9 デプロイ・プロセスの理解

Oracle Fusion Middlewareアプリケーション(Java EEアプリケーションなど)をデプロイする前に、デプロイ・プロセス(アプリケーションの設計および開発、これらのアプリケーションの管理対象サーバーへのデプロイなど)を理解する必要があります。

内容は次のとおりです。

デプロイヤとは

デプロイヤ・ロールのユーザーは、Java EEアプリケーションやADFアプリケーションなどのアプリケーションを、WebLogic Serverのインスタンスまたはクラスタにデプロイする作業を担当します。

デプロイヤとして作業するユーザーには、Oracle WebLogic Serverのデプロイヤ・セキュリティ・ロールを付与する必要があります。デプロイヤ・セキュリティ・ロールが付与されていると、デプロイ操作の他に、サーバー構成の表示や起動クラスと停止クラスの変更などが可能になります。このロールをユーザーに付与するには、Fusion Middleware Controlから次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」メニューで、「セキュリティ」「ユーザーとグループ」を選択します。

    「ユーザーとグループ」ページが表示されます。

  2. 付与するユーザーがいない場合は、「作成」をクリックします。

    「ユーザーの作成」ページが表示されます。

  3. ユーザーの名前とパスワードを入力します。パスワードを確認します。

  4. 「作成」をクリックします。

  5. 「ユーザーとグループ」ページで、ユーザーを選択します。

  6. ユーザーの設定ページで、「使用可能」ペインから「デプロイヤ」を選択して「選択済」ペインに移動します。

  7. 「保存」をクリックします。

アプリケーション設計から本番デプロイへの一般的な移行手順

統合型のOracle WebLogic Serverを使用してアプリケーションを設計およびテストします。その後、アプリケーションを管理対象サーバーにデプロイできます。アプリケーションの設計および開発から、本番環境でのデプロイに移行できます。

この項では、次の項目について説明します。

アプリケーションの設計および開発

多くの場合、開発者はアプリケーションの作成にOracle JDeveloperを使用します。Oracle JDeveloperは、Java、XML、Webサービス、ポートレット、SQLの最新業界標準を使用してサービス指向アプリケーションを構築するための統合開発環境(IDE)です。JDeveloperは、アプリケーションのモデリング、コーディング、デバッグ、テスト、プロファイル、チューニング、デプロイの各機能が統合されており、ソフトウェア開発のライフサイクル全体をサポートしています。

この環境では、統合型のOracle WebLogic Serverを使用します。これは、アプリケーションのテストを目的として、Oracle JDeveloperとともにパッケージ化されています。

アプリケーションのデプロイの詳細は、次を参照してください。

管理対象サーバーへのアプリケーションのデプロイ

統合型のOracle WebLogic Serverを使用した設計およびテストが済んだアプリケーションは、管理対象サーバー・インスタンスにデプロイできます。たとえば、本番環境にOracle WebLogic Serverをインストールして、管理対象サーバーを含めたドメインを構成し、その管理対象サーバーにアプリケーションをデプロイできます。

次の各ドキュメントでは、様々なタイプのアプリケーションのデプロイについて具体的な情報が記述されています。

この項では、統合型のOracle WebLogic Serverからデプロイ環境とは別の環境にアプリケーションを移行する場合に必要な、主なステップの概要について説明します。一般的なステップは次のとおりです。

  1. アプリケーションをパッケージ化します。

  2. 環境を設定します。次のものが含まれます。

  3. アプリケーションでデータベースを使用する場合は、JDBCデータ・ソースを設定します。

    JDBCデータ・ソースの設定の詳細は、次を参照してください。

  4. Oracle SOA Suiteの場合、接続ファクトリおよび接続プールを作成します。『Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発』接続ファクトリおよび接続プールの作成に関する項を参照してください。

  5. ターゲットとなる管理対象サーバーへの接続を作成します。

    Oracle JDeveloperから、JDeveloperの外部にある管理対象サーバー・インスタンスにアプリケーションをデプロイできます。そのためには、まずアプリケーションのデプロイ先となるサーバー・インスタンスへの接続を作成する必要があります。

    接続の作成の詳細は、次を参照してください。

  6. Oracle SOA Suiteの場合、SOAコンポジット・アプリケーションが他のコンポジットとメタデータを共有している場合、SOA-MDS接続を作成します。『Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発』SOA-MDS接続の作成に関する項を参照してください。

  7. JDBC接続文字列や各種サーバーのホスト名など、環境に固有の値の情報を含む構成プランまたはデプロイメント・プランを作成します。参照:

  8. 資格証明、アイデンティティ、ポリシーなどのアプリケーション・セキュリティを移行します。参照:

  9. デプロイメント・プロファイルを作成します。デプロイメント・プロファイルは、カスタムADF、WebCenter Portal、SOAの各アプリケーションおよび関連付けられたファイルをパッケージ化またはアーカイブして、Oracle WebLogic Server管理対象サーバー・インスタンスにアプリケーションをデプロイできるようにします。デプロイ・プロファイルは、プロジェクト・レベルおよびアプリケーション・レベルで作成されます。

    デプロイメント・プロファイルの詳細は、次を参照してください。

  10. Oracle SOA SuiteOracle JDeveloperの拡張機能を移行します。表9-1に、拡張機能とそれを説明しているドキュメントを示します。

    表9-1 Oracle JDeveloperの拡張機能

    コンポーネント 拡張機能 参照:

    Oracle SOA Suite

    SOAの拡張機能

    『Oracle JDeveloperのインストール』Oracle JDeveloper拡張機能の有効化に関する項を参照してください

    Oracle WebCenter Portal

    WebCenter Portalの拡張機能

    Oracle WebCenter Portalの開発WebLogic管理対象サーバー・インスタンスの作成とプロビジョニングに関する項

  11. アプリケーションを管理対象サーバーにデプロイします。

    参照:

他の環境へのアプリケーションの移行の自動化

アプリケーションの移行は、WLSTスクリプトまたはantスクリプトを使用して自動化できます。これにより、複数の環境または管理対象サーバーへのアプリケーションのデプロイ、および更新されたバージョンのアプリケーションのデプロイが容易になります。

スクリプトの使用によってアプリケーションを他の環境に移行する操作の詳細は、次を参照してください。

一般的なデプロイ問題の診断

アプリケーションのデプロイ時に問題が発生した場合、その問題を診断して修正できます。

次に、アプリケーションを管理対象サーバーにデプロイする際に直面する可能性のある一般的な問題についていくつか説明します。

また、SOAアプリケーションのトラブルシューティングの詳細は、『Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発』一般的なデプロイ・エラーのトラブルシューティングに関する項を参照してください。