16 同一ドメイン内でのWebCenter PortalワークフローのOracle SOA Suiteとの統合
WebCenter Portalには、ポータル・メンバーシップ通知、ポータル・サブスクリプション・リクエストなどを処理する事前作成されたワークフローがいくつか用意されています。WebCenter Portalワークフローは、Oracle SOA SuiteのコンポーネントとしてインストールされるOracle BPM Worklistに依存します。
WebCenter Portalワークリストの統合では、SOA Suiteによって提供されるBPELサービスが同じWeb層、SSOおよびアイデンティティ・ストアをポータルと共有する必要があります。このエンタープライズ・デプロイメント・ガイドでは、SOA Suiteは同じWebLogic Serverドメインにインストールおよび構成され、Web層、SSOおよびディレクトリ構成に組み込まれます。
必要に応じて、SOA Suiteを別のWebLogic Serverドメインにデプロイできますが、Portalワークフローの統合タスク・フローが正しく機能するには、共有されるWeb層、SSOおよびアイデンティティ・ストアの要件を満たす必要があります。
Oracle BPM Worklistの機能の詳細は、『Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発』の「Oracle BPM Worklistの使用」を参照してください。
WebCenter PortalでWebCenter Portalワークフローの機能を有効にするために実行する必要があるタスクは次のとおりです。
注意:
BPMプロセス・ポータル・リソース・カタログを使用してBPM機能をポータル・ページに統合するには、このガイドに記載されていない追加ステップが必要です。「BPM機能のWebCenter Portalへの統合」」を参照してください。- インストールのバックアップ
再構成してPortalワークフローのSOA Suiteとの統合を組み込む前に、環境をバックアップします。 - Oracle SOA Suiteのインストール
- Oracle WebCenter Portal SOAコンポジットのインストール
WebCenter Portalでワークフローを使用するには、SOA Suiteのインストール後にポータル・インストーラを使用してWebCenter Portal SOAコンポジットをインストールする必要があります。 - WebCenter Portalワークフローをデプロイするためのドメインの拡張
WebCenter Portalワークフローは、Oracle SOAクラスタにデプロイされます。Oracle SOAがインストールされているドメインをテンプレートoracle.wc_composite_template.jar
で拡張する必要があります。 - ドメイン・ディレクトリおよびマシンへの拡張済ドメインの伝播
起動スクリプトとクラスパス構成を管理サーバーのドメイン・ディレクトリから管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに伝播します。 - ドメイン解凍後のsetDomainEnv.shへのカスタマイズのリストア
すでにASERVER_HOMEおよびMSERVER_HOME内のsetDomainEnv.sh
ファイルにカスタマイズを加えていた場合、このようなカスタマイズはドメイン拡張後に再度行う必要があります。 - ドメイン解凍後のNodeManager構成の更新
ドメインの拡張時に、MSERVER_HOMEのnodemanager.properties
ファイルがASERVER_HOMEのnodemanager.properties
ファイルの一部の値で上書きされることがあります。具体的には、ListenAddress
またはCustomIdentityAlias
(あるいはその両方)の値がリセットされる場合があります。 - ドメインの起動およびWebCenter Portal SOAコンポジットのためのドメイン拡張の検証
ドメイン全体を起動し、Enterprise Managerを使用してPortal SOAコンポジットおよびWebCenterワークリスト詳細アプリケーションのデプロイメントを検証します。 - Oracle SOAおよびWebCenter PortalのためのWS-Securityの構成
Oracle WebCenter PortalにデプロイされるWebCenter Portal Webサービスにより、WebCenter PortalとSOAサーバー間の通信が容易になります。このWebサービスのコールを保護する必要があります。 - アプリケーション・ロールの確認
SOA Suiteを含めてWebCenter Portalを構成する前に、SOAAdmin
およびBPMWorkflowAdmin
のアプリケーション・ロールを理解して確認します。 - BPELサーバーへの接続の作成
WebCenter Portalでは、BPELサーバーを使用して内部ワークフロー(ワークリスト、メンバーシップ通知、サブスクリプション・リクエストなど)をホストします。BPELサービスは、SOA管理対象サーバーで構成されます。WebCenter Portalのワークフロー機能を有効にするには、BPELサービスへの接続が必要です。 - BPELサーバーへの接続の検証
