3 Oracle Fusion Middlewareのコンポーネントの概要

Oracle Fusion Middlewareには、Oracle WebLogic ServerOracle HTTP ServerおよびOracle Coherenceなど多くのコンポーネントがあります。

Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャについて

Oracle Fusion Middleware Infrastructureは、Oracle WebLogic Server、Oracle CoherenceおよびOracle JRFのインフラストラクチャ・サービスを提供する、Oracle Fusion Middlewareディストリビューションです。

Oracle JRFインフラストラクチャ・サービスには、次のものが含まれます。

  • Oracle Application Development Framework

  • Oracle Metadata Services

  • Oracle Platform Security Services

  • Oracle Web Services Manager。

  • Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control。

これらのサービスは、Infrastructureのインストーラによって、Oracle Fusion Middleware 12cのOracleホーム内にある、Oracle共通ディレクトリにインストールされます。

Oracle Fusion Middleware 11gの同等のインストーラはApplication Developer 11gインストーラで、これにはOracle WebLogic Serverの既存のインストールが必要であることに注意してください。12cでは、Oracle Fusion Middleware InfrastructureディストリビューションはOracle WebLogic ServerとOracle JRFの両方で構成されていて、単一のインストーラが対応します。

Oracle WebLogic Serverについて

Oracle WebLogic Serverは、スケーラブルな企業向けのJava Platform, Enterprise Edition(Java EE)アプリケーション・サーバーです。Oracle WebLogic Serverのインフラストラクチャは、様々な分散アプリケーションのデプロイメントをサポートしており、SOAに基づいてアプリケーションを構築するための理想的な基盤です。

Java EEは、Javaプログラミング言語においてサーバー・プログラミング用に広く使用されているプラットフォームです。Java EEプラットフォームでは、JavaのStandard Editionとは異なり、主にアプリケーション・サーバー上で実行されるモジュール形式のコンポーネントに基づいて、フォルト・トレラントな分散多層Javaソフトウェアをデプロイする機能を提供するライブラリが追加されています。

企業は、Oracle WebLogic Serverにより、Java EEの実装だけでなく、堅牢でセキュアな高可用性のある管理しやすいスケーラブルな環境にビジネスクリティカルなアプリケーションをデプロイすることができます。これらの特徴により、企業はOracle WebLogic Serverインスタンスのクラスタを構成し、ロードを分散し、ハードウェアまたはその他の障害が発生した際にかわりとなる処理能力を提供できます。新しい診断ツールにより、システム管理者はデプロイ済アプリケーションのパフォーマンスやOracle WebLogic Serverの環境自体をモニターおよび調整できます。また、人による操作を介さずにアプリケーション・スループットを自動的にモニターおよび調整するようにOracle WebLogic Serverを構成することもできます。サービスへのアクセスは豊富なセキュリティ機能によって保護され、企業データをセキュアに保つことで悪意のある攻撃を防止できます。

『Oracle WebLogic Serverの理解』「はじめに」を参照してください。

Oracle Web Servicesについて

Webサービスは、ネットワーク上の他のシステムから利用可能な1つのアプリケーションにパッケージされた一連の関数です。ネットワークは企業イントラネットの場合もあれば、インターネットの場合もあります。Webサービスは、大部分のシステムに備わっている基本的な標準テクノロジに依存しているため、分散システムを相互接続する場合に適した方法です。 Webサービスは、Webベースの分散アプリケーション間で共有でき、Webベースの分散アプリケーションのコンポーネントとして使用することも可能です。カスタマ・リレーションシップ・マネジメント・システム、注文処理システム、他の既存のバックエンド・アプリケーションなどその他のシステムでは、Webサービス関数をコールし、データを要求したり、操作を実行できます。

Oracle Fusion MiddlewareのWebサービスの概要、各カテゴリでサポートされているWebサービスとクライアントの説明、およびOracle Fusion Middleware Webサービスの実装のロードマップの詳細は、『Webサービスの理解』Webサービスに関する項を参照してください。

Oracle Coherenceについて

Oracle Coherenceはクラスタ化されたデータの管理において、読み書きアクセスに対しては完全な一貫性と単一のシステム・イメージ(SSI)およびスケーラビリティを、また、ストレージと処理に対しては透過的なフェイルオーバーとフェイルバック、そしてリニア・スケーラビリティを提供し、さらにシングル・ポイント障害(SPOF)のない、クラスタ全体のロックとトランザクションを提供します。

