12 Oracle WebCenter Contentを追加するためのドメインの拡張
Oracle WebCenter Contentソフトウェアを含めてエンタープライズ・デプロイメント・ドメインを拡張するために、特定のタスクを実行する必要があります。これには、WebCenter Contentのインストール、WebCenter Contentを追加するためのドメインの拡張、および構成後のタスクや検証タスクの実行があります。
この章では、WebCenter Contentのインストール、WebCenter Contentを追加するためのドメインの拡張、および構成後のタスクや検証タスクの実行について説明します。
- エンタープライズ・デプロイメントでのWebCenter Contentのインストール
この項では、エンタープライズ・デプロイメントにWebCenter Contentをインストールする手順を説明します。 - Oracle WebCenter Contentデータベース・スキーマの作成
Oracle WebCenter Contentドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証されたデータベースに必要なスキーマをインストールする必要があります。 - WebCenter Contentを使用するためのドメインの拡張
Oracle WebCenter Contentソフトウェアを含めて既存のエンタープライズ・デプロイメント・ドメインを拡張するために、特定のタスクを実行する必要があります。 - WebCenter Contentの構成後および検証タスクの実行
コンテンツ・サーバーをオンラインにするには、いくつかの構成および検証ステップを実行する必要があります。以下の項をリストされている順序で実行します。 - WebCenter Contentユーザー・インタフェース用のコンテンツ・サーバーの構成
WebCenter Contentユーザー・インタフェースを使用する予定である場合(コンテンツ・サーバーのネイティブ・ユーザー・インタフェースに加えて)、コンテンツ・サーバーのパラメータを有効にする必要があります。 - WebCenter Contentクラスタ用のOracle HTTP Serverの構成
この項では、WebCenter Contentクラスタ用にOracle HTTP Serverを構成する手順を説明します。 - JDBC永続ストアの有効化
Oracleデータベースの一貫性、データ保護および高可用性機能を活用し、クラスタ内のすべてのサーバーによるリソースの使用を可能にする、JDBCストアを使用することをお薦めします。 - 自動サービス移行の有効化
この章でインストールした製品の高可用性を実現するには、適切にサービス移行を構成する必要があります。
上位トピック: 「エンタープライズ・ドメインの構成」
エンタープライズ・デプロイメントでのWebCenter Contentのインストール
この項では、エンタープライズ・デプロイメントにWebCenter Contentをインストールする手順を説明します。
この項では次の手順について説明します。
インストール画面への移動
インストール・プログラムでは次の表に記載された順番で一連の画面が表示されます。
インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、画面名をクリックしてください。
画面 | 説明 |
---|---|
「インストール・インベントリ」画面 |
Oracle Fusion Middleware Infrastructureソフトウェアをインストールしたときに中央インベントリを作成しなかった場合に、このダイアログ・ボックスが表示されます。 ローカル・インベントリの場所を指すように「インベントリ・ディレクトリ」フィールドを編集して、「OK」をクリックします。 |
製品のインストーラの紹介画面です。 |
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この画面を使用して、使用可能なパッチをMy Oracle Supportで自動的に検索するか、組織のためにすでにダウンロードしたパッチをローカル・ディレクトリで自動的に検索します。 |
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この画面を使用してOracleホーム・ディレクトリの位置を指定します。 Oracle Fusion Middlewareディレクトリ構造の詳細は、Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングでインストールと構成のディレクトリの選択に関する項を参照してください。 |
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この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。 警告メッセージまたはエラー・メッセージが表示された場合は、Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストール計画のシステム環境の検証ロードマップに関する項でいずれかのドキュメントを参照してください。 |
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この画面を使用して、選択したインストール・オプションを確認します。 「インストール」をクリックしてインストールを開始します。 |
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この画面では、インストールの進行状況を参照できます。 進捗バーが100%完了になった後で、「次へ」をクリックします。 |
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この画面の情報を確認してから、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。 |
他のホスト・コンピュータでのOracle WebCenter Contentのインストール
EDG共有記憶域の推奨事項に従った場合、製品インストール用の別の共有記憶域ボリュームがWCCHOST2上にあり、WCCHOST2上にソフトウェアをインストールする必要もあります。「エンタープライズ・デプロイメントをインストールおよび構成する場合の共有記憶域の推奨事項」を参照してください。
インストールの確認
インストールの完了後、次のタスクを正常に実行することでインストールを検証できます。
インストール・ログ・ファイルの確認
インストール・ログ・ファイルの内容を確認し、何も問題が発生していないことを確認します。ログ・ファイルとその場所の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のインストール・ログ・ファイルの理解に関する項を参照してください。
親トピック: インストールの確認
ディレクトリ構造のチェック
インストールの内容は、インストール中に選択したオプションによって異なります。
Oracle WebCenter Contentを追加すると、次のディレクトリおよびサブディレクトリが追加されます。
/u01/oracle/products/fmw/wccontent axf common ipm plugins ucm wccadf wccadfrui /u01/oracle/products/fmw/wccapture capture common plugins
インストール後のディレクトリ構造の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の「Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリとは」を参照してください。
親トピック: インストールの確認
Oracleホームの内容の表示
viewInventory
スクリプトを使用して、Oracleホームの内容を表示することもできます。『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のOracleホームの内容の表示に関する項を参照してください。
親トピック: インストールの確認
Oracle WebCenter Contentデータベース・スキーマの作成
Oracle WebCenter Contentドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証されたデータベースに必要なスキーマをインストールする必要があります。
この項で説明する手順を実行して、スキーマをインストールします。
スキーマ作成のためのRCU画面のナビゲート
