4 Oracle Service Busドメインの構成

Oracle Service Busをインストールすると、ドメインを構成でき、それを高可用性のために拡張することもできます。

ここに示す構成ステップは、次で説明しているインストール・ステップを完了していることを前提としています。

次の項を参照して、データベース・スキーマを作成し、WebLogicドメインを構成して、構成を検証します。

データベース・スキーマの作成

Oracle Service Busドメインを構成するには、まず、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証されたデータベースに、必要なスキーマをインストールする必要があります。

動作保証されたデータベースのインストールと構成

データベース・スキーマを作成する前に、動作保証されたデータベースをインストールおよび構成し、データベースが起動されて稼働していることを確認しておく必要があります。

リポジトリ作成ユーティリティの起動

動作保証されたJDKがシステムにインストールされていることを確認してから、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動します。

RCUを起動する手順は、次のとおりです。

  1. コマンドラインからjava -versionを実行して、動作保証されたJDKがすでにシステムにあることを確認します。12c (12.2.1.3.0)では、動作保証されたJDKは1.8.0_131以降です。
  2. JAVA_HOME環境変数が動作保証済JDKの場所に設定されていることを確認します。次に例を示します。
    • (UNIX) setenv JAVA_HOME /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_131
    • (Windows) set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_131
  3. 次のディレクトリに変更します。
    • (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin
    • (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin
  4. 次のコマンドを入力します。
    • (UNIX) ./rcu
    • (Windows) rcu.bat

「リポジトリ作成ユーティリティ」画面をナビゲートしてスキーマを作成

RCUの各画面に必要な情報を入力し、データベース・スキーマを作成します。

RCUの概要

「ようこそ」画面はRCUを起動して最初に表示される画面です。

「次へ」をクリックします。

スキーマ作成の方法の選択

「リポジトリの作成」画面を使用して、コンポーネント・スキーマの作成およびデータベースへのロード方法を選択します。

「リポジトリの作成」画面で、次の操作を行います。
  • データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っている場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。この手順は、SYSDBA権限が付与されていることを前提としています。

  • データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っていない場合は、この画面で「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択する必要があります。このオプションによってSQLスクリプトが生成され、それをデータベース管理者が使用します。リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成システム・ロードと製品ロードについてを参照してください。

  • システム・ロードのためのSQLスクリプトをDBAが実行済の場合、「製品ロードの実行」を選択します。

データベース接続の詳細の指定

「データベース接続の詳細」画面で、RCUがデータベースに接続できるようにするために、データベース接続の詳細を指定します。

注意:

データベースのサービス名が不明な場合は、データベースの初期化パラメータ・ファイル内のSERVICE_NAMESパラメータから取得できます。初期化パラメータ・ファイルにSERVICE_NAMESパラメータが含まれていない場合、サービス名はDB_NAMEDB_DOMAINパラメータに指定されているグローバル・データベース名と同じです。

次に例を示します。

  • データベース・タイプ: Oracle Database
  • ホスト名: examplehost.exampledomain.com
  • ポート: 1521
  • サービス名: Orcl.exampledomain.com
  • ユーザー名: sys
  • パスワード: ******
  • ロール: SYSDBA

「次へ」をクリックして続行し、データベースへの接続が成功したことを通知するダイアログ・ウィンドウで「OK」をクリックします。

カスタム接頭辞の指定とスキーマの選択

「コンポーネントの選択」画面でカスタム接頭辞を指定し、製品データベース・スキーマを選択します。

「新規接頭辞の作成」を選択し、カスタム接頭辞を指定して、「SOAスイート」スキーマを選択します。これにより、SOA Infrastructureと、依存コンポーネントとしての次のスキーマが自動的に選択されます。

  • ユーザー・メッセージング・サービス

  • メタデータ・サービス

  • WebLogicサービス

  • Oracle Platform Security Services

  • 監査サービス

  • 監査サービスへの追加

  • 監査サービス・ビューア

ヒント:

ここで入力したカスタム接頭辞は、後でドメイン作成プロセスで必要になるため、書き留めておいてください。

共通インフラストラクチャ・サービスと呼ばれるスキーマも自動的に作成されますが、このスキーマはグレー表示されます(選択や選択解除はできません)。このスキーマを使用すると、ドメインの構成中にRCUから情報を取得できるようになります。『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』サービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。

カスタム接頭辞は、これらのスキーマをこのドメイン内でのみ使用するように論理的にグループ化するものであり、複数のドメイン間でのスキーマの共有はサポートされていないため、ドメインごとに固有のスキーマ・セットを作成する必要があります。

関連項目:

『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』の次のトピックを参照してください。

「次へ」をクリックして先に進み、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウの「OK」をクリックします。

スキーマ・パスワードの指定

「スキーマ・パスワード」画面でスキーマのパスワードをデータベースに設定する方法として希望するものを指定してから、パスワードの指定と確認を行います。

この画面で設定するパスワードは、メモしておく必要があります。このパスワードは、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。

カスタム変数の指定

SOAインフラストラクチャ・スキーマのカスタム変数を「カスタム変数」画面で指定します。

Oracle SOA Suiteの標準インストール・トポロジでは、Database ProfileHealthcare Integrationのいずれもデフォルト値(それぞれSmallNo)のままにしておきます。

「SOA Suiteスキーマに必要なカスタム変数について」を参照してください。

この画面に示されるオプションの詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティを使用したスキーマの作成』カスタム変数に関する項を参照してください。

スキーマの作成の完了

残りのRCU画面を最後までナビゲートし、スキーマ作成を完了します。

RCUを起動したときに、データベース(OracleまたはOracle EBR)で「透過的データ暗号化」(TDE)を使用可能にした場合のみ、「表領域のマップ」画面に「表領域の暗号化」チェック・ボックスが表示されます。RCUによって作成されるすべての新しい表領域を暗号化する場合は、「表領域の暗号化」チェック・ボックスを選択します。

「完了サマリー」画面に到達したら、「閉じる」をクリックしてRCUを終了します。

ドメインの構成

構成ウィザードを使用して、ドメインを作成および構成します。

ドメインを作成するその他の方法の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』WebLogicドメインの作成、拡張および管理のためのその他のツールに関する項を参照してください。

