このガイドで説明する新機能

この章では、既存のOracle Fusion Middlewareユーザーのために、Oracle Fusion Middleware 12cの新しい概念と機能、および変更された概念と機能について説明します。

12cの新機能と変更された機能

Oracle Fusion Middleware 12cには、次のような新しい概念と、以前のリリースのOracle Fusion Middlewareから変更になった機能があります。

12cの新しい用語および非推奨用語

11gで使用されていた用語 12cで使用される用語

ミドルウェア・ホーム

MW_HOME

11gでは、ミドルウェア・ホームは、Oracle WebLogic Serverホーム、および必要に応じてOracle共通ホームと1つ以上のOracleホームのコンテナを表します。

この用語は12cでは使用されなくなりました。

Oracleホーム

ORACLE_HOME

Oracle Fusion Middleware全製品用にホスト・コンピュータに作成されるOracleホーム。ここには、バイナリ・ファイルとライブラリ・ファイル、Oracle共通ディレクトリ、およびインストールするOracle Fusion Middlewareの各製品ごとに個別の製品ディレクトリが含まれています。

Oracleホーム

PRODUCT_ORACLE_HOME

製品ディレクトリ

PRODUCT_DIR

ミドルウェア・ホーム内の製品ディレクトリはOracleホームではなくなりました。これらは単にすべてのOracle Fusion Middleware製品のために作成されるOracleホーム内のディレクトリです。ほとんどのOracle Fusion Middlewareコンポーネントは同じOracleホームにインストールする必要があります。製品ホームの名前は事前定義されており、インストール中にユーザーが変更することはできなくなりました。

Oracleインスタンス

この用語は12cでは使用されなくなりました。

インストーラはOracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントのために別個のインスタンス・ディレクトリを作成しなくなりました。かわりに、ちょうどJavaコンポーネントに対して行うように、ユーザーはFusion Middleware構成ウィザードを使用してシステム・コンポーネントを構成できます。各システム・コンポーネントに関するインスタンス情報はドメイン・ホームに格納されます。

Oracle Fusion Middlewareファーム

この用語は12cでは使用されなくなりました。

「ファーム」という用語は12cでは必要なくなりました。これは11gで、WLSドメインおよびそれに関連付けられたシステム・コンポーネントのコンテナがFusion Middleware Controlに表示されるときに、それを指す言葉でした。