RCUを起動した後で、ウィザードの画面を使用して、Oracle Fusion Middleware製品で必要なスキーマを選択してインストールできます。スキーマ作成に必要なタスクは、次のとおりです。
- タスク1 RCUの概要
-
「次」をクリックします。
- タスク2 スキーマ作成の方法の選択
-
対象のデータベースに対するDBAアクティビティの実行に必要なパーミッションと権限が付与されている場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。この手順は、必要な権限が付与されていることを前提としています。
データベースに対するDBAアクティビティの実行に必要なパーミッションまたは権限が付与されていない場合は、この画面で、「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択する必要があります。これによってSQLスクリプトが生成され、これをデータベース管理者が利用できます。リポジトリ作成ユーティリティを使用したスキーマの作成のシステム・ロードおよび製品ロードの理解に関する項を参照してください。
- タスク3 データベース接続の詳細の指定
-
RCUがデータベースに接続できるようにするために、データベース接続の詳細を指定します。
-
「ホスト名」フィールドに、Oracle RACデータベースのSCANアドレスを入力します。
-
「接続パラメータ」を選択します。
-
「DBMS/サービス」詳細を入力します。
-
「スキーマ所有者」および「スキーマ・パスワード」詳細を入力します。
-
「次へ」をクリックして先に進み、データベースへの接続が成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウで、「OK」をクリックします。
-
- タスク4 カスタム接頭辞の指定とスキーマの選択
-
既存の接頭辞を選択し、初期ドメインを構成したときに使用した接頭辞を選択します。
スキーマのリストから「WebCenter Content」スキーマを選択します。依存関係に応じて、次のスキーマが自動的に選択されます。
-
Oracle WebCenter Content Imaging。
-
Oracle WebCenter Content Server - 完了
-
Oracle WebCenter Enterprise Capture
-
Oracle WebCenter Content Server - 検索のみ
カスタム接頭辞は、これらのスキーマを論理的にグループ化して、このドメイン内でのみ使用することを目的としています。複数のドメイン間でのスキーマの共有はサポートされていないため、ドメインごとに固有のスキーマのセットを作成する必要があります。
ヒント:
カスタム接頭辞の詳細は、リポジトリ作成ユーティリティを使用したスキーマの作成のカスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください。
マルチドメイン環境でスキーマを編成する方法の詳細は、リポジトリ作成ユーティリティを使用したスキーマの作成のスキーマ作成の計画に関する項を参照してください。
ヒント:
ここに入力するカスタム接頭辞は、ノートにとっておく必要があります。このカスタム接頭辞は、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。
「次へ」をクリックして先に進み、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウの「OK」をクリックします。
-
- タスク5 スキーマのパスワードの指定
-
スキーマのパスワードをデータベースに設定する方法を指定してから、パスワードの指定と確認を行います。
ヒント:
この画面で設定するパスワードは、ノートにとっておく必要があります。このパスワードは、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。
- タスク6 必須スキーマの表領域の検証
-
「表領域のマップ」画面で情報を確認し、「次へ」をクリックして、デフォルト値を受け入れます。
確認ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。
- タスク7 スキーマ作成の完了
-
RCU画面の残りの部分を先に進めて、スキーマ作成を完了します。「完了サマリー」画面に到達したら、「閉じる」をクリックしてRCUを終了します。
- タスク8 スキーマの作成の検証
-
スキーマが正常に作成されたことと、データベース接続詳細を確認するためには、SQL*Plusまたは別のユーティリティで、OCSスキーマ名および指定したパスワードを使用してデータベースに接続します。
たとえば:
./sqlplus SQL*Plus: Release 12.1.0.1.0 Production on Tue Mar 7 00:28:06 2017 Copyright (c) 1982, 2013, Oracle. All rights reserved. Enter user-name: FMW12213 Enter password: Connected to: Oracle Database 12c Enterprise Edition Release 12.1.0.1.0 - 64bit Production With the Partitioning, Real Application Clusters, Automatic Storage Management, OLAP, Advanced Analytics and Real Application Testing options SQL> exit Disconnected from Oracle Database 12c Enterprise Edition Release 12.1.0.1.0 - 64bit Production With the Partitioning, Real Application Clusters, Automatic Storage Management, OLAP, Advanced Analytics and Real Application Testing options
WebCenter Contentを使用するためのドメインの拡張
Oracle WebCenter Contentソフトウェアを含めて既存のエンタープライズ・デプロイメント・ドメインを拡張するために、特定のタスクを実行する必要があります。
ドメインの拡張には、次のタスクが含まれます。
- 構成ウィザードの起動
既存のエンタープライズ・デプロイメント・ドメインを拡張するための最初のステップとして構成ウィザードを起動します。 - WebCenter Contentを含めるドメイン拡張を行うための構成ウィザード画面のナビゲート
構成ウィザードの起動
既存のエンタープライズ・デプロイメント・ドメインを拡張するための最初のステップとして構成ウィザードを起動します。
ノート:
ドメインで起動スクリプトに直接カスタマイズを追加した場合、それらは構成ウィザードによって上書きされます。ドメイン内のすべてのサーバーに適用するサーバー起動パラメータをカスタマイズするために、setUserOverridesLate.sh
という名前のファイルを作成して、WebLogic Serverのクラスパスへのカスタム・ライブラリの追加、サーバーを実行するための追加のJavaコマンド行オプションの指定、追加の環境変数の指定などを行うように構成できます。このファイルに追加したカスタマイズは、ドメインのアップグレード操作時に保持され、pack
コマンドとunpack
コマンドの使用時にリモート・サーバーに継承されます。
構成ウィザードを起動するには:
WebCenter Contentを含めるドメイン拡張を行うための構成ウィザード画面のナビゲート
次の各項に示す手順に従って、静的または動的クラスタを含むトポロジのドメインを拡張します。
静的クラスタを含めるドメインの拡張
この項に示す手順に従って、静的クラスタを含めてトポロジのドメインを拡張します。
ノート:
この項で説明する手順を使用して、静的クラスタを含めて既存のドメインを拡張できます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで追加の詳細を参照してください。
ドメインを拡張して構成するためのタスクは次のとおりです。
- タスク1 ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択
-
「構成タイプ」画面で、「既存ドメインの更新」を選択します。
「ドメインの場所」フィールドで、ASERVER_HOME変数の値を選択します。これは、初期ドメインの一部として作成した管理ドメイン・ホームの完全なパスを表します。
ディレクトリの場所の変数の詳細は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」を参照してください
