A Infrastructureアップグレードのトラブルシューティング
Infrastructureアップグレードに失敗した場合は、ログ・ファイルおよびこのトピックのガイドラインを使用して原因をトラブルシューティングします。
注意:
大半のFusion Middlewareエラーと同様、調査フェーズで検出されたエラーは修正可能であり、アップグレード・アシスタントの実行を継続できます。しかし、アップグレード・フェーズで発生したエラーは、リストア済のバックアップ・ファイルを使用して修正する必要があり、アップグレード・プロセスは最初からやりなおす必要があります。アップグレード・フェーズで失敗したアップグレードは再実行しないでください。その環境は不安定だとみなして、アップグレード前の状態にリストアする必要があります。
『Oracle Fusion Middleware Upgrade Assistantによるアップグレード』の一般的なトラブルシューティングのガイドラインに関する項を参照してください。
- 認証失敗 — JSch例外: 認証失敗
Upgrade Assistantを実行してWeblogicコンポーネント構成をアップグレードする際に、UMSサーバーに不適切なログイン資格証明を指定した場合、Upgrade Assistantのログ・ファイルにこのトピックに示されているような例外を受け取ります。 - ユーザー・メッセージング・サービス(UMS)構成ファイルのコピー中のエラー
Upgrade AssistantでUMS構成ファイルの自動コピーに失敗した場合は、UMSをアップグレードする前に、アップグレードを停止して構成ファイルを手動でコピーする必要があります。この手順は、アップグレード・アシスタントで構成ファイルの自動コピーが失敗した場合、または構成ファイルを手動でコピーした場合のみ必要です。
認証失敗 — JSch例外: 認証失敗
Upgrade Assistantを実行してWeblogicコンポーネント構成をアップグレードする際に、UMSサーバーに不適切なログイン資格証明を指定した場合、Upgrade Assistantのログ・ファイルにこのトピックに示されているような例外を受け取ります。
[upgrade.UCSUMS.UCSUMS_CONFIGURATION_PLUGIN] [tid: 110] [ecid:
88ab893d-a523-4a83-b5a6-f7b1cf8cb029-00000001,0] [[
com.jcraft.jsch.JSchException: Auth fail
このエラーの解決方法は、エラーが発生した時点に応じて異なります。
調査フェーズ (アップグレード・フェーズの前)でこのエラーが発生した場合: すべての管理対象サーバーおよびディレクトリに対して入力したユーザー名およびパスワードが有効であること、および指定したユーザー名にssh権限があることを確認します。エラーを修正した後、接続を再試行します。
アップグレード・フェーズでエラーが発生した場合、アップグレード操作は正常に行われておらず、バックアップからファイルをリストアして、アップグレードをやりなおす必要があります。要求に従って、適切なログイン資格証明を入力していることを確認してください。
注意:
アップグレード・フェーズで発生したエラーは非リエントラントであり、エラーを修正してアップグレードを続行することはできません。「アップグレード」をクリックした後でエラーが発生した場合は、アップグレード・プロセスをやりなおす前に、バックアップから環境をリストアする必要があります。ユーザー・メッセージング・サービス(UMS)構成ファイルのコピー中のエラー
アップグレード・アシスタントでUMS構成ファイルの自動コピーに失敗した場合は、UMSをアップグレードする前に、アップグレードを停止して構成ファイルを手動でコピーする必要があります。この手順は、アップグレード・アシスタントで構成ファイルの自動コピーが失敗した場合、または構成ファイルを手動でコピーした場合のみ必要です。
この項では、UMSを11gから12cにアップグレードする際にリモートの管理対象サーバー・ノードから管理サーバーにコピーされる、UMS構成ファイルの場所について説明します。必要な前提条件をすべて満たし、必要なログイン情報を指定した場合、リモート構成ファイルは、アップグレード・アシスタントにより自動的にコピーされます。Upgrade Assistantを使用した構成ファイルのコピーの詳細は、Upgrade AssistantによるアップグレードのUpgrade Assistantによりアップグレード可能な構成の識別に関する項を参照してください。
ただし、Upgrade Assistantでファイルの場所を特定できない場合は、リモートの管理対象サーバーからアップグレードを実行している管理サーバー上の同じ場所に、構成ファイルをコピーする必要があります。コピーする必要がある構成ファイルには、UMSサーバー構成ファイル(appconfig.xml)、ドライバの構成ファイル(driverconfig.xml)およびユーザー・プリファレンス・ファイル(businessterms.xml)などがあります。表A-1に示すように、これらのファイルは各管理対象サーバーの/applicationsフォルダにあります。
管理対象サーバーから管理サーバーに構成ファイルを手動でコピーした後に、アップグレード・アシスタントを再起動する必要があります。
表A-1 構成ファイルの場所
構成ファイル | 場所 |
---|---|
UMSサーバー |
DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/MANAGED_SERVER_NAME/applications/usermessagingserver/configuration/appconfig.xml |
ドライバの構成( |
DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/MANAGED_SERVER_NAME/applications/usermessagingdriver-DRIVER_NAME/configuration/driverconfig.xml |
ユーザー・プリファレンス( |
DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/MANAGED_SERVER_NAME/applications/usermessagingserver/configuration/businessterms.xml |
ノート:
ドメイン内に複数のドライバがデプロイされている場合は、すべてのドライバの構成ファイルをコピーしていることを確認してください。DRIVER_NAMEを、ドメインにデプロイされているすべてのドライバ名で置き換えて確認できます。