを検索する手順は次のとおりです。

  1. 「WebLogicドメイン」メニューで、「ログ」「ログ・メッセージの表示」を選択します。

    特定のコンポーネントまたはアプリケーションのメッセージを検索するには、目的のコンポーネントまたはアプリケーションを選択します。そのターゲットのメニューで、「ログ」「ログ・メッセージの表示」を選択します。

    「ログ・メッセージ」ページに、「検索」セクションおよび過去10分間のメッセージのサマリーを示す表が表示されます。

  2. 「検索」アイコンをクリックします。「日付範囲」セクションでは、次のいずれかを選択できます。
    • 最新: このオプションを選択した場合は、3時間などの時間を選択します。デフォルトは10分です。

    • 時間間隔: このオプションを選択した場合は、「開始日」のカレンダ・アイコンを選択します。日付および時刻を選択します。次に、「終了日」のカレンダ・アイコンを選択します。日付および時刻を選択します。

  3. 「メッセージ・タイプ」セクションで、1つ以上のメッセージ・タイプを選択します。タイプについては、表12-3を参照してください。
  4. 「ログ・ファイルの検索: 拡張検索」に示すように、検索基準をさらに指定できます。
  5. 「検索」をクリックします。
  6. 適合性の高いメッセージを特定しやすくするため、表内の「表示」「メッセージ」を選択します。

    ホスト別やインシデントID別など、メッセージのグループ化の方法を選択することもできます。

    関連するメッセージを表示するには、メッセージを選択して「関連メッセージの表示」をクリックし、「時間ごと」または「ECID(実行コンテキストID)ごと」を選択します。

    • メッセージ: 一致するメッセージを表示します。

      特定のメッセージの詳細を表示するには、該当するメッセージをクリックします。メッセージの表の下に詳細が表示されます。

ログ・ファイルの検索: 拡張検索

検索基準は、「検索」アイコンをクリックし、次の追加コントロールを使用することにより、絞り込むことができます。

  • メッセージ: 「次を含む」などの演算子を選択し、比較する値を入力します。

  • フィールドの追加: クリックすると、ホストなどの追加の基準を指定して、検索範囲を特定のホストに絞り込むことができます。次に、「追加」をクリックします。

    追加したフィールドのそれぞれに、「次を含む」などの演算子を選択し、比較する値を入力します。

WLSTを使用したログ・ファイルの検索

WLST displayLogsコマンドを使用してログ・ファイルを検索できます。時間、コンポーネントID、メッセージ・タイプ、ECIDなどの基準を指定して検索範囲を絞り込むことができます。次に例を示します。

  • Oracle HTTP Server ohs1などのシステム・コンポーネントで過去5分間に生成されたエラー・メッセージを検索するには、次のコマンドを使用します。

    displayLogs(target='sc:ohs1', last=5)
    
  • 管理対象サーバーwls_server_1で直前の10分以内に生成されたエラー・メッセージを検索するには、次のコマンドを使用します。

    displayLogs(oracleInstance='/scratch/Oracle/config/domains/WLS_domain', target='wls_server_1', last=10)
    

queryパラメータを使用してコンポーネントID、メッセージ・タイプ、ECIDなどの基準を指定して、検索範囲を絞り込むことができます。query句では、表12-1にある任意の属性を使用して問合せ式を指定できます。次のような基準を使用できます。

  • メッセージのタイプ。たとえば、管理対象サーバーwls_server_1のERRORおよびINCIDENT_ERRORのメッセージを検索するには、次のコマンドを使用します。

    displayLogs(oracleInstance='/scratch/Oracle/config/domains/wls_domain', 
              target='wls_server_1',
              query='MSG_TYPE eq ERROR or MSG_TYPE eq INCIDENT_ERROR')
    
  • 特定のECID。たとえば、管理対象サーバーwls_server_1の特定のECID (0000I3K7DCnAhKB5JZ4Eyf19wAgN000001,0')のエラー・メッセージを検索するには、次のコマンドを使用します。

    displayLogs(oracleInstance='/scratch/Oracle/config/domains/wls_domain', 
             target='wls_server_1',
             query='ecid eq 0000I3K7DCnAhKB5JZ4Eyf19wAgN000001,0')
    
  • コンポーネント・タイプ。たとえば、Oracle HTTP Serverインスタンスのメッセージを検索するには、次の問合せを使用します。

    displayLogs(query='COMPONENT_ID eq ohs')
    
  • 時間範囲。特定の時間範囲内に発生したエラー・メッセージを検索するには、次の形式で属性TSTZ_ORIGINATINGを、fromtoの両演算子とともに指定します。

    displayLogs(query='TSTZ_ORIGINATING from start_time and 
                     TSTZ_ORIGINATING to end_time')
    

    日付は次のISO 8601時間形式で指定します。

    YYYY-MM-DDThh:mm:ss-hh:mm_offset_from_UTC
    

    次に例を示します。

    2017-03-30T12:00:00:0000-08:00
    

    たとえば、2017年3月17日の午前8時から11時の間のエラー・メッセージを表示するには、次のコマンドを使用します。

    displayLogs(query='TSTZ_ORIGINATING from 2017-03-17T08:00:00-07:00 
                and TSTZ_ORIGINATING to 2017-03-17T11:00:00-07:00')
    
  • グループ・メッセージ。特定の属性でグループ化したメッセージの件数を表示するには、WLSTコマンドdisplayLogsで、groupByパラメータを使用します。たとえば、コンポーネント別にWARNINGメッセージの件数を表示する場合は、次のコマンドを使用します。

    displayLogs(groupBy=['COMPONENT_ID'], query='MSG_TYPE eq WARNING')
    
  • メッセージをサプリメンタル属性別にグループ化します。DMSイベント・トレース・コマンドを使用する場合は、宛先を作成して特定のサプリメンタル属性別にメッセージを問い合せてグループ化できます。この場合は、addDMSEventDestinationコマンドを使用して、プロパティがwriteDataAsMessageAttributesである宛先を作成します。(『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』addDMSEventDestinationに関する項を参照してください。)

    これで、ログ・メッセージを問い合せることができるようになります。たとえば、CompletingPartyにより問い合せるには、次のようにします。

    displayLogs(log="DOMAIN_HOME/servers/AdminServer/logs/DMSEventTraceLoggerDestination-event.log",
                groupBy=["SUPPL_ATTR.dms.NounType",
                         "SUPPL_ATTR.dms.NounPath",
                         "SUPPL_ATTR.org.service.CompletingParty"])
    

    このコマンドにより、次の情報が返されます。

    ------------------------+------------------+-----------------------------+------
    dms.NounType           | dms.NounPath     |org.service.CompletingParty|COUNT
    -----------------------+--------------------------+-------------------+------
    CallCenter_Agent       |/callAgent/Freya          | null              |    25
    CallCenter_Agent       |/callAgent/Johann         | null              |    20
    CallCenter_Agent       |/callAgent/Rhys           | null              |    25
    CallCenter_City        |/callCenter/fr/Pau        | null              |     2
    CallCenter_City        |/callCenter/fr/Vichy      | null              |     2
    CallCenter_City        |/callCenter/uk/Watford    | null              |     2
    CallCenter_Country     |/callCenter/de            | null              |     6
    CallCenter_Country     |/callCenter/fr            | null              |     6
    CallCenter_Country     |/callCenter/uk            | null              |     6
    CallCenter_IncomingCall|/callCenter/fr/Pau/inCalls| agent             |    10
    CallCenter_IncomingCall|/callCenter/fr/Pau/inCalls| caller            |    40