ヒント:
この画面に示されるその他のオプションの詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の「構成タイプ」に関する項を参照してください。
- タスク2 構成テンプレートの選択
-
「テンプレート」画面で「製品テンプレートを使用してドメインを更新」が選択されていることを確認した後に、次のテンプレートを選択します。
-
Oracle Universal Content Management - Content Server - 12.2.1.3.0[wccontent]
また、初期インフラストラクチャ・ドメインを作成するために使用したため、次の追加のテンプレートもすでに選択されているはずです。
-
Oracle Enterprise Manager - 12.2.1.3.0[em]
-
Oracle JRF - 12.2.1.3.0[oracle_common]
-
WebLogic Coherenceクラスタの拡張 - 12.2.1.3.0 [wlserver]
-
ヒント:
この画面に示されるオプションの詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の「テンプレート」に関する項を参照してください。
-
- タスク3 高可用性オプションの構成
-
この画面は、自動サービス移行またはJDBCストアあるいはその両方を使用するクラスタを初めて作成するときに表示されます。クラスタに対してHAオプションを選択した後、構成ウィザードを使用してドメインに追加される後続のすべてのクラスタで、HAオプションが自動的に適用されます(つまり、構成ウィザードにより、JDBCストアが作成され、これらに対してASMが構成されます)。
「高可用性のオプション」画面で、次を実行します。
-
「データベース・ベース」を使用して「自動サービス移行の有効化」を選択します。
-
「JTAトランザクション・ログ永続性」を「JDBC TLogストア」に設定します。
-
「JMSサーバー永続性」を「JMS JDBCストア」に設定します。
ノート:
Oracleデータベースの一貫性、データ保護および高可用性機能を活用し、クラスタ内のすべてのサーバーによるリソースの使用を可能にする、JDBCストアを使用することをお薦めします。このため、構成ウィザードのステップでは、JDBC永続ストアが自動サービス移行とともに使用されていることを前提としています。
JDBC永続ストアを選択すると、余分な未使用のファイル・ストアが自動的に作成されますが、クラスタをターゲットとしたものではありません。こうしたファイル・ストアは無視してください。
なんらかの理由により、ファイル・ストアを使用する必要がある場合、この画面のTLOGおよびJMS永続ストア・オプションのデフォルト値を保持し、後でこれらを共有の場所で構成できます。タスク8「詳細構成の選択」を参照してください。フェイルオーバー・シナリオでJMSおよびHAを再開するには、共有の場所が必要です。
事後ステップでTLOGおよびJMS永続ストアを手動で構成することもできます。JDBCとファイル・ストアの間の差異の詳細、およびこれらの手動構成の特定の手順は、「エンタープライズ・デプロイメントでのTLOGおよびJMSに対する永続ストアの使用」を参照してください。
「次」をクリックします。
-
- タスク4 データベース構成タイプの指定
-
「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。
Infrastructureドメインに必要なFusion Middlewareスキーマを参照するためのドメインをすでに構成済であるため、すべてのフィールドが事前移入されています。
すべてのフィールドにおける資格証明が、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの構成中に指定したものと同じであることを確認します。
データベース接続情報の確認が完了した後で、「RCU構成の取得」をクリックします。操作に成功すると、「接続結果ログ」に次の出力が示されます。
Connecting to the database server...OK Retrieving schema data from database server...OK Binding local schema components with retrieved data...OK Successfully Done.
ヒント:
「RCUデータ」オプションの詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のサービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。
この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のデータ・ソース・デフォルトに関する項を参照してください。
- タスク5 JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定
-
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面で、表のすべてのUCMスキーマを選択します(WebCenter Content用)。
スキーマを選択すると、ページ上のフィールドがアクティブ化され、データベース接続フィールドに自動的に値が移入されます。
「GridLinkへ変換」をクリックし、「次へ」をクリックします。
- タスク6 GridLink Oracle RACデータベース接続の詳細情報の指定
-
「GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ」画面で、次の表に示すように、RACデータベースおよびコンポーネント・スキーマへの接続に必要な情報を入力します。
要素 説明と推奨値 「SCAN」、「ホスト名」および「ポート」
「SCAN」チェック・ボックスを選択します。
「ホスト名」フィールドには、Oracle RACデータベースのSingle Client Access Name (SCAN)アドレスを入力します。
「ポート」フィールドには、データベースのSCANリスニング・ポートを入力します(
1521
など)「ONSホスト」と「ポート」
「ONSホスト」フィールドには、Oracle RACデータベースのSCANアドレスを入力します。
「ポート」フィールドには、ONSリモート・ポートを入力します(通常は
6200
)。FANの有効化
「FANの有効化」チェック・ボックスが選択され、データベースがFANイベントを受信および処理できることを確認します。
- タスク7 JDBC接続のテスト
-
「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用して、構成したデータソース接続をテストします。
「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。
ヒント:
この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のコンポーネント・スキーマのテストに関する項を参照してください。
- タスク8 拡張構成の選択
-
目的のトポロジに応じたドメインの構成を完了するには、「拡張構成」画面で次のオプションを選択します。
-
トポロジ
-
ファイル・ストア
-
- タスク9 管理対象サーバーの構成
-
「管理対象サーバー」画面で、サーバーのリストにOracle WebCenter Content用の新しい管理対象サーバーが表示されます。
次のタスクを実行して、デフォルトのOracle WebCenter Content管理対象サーバーを変更して2つ目の管理対象サーバーを作成します。
-
デフォルトの管理対象サーバーの名前を
WLS_WCC1
に変更します。 -
「追加」をクリックして新しい管理対象サーバーを作成し、そのサーバーに
WLS_WCC2
と名前を付けます。ヒント:
ここで推奨するサーバー名は、このドキュメント全体で使用します。別の名前を選択する場合は、必要に応じてそれらの名前に置き換えてください。
-
次の表の情報を使用して、各Oracle WebCenter Content管理対象サーバーの残りの列を入力します。
サーバー名 リスニング・アドレス リスニング・ポート SSLの有効化 SSLリスニング・ポート サーバー・グループ WLS_WCC1
WCCHOST1
16200
選択解除
無効
UCM-MGD-SVR
WLS_WCC2
WCCHOST2
16200
選択解除
無効
UCM-MGD-SVR
ヒント:
「管理対象サーバー」画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の管理対象サーバーに関する項を参照してください。
-
- タスク10 クラスタの構成
-