構成ウィザードの起動

構成ウィザードを起動してドメインの構成を開始します。

構成ウィザードを起動する手順は次のとおりです。

  1. 次のディレクトリに変更します。

    (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

    (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\common\bin

    ここでORACLE_HOMEは、12c (12.2.1.3.0) Oracleホームになります。

  2. 次のコマンドを入力します。

    (UNIX) ./config.sh

    (Windows) config.cmd

ドメインを作成および構成するための構成ウィザード画面のナビゲート

構成ウィザードの各画面に必要な情報を入力し、トポロジ用のドメインを作成および構成します。

注意:

この手順を使用して既存のドメインを拡張できます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで追加の詳細を参照してください。

ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択

ドメイン・ホーム・ディレクトリの場所を選択する必要がありますが、Oracleホーム・ディレクトリの外が適しています。

ドメイン・ホームの場所は、Oracle Fusion Middlewareの理解Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリのディレクトリ構造に従って、Oracleホーム・ディレクトリの外に配置することをお薦めします。このディレクトリ構造によって、ソフトウェアをアップグレードまたは再インストールする必要があるときに問題が起きにくくできます。

注意:

Oracle Real-Time Integration Business Insightエージェント(Insight Service Busエージェント)を使用してビジネス・メトリックを収集する場合:

  • InsightはBAMと同じドメインに配置される必要があります。「InsightのOracle Service Busとの統合について」を参照してください。

  • BAMとInsightをOracle Service Busドメインとは別のドメインで構成する場合、Oracle Service BusドメインもBAMを含むことはできません。Oracle Service BusとBAMが同じドメインに配置されている場合、BAMデータ・ソース・エントリはローカルのSOAスキーマを参照するはずです。Insightエージェント(SOAおよびOracle Service Busドメイン内)は、BAMデータ・ソース・エントリを介して、リモートのBAM/InsightドメインのSOAスキーマにアクセスします。しかし、BAMがOracle Service Busドメインで動作するのに、BAMデータ・ソースがローカルのSOAスキーマを参照する必要がある場合、InsightエージェントはリモートBAM/InsightドメインのSOAスキーマにアクセスできません。

  • Oracle Service BusドメインをリモートのBAM/Insightドメインと通信するInsight Service Busエージェントを含むように構成する場合、BAM/InsightドメインのSOAスキーマを参照するようにBAMデータ・ソース・エントリを手動で編集する必要があります。「JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定」を参照してください。

  • BAMおよびInsightがOracle Service Busと同じドメインに配置されていれば、BAMデータ・ソース・エントリは正しいSOAスキーマ(Oracle Service Busドメイン内)を参照するので、手動での更新は必要ありません。

ドメイン・タイプおよびドメイン・ホーム・ディレクトリを指定するには、次の手順を実行します。

  1. 「構成タイプ」画面で、「新規ドメインの作成」を選択します。

    注意:

    「既存ドメインの更新」を選択することで、既存のOracle Service BusドメインをInsightエージェントを含むように拡張することもできます。Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイドOracle Service Busを使用したドメインの拡張に関する項を参照してください。既存のドメインがInsight Service Busエージェント・テンプレートを含むように拡張されている場合、そのクラスタのサーバーをホストするすべてのマシン内のドメインを再パックおよびアンパックする必要があります。
  2. 「ドメインの場所」フィールドで、使用するドメイン・ホーム・ディレクトリを指定します。

この画面上のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』構成タイプに関する項を参照してください。

Oracle Service Busの構成テンプレートの選択

「テンプレート」画面を使用して、必要なテンプレートを選択します。

「テンプレート」画面では、「製品テンプレートを使用してドメインを作成」が選択されていることを確認し、次のテンプレートを選択します。

  • Oracle Service Bus - 12.2.1.3.0 [osb]

    このテンプレートを選択すると、次の項目が依存関係として自動的に選択されます。

    • ODSI XQuery 2004 Components

    • Oracle Enterprise Manager

    • Oracle WSMポリシー・マネージャ

    • Oracle JRF

    • WebLogic Coherenceクラスタ拡張

    注意:

    Oracle Service Busを使用して動的クラスタを使用する場合、JAX-RPCテンプレートが選択されていないことを確認します。JAX-RPCが選択されている場合、ドメインは動的クラスタをサポートしません。12c (12.2.1.1)以降、JAX-RPCテンプレートはOracle Service Busドメインでオプションです。JAX-RPCテンプレートが必要な場合、明示的に選択する必要があります。
  • Insight Service Busエージェント - 12.2.1.3.0 [osb] Oracle Real-Time Integration Business InsightエージェントとOracle Service Busを含める場合。

    「InsightのOracle Service Busとの統合について」を参照してください。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成テンプレートを参照してください。

高可用性オプションの構成

この画面を使用して、高可用性に影響するサービス移行および永続設定を構成します。自動サービス移行、永続ストアまたは両方を使用するクラスタおよび構成ウィザードを使用してドメインに追加し、選択したHAオプションを自動的に適用するすべての後続のクラスタを作成する場合、この画面が最初に表示されます。

自動サービス移行の有効化

「自動サービス移行の有効化」を選択して、固定サービスをフェイルオーバー用の正常な管理対象サーバーに自動的に移行できます。自動サービス移行およびクラスタ・リースに必要である移行可能なターゲット定義を構成します。これらのクラスタ・リース・オプションのいずれかを選択します。

  • データベース・リース - 管理対象サーバーは、リーシングに有効なJDBCシステム・リソースの表を使用します。自動移行データ・ソースに有効なJDBCシステム・リソースがある必要があります。このオプションを選択する場合、移行基準がデータベースに構成され、自動移行のデータ・ソースも構成ウィザードで自動的に構成されます。Oracle RACなどの高可用性データベースを使用してリース情報を管理する場合は、「高可用性データベース・リース」のステップに従って、サーバーの移行に使用するデータベースを構成します。

  • コンセンサス・リーシング - 管理対象サーバーはメモリー内にリーシング情報を保持します。ノード・マネージャを使用して、クラスタの管理対象サーバーを制御します。(また、移行可能な(または移行可能対象をホストできる)すべてのサーバーにノード・マネージャを関連付ける必要もあります。)このオプションを選択する場合、構成ウィザードで移行基準をコンセンサスに構成します。