ログ・ファイルのダウンロード

次の各トピックで説明するように、Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドを使用して、メッセージをダウンロードできます。

Fusion Middleware Controlを使用したログ・ファイルのダウンロード

ログ・メッセージをファイルにダウンロードできます。検索で一致したメッセージまたは特定のログ・ファイル内のメッセージをダウンロードできます。

Fusion Middleware Controlを使用して、検索で一致したメッセージをファイルにダウンロードする手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインからドメインを開き、ドメインをクリックするなどしてターゲットを選択します。
  2. 「WebLogicドメイン」メニューなどの動的ターゲット・メニューから、「ログ」「ログ・メッセージの表示」を選択します。

    「ログ・メッセージ」ページが表示されます。

  3. 「Fusion Middleware Controlを使用したログ・ファイルの検索」の説明に従って、特定のタイプのメッセージを検索します。
  4. 「メッセージをファイルにエクスポート」をクリックしてファイル・タイプを選択し、次のいずれかを選択します。
    • Oracle診断ログ・テキスト(.txt)として

    • Oracle診断ログXML (.xml)として

    • カンマ区切りリスト(.csv)として

    「オープン中」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 「次を使用してオープン」または「ファイルの保存」のいずれかを選択します。「OK」をクリックします。
Fusion Middleware Controlを使用した特定のコンポーネントのログ・ファイルのダウンロード

Fusion Middleware Controlを使用して、特定のコンポーネントのログ・ファイルをダウンロードする手順は次のとおりです。

  1. システム・コンポーネントの場合は、ナビゲーション・ペインからインストール・タイプ(「HTTP Server」など)を展開し、コンポーネントを選択します。Javaコンポーネントの場合は、ナビゲーション・ペインからコンポーネント・タイプを展開した後、コンポーネントを選択します。
  2. 動的ターゲット・メニューで、「ログ」「ログ・メッセージの表示」を選択します。

    「ログ・メッセージ」ページが表示されます。

  3. 「ターゲット・ログ・ファイル」をクリックします。

    「ログ・ファイル」ページが表示されます。このページに、コンポーネントまたはアプリケーションに関連するログ・ファイルのリストが表示されます。

  4. ログ・ファイルを選択して、「ダウンロード」をクリックします。
  5. 「オープン中」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  6. 次を使用してオープンまたはディスクに保存を選択します。「OK」をクリックします。
Fusion Middleware Controlを使用した特定のタイプのメッセージのダウンロード

特定のタイプのメッセージ、または特定のメッセージIDのメッセージをファイルにエクスポートする手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインでドメインを展開し、ターゲットを選択します。
  2. 動的ターゲット・メニューで、「ログ」「ログ・メッセージの表示」を選択します。

    「ログ・メッセージ」ページが表示されます。

  3. 「Fusion Middleware Controlを使用したログ・ファイルの検索」の説明に従って、特定のタイプのメッセージを検索します。
  4. 「表示」「メッセージ・タイプ別グループ」または「メッセージID別グループ」を選択します。
  5. メッセージをファイルにダウンロードするには、「メッセージ・タイプ別グループ」を選択した場合、列のいずれか(「エラー」列など)で、メッセージ数をリスト表示するリンクを選択します。「メッセージID別グループ」を選択した場合、「発生」列のリンクのいずれかを選択します。

    「メッセージ、タイプ別」ページまたはメッセージID別のメッセージが表示されます。

  6. 「メッセージをファイルにエクスポート」をクリックしてファイル・タイプを選択し、次のいずれかを選択します。
    • Oracle診断ログ・テキスト(.txt)として

    • Oracle診断ログXML (.xml)として

    • カンマ区切りリスト(.csv)として

    「オープン中」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  7. 次を使用してオープンまたはディスクに保存を選択します。「OK」をクリックします。
WLSTを使用したログ・ファイルのダウンロード

WLST displayLogsコマンドを使用し、出力をファイルにリダイレクトすることによって、ログ・ファイルをダウンロードできます。次に例を示します。

displayLogs(type=['ERROR','INCIDENT_ERROR'], exportFile='/scratch/tmp/download_log.txt')

メッセージは、指定されたディレクトリのファイルdownload_log.txtに書き込まれます。デフォルトでは、標準出力に書き込まれます。

ログ・ファイルの設定の構成

ログ・ファイルの場所、ログ・ファイルのローテーションの頻度および書き込まれる情報レベルを他の構成設定とともに変更できます。Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して、管理対象サーバーおよびJavaコンポーネントのログ設定を変更できます。

注意:

「システム・コンポーネントでのWLSTコマンドの使用」に記載されている多くのシステム・コンポーネントについては、Fusion Middleware Controlを使用してログ・ファイルの設定を構成できません。システム・コンポーネントのログ・ファイルに対するオプションの構成方法の詳細は、対象のコンポーネントの管理者ガイドを参照してください。

Javaコンポーネントの場合、次の各項で説明するように、ログ・ファイルの名前と場所、ログ・ファイルのサイズ、ログ・ファイルに書き込まれる情報レベル、形式、ロケール・エンコーディングを構成できます。

WLSTコマンドを使用してログ設定を構成する場合は、次の点に注意してください。

  • setLogLevelなどの構成コマンドは、接続モードでのみ機能します。このため、コマンドを起動する際は、あらかじめ実行中のWebLogic Serverインスタンスに接続しておく必要があります。

    構成コマンドは、WebLogic Server内で稼働するJavaコンポーネントではサポートされますが、Oracle WebLogic Serverではサポートされません。構成コマンドは、システム・コンポーネントではサポートされません。

  • WLSTロギング・コマンドは、多くの場合、domainRuntimeツリーで実行する必要があります。たとえば、domainRuntimeツリーに接続して実行する場合は、次のコマンドを使用します。

    connect('username', 'password', 'localhost:port_number')
    domainRuntime()
    
  • listLoggersgetLogLevelおよびsetLogLevelの各コマンドは、configおよびruntimeモードで機能します。configモードの場合、コマンドは構成ファイルで定義されたロガーに作用します。runtimeモードの場合、コマンドはサーバーJVMで定義されたロガーと直接連動します。デフォルトの場合、setLogLevelコマンドで、ランタイム・ロガーのレベルが設定され、構成ファイルのロガー定義が更新されます。デフォルトの場合、listLoggersおよびgetLogLevelコマンドではランタイム・ロガーが返されます。

これらのコマンドの詳細は、『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』カスタムWLSTコマンドのロギングに関する項を参照してください。

ログ・ファイルの場所の変更

次の各トピックで説明するように、Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドを使用して、ログ・ファイルの名前および場所を変更できます。