このタスクでは、Oracle WebCenter Contentソフトウェアのターゲットにすることができる管理対象サーバーのクラスタを作成します。
wcc.example.com
仮想サーバー・アドレスの詳細は、「ハードウェア・ロード・バランサでの仮想ホストの構成」を参照してください。「クラスタ」画面を使用して、新しいクラスタを作成します。
-
「追加」ボタンをクリックします。
-
「クラスタ名」フィールドで
WCC_Cluster
を指定します。 -
「動的サーバー・グループ」ドロップダウン・リストで、
未指定
を選択します。
ノート:
デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のユニキャストかマルチキャストかを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。
ヒント:
この画面に示されるオプションの詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の「クラスタ」に関する項を参照してください。
-
- タスク11 サーバー・テンプレートの割当て
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
- タスク12 動的サーバーの構成
-
静的クラスタとして残すクラスタについて、すべての動的サーバー・オプションが無効になっていることを確認します。
-
この画面の「動的クラスタ」、「計算済リスニング・ポート」および「計算済マシン名」チェック・ボックスの選択が解除されていることを確認します。
-
「サーバー・テンプレート」で「未指定」が選択されていることを確認します。
-
「次」をクリックします。
-
- タスク13 クラスタへの管理対象サーバーの割当て
-
「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用して、
WLS_WCC1
およびWLS_WCC2
を新規クラスタWCC_Cluster
に割り当てます。-
「クラスタ」ペインで、サーバーを割り当てるクラスタ(ここでは
WCC_Cluster
)を選択します。 -
「サーバー」ペインで、次のいずれかの操作を実行して、WLS_WCC1を
WCC_Cluster
に割り当てます。-
WLS_WCC1
管理対象サーバーを1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「クラスタ」ペインで選択されているクラスタの下に移動します。 -
WLS_WCC1
をダブルクリックして、クラスタ・ペインで選択されているクラスタの下に移動します。
-
-
同じ手順を繰り返して、
WLS_WCC2
をWCC_Cluster
に割り当てます。 -
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
ヒント:
この画面に示されるオプションの詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の「サーバーのクラスタへの割当」に関する項を参照してください。
-
- タスク14 Coherenceクラスタの構成
-
「Coherenceクラスタ」画面を使用して、ドメインに自動的に追加されるCoherenceクラスタを構成します。ポート番号の値を9991に更新します。
ノート:
Coherenceライセンス情報については、Oracle Fusion Middlewareライセンス情報のOracle Coherenceに関する項を参照してください。
- タスク15 WebCenter Content Serverのマシンを作成
-
必要に応じて、「マシン」画面を使用して2つの新しいUnixマシンを追加します。
-
「Unixマシン」タブで、「追加」ボタンをクリックします。
-
「名前」フィールドにWCCHOST1と入力します。
-
ノード・マネージャ・リスナー・アドレスにホスト名WCCHOST1を入力します。ノード・マネージャ・ポートはデフォルト値の
5556
にしておきます。 -
このステップをWCCHOST2に対して繰り返します。
「Unixマシン」タブで、初期インフラストラクチャ・ドメインの作成時に作成したマシンの名前を確認します(次の表を参照)。
「次へ」をクリックします。
名前 ノード・マネージャのリスニング・アドレス ノード・マネージャのリスニング・ポート WCCHOST1
WCCHOST1ホスト名変数の値。たとえば、
WCCHOST1.example.com
です。5556
WCCHOST2
WCCHOST2ホスト名変数の値。たとえば、
WCCHOST2.example.com
です。5556
ADMINHOST
ADMINVHN変数の値を入力します。
5556
-
- タスク16 マシンへのサーバーの割当て
-
「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、作成したばかりのOracle WebCenter Content管理対象サーバーを、ドメイン内の対応するマシンに割り当てます。クラスタに管理対象サーバーを割り当てるときと同様のプロセスを使用します。タスク13「クラスタへの管理対象サーバーの割当て」を参照してください。
ADMINVHNをADMINHOSTに割り当てます。
WLS_WCC1をWCCHOST1、WLS_WCC2をWCCHOST2に割り当てます。
ヒント:
この画面に示されるオプションの詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の「サーバーのマシンへの割当」に関する項を参照してください。
- タスク17 仮想ターゲットの構成
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
- タスク18 パーティションの構成
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
- タスク19 ファイル・ストアの構成
-
「ファイル・ストア」画面で、コンテンツ・サーバーJMSファイル・ストアを含む各WebCenter Content永続ストアに次のディレクトリを割り当てます。
ORACLE_RUNTIME/domain_name/WCC_Cluster/jms
ノート:
管理対象サーバーを起動する前にjms
フォルダを作成します。この例では、ORACLE_RUNTIMEをご使用の環境の変数値に置き換えます。WCC_Clusterを、WebCenter Contentクラスタに割り当てた名前に置き換えます。
「同期書込みポリシー」のドロップダウン・リストで「直接書込み」を選択します(両方のストア)。
- タスク20 構成の仕様の確認とドメインの構成
-
「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインに関する詳細な構成情報が表示されます。この画面に示された各項目の詳細を調べて、情報に間違いがないことを確認します。
変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することで任意の画面に戻れます。
「更新」をクリックして、ドメインの拡張を実行します。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成サマリーに関する項を参照してください。
- タスク21 ドメイン・ホームと管理サーバーURLのメモ
-
「構成に成功しました」画面には、構成したばかりのドメインについて、次の項目が表示されます。
-
ドメインの場所
-
管理サーバーURL
どちらの項目も後で必要になるため、ノートにとっておく必要があります。ドメインの場所は、ノード・マネージャと管理サーバーの起動に使用するスクリプトへのアクセスで必要になります。また、URLは管理サーバーへのアクセスで必要になります。
「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。
-
- タスク22 管理サーバーの起動
-
管理サーバーを起動してログインし、クラスタ・ビューとサーバー・ビューを確認して、ドメインに対する変更が適用されていることを確認します。
静的クラスタを含めるドメインの拡張を完了したら、「WebCenter Content用の構成後タスクおよび検証タスクの実行」に進みます。
動的クラスタを含めるドメインの拡張
この項に示す手順に従って、動的クラスタを含めてトポロジのドメインを拡張します。
ノート:
この手順では、既存のドメインを拡張することを想定しています。手順に示された内容と要件があわないときは、適切な内容を選択していることを確認するか、その他の詳細について説明されているドキュメントを参照してください。
ドメインを拡張して構成するためのタスクは次のとおりです。