リーシングの詳細は、「リーシング」を参照してください。

自動サービス移行の詳細は、「サービス移行」を参照してください。

JTAトランザクション・ログ永続性

この項には、2つのオプション(「デフォルト永続ストア」および「JDBC TLOGストア」)があります。
  • デフォルト永続ストア - デフォルトのファイル・ストアのサーバーのJTAトランザクション・ログ・ストアを構成します。

  • JDBC TLogストア - JDBCストアのサーバーのJTAトランザクション・ログ・ストアを構成します。

JDBC TLogストアを選択することをお薦めします。構成を完了すると、JDBC永続ストアがトランザクション・ログに設定されるクラスタが用意されます。

永続ストアおよびTLOGストアの詳細は、『Oracle WebLogic Server JTAアプリケーションの開発』の次のトピックを参照してください。

JMSサービス永続性

永続的なJMSストアは、永続メッセージ・データと恒久サブスクライバを格納するための物理的なリポジトリです。ディスクベースのファイル・ストアにも、JDBC対応データベースにもなります。メモリーを消費した場合のディスクへのメッセージのページングには、JMSファイル・ストアを使用できます。

  • JMSファイル・ストア - JMSファイル・ストアを使用するコンポーネントを構成します。このオプションを選択する場合、「拡張構成」画面の「ファイル・ストア」オプションを選択して、必要に応じて設定を変更できます。「ファイル・ストア」画面で、ファイル・ストア名、ディレクトリおよび同期書込みポリシーを設定できます。

  • JMS JDBCストア - すべてのJMSサーバーのJDBCストアを使用するコンポーネントを構成します。構成を完了すると、クラスタが用意され、JDBC永続ストアがJMSサーバーに構成されます。

アプリケーション・ホームの場所の選択

「アプリケーションの場所」画面を使用して、ドメインに関連するアプリケーションを保存する場所(アプリケーション・ホーム・ディレクトリとも呼ばれる)を選択します。

アプリケーション・ホームの場所は、Oracle Fusion Middlewareの理解Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリのディレクトリ構造に従って、Oracleホーム・ディレクトリの外に配置することをお薦めします。ソフトウェアのアップグレードや再インストールが必要な場合に、このディレクトリ構造は問題の予防に役立ちます。

アプリケーション・ホーム・ディレクトリの詳細は、アプリケーション・ホーム・ディレクトリについてを参照してください。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成アプリケーションの場所を参照してください。

管理者アカウントの構成

「管理者アカウント」画面を使用して、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。

この画面で入力するユーザー名およびパスワードを書き留めておくことをお薦めします(これらの資格証明は、後でドメインの管理サーバーを起動して接続する際に必要になります)。

ドメイン・モードとJDKの指定

「ドメイン・モードおよびJDK」画面で、ドメイン・モードおよびJava Development Kit (JDK)を指定します。

「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。

  • 「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。

  • 「JDK」フィールドで、Oracle HotSpot JDKを選択します。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成ドメイン・モードとJDK を参照してください。
データベース構成タイプの指定

「データベース構成タイプ」画面を使用してデータベースおよびデータベース・スキーマの詳細を指定します。

「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。このオプションによってデータベースおよびサービス表(STB)スキーマに接続し、ドメインの構成に必要なスキーマのスキーマ情報を自動的に受け取るように構成ウィザードで指定できます。

注意:

この画面で「手動構成」を選択する場合、次の画面でスキーマのパラメータを手動で指定する必要があります。

「RCUデータ」を選択した後、次のフィールドで詳細を指定します。

フィールド 説明

DBMS/サービス

データベースのDBMS名(サービス・タイプ・ドライバを選択している場合はサービス名)を入力します。

例: orcl.exampledomain.com

ホスト名

データベースをホストするサーバーの名前を入力します。

例: examplehost.exampledomain.com

ポート

データベースがリスニングするポート番号を入力します。

例: 1521

スキーマ所有者

スキーマ・パスワード

データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに入力したスキーマ・ユーザー名とパスワードです(「スキーマ・パスワードの指定」を参照)。

デフォルトのユーザー名はprefix_STBです。prefixは、RCUで定義したカスタム接頭辞です。

データベース接続情報の指定を完了したら、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。

Connecting to the database server...OK
Retrieving schema data from database server...OK
Binding local schema components with retrieved data...OK

Successfully Done.

RCUの実行時にインストールされるスキーマの詳細は、リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成サービス表スキーマについてを参照してください。

『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』データベース構成タイプに関する項を参照してください。

JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面を使用してデータベース・スキーマの詳細を指定します。

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に示される値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。次のことを確認して、スキーマ表がBAMに対して正しく移入されない場合について理解します。

  • Oracle Service BusドメインをリモートのBAM/Insightドメインと通信するInsight Service Busエージェントを含むように構成する場合、BAM/InsightドメインのSOAスキーマを参照するようにBAMデータ・ソース・エントリを手動で編集する必要があります。編集する必要があるデータ・ソースは次のとおりです。
    • BamDataSource (SOAINFRAスキーマ)

    • BamJobSchedDataSource (WLSスキーマ)

    • BamLeasingDataSource (WLS_RUNTIMEスキーマ)

    • BamNonJTADataSource (SOAINFRAスキーマ)

    • mds-bam (MDSスキーマ)

  • BAMおよびInsightがOracle Service Busと同じドメインに配置されていれば、BAMデータ・ソース・エントリは正しいSOAスキーマ(Oracle Service Busドメイン内)を参照するので、手動での更新は必要ありません。

ヒント:

高可用性環境の場合は、Oracle RACデータベースのデータ・ソース構成に関する追加情報について、『高可用性ガイド』の次の項を参照してください。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成JDBCコンポーネント・スキーマを参照してください。

JDBC接続のテスト

「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用してデータ・ソース接続をテストします。

「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。

デフォルトでは、各スキーマ・コンポーネントのスキーマ・パスワードは、スキーマの作成時に指定したパスワードです。異なるスキーマ・コンポーネントで異なるパスワードを使用する場合は、前の画面(「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面)で各行の「スキーマ・パスワード」列に希望するパスワードを入力して、それらを手動で編集します。パスワードを指定した後、パスワードを変更したスキーマに対応するチェック・ボックスを選択し、再度接続をテストします。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成JDBCコンポーネント・スキーマ・テストを参照してください。

キーストア証明書またはキーへのパスの指定

「キーストア」画面を使用して、各キーストアの信頼できる証明書へのパス、または各キーストアの秘密キーへのパスおよび秘密キーに関するその他の情報へのパスを指定します。