Fusion Middleware Controlを使用したログ・ファイルの場所の変更

Fusion Middleware Controlを使用してコンポーネント・ログ・ファイルの名前および場所を変更する手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインからコンポーネントを選択します。
  2. 動的ターゲット・メニューで、「ログ」「ログ構成」を選択します。

    「ログ構成」ページが表示されます。

    いくつかのコンポーネントでは、ナビゲーションが異なる場合があります。たとえば、Oracle HTTP Serverでは、「管理」「ログ構成」を選択します。

  3. 「ログ・ファイル」タブを選択します。
  4. 表内で、ログ・ハンドラを選択して「編集」をクリックします。

    次の図のように「ログ・ファイルの編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 「ログ・パス」に新しいパスを入力します。
  6. 「OK」をクリックします。
  7. 確認ウィンドウで、「閉じる」をクリックします。

Oracle HTTP Serverログ・ファイルの場所を変更すると、access_logとohsn.logのファイルの場所は変更されますが、console~OHS~1.logの場所は変更されません。

WLSTを使用したログ・ファイルの場所の変更

WLSTを使用してログ・ファイルの場所を変更するには、 configureLogHandlerコマンドを使用します。たとえば、odl-handlerという名前のロガーのパスを変更するには、次のコマンドを使用します。

configureLogHandler(name='odl-handler', path='/scratch/Oracle/logs')

ログ・ファイル・ローテーションの構成

ODLログ は、現在のODLログ・ファイルと古いメッセージを格納するODLアーカイブ(セグメント・ファイル)で構成される一連のログ・ファイルです。このアーカイブはまだ存在していない場合もあります。ログ・ファイルが拡大すると、新しい情報がログ・ファイルserver_name-diagnostic.logの最後に追加されます。ログ・ファイルがローテーション・ポイントに達すると、名前が変更されて、新しいログ・ファイルserver_name-diagnostic.logが作成されます。ローテーション・ポイントを指定するには、最大ODLセグメント・サイズまたはローテーション時間およびローテーション頻度を指定します。

ODLログ・ファイルserver_name-diagnostic.logがローテーション・ポイントに達すると、セグメント・ファイルが作成されます。このため、ファイル名server_name-diagnostic.logserver_name-diagnostic-n.logに変更され(nは整数)、コンポーネントで新たな診断メッセージが生成されると、server_name-diagnostic.logファイルが新たに作成されます。

ODLログのサイズは、次の指定によって制限できます。

  • ロギング・ディレクトリの最大サイズ。ディレクトリ内の全ファイルの合計サイズが最大値に達すると、合計サイズが指定された制限を超えないように一番古いアーカイブが削除されます。

    デフォルトでは、10MBに達するとログ・ファイルはローテーションされます。特定のコンポーネントの全ログ・ファイルの最大サイズは100MBです。

  • ログ・ファイルの最大サイズ。特定の時点または頻度に達したときに新しいログ・ファイルが作成されるように指定します。

注意:

ログ・ファイルのローテーションを変更すると、構成が動的にリロードされます。構成のリロードには1から2秒かかります。

次の各項目で、ローテーションを変更する方法を説明します。

Fusion Middleware Controlを使用したログ・ファイル・ローテーションの指定

Fusion Middleware Controlを使用してログ・ファイルのローテーションを構成する手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインからコンポーネントを選択します。
  2. 動的ターゲット・メニューで、「ログ」「ログ構成」を選択します。

    「ログ構成」ページが表示されます。

    いくつかのコンポーネントでは、ナビゲーションが異なる場合があります。たとえば、Oracle HTTP Serverでは、「管理」「ログ構成」を選択します。

  3. 「ログ・ファイル」タブを選択します。
  4. 表内で、ロガーを選択して「編集」をクリックします。

    「ログ・ファイルの編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 「ローテーション・ポリシー」セクションで、次のいずれかを選択します。
    • サイズ・ベース: これを選択した場合は、次を入力します。

      • 「最大ログ・ファイル・サイズ」に、MB単位でサイズを入力します(例: 15)。

      • 「すべてのログ・ファイルの最大サイズ」に、MB単位でサイズを入力します(例: 150)。

    • 時間ベース: これを選択した場合は、次を入力します。

      • 「開始時間」では、「カレンダ」をクリックし、ローテーションを開始する「日付と時間」を選択します。たとえば、September 8, 2010 6:00 AMを選択します。

      • 「頻度」では、「分」を選択して何分かを入力できます。また、「時間」「日次」または「週」を選択することもできます。

      • 「保存期間」では、ログ・ファイルの保存期間を指定できます。「分」を選択して何分かを入力できます。また、「日」「週」「月」または「年」を選択することもできます。

        指定する期間が短いと、使用ディスク領域が少なくなりますが、古い情報を取得できなくなります。

  6. 「OK」をクリックします。
  7. 確認ウィンドウで、「閉じる」をクリックします。
WLSTを使用したログ・ファイル・ローテーションの指定

WLSTを使用してログ・ファイル・ローテーションを指定するには、configureLogHandlerコマンドを使用します。サイズベース、または時間ベースのローテーションを指定できます。

たとえば、ログ・ファイルのローテーションを毎日実行し、1週間保存する場合は、次のコマンドを使用します。

configureLogHandler(name='odl-handler', rotationFrequency='daily',
                      retentionPeriod='week')

ログ・ファイルのサイズが5 MBを超えないこと、およびこのサイズに達するとローテーションすることを指定するには、次のコマンドを使用します。

configureLogHandler(name='odl-handler', maxFileSize='5M')

ログ・ファイルに書き込まれる情報レベルの設定

メッセージのタイプおよびレベルを指定して、ログ・ファイルに書き込まれる情報の量とタイプを構成できます。各メッセージ・タイプで、メッセージ・レベルに使用可能な値は1(最低重大度)から32(最高重大度)です。コンポーネントによっては、各メッセージ・タイプ別にサポートされるレベルが一部に限定されています。詳細は、ご使用のコンポーネント用の管理ガイドを参照してください。一般的には、指定が必要なのはタイプのみで、レベルの指定は必要ありません。

タイプを指定すると、Oracle Fusion Middlewareではそのタイプのすべてのメッセージと、それより高い重大度のメッセージが返されます。たとえば、メッセージ・タイプをWARNINGに設定した場合、Oracle Fusion MiddlewareからINCIDENT_ERRORおよびERRORのタイプのメッセージも返されます。

表12-3は、メッセージ・タイプと各タイプで最も一般的なレベルを説明しています。

表12-3 診断メッセージのタイプとレベル

メッセージ・タイプ レベル 説明

INCIDENT_ERROR

1

製品のbugが原因の可能性があり、Oracleサポートに報告する必要がある重大な問題。

この例としては、回復不能なエラーや重大な問題があります。

ERROR

1

管理者がただちに対処する必要があり、製品のbug以外が原因の重大な問題。

Oracle Fusion Middlewareではログ・ファイルを処理できないものの、ドキュメントに対する権限を調整することで問題を解決できる場合などが、これに該当します。