- タスク1 ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択
-
「構成タイプ」画面で、「既存ドメインの更新」を選択します。
「ドメインの場所」フィールドで、ASERVER_HOME変数の値を選択します。これは、初期ドメインの一部として作成した管理ドメイン・ホームの完全なパスを表します。
ディレクトリの場所の変数の詳細は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」を参照してください
ヒント:
この画面に示されるその他のオプションの詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の「構成タイプ」に関する項を参照してください。
- タスク2 構成テンプレートの選択
-
「テンプレート」画面で「製品テンプレートを使用してドメインを更新」が選択されていることを確認した後に、次のテンプレートを選択します。
-
Oracle Universal Content Management - Content Server - 12.2.1.3.0[wccontent]
また、初期インフラストラクチャ・ドメインを作成するために使用したため、次の追加のテンプレートもすでに選択されているはずです。
-
Oracle Enterprise Manager - 12.2.1.3.0[em]
-
Oracle JRF - 12.2.1.3.0[oracle_common]
-
WebLogic Coherenceクラスタの拡張 - 12.2.1.3.0 [wlserver]
-
ヒント:
この画面に示されるオプションの詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の「テンプレート」に関する項を参照してください。
-
- タスク3 高可用性オプションの構成
-
この画面は、自動サービス移行またはJDBCストアあるいはその両方を使用するクラスタを初めて作成するときに表示されます。クラスタに対してHAオプションを選択した後、構成ウィザードを使用してドメインに追加される後続のすべてのクラスタで、これらのHAオプションが自動的に適用されます。
「高可用性のオプション」画面で、次のステップを実行します。
-
「自動サービス移行の有効化」が選択されていないことを確認します。
-
「JTAトランザクション・ログ永続性」オプションとして「デフォルトの永続ストア」が選択されていることを確認します。
-
JMSサービス永続性オプションとして「JDBCストア」を選択します。
構成ウィザードを使用して動的クラスタ用に構成できるのはJMSサーバー永続性のみです。構成ウィザードを使用して、動的クラスタのサービス移行とJTAトランザクション・ログ永続性を構成することはできません。手動で構成する必要があります。手順は、このガイドのこれ以降の章で説明します。
ノート:
Oracleデータベースの一貫性、データ保護および高可用性機能を活用し、クラスタ内のすべてのサーバーによるリソースの使用を可能にする、JDBCストアを使用することをお薦めします。このため、構成ウィザードのステップでは、JDBC永続ストアが自動サービス移行とともに使用されていることを前提としています。
JDBC永続ストアを選択すると、余分な未使用のファイル・ストアが自動的に作成されますが、クラスタをターゲットとしたものではありません。こうしたファイル・ストアは無視してください。
なんらかの理由により、ファイル・ストアを使用する必要がある場合、この画面のTLOGおよびJMS永続ストア・オプションのデフォルト値を保持し、後でこれらを共有の場所で構成できます。タスク8「詳細構成の選択」を参照してください。フェイルオーバー・シナリオでJMSおよびHAを再開するには、共有の場所が必要です。
事後ステップでTLOGおよびJMS永続ストアを手動で構成することもできます。JDBCとファイル・ストアの間の差異の詳細、およびこれらの手動構成の特定の手順は、「エンタープライズ・デプロイメントでのTLOGおよびJMSに対する永続ストアの使用」を参照してください。
「次」をクリックします。
-
- タスク4 データベース構成タイプの指定
-
-
「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。
Infrastructureドメインに必要なFusion Middlewareスキーマを参照するためのドメインをすでに構成済であるため、すべてのフィールドが事前移入されています。
-
すべてのフィールドにおける資格証明が、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの構成中に指定したものと同じであることを確認します。
-
「接続パラメータ」を選択します。
-
データベース接続情報の確認が完了した後で、「RCU構成の取得」をクリックします。操作に成功すると、「接続結果ログ」に次の出力が示されます。
Connecting to the database server...OK Retrieving schema data from database server...OK Binding local schema components with retrieved data...OK Successfully Done
ヒント:
「RCUデータ」オプションの詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のサービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。
この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のデータ・ソース・デフォルトに関する項を参照してください。
-
- タスク5 JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定
-
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面で、表のすべてのUCMスキーマを選択します(WebCenter Content用)。
スキーマを選択すると、ページ上のフィールドがアクティブ化され、データベース接続フィールドに自動的に値が移入されます。
「GridLinkへ変換」をクリックし、「次へ」をクリックします。
- タスク6 GridLink Oracle RACデータベース接続の詳細情報の指定
-
「GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ」画面で、次の表に示すように、RACデータベースおよびコンポーネント・スキーマへの接続に必要な情報を入力します。
要素 説明と推奨値 「SCAN」、「ホスト名」および「ポート」
「SCAN」チェック・ボックスを選択します。
「ホスト名」フィールドには、Oracle RACデータベースのSingle Client Access Name (SCAN)アドレスを入力します。
「ポート」フィールドには、データベースのSCANリスニング・ポートを入力します(
1521
など)「ONSホスト」と「ポート」
「ONSホスト」フィールドには、Oracle RACデータベースのSCANアドレスを入力します。
「ポート」フィールドには、ONSリモート・ポートを入力します(通常は
6200
)。FANの有効化
「FANの有効化」チェック・ボックスが選択され、データベースがFANイベントを受信および処理できることを確認します。
- タスク7 JDBC接続のテスト
-
「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用して、構成したデータソース接続をテストします。
「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。
ヒント:
この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のコンポーネント・スキーマのテストに関する項を参照してください。
- タスク8 拡張構成の選択
-
目的のトポロジに応じたドメインの構成を完了するには、「拡張構成」画面で次のオプションを選択します。
-
トポロジ
ノート:
JMS JDBCストアを使用することをお薦めしますが、これは、タスク3「高可用性オプションの構成」で選択されているため、ファイル・ストアを構成する必要はありません。
タスク3「高可用性オプションの構成」で「JMSファイル・ストア」を選択した場合は、ファイル・ストアのオプションを選択して、
ORACLE_RUNTIME/domain_name/SOA_Cluster/jms
の共有の場所で構成する必要があります。フェイルオーバー・シナリオでJMSおよびHAを再開するには、共有の場所が必要です。 -
- タスク9 管理対象サーバーの構成
-
