A Oracle RACでのマルチ・データ・ソースの使用
新しいOracle RACアプリケーションを構築する際には、GridLinkデータ・ソースを使用することをお薦めします。ただし、GridLinkデータ・ソースをサポートしないレガシー・アプリケーションとデータベースを使用している場合、この付録の次の情報を参照します。
この付録では、マルチ・データ・ソースとOracle RACについて、およびエンタープライズ・デプロイメントでマルチ・データ・ソースを構成する手順について説明します。
- マルチ・データ・ソースとOracle RACについて
マルチ・データ・ソースでは、接続リクエストを満たすために使用する、データ・ソースの順序付きリストが提供されます。 - エンタープライズ・デプロイメント・トポロジでマルチ・データ・ソースを構成するための標準的な手順
データ・ソースはドメインの構成時に構成する必要があります。GridLinkデータ・ソースのかわりにマルチ・データ・ソースを使用する場合は、GridLinkの手順をこの項に示す手順に置き換えます。
マルチ・データ・ソースおよびOracle RACについて
マルチ・データ・ソースでは、接続リクエストを満たすために使用する、データ・ソースの順序付きリストが提供されます。
通常、このようなマルチ・データ・ソースへの接続リクエストはすべて、リストの先頭のデータ・ソースによって処理されます。データベース接続テストが失敗して接続を置き換えられなかった場合、またはデータ・ソースが中断された場合は、リストの次のデータ・ソースから順番に接続が検索されます。
Oracle RACを使用したマルチ・データ・ソースの構成の詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』の「Oracle RACでのマルチ・データ・ソースの使用」を参照してください。
親トピック: Oracle RACでのマルチ・データ・ソースの使用
エンタープライズ・デプロイメントでマルチ・データ・ソースを構成するための標準的な手順
ドメインの構成時、データ・ソースを構成する必要があります。GridLinkデータ・ソースのかわりにマルチ・データ・ソースを使用する場合は、GridLinkの手順をこの項に示す手順に置き換えます。
たとえば、エンタープライズ・デプロイメント参照トポロジに最初の管理ドメインを構成する場合、構成ウィザードを使用してドメインの特性およびデータ・ソースを定義します。
このエンタープライズ・デプロイメント・ガイド内のトポロジの構成手順には、Oracle RACでGridLinkデータ・ソースを定義するための具体的な手順が含まれています。GridLinkデータ・ソースのかわりにマルチ・データ・ソースを使用する場合は、GridLink用の説明を次のように置き換えてください。
-
「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面で、次の操作を行います。
-
適切なスキーマを選択します。
-
コンポーネント・スキーマのRAC構成については、「RACマルチ・データ・ソースへ変換」を選択します。
-
リポジトリ作成ユーティリティを実行した際、次のデータ・ソースがスキーマの接頭辞とともに表示されることを確認してください。
-
「次」をクリックします。
-
-
「RACマルチ・データ・ソース・コンポーネント・スキーマの構成」画面が表示されます(図A-1)。
この画面で、次の手順を実行します。
-
次の各フィールドに値を入力して、RCUでシードされたOracle RACデータベースの接続情報を指定します。
-
ドライバ: 「Oracle driver (Thin) for RAC Service-Instance connections, Versions:10, 11」を選択します。
-
サービス名: データベースのサービス名を入力します。
-
ユーザー名: スキーマの完全なユーザー名(接頭辞を含む)を入力します。
-
パスワード: スキーマへのアクセスに使用するパスワードを入力します。
-
-
ホスト名、インスタンス名およびポートを入力します。
-
「追加」をクリックします。
-
この手順をOracle RACインスタンスごとに実行します。
-
「次」をクリックします。
-
-
「JDBCデータ・ソースのテスト」画面で、接続が自動的にテストされます。「ステータス」列に結果が表示されます。すべての接続が正常に確立したことを確認してください。正常に接続できない場合は、「前へ」をクリックして前の画面に戻り、入力内容を修正します。
すべての接続に成功したら「次へ」をクリックします。
親トピック: Oracle RACでのマルチ・データ・ソースの使用