WARNING

1

管理者による確認を要する、潜在的な問題。

この例としては、パラメータ値が無効な場合や指定したファイルが存在しない場合などがあります。

NOTIFICATION

1

プライマリ・サブコンポーネントや機能のアクティブ化や非アクティブ化などの主要なライフサイクル・イベント。

これはNOTIFICATIONのデフォルト・レベルです。

NOTIFICATION

16

通常のイベントをレポートする粒度の詳細なレベル。

NOTIFICATION

32

通常のイベントを報告する最も詳細なレベル。

TRACE

1

パブリックAPIエントリや終了ポイントなど、管理者に重要なイベントに関するトレースまたはデバッグ情報。

TRACE

16

詳細なトレースまたはデバッグ情報で、Oracleサポートによる特定のサブシステムの問題診断に有益なもの。

TRACE

32

非常に詳細なトレースまたはデバッグ情報で、Oracleサポートによる特定のサブシステムの問題診断に有益なもの。

デフォルトは、NOTIFICATION、レベル1です。

レベル1のINCIDENT_ERROR、ERROR、WARNINGおよびNOTIFICATIONは、パフォーマンスに影響しません。その他のタイプおよびレベルについては、次の点に注意してください。

  • NOTIFICATION、レベル16および32: パフォーマンスに対する影響は最小。

  • TRACE、レベル1: パフォーマンスに対する影響は小。このレベルは、問題をデバッグするために本番環境で有効にできる場合があります。

  • TRACE、レベル16: パフォーマンスに対する影響は大。このレベルは、問題のデバッグなどの特殊な状況を除いて本番環境では有効にしないでください。

  • TRACE、レベル32: パフォーマンスに対する影響は特大。このレベルは、本番環境で有効にしないでください。これは、テストまたは開発環境で製品のデバッグに使用されます。

表12-4に、ODL形式、Oracle WebLogic ServerおよびJava間のログ・レベルのマッピングを示します。

表12-4 ODL、Oracle WebLogic ServerおよびJava間のログ・レベルのマッピング

ODL WebLogic Server Java

OFF

OFF

2147483647 - OFF

INCIDENT_ERROR:1

(EMERGENCY)

1100

INCIDENT_ERROR:4

EMERGENCY

1090

INCIDENT_ERROR:14

ALERT

1060

INCIDENT_ERROR:24

CRITICAL

1030

ERROR:1

(ERROR)

1000 - SEVERE

ERROR:7

ERROR

980

WARNING:1

WARNING

900 - WARNING

WARNING:7

NOTICE

880

NOTIFICATION:1

INFO

800 - INFO

NOTIFICATION:16

(DEBUG)

700 - CONFIG

TRACE:1

(DEBUG)

500 - FINE

TRACE:1

DEBUG

495

TRACE:16

(TRACE)

400 - FINER

TRACE:32

(TRACE)

300 - FINEST

TRACE:32

TRACE

295

次の各トピックで説明するように、Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドを使用して、特定のログ・ファイルまたはロガーについてログ・ファイルに書き込まれたメッセージ・レベルを構成できます。

Fusion Middleware Controlを使用したログ・ファイルのメッセージ・レベルの構成

コンポーネント・ログ・ファイルのメッセージ・レベルを設定する手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインからコンポーネントを選択します。
  2. 動的ターゲット・メニューで、「ログ」「ログ構成」を選択します。

    「ログ構成」ページが表示されます。

    いくつかのコンポーネントでは、ナビゲーションが異なる場合があります。たとえば、Oracle HTTP Serverでは、「管理」「ログ構成」を選択します。

  3. 「ログ・ファイル」タブを選択します。
  4. 表内で、ログ・ファイルを選択して「編集」をクリックします。

    次の図のように「ログ・ファイルの編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 「ログ・レベル」でロギング・レベルを選択します。たとえば、「WARNING:1 (WARNING)」を選択します。
  6. 「OK」をクリックします。
  7. 確認ウィンドウで、「閉じる」をクリックします。
Fusion Middleware Controlを使用したロガーのメッセージ・レベルの構成

特定のコンポーネントの1つ以上のロガーにメッセージ・レベルを設定する手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインからコンポーネントを選択します。
  2. 動的ターゲット・メニューで、「ログ」「ログ構成」を選択します。

    「ログ構成」ページが表示されます。

    いくつかのコンポーネントでは、ナビゲーションが異なる場合があります。たとえば、Oracle HTTP Serverでは、「管理」「ログ構成」を選択します。

  3. 「ログ・レベル」タブを選択します。
  4. 「表示」「ランタイム・ロガー」または「永続ログ・レベル状態のロガー」を選択します。

    ランタイム・ロガーとは、現在アクティブなロガーです。永続ロガーとは、構成ファイルに保存されたロガーで、このロガーのログ・レベルはコンポーネントを再起動しても持続されます。ランタイム・ロガーは永続ロガーでもある場合がありますが、すべてのランタイム・ロガーが永続ロガーであるとはかぎりません。

  5. 表内で、すべてのロガーに同一のレベルを指定するには、トップレベル・ロガーにこのロギング・レベルを選択します。次に、ロギング・レベルを親から継承しないことを指定する子ロガーに、「親から継承」を指定します。多くの場合は、これで十分です。

    ただし、特定のロガーのレベルを指定する必要がある場合は、ロガーを開き、変更するロガーにロギング・レベルを選択します。たとえば、ロガーoracle.wsm.management.loggingに、「WARNING:1 (WARNING)」を選択します。

  6. 「適用」をクリックします。
WLSTを使用したメッセージ・レベルの構成

WLSTを使用してメッセージ・レベルを設定するには、setLoglevelコマンドを使用します。現在のメッセージ・レベルを確認するには、getLogLevelコマンドを使用します。構成コマンドを使用する際は、あらかじめWebLogic Serverに接続しておく必要があります。

Oracle WebLogic Serverのロガーのログ・レベルを表示できます。たとえば、Oracle WebLogic Server wls_server_1のログ・レベルを表示する場合は、次のコマンドを使用します。

getLogLevel(logger='oracle',  target='wls_server_1')

NOTIFICATION:1

特定のロガーのログ・レベルを設定できます。次の例では、ロガーoracle.wsm.msg.loggingのメッセージ・タイプをWARNINGに設定しています。

setLogLevel(target='wls_server_1', logger='oracle.wsm.msg.logging', level='WARNING')

Oracle WebLogic Server wls_server_1のロガーのリストを表示するには、listLoggersコマンドを使用します。

listLoggers(target='wls_server_1')
.
.
.
oracle.wsm.msg.logging                                  | NOTIFICATION:1
oracle.wsm.nobehavior.model.NoBehaviorAssertion         | <Inherited>
oracle.wsm.policy.advertisement.AdvertisementContext    | <Inherited>
oracle.wsm.policy.model.impl.AndCompositeAssertion      | <Inherited>
.
.
.