この基盤の上に、データベース・キャッシング、HTTPセッション管理、グリッド・エージェントの起動、分散問合せなど、Coherenceが提供する様々なサービスが構築されます。

Oracle Coherenceの詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』「Coherenceの概要」を参照してください。

Oracle HTTP Serverについて

Oracle HTTP Serverは、Apache HTTP Serverインフラストラクチャをベースとしており、Oracleが専用に開発したモジュールが含まれます。シングル・サインオン、クラスタ化デプロイメントおよび高可用性機能により、Oracle HTTP Serverの運用を拡張しています。

Oracle HTTP Serverには、クライアント・リクエストを処理するための次のコンポーネントが含まれます。

  • HTTPリスナー: 受信リクエストを処理し、これを適切な処理ユーティリティにルーティングします。

  • モジュール(mod): Oracle HTTP Serverの基本機能を実装および拡張します。標準的なApache HTTP Serverモジュールの多くは、Oracle HTTP Serverに組み込まれています。また、Oracle HTTP Serverとその他のOracle Fusion Middlewareコンポーネントとの統合をサポートするために、Oracle Fusion Middlewareに固有のモジュールもいくつか組み込まれています。

  • Perlインタプリタ。 mod_perlを介してOracle HTTP Serverに組み込まれた永続的なPerlのランタイム環境です。

Oracle HTTP Serverの詳細は、『Oracle HTTP Serverの管理』を参照してください。

Oracle User Messaging Serviceについて

Oracle User Messaging Serviceは、ユーザーとデプロイされたアプリケーション間での双方向通信を可能にします。

主な機能は次のとおりです。

  • 様々なメッセージング・チャネルに対するサポート: メッセージは、電子メール、インスタント・メッセージ(IM)(XMPP)、ショート・メッセージ・サービス(SMS)(SMPP)およびボイスを介して送受信できます。

  • 双方向メッセージング: アプリケーションからユーザーへのメッセージ送信(アウトバウンド・メッセージングとも呼ばれる)以外に、ユーザーは、メッセージングの相互作用(インバウンド・メッセージング)を開始できます。たとえば、ユーザーが特定のアドレスに電子メールまたはテキスト・メッセージを送信すると、そのメッセージは適切なアプリケーションにルーティングされ、次に、アプリケーションでは、ビジネス・ロジックに従ってユーザーに応答するか、または別のプロセスを起動します。

  • ユーザー・メッセージング・プリファレンス: エンド・ユーザーは、Webインタフェースを使用して、メッセージング通知の受信方法と受信時間に関するプリファレンスを定義できます。アプリケーションでは、ユーザーの電子メール・アドレスやIMクライアントへの送信を判断せずに、その柔軟性によって、単にメッセージをユーザーに送信し、その先のメッセージのルーティングをユーザーのプリファレンスに従ってUMSに任せます。

  • 強力なメッセージ配信: UMSは、メッセージング・ゲートウェイが提供する配信ステータス情報を継続して記録し、アプリケーションにこの情報を提供しているため、アプリケーションは失敗した配信に対応できます。また、アプリケーションでは、初期のアドレスへの配信が失敗した場合に備えて、メッセージに対して1つ以上のフェイルオーバー・アドレスを指定できます。UMSのフェイルオーバー機能を使用することで、アプリケーション開発者は、複雑な再試行ロジックの実装から解放されます。

Oracle User Messaging Serviceの詳細は、『Oracle User Messaging Serviceの管理』「Oracle User Messaging Serviceの概要」を参照してください。

Oracle Platform Security Servicesについて

Oracle Platform Security Servicesは、エンタープライズ製品開発チーム、システム・インテグレータおよび独立系ソフトウェア・ベンダーに、Java SEおよびJava EEアプリケーション向けの標準ベースの移植性の高いエンタープライズグレードの統合セキュリティ・フレームワークを提供します。

Oracle Platform Security Servicesは、基盤となるセキュリティ・プラットフォームとして、WebLogic Server、Server Oriented Architecture (SOA)アプリケーション、Oracle WebCenter、Oracle Application Development Framework (ADF)アプリケーションなどのOracle Fusion Middlewareにセキュリティを提供します。