「管理対象サーバー」画面で、サーバーのリストにOracle WebCenter Content用の新しい管理対象サーバーが表示されます。
動的クラスタ構成に静的管理対象サーバー定義は必要ありません。デフォルトの管理対象サーバーを削除するには、次のステップを実行します。
-
デフォルトの管理対象サーバーを削除します。
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
-
- タスク10 クラスタの構成
-
このタスクでは、Oracle WebCenter Contentソフトウェアのターゲットにすることができる管理対象サーバーのクラスタを作成します。
wcc.example.com
仮想サーバー・アドレスの詳細は、「ハードウェア・ロード・バランサでの仮想ホストの構成」を参照してください。「クラスタ」画面を使用して、新しいクラスタを作成します。
-
「追加」ボタンをクリックします。
-
「クラスタ名」フィールドで
WCC_Cluster
を指定します。 -
「クラスタ・アドレス」フィールドは空白のままにします。
-
「動的サーバー・グループ」ドロップダウン・リストで、
「UCM-DYN-CLUSTER」
を選択します。
ノート:
デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のユニキャストまたはマルチキャストを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。
ヒント:
この画面に示されるオプションの詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の「クラスタ」に関する項を参照してください。
-
- タスク11 サーバー・テンプレートの割当て
-
「サーバー・テンプレート」画面で、次のUCMサーバー・テンプレート構成を検証および更新し、必要に応じてテンプレートを追加します。
UCMサーバー・テンプレートで、次のステップを完了します。
-
「名前」フィールドで
UCM-server-template
がリストされていることを確認します。 -
「リスニング・ポート」フィールドで、
16200
を指定します。 -
「SSLの有効化」オプションは未選択のままにしておきます。
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
-
- タスク12 動的サーバーの構成
-
「動的クラスタ」画面を使用して、必要なクラスタを構成します。
-
クラスタ名値が
WCC_Cluster
である行を探します。 -
「サーバー名の接頭辞」フィールドに
WLS_WCC
がリストされていることを確認します。 -
「サーバー・テンプレート」ドロップダウン・リストで、
「UCM-server-template」
を選択します。 -
「最大動的サーバー数」フィールドで、
2
を指定します。 -
「マシン名マッチング式」フィールドで、
WCCHOST*
を指定し、「計算済マシン名」を選択します。ノート:
動的クラスタの「計算済マシン名」
および「マシン名マッチング式」
属性は、動的クラスタ内のサーバー・インスタンスをマシンに割り当てる方法を制御します。-
「計算済マシン名」
属性がFalse
に設定されている場合、動的サーバーはマシンに割り当てられません。 -
「計算済マシン名」
属性がTrue
に設定されている場合、「マシン名マッチング式」
属性が使用され、動的サーバーに使用されるマシンのセットが選択されます。 -
「マシン名マッチング式」
属性が設定されていない場合、ドメイン内のすべてのマシンが選択されます。割当は、ラウンド・ロビン・アルゴリズムを使用して行われます。
実際の物理的なホスト名とは関係なく作業をより簡単にするために、WebLogicマシン名として
WCCHOSTn
(nは連続番号です)を使用することをお薦めします。これについては、インフラストラクチャ・ドメインの構成に関するタスク14「WebCenter Content Serverのマシンを作成」で説明しています。この規則により、動的クラスタが各クラスタ・メンバーをどこから起動するかを決定しやすくなります。この規則に従う場合、「マシン・マッチング式」
フィールドでWCCHOST*
を入力します。この規則を採用しない場合、クラスタ・メンバーは、タスク14「WebCenter Content Serverのマシンを作成」で定義する各マシン上で起動されます。これには、
ADMINHOST
も含まれます。この状況は、2つのクラスタ・メンバーが同じ物理サーバー上で動作するが2つの異なるドメイン・ホームにアタッチされる結果となるため、望ましくありません。 -
-
「計算済リスニング・ポート」および「動的クラスタ」フィールドを選択します。
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
-
- タスク13 Coherenceクラスタの構成
-
「Coherenceクラスタ」画面を使用して、ドメインに自動的に追加されるCoherenceクラスタを構成します。ポート番号の値を9991に更新します。
ノート:
Coherenceライセンス情報については、Oracle Fusion Middlewareライセンス情報のOracle Coherenceに関する項を参照してください。
- タスク14 WebCenter Content Serverのマシンを作成
-
「Unixマシン」タブで、初期インフラストラクチャ・ドメインの作成時に作成したマシンの名前を確認します(次の表を参照)。
表12-1 Unixマシンの作成時に使用する値
名前 ノード・マネージャのリスニング・アドレス ノード・マネージャのリスニング・ポート ADMINHOST
ADMINVHN変数の値を入力します。
5556
WCCHOST1
WCCHOST1ホスト名変数の値。たとえば、
WCCHOST1.example.com
などです。5556
WCCHOST2
WCCHOST2ホスト名変数の値。たとえば、
WCCHOST2.example.com
などです。5556
必要に応じて、「マシン」画面を使用して2つの新しいUnixマシンを追加します。
-
「Unixマシン」タブで、「追加」ボタンをクリックします。
-
「名前」フィールドにWCCHOST1と入力します。
-
ノード・マネージャ・リスナー・アドレスにホスト名WCCHOST1を入力します。ノード・マネージャ・ポートはデフォルト値の
5556
にしておきます。 -
このステップをWCCHOST2に対して繰り返します。
-
「次へ」をクリックします。
-
- タスク15 マシンへのサーバーの割当て
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
- タスク16 仮想ターゲットの構成
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
- タスク17 パーティションの構成
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
- タスク18 構成の仕様の確認とドメインの構成
-
「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインに関する詳細な構成情報が表示されます。この画面に示された各項目の詳細を調べて、情報に間違いがないことを確認します。
変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することで任意の画面に戻れます。
「更新」をクリックして、ドメインの拡張を実行します。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成サマリーに関する項を参照してください。
- タスク19 ドメイン・ホームと管理サーバーURLのメモ
-
「構成に成功しました」画面には、構成したばかりのドメインについて、次の項目が表示されます。
-
ドメインの場所
-
管理サーバーURL
どちらの項目も後で必要になるため、ノートにとっておく必要があります。ドメインの場所は、ノード・マネージャと管理サーバーの起動に使用するスクリプトへのアクセスで必要になります。また、URLは管理サーバーへのアクセスで必要になります。
「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。
-
- タスク20 管理サーバーの起動
-
管理サーバーを起動してログインし、クラスタ・ビューとサーバー・ビューを確認して、ドメインに対する変更が適用されていることを確認します。
WebCenter Content用の構成後タスクおよび検証タスクの実行
コンテンツ・サーバーをオンラインにするには、いくつかの構成および検証ステップを実行する必要があります。以下の項をリストされている順序で実行します。
- ドメイン・ディレクトリおよびマシンへの拡張済ドメインの伝播