また、パターン・パラメータと正規表現を使用して、ロガー名をフィルタ処理することもできます。たとえば、Oracle WebLogic Server wls_server_1内で名前がoracleで始まるすべてのロガーを取得するには、次のコマンドを使用します。

listLoggers(target='wls_server_1', pattern='oracle.*')

-------------------------------------------------------------------------------
Logger                                                  | Level           
-------------------------------------------------------------------------------
oracle                                                    NOTIFICATION:1
 oracle.adf                                               <Inherited>
oracle.adf.controller                                     <Inherited>
oracle.adf.desktopintegration                             <Inherited>
oracle.adf.faces                                          <Inherited>

ログ・ファイル形式の指定

デフォルトでは、情報はログ・ファイルにODLテキスト形式で書き込まれます。この形式は、次の各トピックで説明するように、Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドを使用してODL XML形式に変更できます。

Fusion Middleware Controlを使用したログ・ファイル形式の指定

Fusion Middleware Controlを使用して形式を変更する手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインからコンポーネントを選択します。
  2. 動的ターゲット・メニューで、「ログ」「ログ構成」を選択します。

    「ログ構成」ページが表示されます。

    いくつかのコンポーネントでは、ナビゲーションが異なる場合があります。たとえば、Oracle HTTP Serverでは、「管理」「ログ構成」を選択します。

  3. 「ログ・ファイル」タブを選択します。
  4. 表内で、ログ・ファイルを選択して「編集」をクリックします。

    「ログ・ファイルの編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 「ログ・ファイル形式」で、「Oracle Diagnostics Logging - テキスト」または「Oracle Diagnostics Logging - XML」を選択します。
  6. 「OK」をクリックします。
  7. 確認ウィンドウで、「閉じる」をクリックします。
WLSTを使用したログ・ファイル形式の指定

WLSTを使用してログ・ファイル形式を指定するには、configureLogHandlerコマンドを使用します(formatパラメータを使用し、ODL-TextまたはODL-XMLを指定します)。デフォルトはODL-Textです。

たとえば、ODL-XML形式を指定するには、次のコマンドを使用します。

configureLogHandler(name='odl-handler', format='ODL-XML')

ログ・ファイルのロケールの指定

ログ・ファイルで使用される言語形式およびデータ形式は、サーバーJava仮想マシン(JVM)のデフォルトのロケールで決定されます。これを変更するには、Windowsの場合は「コントロール パネル」の「言語と地域のオプション」を使用し、UNIXプラットフォームの場合は環境変数のLANGおよびLC_ALLを使用します。

ログ・ファイルの文字エンコーディングは、サーバーJVMのデフォルトの文字エンコーディングまたはオプションの構成設定によって決定されます。ユーザーが使用するすべての言語をサポートするエンコーディングを選択する必要があります。選択しないと、ログ・ファイルが破損する可能性があります。デフォルトでは、ログはサーバーJVMのデフォルトのキャラクタ・エンコーディングを使用します。エンコーディングを変更する場合、別のエンコーディングで追加された新しいログによって破損しないように、古いログを削除するか、またはその名前を変更します。

どのような言語でもサポートできるようにするには、Unicode UTF-8エンコーディングを使用することをお薦めします。UNIXオペレーティング・システムでは、環境変数LANGおよびLC_AllをUTF-8文字セットのロケールに設定すると、UTF-8ロギングが可能になります(たとえば、UTF-8エンコーディングのUSロケールは、en_US.UTF-8)。

次の各項で説明するように、ログ・ファイルのロケールを指定するには、WLSTコマンドを使用するか、またはファイルを編集します。

WLSTを使用したログ・ファイルのエンコーディングの指定

WLSTを使用してログ・ファイルのエンコーディングを指定するには、configureLogHandlerコマンドを使用します。エンコーディング・パラメータを使用して、文字セットのエンコーディングを指定できます。

たとえば、UTF-8を指定するには、次のコマンドを使用します。

configureLogHandler(name="odl-handler", encoding="UTF-8")
logging.xmlでのログ・ファイルのエンコーディングの指定

logging.xmlファイルでログ・ファイルのエンコーディングを指定するには、オプションのエンコーディング・プロパティを使用して、文字セットのエンコーディングを指定します。

logging.xmlファイルは、次のディレクトリにあります。

DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/server_name/

たとえば、UTF-8を指定するには、log_handler要素に次のエンコーディング・プロパティを追加します。

<property name='encoding' value='UTF-8'/>

ログ・ファイルおよびコンポーネント間のメッセージの関連付けについて

Oracle Fusion Middlewareコンポーネントは、診断メッセージにメッセージ相関情報を提供します。メッセージ相関情報は、診断メッセージを表示したユーザーがコンポーネント間のメッセージの関係を判定する際に役立ちます。

この項では、次の項目について説明します。

メッセージの関連付けでのECIDおよびRIDの理解

診断メッセージのそれぞれに、実行コンテキストID (ECID)関係ID (RID)が組み込まれています。

  • ECIDは、特定のリクエストの実行に関連付けられたグローバルに一意の識別子です。ECIDは、リクエストが最初に処理されるときに生成されます。

  • RIDは、1つのリクエストにおいて、特定のプロセス上の特定スレッドで実行された作業と、同じプロセス上の別スレッドおよび別プロセス上で実行された作業を区別します。

ECIDとRIDを利用すると、ログ・ファイル・エントリを使用して、特定のアプリケーションまたはOracle Fusion Middlewareコンポーネント間のメッセージを関連付けることができます。メッセージ相関情報を使用して関連メッセージを検索すると、複数のメッセージを調べることができ、最初に問題が発生したコンポーネントを特定できます(この方法は、最初に障害が発生したコンポーネントの切分けと呼ばれます)。メッセージ相関データは、コンポーネント間で診断メッセージのクリア・パスを確立する際に役立ち、これによって、エラーおよびそれに関連した動作を理解できます。

リクエストは、Oracle Fusion Middleware内を移動するため、ECIDおよびRIDを使用してトラッキングできます。

次に、ECIDの例を示します。

0000I3K7DCnAhKB5JZ4Eyf19wAgN000001,0

RIDはコロン(:)で区切られた1つ以上の数字で示されます。特定のリクエストに対して最初に作成されるRIDは0です。ECIDが関連付けられているスレッドから別のスレッドまたはプロセスに作業が渡されるたびに、作成者との関係をエンコードする新たなRIDが生成されます。つまり、新しい世代が生成されます。世代が推移するたびに、コロンと数値が追加されます。たとえば、リクエストの作成者の3番目の子の7番目の子は、次のように示されます。

0:3:7

メッセージおよびコンポーネント間のメッセージの関連付け

WLSTのdisplayLogsコマンドを使用して、同一のECIDのメッセージをすべて表示できます。次の例は、ドメインでECIDを検索します。

displayLogs(ecid='0000Hl9TwKUCslT6uBi8UH18lkWX000002')

ターゲット・オプションで指定することにより、WebLogic Serverインスタンスやシステム・コンポーネントでECIDを検索することも可能です。

Fusion Middleware Controlの「ログ・メッセージ」ページで特定のECIDを持つメッセージを検索できます。

  1. 「WebLogicドメイン」メニューで、「ログ」「ログ・メッセージの表示」を選択します。

    特定のコンポーネントまたはアプリケーションのメッセージを検索する際は、該当するコンポーネントまたはアプリケーションを選択し、そのターゲットのメニューから「ログ」「ログ・メッセージの表示」を選択します。