「信頼できる証明書」、「秘密キー」または「アイデンティティ証明書」フィールドをクリックすると、フィールドの右側に参照アイコンが表示されます。このアイコンをクリックして、適切なファイルを参照します。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成キーストアを参照してください。

拡張構成の選択

「拡張構成」画面を使用してドメインの構成を完了します。

「拡張構成」画面で、次を選択します。

  • 管理サーバー

    管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するために必要です。

  • ノード・マネージャ

    ノード・マネージャを構成するために必要です。

  • トポロジ

    Oracle Service Bus管理対象サーバーを構成するために必要です。

オプションで、目的のインストール環境に必要なその他のオプションを選択します。このガイドでは標準インストール・トポロジのステップを説明しますが、別のステップも選択できます。インストール要件にこのガイドの範囲外のオプションが含まれる場合、それらのオプションを構成するための別の画面が表示されます。構成ウィザードのすべての画面の詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成構成ウィザードの画面を参照してください。

管理サーバーのリスニング・アドレスの構成

「管理サーバー」画面を使用して、ホストのIPアドレスを選択します。

「リスニング・アドレス」ドロップダウン・リストで、管理対象サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択するか、単一のIPアドレスにマップされたシステム名またはDNS名を使用します。「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。

管理サーバーにサーバー・グループは指定しないでください。

ノード・マネージャの構成

「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。

ノード・マネージャのタイプとして「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択して、ノード・マネージャの資格証明を指定します。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成ノード・マネージャを参照してください。

ノード・マネージャ・タイプの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』ノード・マネージャの概要に関する項を参照してください。

Oracle Service Busの管理対象サーバーの構成

「管理対象サーバー」画面で、管理対象サーバーを構成します。

「管理対象サーバー」画面で、デフォルトのosb_server1という名前の新しい管理対象サーバーが自動的に作成されます。

Oracle Service Bus用の管理対象サーバーを構成する手順は、次のとおりです。
  1. 「リスニング・アドレス」ドロップダウン・リストで、管理対象サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択するか、単一のIPアドレスにマップされたシステム名またはDNS名を使用します。「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。
  2. 「サーバー・グループ」ドロップダウン・リストで、OSB-MGD-SVRS-COMBINEDが選択されていることを確認します。このサーバー・グループによって、Oracle Service BusとOracle Web Services Manager (OWSM)のサービスが、同じ管理対象サーバーにターゲット設定されます。
    • Oracle Service Busサーバーとは異なるサーバーにOWSMポリシー・マネージャを配置する場合、OSB-MGD-SVRS-ONLYを選択します。これにより、サーバーにはOracle Service Busのみがターゲット設定され、OWSMポリシー・マネージャはターゲット設定されません。

    • SOAおよびOracle Service Bus管理対象サーバーの両方を同じマシンに含むクラスタを構成する場合、OSB-MGD-SVRS-COMBINEDおよびSOA-MGD-SVRSサーバー・グループの両方を各管理対象サーバーに割り当てる必要があります。そうしないと、ドメインの作成は失敗します。

  3. 2番目の管理対象サーバーの構成は、高可用性の標準トポロジを構成するために必要なステップの1つです。高可用性環境を作成しない場合、このステップはオプションになります。

    「追加」をクリックし、「OSB-MGD-SVRS-COMBINED」を選択してosb_server2という名前の2台目の管理対象サーバーを作成します。

    注意:

    高可用性の標準トポロジの詳細は、『高可用性ガイド』Fusion Middleware標準HAトポロジの理解に関する項を参照してください。

    ドメイン構成後に高可用性の準備をするための次のステップの詳細は、「高可用性向けの環境の準備」を参照してください。

このドキュメントではこれらのサーバー名を使用します。別の名前を選択した場合は、必要に応じて置き換えてください。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成管理対象サーバーを参照してください。

管理サーバーのOracle Service Busランタイム・サーバーとしての構成

12c (12.1.3)からは、スタンドアロンOracle Service Busドメインが必要な場合、管理サーバーをOracle Service Busランタイム・サーバーとして構成できます。

管理サーバーをOracle Service Busランタイム・サーバーとして使用するには、コンパクト・ドメインを作成する必要があります。ただし、コンパクト・ドメインは開発者環境でのみサポートされており、本番環境ではサポートされていません。そのため、本番では管理サーバーで実行するOracle Service Busをサポートしていません。テストおよび開発環境においてコンパクト・ドメインを作成するには、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストールコンパクト・ドメインの構成に関する項を参照してください。

注意:

Oracle Service BusのインストールにQuick Startインストールを使用していない場合でも、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストールのステップに従って、コンパクト・ドメインを作成できます。
Oracle Service Busのクラスタの構成

「クラスタ」画面を使用して、新規クラスタを作成します。

「Coherenceクラスタ」画面で次の操作を実行します。

  1. 「追加」をクリックします。
  2. 「クラスタ名」フィールドに、osb_cluster1を指定します。
  3. 「クラスタ・アドレス」フィールドは、空白のままにしておきます。

デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』ユニキャストまたはマルチキャストを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。

Fusion Middleware Controlを使用してクラスタを作成することもできます。この場合、新しいクラスタを作成する場合にクラスタ通信(ユニキャストまたはマルチキャスト)を構成できます。詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプクラスタの作成と構成に関する項を参照してください。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成クラスタを参照してください。

サーバー・テンプレートの定義

高可用性のためのセットアップで動的クラスタを作成する場合は、「サーバー・テンプレート」画面を使用して、ドメイン用のサーバー・テンプレートを1つ以上定義します。

ドメインの構成を続けるには、「次へ」をクリックします。

高可用性設定用の動的クラスタを作成するステップは、高可用性ガイド動的クラスタの使用を参照してください。

動的サーバーの構成

高可用性のためのセットアップで動的クラスタを作成する場合は、「動的サーバー」画面を使用して、動的サーバーを構成します。

動的クラスタを構成しない場合は、「次へ」をクリックし、ドメインの構成を続けます。

注意:

動的クラスタを作成するときにマシン名マッチング式を割り当てた場合、動的クラスタ用のマシンは作成する必要がありません。

高可用性設定用の動的クラスタを作成するには、高可用性ガイド動的クラスタの使用を参照してください。

クラスタへのOracle Service Bus管理対象サーバーの割当て

「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用して、管理対象サーバーを新しく構成したクラスタに割り当てます。構成されたクラスタとは手動で構成したクラスタです。動的クラスタを構成している場合、この画面は使用しません。動的クラスタとは、サーバー・テンプレートに基づいて生成されたサーバー・インスタンスが1つ以上含まれたクラスタのことです。

注意:

ドメイン内のコンポーネント・タイプのすべての管理対象サーバーは、そのクラスタに属している必要があります。たとえば、Oracle Service Busドメインでは、各ドメイン内で単一のOracle Service Busクラスタのみがサポートされます。

構成済クラスタおよび動的クラスタの用語の詳細は、Oracle WebLogic Serverの理解動的クラスタについてを参照してください。

「サーバーのクラスタへの割当」画面で、次の操作を実行します。

  1. 「クラスタ」ペインで、管理対象サーバーの割当て先にするクラスタ(ここでは、osb_cluster1)を選択します。
  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかの操作を実行して、osb_server1osb_cluster1に割り当てます。
    • osb_server1を1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「クラスタ」ペイン内の選択したクラスタ(osb_cluster1)の下に移動します。

    • osb_server1をダブルクリックして、「クラスタ」ペイン内の選択したクラスタ(osb_cluster1)の下に移動します。

  3. 同じ手順を繰り返して、osb_server2osb_cluster1に割り当てます。
次の図で、管理対象サーバーがクラスタへ割り当てられた後の一般的なクラスタ・ペインの例を示します。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成クラスタへのサーバーの割当を参照してください。

Coherenceクラスタの構成

「Coherenceクラスタ」画面を使用して、Coherenceクラスタを構成します。

Coherenceクラスタのリスニング・ポートとして、デフォルトのポート番号のをそのまま使用します。構成後、Coherenceクラスタがドメインに自動的に追加されます。

注意:

ユニキャスト・リスニング・ポートを0に設定すると、管理対象サーバー・ポート番号のオフセットが作成されます。オフセットは5000で、管理対象サーバー・ポート番号に割り当てられる最大許容値が65535ではなく60535であることを意味します。

Coherence構成の詳細と次のステップについては、表5-2を参照してください。

Coherenceライセンス情報については、ライセンス情報Oracle Coherence製品を参照してください。

新しいOracle Service Busマシンの作成

「マシン」画面を使用して、ドメイン内に新規マシンを作成します。ノード・マネージャがサーバーを起動および停止するために、マシンが必要です。

高可用性環境を作成する際に目的のトポロジで必要になるマシンのリストがわかっているときには、この項の手順を実行して、この時点ですべてのマシンを作成できます。スケール・アウト・ステップの詳細は、『高可用性ガイド』オプションのスケール・アウト・ステップに関する項を参照してください。

ノード・マネージャによりサーバーを起動および停止できるように、新しいOracle Service Busを作成するには、次の操作を実行します。
  1. 「マシン」タブ(Windows)または「UNIXマシン」タブ(UNIX)を選択し、「追加」をクリックして新しいマシンを作成します。
  2. 「名前」フィールドで、マシンの名前(例: osb_machine1)を指定します。
  3. 「ノード・マネージャ・リスニング・アドレス」フィールドで、管理対象サーバーを構成しているマシンのIPアドレスを選択します。

    localhostではなく、特定のインタフェースを選択する必要があります。これにより、Coherenceクラスタのアドレスが動的に計算されます。

  4. 「ノード・マネージャ・リスニング・ポート」フィールドのポート番号を確認します。
  5. このステップを繰り返し、必要に応じてマシンをさらに追加します。

注意:

既存のドメインを拡張している場合は、既存のマシンにサーバーを割り当てることもできます。新しいマシンが不要な場合は、マシンを作成する必要はありません。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成マシンを参照してください。

Oracle Service Busマシンへのサーバーの割当て

「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、作成したばかりの新しいマシンに管理サーバーと管理対象サーバーを割り当てます。

「サーバーのマシンへの割当」画面で次の操作を実行します。

  1. 「マシン」ペインで、サーバーの割当て先にするマシン(ここでは、osb_machine1)を選択します。
  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかの操作を実行して、AdminServerosb_machine1に割り当てます。
    • AdminServerを1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「マシン」ペイン内の選択したマシン(osb_machine1)の下に移動します。

    • AdminServerをダブルクリックして、「マシン」ペイン内の選択したマシン(osb_machine1)の下に移動します。

  3. これらのステップを繰り返して、すべての管理対象サーバーをそれぞれのマシンに割り当てます。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成マシンへのサーバーの割当を参照してください。

仮想ターゲット

WebLogic Server Multitenant (MT)環境がある場合、「仮想ターゲット」画面を使用して、仮想ターゲットを追加または削除します。このインストールに対しては(WebLogic Server MT環境ではない)、値は入力せず、「次へ」を選択します。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成仮想ターゲットを参照してください。

パーティション

「パーティション」画面は、WebLogic Server Multitenant (MT)環境での仮想ターゲットのパーティションの構成に使用します。オプションは選択せずに、「次へ」を選択します。

この画面上のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』パーティションに関する項を参照してください。

構成の指定内容の確認とドメインの構成

「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインの構成情報の詳細が表示されています。

画面上の各項目について、情報が適切であることを確認します。変更を行うには、「戻る」ボタンをクリックするか、画面をナビゲーション・ペインで選択して、画面に戻ることができます。ドメイン作成は、「作成」をクリックするまでは開始されません。

この画面上のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』構成サマリーに関する項を参照してください。

ドメイン・ホームと管理サーバーURLの記録

「構成の終了」画面には、構成したばかりのドメインについての情報が表示されます。

後で必要になるため、次の項目をメモします。

  • ドメインの場所

  • 管理サーバーURL

ノード・マネージャと管理サーバーの起動に使用するスクリプトへアクセスするためにドメインの場所が必要で、管理サーバーへアクセスするためにURLが必要です。

「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。

サーバーの起動

構成が完了したらノード・マネージャを起動し、続いてWebLogic管理サーバーと管理対象サーバーを起動します。

ドメイン管理に使用する追加のツールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』Oracle Fusion Middleware管理ツールの概要に関する項を参照してください。

ノード・マネージャの起動

ドメインごとにノード・マネージャを起動するには、次の手順を実行します。
  1. 次のディレクトリを変更します。

    • (UNIX) setenv JAVA_HOME /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_131