Oracle Platform Security Servicesは、セキュリティおよびアイデンティティ管理の実装の煩雑さから開発者を解放する、アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)形式の抽象化レイヤーを提供します。OPSSを使用すれば、開発者は、暗号キーの管理、リポジトリ・インタフェースや他のアイデンティティ管理インフラストラクチャについて詳しく把握しておく必要がありません。社内開発アプリケーション、サード・パーティ・アプリケーションおよび統合アプリケーションでは、OPSSを使用することで、企業全体で統一された同一のセキュリティ・サービス、アイデンティティ管理サービスおよび監査サービスを利用できます。

『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』Oracle Platform Security Servicesに関する項を参照してください。

Oracle Identity Managementについて

Oracle Identity Managementは、組織がファイアウォールの内外およびクラウド内のすべてのエンタープライズ・リソースでユーザー・アイデンティティのエンドツーエンドのライフサイクルを効率的に管理できるようにします。Oracle Identity Managementプラットフォームによって、アイデンティティ・ガバナンス、アクセス管理およびディレクトリ・サービスのスケーラブルなソリューションが提供されます。この最新のプラットフォームによって、組織はセキュリティを強化し、コンプライアンスを簡素化し、モバイルおよびソーシャル・アクセスを中心とするビジネス・チャンスを獲得できます。

Oracle Identity Managementコンポーネントの統合の詳細は、『Oracle Identity Management Suite統合ガイド』IdM Suiteコンポーネント統合の概要に関する項を参照してください。

Oracle Data Integratorについて

Oracle Data Integratorには、複雑なデータ・ウェアハウスを構築、デプロイおよび管理するため、あるいはSOAまたはビジネス・インテリジェンス環境のデータ集中型アーキテクチャの一部として、完全に統一されたソリューションが用意されています。 さらに、データ統合のあらゆる要素(データの移動、データの同期化、データ品質、データ管理、データ・サービス)を組み合せて、複雑なシステムにおいて情報の迅速さ、正確さおよび一貫性を保証します。

Oracle Data Integratorの特徴は、データ統合のあらゆるスタイル(データ中心、イベント中心、サービス中心)を組み込んだアクティブな統合プラットフォームです。ODIでは、大量のデータの効率的な変換、高度なチェンジ・データ・キャプチャ(CDC)機能によるリアルタイムのイベント処理、Oracle SOA Suiteに対するデータ・サービスの提供によって、分断化状態の統合が統一されます。また、堅牢なデータ整合性制御機能によって、データの一貫性と正確性が保証されます。異種のE-LT、宣言的な設計、ナレッジ・モジュールなど、中核となる強力な差別化機能によって、Oracle Data Integratorは、統合プラットフォームのパフォーマンス、柔軟性、生産性、モジュール性およびホットプラガブル性の要件を満たします。

『Oracle Data Integratorの理解』「Oracle Data Integratorの概要」を参照してください。

Oracle SOA Suiteについて

サービス指向アーキテクチャ(SOA)は、ビジネス上の問題に対するソリューションを提供するために、エンタープライズ・アプリケーション統合の構築をサポートするエンタープライズ・アーキテクチャを提供します。SOAは、統合と再利用が容易で、柔軟かつ順応性のあるITインフラストラクチャを作成するモジュール型ビジネスのWebサービスとして、エンタープライズ・アプリケーションの開発を促進します。

Oracle SOA Suiteには、コンポジット・アプリケーションを設計、デプロイおよび管理するためのサービス・インフラストラクチャ・コンポーネントの完全なセットが用意されています。Oracle SOA Suiteにより、サービスの作成と管理を行って、複合アプリケーションとビジネス・プロセスに編成できます。コンポジットを使用すれば、複数のテクノロジ・コンポーネントを組み合せて1つのSOAコンポジット・アプリケーションを簡単に作成できます。Oracle SOA Suiteは異種ITインフラストラクチャに組み込まれ、企業によるSOAの段階的な採用を可能にします。

『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』Oracle SOA Suiteに関する項を参照してください。

Oracle Business Process Management Suiteについて

Oracle BPM Suiteでは、ビジネス・プロセスを中心とするビジネス・アプリケーションの開発、管理および使用のための統合環境が提供されます。

Oracle BPM Suiteは、設計時や実装からランタイムやアプリケーション管理まで、アプリケーション開発ライフサイクルのすべてのステージをシームレスに統合します。Oracle BPM Suiteは、Oracle SOA Suite上で階層化され、多くの同じ製品コンポーネントを共有します。