  2. 「ログ・ファイルの検索: 拡張検索」の説明に従って、検索基準を指定します。
  3. 「検索」をクリックします。
  4. メッセージを選択して「関連メッセージの表示」をクリックし、「ECID(実行コンテキストID)ごと」を選択します。

    次の図のように、ECIDが同じメッセージが表示されます。

  5. 最も古いメッセージまでECIDをトレースします。(場合によってはそのECIDを持つ最初のメッセージが表示されるまで範囲を拡大する必要があります。)

トレースの構成

場合によっては、問題をトラブルシューティングするために、ログに通常記録されるよりも多くの情報が必要になることがあります。これを実現する方法の1つとして、1つ以上のコンポーネントでログに記録されるメッセージのレベルを上げ、ログ・ファイルに書き込まれるメッセージを微調整します。

たとえば、「ログ・ファイルに書き込まれる情報レベルの設定」で説明されているように、ロギング・レベルをTRACE:1やTRACE:32に設定でき、これにより、より詳細なメッセージがログ・ファイルに書き込まれるようになります。これをトレースと呼びます。

ただし、多くの場合、トレースによってログ・ファイルに大量のログ・メッセージが書き込まれるようになります。Oracle Fusion Middlewareでは、トレース対象のメッセージを細かく調整するために次のメカニズムを使用できます。

  • QuickTrace。メモリーに対してきめ細かなロギングを行います。

  • 選択的トレース。リクエスト内の特定のユーザーまたは他のプロパティについて、きめ細かなロギングを行います。

次の各項では、これらのメカニズムの使用方法について説明します。

QuickTraceの構成と使用

QuickTraceでは、メモリーに対するきめ細かなロギングが行われます。次の各トピックでは、QuickTraceおよびその有効化と使用方法について説明します。

QuickTraceについて

QuickTraceを使用すると、特定のロガーのメッセージをトレースして、そのメッセージをメモリーに格納できます。QuickTraceではメッセージがメモリーに記録されるため、フォーマット設定、文字列操作および入出力操作に伴うコストが回避されます。そのため、パフォーマンスのオーバーヘッドを気にすることなく、特定のロガーに対して詳細レベルでのアプリケーション・ロギングを有効化できます。

デフォルトでは、QuickTraceは1つの共通バッファにメッセージを書き込みます。一方で、特定のユーザーのメッセージが個別のバッファに書き込まれるように指定できます。

メモリーに格納されたメッセージは、Fusion Middleware ControlでQuickTraceダンプを起動する(「Fusion Middleware Controlを使用したトレース・メッセージのファイルへの書き込み」を参照)か、WLSTを使用する(「WLSTを使用したトレース・メッセージのファイルへの書き込み」を参照)ことによってファイルに保存できます。

QuickTraceを有効にするには、QuickTraceハンドラを作成してロガーに関連付けます。ハンドラには、バッファ・サイズなどの属性を指定できます。続いて、ロガーがメモリーに書き込む情報の量およびタイプのレベルを設定します。

QuickTraceの構成

次の各トピックで説明するように、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して、QuickTraceを構成および使用できます。

Fusion Middleware Controlを使用したQuickTraceの構成

Fusion Middleware Controlを使用してQuickTraceを構成する手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインからドメインを展開します。管理対象サーバー名を右クリックして、「ログ」「ログ構成」を選択します。

    「ログ構成」ページが表示されます。

  2. 「QuickTrace」タブを選択します。
  3. 「作成」をクリックします。

    次の図に示すように、「QuickTraceハンドラの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 「名前」に、ハンドラの名前を入力します。
  5. 「バッファ・サイズ」に、ログ・メッセージをメモリーに格納するためのバッファ・サイズ(バイト)を入力します。デフォルトは5242880です。
  6. 「最大フィールド長」に、メッセージの各フィールドの長さ(バイト)を入力します。フィールドには、メッセージ・テキスト、サプリメンタル属性およびスレッド名を含めることができます。デフォルトは240です。

    各メッセージのフィールドが長すぎると、バッファ内に格納できるログ・レコードの量が少なくなります。

  7. 「ハンドラ・レベル」で、ハンドラのログ・レベルを選択します。レベルの詳細は、「ログ・ファイルに書き込まれる情報レベルの設定」を参照してください。
  8. 「関連付けるロガー」で、このQuickTraceハンドラに関連付けるロガーを選択します。これらのハンドラに指定されたレベルのメッセージはすべて、メモリーに書き込まれます。

    様々なロガーが他のハンドラに関連付けられています。たとえば、oracle.adfロガーは、ハンドラodl-handler、wls-domainおよびconsole-handlerに関連付けられています。ロガーのレベルを設定すると、これらのハンドラはロガー(oracle.adfなど)に対して同一のレベル(TRACE:1など)を使用します。結果として、ログ・ファイルに多くの情報が書き込まれ、リソースが消費されることになります。リソースの消費を避けるためには、ハンドラのレベルを、WARNINGまたはINFORMATIONなど、より低いレベルに設定します。

  9. ユーザー・バッファを有効にする場合は、「ユーザー・バッファを有効化しますか。」を選択します。これを有効にすると、ハンドラは、指定された各ユーザーに対して個別のバッファを保持します。

    続いて、「予備バッファのユーザー名」に、カンマ区切りのユーザー名を入力します。

  10. 残りのオプションについては、デフォルト値を受け入れます。オプションの詳細は、『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』ConfigureLogHandlerに関する項を参照してください。
  11. 「OK」をクリックします。
  12. 構成処理が完了したら、「OK」をクリックします。

これで、指定したロガーの指定したレベルのメッセージが、メモリーに書き込まれるようになりました。

WLSTを使用したQuickTraceの構成

WLSTを使用してQuickTraceを構成するには、configureLogHandlerコマンドを使用して、ロガーをQuickTraceハンドラに関連付けます。

たとえば、oracle.adfロガーをQuickTraceハンドラに関連付けて、TRACE:1のメッセージをすべてメモリーに書き込む手順は次のとおりです。

  1. configureLogHandlerコマンドを使用して、ロガーをQuickTraceハンドラに関連付けます。
    configureLogHandler(name="quicktrace-handler", addToLogger="oracle.adf")
    
    Handler Name: quicktrace-handler
    type:   oracle.core.ojdl.logging.QuickTraceHandlerFactory
    encoding:       UTF-8
    maxFieldLength: 240
    mode:   objRef
    useThreadName:  false
    useSourceClassandMethod:        false
    useLoggingContext:      false
    bufferSize:     5242880
    