- WCCHOST1の管理対象サーバー・ドメイン・ディレクトリでのノード・マネージャの起動
- WLS_WCC1管理対象サーバーの起動
- WLS_WCC1管理対象サーバー上のコンテンツ・サーバーの構成
- 管理サーバーのcwalletファイルの更新
- WCCHOST2
の管理対象サーバー・ドメイン・ディレクトリでのノード・マネージャの起動 - 管理対象サーバーWLS_WCC2の起動
- WLS_WCC2管理対象サーバー上のコンテンツ・サーバーの構成
- GridLinkデータ・ソースの検証
- その他のパラメータの構成
- Oracle WebCenter Contentのサービス再試行の構成
- Oracle WebCenter Contentに対する管理アクセス権のユーザーへの付与
- 資格証明マップ経由のWebCenter Content管理ロールの付与
ドメイン・ディレクトリおよびマシンへの拡張済ドメインの伝播
Oracle Contentを含めることでドメインを拡張し、WCCHOST1上の管理サーバーを起動したら、そのドメイン変更をドメイン・ディレクトリおよびマシンに伝播できます。
WCCHOST1での拡張済ドメインの圧縮
次のステップを使用して、ドメイン構成情報(現時点ではOracle WebCenter Contentに関する構成情報も含まれる)を含むテンプレートJARファイルを作成します。
WCCHOST1の管理対象サーバー・ドメイン・ディレクトリでのノード・マネージャの起動
管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリを作成した後は、2つのドメイン・ホーム・ディレクトリと、それに対応する2つの対応するノード・マネージャ・インスタンスがWCCHOST1上に存在します。1つのノード・マネージャは、管理サーバー・ドメイン・ホームから実行される管理サーバーの制御に使用します。もう1つのノード・マネージャは、管理対象サーバー・ドメイン・ホームから実行される管理対象サーバーの制御に使用します。
2つのノード・マネージャを別々に起動する必要があります。
ノート:
管理対象サーバーのMSERVER_HOMEのノード・マネージャは、ドメイン構成が解凍されるたびにリセットされます。ListenAddress
は、正しいホスト名ではなくADMINVHNに変更されます。解凍の実行後、ノード・マネージャ・サービスを開始する前にこの値を正しい値に変更する必要があります。
次のステップに従って、管理対象サーバー・ホームからノード・マネージャを更新および起動します。
その他のノード・マネージャ構成オプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』を参照してください。
管理対象サーバーWLS_WCC1の起動
http://admin.example.com/console
でOracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。- 次の手順に従い、WebLogic Server管理コンソールを使用してWLS_WCC1管理対象サーバーを起動します。
- 左側の「ドメイン構造」ツリーの「環境」ノードを開きます。
- 「サーバー」をクリックします。
- 「サーバーのサマリー」ページで、「制御」タブを開きます。
- 「WLS_WCC1」を選択して、「起動」をクリックします。
- 管理コンソールでサーバーの状態が
Running
として報告されていることを確認します。サーバーのステータスが「起動しています」または「再開中です」
である場合は、「起動済み」
になるまで待ちます。「管理」
や「失敗」
などの別のステータスが表示される場合は、サーバーの出力ログ・ファイルを調べ、エラーがないか確認します。
管理サーバーのcwalletファイルの更新
コンテンツ・サーバーは、起動時にMSERVER_HOME/config/fmwconfig
ディレクトリにあるcwallet.sso
ファイルを更新します。この変更は、元の管理サーバーに伝播する必要があります。
これを行うには、WCCHOST1で次のコマンドを使用してcwallet.sso
ファイルをASERVER_HOME/config/fmwconfig/
にコピーします(複数行形式にはバックスラッシュを使用することに注意してください)。
cp MSERVER_HOME/config/fmwconfig/cwallet.sso \
ASERVER_HOME/config/fmwconfig/cwallet.sso
ノート:
WLS_WCCnサーバーでMSERVER_HOME/config/fmwconfig/
ディレクトリにあるcwallet.sso
ファイルを変更する操作を行った場合は、ASERVER_HOME/config/fmwconfig
にあるWCCHOST1の管理サーバー・ドメイン構成ディレクトリにそのファイルをすぐにコピーする必要があります。
WCCHOST2の管理対象サーバー・ドメイン・ディレクトリでのノード・マネージャの起動
ドメイン構成をWCCHOST2に伝播したら、MSERVER_HOMEドメイン・ディレクトリのノード・マネージャを更新および起動できます。
2つのノード・マネージャを別々に起動する必要があります。
ノート:
管理対象サーバーのMSERVER_HOMEのノード・マネージャは、ドメイン構成が解凍されるたびにリセットされます。ListenAddress
は、正しいホスト名ではなくADMINVHNに変更されます。解凍の実行後、ノード・マネージャ・サービスを開始する前にこの値を正しい値に変更する必要があります。
次のステップに従って、管理対象サーバー・ホームからノード・マネージャを更新および起動します。
その他のノード・マネージャ構成オプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』を参照してください。
管理対象サーバーWLS_WCC2の起動
- 次の手順に従い、WebLogic Server管理コンソールを使用してWLS_WCC2管理対象サーバーを起動します。
- 左側の「ドメイン構造」ツリーの「環境」ノードを開きます。
- 「サーバー」をクリックします。
- 「サーバーのサマリー」ページで、「制御」タブを開きます。
- 「WLS_WCC2」,を選択して、「起動」をクリックします。
- 管理コンソールでサーバーの状態が
Running
として報告されていることを確認します。サーバーのステータスが「起動しています」または「再開中です」
である場合は、「起動済み」
になるまで待ちます。「管理」
や「失敗」
などの別のステータスが表示される場合は、サーバーの出力ログ・ファイルを調べ、エラーがないか確認します。
GridLinkデータ・ソースの検証
WebCenter ContentのGridLinkデータ・ソースの構成の確認
親トピック: GridLinkデータ・ソースの検証
GridLinkデータ・ソースのONSの構成の確認
親トピック: GridLinkデータ・ソースの検証
その他のパラメータの構成
テキスト・エディタを使用して、次のオプションを各クラスタ・ノードのMSERVER_HOME/ucm/cs/bin/WLS_WCCn_intradoc.cfg
ファイルに追加します。ここで指定されたディレクトリは、バスに直接アタッチされていて制御されているlocalディスク上にあり、NFSをマウントしたUNIX/Linuxまたはクラスタ化されたファイル・システム(たとえば、OCFS2、GFS2、GPFS)などのリモート・ファイル・システムではありません。
TraceDirectory=MSERVER_HOME/servers/WLS_WCCN/logs
EventDirectory=MSERVER_HOME/servers/WLS_WCCN/logs/event/
ArchiverDoLocks=true
DisableSharedCacheChecking=true
後続のNは、WLS_WCC1
ではWCCHOST1、WLS_WCC2ではWCCHOST2のようにノードのサーバー名と一致している必要があります。
この変更は、「Oracle WebCenter Contentのサービス再試行の構成」で説明される手順の最後に、すべてのWebCenter Content管理対象サーバーを再起動させてから有効になります
ノート:
ディレクトリは、WebCenter Contentログおよび任意のトレースを構成する場合は、ログおよびトレースを保持するために十分なスペースがあると判断される任意のローカル・ディスク・パスに配置できます。前述のパスは一案です。Oracle WebCenter Contentのサービス再試行の構成
Oracle RACのフェイルオーバー時にログインの再試行を可能にするため、コンテンツ・サーバーのconfig.cfg
ファイル内の次のパラメータを設定する必要があります。
ServiceAllowRetry=true