    • (Windows) set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_131

  2. 次のコマンドを入力します。

    • (UNIX) nohupnm.outをサンプル出力ファイルとして使用します。

      nohup ./startNodeManager.sh > LOG_DIR/nm.out&
      

      ここでLOG_DIRは、ログ・ファイルを保存しようとしているディレクトリの場所です。

    • (Windows) startNodeManager.cmd

      注意:

      Windowsオペレーティング・システムでは、ノード・マネージャをスタートアップ・サービスとして、ノード・マネージャを構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。

      Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理起動サービスとしてのノード・マネージャの実行を参照してください。

管理サーバーの起動に関する項

管理サーバーを起動するには、次の手順を実行します。
  1. DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。

  2. 次のコマンドを入力します。

    • (UNIX)

      ./startWebLogic.sh
    • (Windows)

      startWebLogic.cmd

ドメイン作成時に「ドメイン・モードおよびJDK」画面で「本番モード」を選択していた場合、「管理者アカウント」画面と同じ内容の管理者ユーザー・ログイン資格証明を入力するよう求められます。

管理サーバーの起動の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理管理サーバーの起動と停止を参照してください。

本番モードでは、起動アイデンティティ・ファイルを作成することで、管理サーバーの起動時に必要なユーザー名とパスワードの指定を省略できます。起動アイデンティティ・ファイルの詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』管理サーバー用の起動アイデンティティ・ファイルの作成に関する項を参照してください。

管理サーバー・コンソールにアクセスすることで、管理サーバーが稼働中であることを確認できます。URLは「構成の終了」画面に指定されます(http://administration_server_host:administration_server_port/console)。デフォルトの管理サーバーのポート番号は7001です。

注意:

製品スキーマをホストしているデータベースが稼働中であり、管理サーバーからアクセスできることを確認してください。

管理コンソールの使用方法については、『Oracle Fusion Middlewareの管理』Oracle WebLogic Server管理コンソールの使用のスタート・ガイドを参照してください。

管理対象サーバーの起動

管理サーバーを起動するには:

  1. Oracle Fusion Middleware Controlにサインインします。
    http://administration_server_host:administration_server_port/em
    

    管理サーバーのホストおよびポート番号は「構成の終了」画面で表示されるURLの中に含まれています(「ドメインホームと管理サーバーURLの記録」参照)。デフォルトの管理サーバーのポート番号は7001です。

    ログイン資格証明は「管理者アカウントの構成」の「管理者アカウント」画面で指定されました。

  2. Enterprise Managerランディング・ページに、このドメインのために構成されたサーバーの一覧と、それらのステータス(実行中または停止など)が表示されます。新しく構成したドメインの場合、AdminServer(admin)のみ実行されます。

    1つ目の管理対象サーバーを選択します。

  3. 「WebLogic Server」メニューの横にある「起動」を選択します。
  4. ステップ3と4を繰り返してすべての管理対象サーバーを起動します。
  5. メインのランディング・ページで、すべての管理対象サーバーが稼働していることを確認します。

構成の確認

構成ステップがすべて完了したら、ドメインが適切に構成されていることを検証する追加のステップを実行できます。

ドメインが適切に構成されていることを確認するには、「追加ドメイン構成タスクの実行」を参照してください。

OSBのサイレント・ドメインの作成

次のステップを実行して、サンプル・スクリプトを使用してサイレント・ドメインを作成します。
  1. 次のスクリプト(createOSBDomain.py)をドメインを作成するLinuxシステムにコピーします。
    import os
    import sys
    
    import com.oracle.cie.domain.script.jython.WLSTException as WLSTException
    
    class OSB12213Provisioner:
    
    # In this sample script, only one machine is used for all servers.
    # You can add more than one machine. For example, osb_server1 - machine1, osb_server2 - machine2 
    
        MACHINES = {
            'machine1' : {
                'NMType': 'SSL',
                'ListenAddress': '127.0.0.1',
                'ListenPort': 5658
            }
        }
    
        CLUSTERS = {
            'osb_cluster' : {}
        }
    
        SERVERS = {
            'AdminServer' : {
                'ListenAddress': '127.0.0.1',
                'ListenPort': 7001,
                'Machine': 'machine1'
            },
            'osb_server1' : {
                'ListenAddress': '127.0.0.1',
                'ListenPort': 8001,
                'Machine': 'machine1',
                'Cluster': 'osb_cluster'
            },
            'osb_server2' : {
                'ListenAddress': '127.0.0.1',
                'ListenPort': 8002,
                'Machine': 'machine1',
                'Cluster': 'osb_cluster'
            }
        }
    
        JRF_12213_TEMPLATES = {
            'baseTemplate' : '@@ORACLE_HOME@@/wlserver/common/templates/wls/wls.jar',
            'extensionTemplates' : [
                '@@ORACLE_HOME@@/oracle_common/common/templates/wls/oracle.jrf_template.jar',
                '@@ORACLE_HOME@@/oracle_common/common/templates/wls/oracle.jrf.ws.async_template.jar',
                '@@ORACLE_HOME@@/oracle_common/common/templates/wls/oracle.wsmpm_template.jar',
                '@@ORACLE_HOME@@/oracle_common/common/templates/wls/oracle.ums_template.jar',
                '@@ORACLE_HOME@@/em/common/templates/wls/oracle.em_wls_template.jar'
            ],
            'serverGroupsToTarget' : [ 'JRF-MAN-SVR', 'WSMPM-MAN-SVR' ]
        }
    