    ハンドラのメッセージが共通バッファに書き込まれます。

    QuickTraceハンドラに追加のプロパティを設定できます。たとえば、user1およびuser2のユーザー・バッファを有効にするには次のようにします。

    configureLogHandler(name="quicktrace-handler", addToLogger="oracle.adf.faces",
          propertyName="enableUserBuffer", propertyValue="true",
          propertyName="enableUserBuffer", propertyValue="user1, user2")
    ...
    Handler Name: quicktrace-handler
    type:   oracle.core.ojdl.logging.QuickTraceHandlerFactory
    useLoggingContext:      false
    bufferSize:     5242880
     .
     .
     .
    reserveBufferUserID:    user1, user2
    enableUserBuffer:       true
    

    user1およびuser2のメッセージは別々のバッファに書き込まれます。また、他のユーザーに関連するメッセージは共通バッファに書き込まれます。

    ハンドラの設定を確認するには、『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』listLogHandlersに関する項の説明に従って、listLogHandlersコマンドを使用します。

  2. setLogLevelコマンドを使用して、ロガーのレベルを設定します。
    setLogLevel(logger='oracle.adf', level='TRACE:1')
    

    ロガーの設定を確認するには、『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』listLoggersに関する項の説明に従って、listLoggersコマンドを使用します。

  3. 様々なロガーが他のハンドラに関連付けられています。たとえば、oracle.adfロガーは、ハンドラodl-handler、wls-domainおよびconsole-handlerに関連付けられています。ロガーのレベルを設定すると、これらのハンドラは、ロガーoracle.adfに対して同じレベル(TRACE:1)を使用します。結果として、ログ・ファイルに多くの情報が書き込まれ、リソースが消費されることになります。リソースの消費を避けるためには、ハンドラのレベルを、WARNINGまたはINFORMATIONなど、より低いレベルに設定します。

    次の例では、3つのハンドラのレベルをWARNING:1に設定します。

    configureLogHandler(name="odl-handler", level="WARNING:1")
    configureLogHandler(name="wls-domain", level="WARNING:1")
    configureLogHandler(name="console-handler", level="WARNING:1")
    

    QuickTraceハンドラのレベルは、ALL(デフォルト)のままにしておいてください。

『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』configureLogHandlerに関する項を参照してください

このハンドラのレベルを確認するには、「WLSTを使用したメッセージ・レベルの構成」の説明に従ってgetLogLevelコマンドを使用します。

ファイルへのトレース・メッセージの書込み

次の各トピックで説明するように、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して、トレース・メッセージをファイルに書き込めます。

Fusion Middleware Controlを使用したトレース・メッセージのファイルへの書き込み

Fusion Middleware ControlでQuickTraceダンプを起動して、メモリーに格納されたメッセージをファイルに保存できます。

  1. 「ログ構成」ページの「QuickTrace」タブで、ハンドラを選択し、「QuickTraceダンプの起動」をクリックします。

    「QuickTraceダンプの起動」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. QuickTraceハンドラの構成時にユーザー・バッファを指定した場合は、「バッファ名」でユーザーを選択するか、指定しなかったユーザーに対して「共通バッファ」を選択します。いずれのユーザー・バッファも選択しなかった場合には、「共通バッファ」のみを選択できます。
  3. 「OK」をクリックします。

    処理が完了すると、「ログ・メッセージの表示」ページが表示されます。

  4. 「ログ・ファイルの検索」の説明に従って、メッセージを検索できます。また、「ログ・ファイルおよびコンポーネント間のメッセージの関連付けについて」の説明に従って、メッセージを関連付けることができます。

    さらに、「Fusion Middleware Controlを使用したログ・ファイルのダウンロード」の説明に従って、メッセージをファイルにダウンロードすることもできます。

WLSTを使用したトレース・メッセージのファイルへの書き込み

メッセージをファイルに保存するには、executeDumpコマンドを使用します。

次に例を示します。

executeDump(name="odl.quicktrace", outputFile="/scratch/oracle1/qt1.dmp")

コマンドにより、指定したファイルにダンプが書き込まれます。

executeDumpコマンドの詳細は、「ダンプの実行」を参照してください。

また、インシデントが(自動または手動で)作成されると、インシデント・ディレクトリのダンプ・ファイルにQuickTraceメッセージが書き込まれます。ユーザー・バッファを有効にしている場合、各ユーザーは1つのファイルを使用します。また、共通バッファでも1つのファイルを使用します。

ファイル名のフォーマットは次のとおりです。

odl_quicktraceN_iincident_number.username.dmp

次に例を示します。

odl_quicktrace6_i1.weblogic.dmp

インシデントの作成の詳細は、「インシデントの手動作成」を参照してください。

WLSTを使用したQuickTraceの無効化

QuickTraceを無効化するには、WLSTのconfigureLogHandlerコマンドを使用して、levelにOFFを指定します:

configureLogHandler(name="quicktrace-handler", level="OFF")

Handler Name: quicktrace-handler
type:   oracle.core.ojdl.logging.QuickraceHandlerFactory
 .
 .
 .
reserveBufferUserID:    user1, user2
enableUserBuffer:       true

QuickTraceハンドラの関連付けから特定のロガーを削除するには、configureLogHandlerコマンドを使用してremoveFromLoggerパラメータを指定します。

configureLogHandler(name="quicktrace-handler", removeFromLogger="oracle.adf.faces")

Handler Name: quicktrace-handler
type:   oracle.core.ojdl.logging.QuickraceHandlerFactory
reserveBufferUserID:    user1, user2
enableUserBuffer:       true

完全な構文については、『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』configureLogHandlerに関する項を参照してください。

選択的トレースの構成と使用

選択的トレースは、リクエスト内の指定したユーザーまたは他の属性について、きめ細かなロギングを行います。

次の各トピックでは、選択的トレースと、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用したその管理方法について説明します。

選択的トレースについて

選択的トレースは、リクエスト内の指定したユーザーまたは他の属性について、きめ細かなロギングを行います。

たとえば、セキュリティ権限が原因で、あるユーザーが一部の機能を実行できない場合に、どの操作に問題があるのか、あるいはどの操作の権限が不足しているのか、わからないことがあります。

このような場合、システム全体を通じてトレースを有効にすることもできますが、そうすることで問題のあるユーザーのみならず、システム内のすべてのユーザーに対してログ・メッセージが大量に生成されることになります。選択的トレースを使用すると、問題のあるユーザーのみに対してトレースを有効化できます。また、機能を再試行するかどうか、そのユーザーに尋ねることができます。そして、そのユーザーが行った特定のリクエストに該当するトレース・メッセージを調べることができます。

ロガーを指定して、ログに記録されるメッセージの範囲を絞り込むこともできます。

選択的トレースの構成

次の各トピックで説明するように、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して、選択的トレースを構成できます。

Fusion Middleware Controlを使用した選択的トレースの構成

Fusion Middleware Controlを使用して選択的トレースを構成する手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインからドメイン名を右クリックして、「ログ」「選択的トレース」の順に選択します。

    次の図に示すように、「選択的トレース」ページが表示されます。

  2. 「アプリケーション名」で、アプリケーションを選択します。
  3. さらにフィールドを追加するには、「フィールドの追加」をクリックし、いずれかのオプション(「クライアント・ホスト」や「ユーザー名」など)を選択します。
  4. 「レベル」で、ロギング・レベルを選択します。表12-3にロギング・レベルを示します。
  5. 「説明」に、説明を入力します。
  6. 「期間」に、選択的トレースの実行時間を分単位で入力します。