この値が設定されていない場合、フェイルオーバーが開始されたときに、ユーザーは処理中の任意の操作を手動で再試行する必要があります。
Oracle WebCenter Contentに対する管理アクセス権のユーザーへの付与
ユーザーにOracle WebCenter Contentへの管理アクセス権を付与するには、LDAPディレクトリでAdministratorsグループを構成して、そのグループのメンバーとしてweblogic_wcc
ユーザーを追加します。
LDAPディレクトリの管理者がAdministratorsグループへのweblogic_wcc
ユーザーの追加を許可していない場合は、「資格証明マップ経由のWebCenter Content管理ロールの付与」を参照してください。
資格証明マップ経由のWebCenter Content管理ロールの付与
資格証明マップを構成してWCCAdministrators
LDAPグループにContent Server管理ロールを付与する必要があります。
WCCAdministrators
LDAPグループは、以前に完了した「エンタープライズ・デプロイメント管理ユーザーおよび管理グループのプロビジョニング」の項で作成されました。資格証明マップのこの構成により、すべての構成、管理およびメンテナンス・タスクのLDAP管理ユーザーの一貫した利用が保証されます。
WCCAdministrators
グループに必要なロール権限を付与するには:
WebCenter Contentユーザー・インタフェース用のコンテンツ・サーバーの構成
WebCenter Contentユーザー・インタフェースを使用する予定である場合(コンテンツ・サーバーのネイティブ・ユーザー・インタフェースに加えて)、コンテンツ・サーバーのパラメータを有効にする必要があります。
From the 「管理」トレイまたはメニューで、「管理サーバー」 > 「コンポーネント・マネージャ」の順に選択し、以下のパラメータを有効にします。
-
AutoSuggestConfig
-
DynamicConverter
-
FrameworkFolders
さらに、WebCenter Contentユーザー・インタフェースとコンテンツ・サーバー間の通信用にRemote Intradoc Client (RIDC)を設定する必要があります。
WebCenter Contentユーザー・インタフェースのフォルダおよび検索用に、次のコンテンツ・サーバーのパラメータも設定できます。WebCenter Contentユーザー・インタフェースのフォルダおよび検索用に、コンテンツ・サーバーのパラメータを設定するには:
-
「管理」メニューから「管理サーバー」を選択します。
-
「一般構成」を選択します。
-
「一般構成」ページで、「追加の構成変数」タブに、次のパラメータを追加します。
-
FoldersIndexParentFolderValues=true
-
FldEnforceFolderFileNameUniqueness=true
-
FldEnforceCaseInsensitiveNameUniqueness=true
-
SearchIndexerEngineName
=OracleTextSearch
またはSearchIndexerEngineName
=DATABASE.METADATA
いずれかの値を選択 -
OracleTextSearch
またはDATABASE.METADATA
。
-
WebCenter Contentクラスタ用のOracle HTTP Serverの構成
この項では、WebCenter Contentクラスタ用にOracle HTTP Serverを構成する手順を説明します。
WLS_WCC管理対象サーバー用のOracle HTTP Serverの構成
wcc.example.com
仮想サーバーのパラメータを作成して定義するOracle HTTP Server構成ファイルを追加作成します。WLS_WCC管理対象サーバー用にOracle HTTP Serverを構成するには:
コンテンツ・サーバーの管理アプレットのアクセスの有効化
ロード・バランサを介したアクセスの検証
URLの検証
- WLS_WCC2が稼動している状態で、WebLogic Server管理コンソールを使用してWLS_WCC1を停止します。
https://
にアクセスし、正しく動作していることを確認します。wcc.example.com
/cs- WebLogic Server管理コンソールからWLS_WCC1を起動します。
- WebLogic Server管理コンソールでWLS_WCC2を停止します。
https://
にアクセスし、正しく動作していることを確認します。wcc.example.com
/cs
親トピック: ロード・バランサを介したアクセスの検証
JDBC永続ストアの有効化
Oracleデータベースの一貫性、データ保護および高可用性機能を活用し、クラスタ内のすべてのサーバーによるリソースの使用を可能にする、JDBCストアを使用することをお薦めします。
静的クラスタまたは動的クラスタを使用するときには、次のガイドラインに従って確実にJDBCストアを使用してください。
-
静的クラスタの場合
このガイドで静的クラスタに対してお薦めしたように、「高可用性のオプション」画面で、次のとおりに選択した場合は、すでにJMSとTLOGSの両方のJDBC永続ストアが構成されています。
-
「JTAトランザクション・ログ永続性」を「JDBC TLogストア」に設定します。
-
「JMSサーバー永続性」を「JMS JDBCストア」に設定します。
-
-
動的クラスタの場合
構成ウィザードを使用して動的クラスタ用に構成できるのはJMSサーバー永続性のみです。JTAトランザクション・ログ永続性は、手動で構成する必要があります(この永続性が必要な場合)。このガイドで動的クラスタに対してお薦めしたように、「高可用性のオプション」画面で、次のとおりに選択した場合は、すでにJMSのJDBC永続ストアが構成されています。
-
「JMSサーバー永続性」を「JMS JDBCストア」に設定します。
-
「JTAトランザクション・ログ永続性」が「デフォルトの永続ストア」に設定されていることを確認します。
JDBCストアでJTAトランザクション・ログを構成するには、追加のステップが必要になります。「TLOG用のJDBC永続ストア構成のロードマップ」を参照してください。
-
「高可用性のオプション」画面で、JMSとTLOGSの永続のためにJDBCを選択していなかった場合でも、その後のステップでJDBCストアを手動で構成できます。手動で構成する際の具体的な手順は、「エンタープライズ・デプロイメントでのTLOGおよびJMSに対するJDBC永続ストアの使用」を参照してください。
ノート:
「高可用性のオプション」画面は、自動サービス移行とJDBCストアの両方またはどちらかを使用するクラスタの作成時に、構成ウィザードの初回のセッション中に表示されます。それ以降、構成ウィザードを使用してドメインに追加されるクラスタには、選択済のHAオプションが自動的に適用されます。
自動サービス移行の有効化
この章でインストールした製品の高可用性を実現するには、適切にサービス移行を構成する必要があります。
静的クラスタまたは動的クラスタを使用するときには、次のガイドラインに従ってWebLogicサービスに必要な高可用性を指定していることを確認してください。
-
静的クラスタの場合
自動サービス移行は、「高可用性のオプション」画面の「データベース・ベース」で「自動サービス移行の有効化」を選択していると、すでに構成されています。
データベース・リースは、すでに構成されていて、移行可能ターゲットはクラスタの適切なポリシーで作成されています。この設定が実装済の場合は、構成を検証します。検証の詳細は、「静的クラスタでの自動サービス移行の検証」を参照してください。
構成ウィザードのセッション中に、このオプションを選択していない場合でも、その後のステップで自動移行を手動で構成できます。静的クラスタに対する完全なステップについては、「エンタープライズ・デプロイメントでの自動サービス移行の構成」を参照してください。
-
動的クラスタの場合
動的クラスタのサービス移行は、構成ウィザードを使用して構成することはできません。手動で構成する必要があります。次のステップを実行する必要があります。
-
クラスタのデータベース・リースを構成します。
-
JTAサービスとJMS永続ストアに適切な移行ポリシーを設定します。
動的クラスタに対する完全なステップについては、「エンタープライズ・デプロイメントでの自動サービス移行の構成」を参照してください。
-
ノート:
「高可用性のオプション」画面は、自動サービス移行とJDBCストアの両方またはどちらかを使用するクラスタの作成時に、構成ウィザードの初回のセッション中に表示されます。それ以降、構成ウィザードを使用してドメインに追加されるクラスタには、選択済のHAオプションが自動的に適用されます。