        OSB_12213_TEMPLATES = {
            'extensionTemplates' : [
                '@@ORACLE_HOME@@/osb/common/templates/wls/oracle.osb_template.jar'
            ],
            'serverGroupsToTarget' : [ 'OSB-MGD-SVRS-ONLY' ]
        }
    
        def __init__(self, oracleHome, javaHome, domainParentDir):
            self.oracleHome = self.validateDirectory(oracleHome)
            self.javaHome = self.validateDirectory(javaHome)
            self.domainParentDir = self.validateDirectory(domainParentDir, create=True)
            return
    
        def createOSBDomain(self, name, user, password, db, dbPrefix, dbPassword):
            domainHome = self.createBaseDomain(name, user, password)
            self.extendDomain(domainHome, db, dbPrefix, dbPassword)
    
    
        def createBaseDomain(self, name, user, password):
            baseTemplate = self.replaceTokens(self.JRF_12213_TEMPLATES['baseTemplate'])
    
            readTemplate(baseTemplate)
            setOption('DomainName', name)
            setOption('JavaHome', self.javaHome)
            setOption('ServerStartMode', 'prod')
            set('Name', domainName)
            cd('/Security/' + domainName + '/User/weblogic')
            set('Name', user)
            set('Password', password)
    
            print 'Creating cluster...'
            for cluster in self.CLUSTERS:
                cd('/')
                create(cluster, 'Cluster')
                cd('Cluster/' + cluster)
                for param in  self.CLUSTERS[cluster]:
                    set(param, self.CLUSTERS[cluster][param])
    
            print 'Creating Node Managers...'
            for machine in self.MACHINES:
                cd('/')
                create(machine, 'Machine')
                cd('Machine/' + machine)
                create(machine, 'NodeManager')
                cd('NodeManager/' + machine)
                for param in self.MACHINES[machine]:
                    set(param, self.MACHINES[machine][param])
    
            print 'Creating Servers...'
            for server in self.SERVERS:
                cd('/')
                if server == 'AdminServer':
                	cd('Server/' + server)
                	for param in self.SERVERS[server]:
                		set(param, self.SERVERS[server][param])
                    continue
                create(server, 'Server')
                cd('Server/' + server)
                for param in self.SERVERS[server]:
                    set(param, self.SERVERS[server][param])
    
            setOption('OverwriteDomain', 'true')
            domainHome = self.domainParentDir + '/' + name
    
            print 'Writing base domain...'
            writeDomain(domainHome)
            closeTemplate()
            print 'Base domain created at ' + domainHome
            return domainHome
    
    
        def extendDomain(self, domainHome, db, dbPrefix, dbPassword):
            print 'Extending domain at ' + domainHome
            readDomain(domainHome)
            setOption('AppDir', self.domainParentDir + '/applications')
    
            print 'Applying JRF templates...'
            for extensionTemplate in self.JRF_12213_TEMPLATES['extensionTemplates']:
                addTemplate(self.replaceTokens(extensionTemplate))
    
            print 'Applying OSB templates...'
            for extensionTemplate in self.OSB_12213_TEMPLATES['extensionTemplates']:
                addTemplate(self.replaceTokens(extensionTemplate))
    
            print 'Extension Templates added'
    
            print 'Configuring the Service Table DataSource...'
            fmwDb = 'jdbc:oracle:thin:@' + db
            cd('/JDBCSystemResource/LocalSvcTblDataSource/JdbcResource/LocalSvcTblDataSource')
            cd('JDBCDriverParams/NO_NAME_0')
            set('DriverName', 'oracle.jdbc.OracleDriver')
            set('URL', fmwDb)
            set('PasswordEncrypted', dbPassword)
    
            stbUser = dbPrefix + '_STB'
            cd('Properties/NO_NAME_0/Property/user')
            set('Value', stbUser)
    
            print 'Getting Database Defaults...'
            getDatabaseDefaults()
    
            print 'Targeting Server Groups...'
            serverGroupsToTarget = list(self.JRF_12213_TEMPLATES['serverGroupsToTarget'])
            serverGroupsToTarget.extend(self.OSB_12213_TEMPLATES['serverGroupsToTarget'])
            cd('/')
            for server in self.SERVERS:
                if not server == 'AdminServer':
                    setServerGroups(server, serverGroupsToTarget)
                    print "Set CoherenceClusterSystemResource to defaultCoherenceCluster for server:" + server
                    cd('/Servers/' + server)
                    set('CoherenceClusterSystemResource', 'defaultCoherenceCluster')
    
            cd('/')
            for cluster in self.CLUSTERS:
                print "Set CoherenceClusterSystemResource to defaultCoherenceCluster for cluster:" + cluster
                cd('/Cluster/' + cluster)
                set('CoherenceClusterSystemResource', 'defaultCoherenceCluster')
            
            print "Set WLS clusters as target of defaultCoherenceCluster:[" + ",".join(self.CLUSTERS) + "]"
            cd('/CoherenceClusterSystemResource/defaultCoherenceCluster')
            set('Target', ",".join(self.CLUSTERS))
    		 
            print 'Preparing to update domain...'
            updateDomain()
            print 'Domain updated successfully'
            closeDomain()
            return
    
    
        ###########################################################################
        # Helper Methods                                                          #
        ###########################################################################
    
        def validateDirectory(self, dirName, create=False):
            directory = os.path.realpath(dirName)
            if not os.path.exists(directory):
                if create:
                    os.makedirs(directory)
                else:
                    message = 'Directory ' + directory + ' does not exist'
                    raise WLSTException(message)
            elif not os.path.isdir(directory):
                message = 'Directory ' + directory + ' is not a directory'
                raise WLSTException(message)
            return self.fixupPath(directory)
    
    
        def fixupPath(self, path):
            result = path
            if path is not None:
                result = path.replace('\\', '/')
            return result
    
    
        def replaceTokens(self, path):
            result = path
            if path is not None:
                result = path.replace('@@ORACLE_HOME@@', oracleHome)
            return result
    
    
    #############################
    # Entry point to the script #
    #############################
    
    def usage():
        print sys.argv[0] + ' -oh <oracle_home> -jh <java_home> -parent <domain_parent_dir> [-name <domain-name>] ' + \
              '[-user <domain-user>] [-password <domain-password>] ' + \
              '-rcuDb <rcu-database> [-rcuPrefix <rcu-prefix>] [-rcuSchemaPwd <rcu-schema-password>]'
        sys.exit(0)
    
    
    print str(sys.argv[0]) + " called with the following sys.argv array:"
    for index, arg in enumerate(sys.argv):
        print "sys.argv[" + str(index) + "] = " + str(sys.argv[index])
    
    if len(sys.argv) < 6:
        usage()
    