    指定した時間を過ぎると、選択的トレースは無効化されます。

  7. 「トレースID」で、「一意の新規トレースIDの生成」または「カスタム・トレースIDの使用」のいずれかを選択します。「カスタム・トレースIDの使用」を選択する場合は、任意の選択IDを入力しますが、それが一意のIDであることを確認してください。Fusion Middleware Controlでは、IDの一意性の検証は行われません。
  8. 「ODL」セクションで、「有効化」を選択します。
  9. 「DMS」セクションで、「有効化」を選択します。
  10. デフォルトでは、「ロガー」セクションで、すべてのロガーが選択されています。

    トレースする特定のロガーを選択できます。特定のロガーを検索するには、表の上部にあるフィールドに文字列を入力して、[Return]キーを押します。たとえば、「oracle.security」で始まるロガーをすべて検索するには、「oracle.security」と入力します。

    続いて、表の「すべてのサーバーで有効化しますか。」列でロガーを選択します。

    ロガーを選択すると、それらのロガーは、現在アクティブなすべてのトレースに適用されます。また、ロガーを無効にした場合でも、すべてのロガーで一般的なロギング・レベル(Notificationなど)が使用されているため、メッセージが表示される場合があります。これらのメッセージは、引き続き書き込まれます。

  11. 「トレースを開始」をクリックします。

これで、トレースが開始されました。「Fusion Middleware Controlを使用した選択的トレースの表示」の説明に従って、アクティブなトレースと以前のトレースを表示できます。

WLSTを使用した選択的トレースの構成

WLSTのconfigureTracingLoggersコマンドとstartTracingコマンドを使用して、選択的トレースのロガーを構成し、トレースを開始できます。

最も簡単に行うには、startTracingコマンドを使用してトレースを構成および開始します。これを行うと、選択的トレースが有効化されているすべてのロガーが選択的トレースに含まれます。

たとえば、user1は特定の操作を実行しようとするとエラーを受け取ります。user1に関連するメッセージのトレースを開始して、ロギング・レベルをFINEに設定するには、次のコマンドを使用します。

startTracing(user="user1",level="FINE")
Started tracing with ID: 885649f7-8efd-4a7a-9898-accbfc0bbba3 

startTracingコマンドには、特定のロガーを含めるまたは除外するためのオプションはありません。そのような場合には、configureTracingLoggersコマンドを使用します。このコマンドを使用すると、特定のロガーと特定のOracle WebLogic Serverインスタンスのみを含むように選択的トレースを構成できます。指定するオプションは、現在アクティブなすべてのトレースに適用されます。

たとえば、セキュリティ関連のロガーのみを含むように選択的トレースを構成する手順は次のとおりです。

  1. 次の例に示すように、トレースに関するすべてのロガーが無効化されるように指定します。
    configureTracingLoggers(action="disable")
    Configured 1244 loggers
    
  2. 正規表現でパターン・オプションを指定して、セキュリティ関連のロガーを有効化します。
    configureTracingLoggers(pattern='oracle.security.*', action="enable")
    Configured 62 loggers
    

    選択的トレースをサポートするロガーのリストを表示するには、次の例に示すように、WLSTのlistTracingLoggersコマンドを使用します。

    listTracingLoggers(pattern="oracle.security.*")
    ------------------------------------------------------------------+--------
    Logger                                                            | Status 
    ------------------------------------------------------------------+--------
    oracle.security                                                   | enabled
    oracle.security.audit.logger                                      | enabled
    oracle.security.jps.az.common.util.JpsLock                        | enabled
     .
     .
     .
    
  3. startTracingコマンドを使用して、ユーザーとレベルを指定します。次に例を示します。
    startTracing(user="user1",level="FINE")
    Started tracing with ID: a9580e65-13c4-420b-977e-5ba7dd88ca7f
    

完全な構文については、『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』の次のコマンドに関する項を参照してください。

選択的トレースの表示

次の各トピックで説明するように、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して、選択的トレースを表示できます。

Fusion Middleware Controlを使用した選択的トレースの表示

現在アクティブな選択的トレースおよび選択的トレースの履歴を表示できます。

選択的トレースを表示する手順は次のとおりです。

  1. 「選択的トレース」ページで、「アクティブなトレースとトレース履歴」タブを選択します。

    次の図に示すように、アクティブなトレースの表とトレース履歴の表がタブに表示されます。

  2. トレースを表示するには、該当する表からトレースを選択します。

    「ログ・メッセージ」ページが表示され、選択的トレースで収集されたメッセージが表示されます。「ログ・ファイルの検索」の説明に従って、メッセージを検索できます。また、「ログ・ファイルおよびコンポーネント間のメッセージの関連付けについて」の説明に従って、メッセージを関連付けることができます。

    さらに、「Fusion Middleware Controlを使用したログ・ファイルのダウンロード」の説明に従って、メッセージをファイルにダウンロードすることもできます。

WLSTを使用した選択的トレースの表示

トレースを開始した後で、次の例に示すように、listActiveTracesコマンドを使用してアクティブなトレースを表示できます。

listActiveTraces()
-------------------------------------+----------+-----------+------+--------------+-----------
Trace ID                             |Attr. Name|Attr. Value| Level| Exp. Time    |Description
-------------------------------------+----------+-----------+------+--------------+-----------
b73b351c-9a9b-47df-b05a-356a336d5780 | USER_ID  | user1     | FINE | 5/22/17 11:17 AM | 
a9580e65-13c4-420b-977e-5ba7dd88ca7f |USER_ID   |user1      | FINE | 5/22/17 11:19 AM | 

トレースの内容を表示するには、displayLogsコマンドを使用してトレースIDを渡します。停止されたトレースを表示することもできます。次に例を示します。

displayLogs("a9580e65-13c4-420b-977e-5ba7dd88ca7f")

完全な構文については、『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』listActiveTracesに関する項を参照してください。

選択的トレースの無効化

次の各項で説明するように、WLSTを使用して、選択的トレースの構成、トレースの表示および選択的トレースの無効化を行うことができます。

Fusion Middleware Controlを使用した選択的トレースの無効化

Fusion Middleware Controlを使用して選択的トレースを無効化する手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインからドメイン名を右クリックして、「ログ」「選択的トレース」の順に選択します。
  2. 「アクティブなトレースとトレース履歴」タブを選択します。
  3. 「アクティブなトレース」表で、トレースを選択して「無効化」をクリックします。
WLSTを使用した選択的トレースの無効化

システムで過度のロギングが行われないようにするには、必要な情報を取得した後で選択的トレースを無効化します。選択的トレースを無効化するには、WLSTのstopTracingコマンドを使用して、トレースIDまたはユーザーを渡します。次に例を示します。

stopTracing(traceId="885649f7-8efd-4a7a-9898-accbfc0bbba3")
Stopped 1 traces

stopAllオプションを使用して、すべてのトレースを無効化することもできます。次に例を示します。

stopTracing(stopAll=1)

完全な構文については、『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』stopTracingに関する項を参照してください。