『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』Oracle Business Process Management Suiteに関する項を参照してください。

Oracle Managed File Transferについて

Oracle Managed File Transfer (MFT)は、エンド・ツー・エンドで高いパフォーマンスで動作する標準ベースの管理対象ファイル・ゲートウェイです。

ファイルの暗号化、スケジューリング、埋込みFTPサーバーと埋込みsFTPサーバーなどの機能を備えた軽量なWebベースのデザインタイム・コンソールで、ファイル転送の設計、デプロイメントおよび監視を実行できます。

『Oracle Managed File Transferの使用』「Oracle Managed File Transferの理解」を参照してください。

Oracle Enterprise Data Qualityについて

Oracle Enterprise Data Qualityでは、データ品質の把握、改善、保護および制御に使用される、包括的なデータ品質管理環境を提供します。

EDQは、ベスト・プラクティスのマスター・データ管理、データ統合、ビジネス・インテリジェンスおよびデータ移行イニシアティブを容易にします。EDQは、カスタマ・リレーションシップ・マネジメントおよび他のアプリケーションに統合されたデータ品質を提供します。

Enterprise Data Qualityについての理解Oracle Enterprise Data Qualityの概要に関する項を参照してください。

Oracle Enterprise Schedulerについて

Oracle Enterprise Schedulerでは、ジョブを定義、スケジュールおよび実行できます。ジョブとは、アプリケーションのかわりに実行する作業の単位のことです。

たとえば、特定のPL/SQLファンクションやコマンド行プロセスを実行するジョブを定義できます。Javaコードを実行するジョブを定義できます。

『Oracle Enterprise Schedulerの管理』Oracle Enterprise Schedulerの管理の概要に関する項を参照してください。

Oracle Stream Analyticsについて

Oracle Stream Analyticsは、Oracle Stream Analyticsサーバー、Oracle Stream Analytics Visualizer、コマンドライン管理インタフェースおよびOracle JDeveloper統合開発環境(IDE)で構成されます。

Oracle Stream Analyticsサーバーは、Oracle Stream Analyticsアプリケーションを実行するために、論理的に関連付けられたリソースおよびサービスをホストします。サーバーはドメインにグループ化され、ドメインとして管理されます。1つのドメインは1つのサーバー(スタンドアロンサーバー・ドメイン)または多くのサーバー(マルチサーバー・ドメイン)を持つことができます。Oracle Stream Analytics VisualizerおよびOracle Stream Analytics管理コマンドライン・インタフェースを介して、Oracle Stream Analyticsドメインおよびサーバーを管理します。

『Oracle Stream Analyticsイベント処理スタート・ガイド』「Oracle Stream Analyticsでのイベント処理の概要」を参照してください。

Oracle Traffic Directorについて

Oracle Traffic Directorは高速で、かつ信頼性と拡張性のあるレイヤー7のソフトウェア・ロード・バランサです。バック・エンドのアプリケーション・サーバーおよびすべてのWebサーバーへのすべてのHTTP、HTTPS、TCPトラフィックに対する信頼できるエントリ・ポイントとして機能するように、Oracle Traffic Directorを設定できます。

Oracle Traffic Directorは、クライアントから受信したリクエストの、指定されたロード・バランシング・メソッドに基づくバック・エンドのサーバーへの分散、指定されたルールに基づくリクエストのルーティング、頻繁にアクセスされるデータのキャッシュ、トラフィックの優先付け、およびサービス品質の制御を行います。

Oracle Traffic Directorのアーキテクチャでは、大量のアプリケーション・トラフィックを低遅延で処理できます。この製品は、Oracle Exalogic Elastic CloudおよびOracle SuperClusterでの使用に最適化されています。Exalogicのインフィニバンド・ファブリックを介してバック・エンドのサーバーと通信できます。

『Oracle Traffic Directorの管理』「Oracle Traffic Directorスタート・ガイド」を参照してください。

Oracle WebCenter Contentについて

Oracle WebCenter Contentを使用すると、企業は企業全体においてあらゆる種類のコンテンツを統合、管理および活用できます。マーケティング、ブランド管理、Webプレゼンス、会計、販売、人事およびエンジニアリングなどの企業のすべての業務分野で、同じツールを共有して共通のリポジトリ内の同じ情報に容易にアクセスできます。