    #oracleHome will be passed by command line parameter -oh.
    oracleHome = None
    #javaHome will be passed by command line parameter -jh.
    javaHome = None
    #domainParentDir will be passed by command line parameter -parent.
    domainParentDir = None
    #domainName is hard-coded to osb_domain. You can change to other name of your choice. Command line parameter -name.
    domainName = 'osb_domain'
    #domainUser is hard-coded to weblogic. You can change to other name of your choice. Command line paramter -user.
    domainUser = 'weblogic'
    domainPassword = 'password'
    #rcuDb will be passed by command line parameter -rcuDb.
    rcuDb = None
    #change rcuSchemaPrefix to your soainfra schema prefix. Command line parameter -rcuPrefix.
    rcuSchemaPrefix = 'DEV12'
    #change rcuSchemaPassword to your soainfra schema password. Command line parameter -rcuSchemaPwd.
    rcuSchemaPassword = 'password'
    
    i = 1
    while i < len(sys.argv):
        if sys.argv[i] == '-oh':
            oracleHome = sys.argv[i + 1]
            i += 2
        elif sys.argv[i] == '-jh':
            javaHome = sys.argv[i + 1]
            i += 2
        elif sys.argv[i] == '-parent':
            domainParentDir = sys.argv[i + 1]
            i += 2
        elif sys.argv[i] == '-name':
            domainName = sys.argv[i + 1]
            i += 2
        elif sys.argv[i] == '-user':
            domainUser = sys.argv[i + 1]
            i += 2
        elif sys.argv[i] == '-password':
            domainPassword = sys.argv[i + 1]
            i += 2
        elif sys.argv[i] == '-rcuDb':
            rcuDb = sys.argv[i + 1]
            i += 2
        elif sys.argv[i] == '-rcuPrefix':
            rcuSchemaPrefix = sys.argv[i + 1]
            i += 2
        elif sys.argv[i] == '-rcuSchemaPwd':
            rcuSchemaPassword = sys.argv[i + 1]
            i += 2
        else:
            print 'Unexpected argument switch at position ' + str(i) + ': ' + str(sys.argv[i])
            usage()
            sys.exit(1)
    
    provisioner = OSB12213Provisioner(oracleHome, javaHome, domainParentDir)
    provisioner.createOSBDomain(domainName, domainUser, domainPassword, rcuDb, rcuSchemaPrefix, rcuSchemaPassword)
    
  2. スクリプトを開き、次の値を変更します。
    1. ListenAdress: これは、OSBドメインを作成するマシンのIPアドレスです。
    2. RCUスキーマの接頭辞: これはDEV12にハードコードされ、この値を特定の接頭辞に変更します。たとえば、RCUスキーマの名前がSAMPLE_SOAINFRAである場合、rcuSchemaPrefixの値はSAMPLEです。
    3. RCUスキーマのパスワード : この値をスキーマ固有のパスワードに変更します。
  3. FMW_HOME/oracle_common/common/bin/に移動します
  4. ./wlst.sh <script_location>/createOSBDomain.py -oh "<FMW_HOME>"  -jh "<JAVA_HOME>" -parent "<new domain creation location>" -rcuDb  "<hostname of the database>:<database port>/<service id>"を入力します
    次は、必要なパラメータを使用したコマンドの例です。
    Type cd $MW_HOME/oracle_common/common/bin
    Type ./wlst.sh <script_name with absolute path> -oh "<oracle middleware home>" -jh  "<java home>" -parent "<domain parent directory with absolute path>" -name  "<domain_name>" -user "<domain user>" -password "domain password" -rcuDb  "<hostname>:<port>/<service>" -rcuPrefix "<soa_infra schema prefix>"  -rcuSchemaPwd "<soainfra schema password>"
    • -oh - Middlewareホームのパス。デフォルトはnoneです。値を設定してください。

    • -jh - Javaホームのパス。デフォルトはnoneです。値を設定してください。

    • -parent - 絶対パスを使用したドメイン親ディレクトリ名。デフォルトはnoneです。値を設定してください。

    • (オプション) -name - ドメイン名。デフォルトはosb_domainです。値が設定されない場合は、デフォルトの値が使用されます。

    • (オプション) -user - ドメイン・ユーザー。デフォルトはweblogicです。値が設定されない場合は、デフォルトの値が使用されます。

    • (オプション) -password - ドメイン・パスワード。値が設定されない場合は、デフォルトの値が使用されます。

    • -rcuDb - RCUデータベース詳細。デフォルトはnoneです。値を設定してください。

    • -rcuPrefix - soainfraスキーマの接頭辞。デフォルトはDEV12です。soainfraの接頭辞を確認して、この値を適宜設定してください。

    • -rcuSchemaPwd -soainfraスキーマ・パスワード。soainfraのスキーマ・パスワードを確認して、この値を適宜設定してください。

Oracle Service BusのWindowsサービスとしての起動

この項では、Oracle Service BusドメインをWindowsサービスとして起動するための環境の構成方法について説明します。

この手順ではWindowsレジストリの変更が必要になるため、続行する前に、Windowsレジストリをバックアップする必要があります。

  1. WL_HOME\server\bin\installSvc.cmdスクリプトを実行して、Oracle Service BusドメインをWindowsサービスとして起動するように設定します。

  2. 必要な環境変数をWindowsレジストリに追加します。続行する前に、作成したWindowsサービスの名前を確認する必要があります。通常、サービス名は「beasvc [DOMAIN_NAME]_[SERVER_NAME]」です。

    • Windowsレジストリをバックアップします。

    • Windows regeditユーティリティを実行します。Windowsで、「スタート」>「ファイル名を指定して実行」を選択します。「ファイル名を指定して実行」ダイアログ・ボックスでregeditと入力し、「OK」をクリックします。

    • Windowsサービスの次のレジストリ・キーを検索します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\beasvc [DOMAIN_NAME]_[SERVER_NAME]

    • Environmentという名前の新しい複数行文字列値を作成します。

    • 次のエントリを追加することによって、新しい環境値を編集します。

      ALSB_HOME=C:\oracle12c\Oracle_OSB1

      ここで、C:\oracle12cはOracle Fusion Middlewareのインストールのルートです。

    • Windows XP 32ビットの場合のみ: コマンド・ウィンドウで、一時ファイルの作成場所にディレクトリを変更し、次のコマンドを実行します: set > env.txt

      env.txtファイルを開き、そのコンテンツ全体をコピーして、ALSB_HOMEエントリの下に作成したEnvironmentレジストリ値に貼り付けます。

    • 複数行文字列値のダイアログ・ボックスで「OK」をクリックして、Windowsレジストリ・エディタを閉じます。

  3. サービスを開始する前に、必ずOracle Service Busドメインで使用されている任意のデータベースを起動してください。