情報を一元化し、資格のあるユーザーに情報へのアクセスを許可することにより、Oracle WebCenter Contentはコストを削減し、冗長性を排除し、効率を向上させます。同時に、必要に応じて情報を適切に管理、追跡および処分できます。

「Oracle WebCenter Content概念の理解」を参照してください。

Oracle WebCenter Portalについて

Oracle WebCenter Portalは、標準ベースの、サービス指向アーキテクチャの上に構築された、統合された一連のコンポーネントであり、ソーシャル・アプリケーション、エンタープライズ・ポータル、コラボレイティブ・コミュニティおよびコンポジット・アプリケーションを作成できます。 Oracle WebCenter Portalは、機能豊富なインターネット・アプリケーション、統合されたマルチチャネルのポータル・フレームワークの柔軟性と力、およびコンテンツ、コラボレーション、プレゼンスおよびソーシャル・ネットワーキング機能を実現する一連のツールとサービスを開発するために、動的なユーザー・インタフェース・テクノロジを結合します。

これらのコンポーネントを基に、Oracle WebCenter Portalは、個人およびグループがより効果的に作業およびコラボレーションできる構成可能な作業環境とともに、WebCenter Portalと呼ばれる、すぐに利用できる、エンタープライズ対応のカスタマイズ可能なアプリケーションも提供します。

Oracle WebCenter Portalは、ポータルまたはアプリケーションのコンテキスト内から、インスタント・メッセージ、ドキュメント、コンテンツ管理、ディスカッション・フォーラム、Wiki、ブログ、およびタグ付けなどのツールとユーザーが直接対話できる、オープンで拡張可能なソリューションを提供します。これらのツールおよびサービスは、エンド・ユーザーおよびITに、次世代のコラボレイティブなアプリケーションおよびポータルの構築およびデプロイを可能にします。

『Oracle WebCenter Portalの管理』「Oracle WebCenter Portalの概要」を参照してください。

Oracle WebCenter Sitesについて

Oracle WebCenter Sitesは、Webエクスペリエンス・マネジメント・システムです。これは、デスクトップとモバイル用Webサイトの構築、目的のコンテンツを使用したこれらのパーソナライズ、これらの成功に関するフィードバックの収集、訪問者によるWebサイトとの対話の分析、訪問者の好みに基づくWebサイトの変更のテストを行う上で役に立ちます。

Oracle WebCenter Sites: Contributorインタフェースには、Webサイトのコンポーネントを構築および管理するための一連の機能が用意されています。また、Oracle WebCenter Sites: A/B Testingなどの機能を使用して、Webサイトの成果を測定できるため、状況に応じてWebサイトを改善できます。

管理者を作成するために、Oracle WebCenter Sitesでは、AdminインタフェースおよびWEM Adminインタフェースを使用することができます。これらは、コンテンツ管理サイトのすべての側面を管理するのに必要なツールを提供します。また、Oracle WebCenter Sites: Insights、Oracle WebCenter Sites: A/B TestingおよびConversionsなどの機能を有効化することができ、これにより、コンテンツ・コントリビュータおよびマーケタがWebサイトの成功性の判断して、結果に従いWebサイトを強化できます。

『Oracle WebCenter Sitesの使用』「Oracle WebCenter Sitesの概要」を参照してください。

Oracle BI Enterprise Editionについて

Oracle BI Enterprise Edition(単にOracle Business Intelligenceと呼ばれることもある)には、あらゆるビジネス・インテリジェンス機能が備わっています。

これらの機能により、次のことが可能になります。

  • 組織の最新データの収集

  • わかりやすい形式(表やグラフなど)でのデータの表示

  • 組織内の人々へのタイムリーなデータの配信

これらの機能によって、組織では、よりよい決定、詳細な情報に基づいた措置、より効率的なビジネス・プロセスの実装が可能になります。

『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』「Oracle BI Enterprise Editionについての序説」を参照してください。

Oracle Forms Servicesについて

Oracle Formsを使用してFormsアプリケーションを開発および配布します。Formsアプリケーションは、効率的かつ密接に連結してOracle Databaseにアクセスするためのユーザー・インタフェースを提供します。

JavaとWebのサービスにアプリケーションを統合して、サービス指向アーキテクチャ(SOA)を活用できます。

『Forms Servicesデプロイメント・ガイド』Oracle Formsに関する項を参照してください。