BPELサーバーへの接続を作成したら、その接続を検証して正しく機能していることを確認します。 - 電子メールで送信するためのWebCenter Portalワークフロー通知の構成
WebCenter Portalでは、SOAワークフローと統合されるヒューマン・ワークフロー(人間による操作が必要)を使用できます。SOAサーバーは電子メールを構成し、通知をユーザーの受信箱に配信できます。ユーザーは通知を承認または却下できます。 - WebCenter PortalでのOracle BPM Worklistアプリケーションのテスト
WebCenter Portalの招待およびメンバーシップのワークフローと電子メール通知のテストは、エンドユーザー・アカウントを使用して実行でき、テスト・ケースを設定するために特定のポータル・ランタイム構成が必要です。 - 構成のバックアップ
ベスト・プラクティスとして、ドメインの拡張が正常に完了した後や別の論理ポイントでバックアップを作成することをお薦めします。ここまでのインストールが正常に行われたことを確認したら、バックアップを作成します。これは、後のステップで問題が発生した場合に即座にリストアするための迅速なバックアップになります。
上位トピック: 「エンタープライズ・ドメインの構成」
インストールのバックアップ
再構成してPortalワークフローのSOA Suiteとの統合を組み込む前に、環境をバックアップします。
これは、この章の実行中に問題が発生した場合に即時リストアするという特別な目的のクイック・バックアップです。バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメントの設定が完了すれば、このバックアップは破棄してかまいません。その時点では、デプロイメント固有の定期的なバックアップ手順とリカバリ手順を実行できるようになっています。詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイドを参照してください。
Oracle SOA Suiteのインストール
ワークフローをサポートする場合、WebCenter PortalはBPELサーバー(Oracle SOA Suiteに付属)を必要とします。Oracle SOA Suiteをこのドメインの一部としてインストールする方法の詳細は、「Oracle SOA Suiteを含めるドメインの拡張」を参照してください。
Oracle WebCenter Portal SOAコンポジットのインストール
WebCenter Portalでワークフローを使用するには、SOA Suiteのインストール後にポータル・インストーラを使用してWebCenter Portal SOAコンポジットをインストールする必要があります。
WebCenter Portal SOAコンポジットのインストール手順:
- 共有ORACLE_HOMEごとに再度WebCenter Portalインストーラを実行し、「インストール・タイプ」に「WebCenter Portal SOAコンポジット」を選択します。
- WebCenter Portalコンポジット・アーカイブがインストールされたことを確認します。
- WCCHOST1でのOracle WebCenter Portalインストーラの起動
- インストール画面への移動
- インストールしたファイルの確認
- WCCHOST2でのインストールの実行
WCCHOST1でのOracle WebCenter Portalインストーラの起動
インストール・プログラムを起動する手順は次のとおりです。
インストール・プログラムが表示されると、インストールを開始する準備ができています。
インストール画面への移動
インストール・プログラムでは次の表に記載された順番で一連の画面が表示されます。
インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、画面名をクリックしてください。
画面 | 説明 |
---|---|
製品のインストーラの紹介画面です。 |
|
自動更新 |
この画面を使用して、使用可能なパッチをMy Oracle Supportで自動的に検索するか、組織のためにすでにダウンロードしたパッチをローカル・ディレクトリで自動的に検索します。 |
この画面を使用してOracleホーム・ディレクトリの位置を指定します。 Oracle Fusion Middlewareディレクトリ構造の詳細は、Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングでインストールと構成のディレクトリの選択に関する項を参照してください。 |
|
この画面を使用してインストールのタイプと、それに従ってインストールされる製品および機能を選択します。 WebCenter PortalのSOAコンポジットをインストールするには、次を選択します。
|
|
この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。 警告メッセージまたはエラー・メッセージが表示された場合は、次のいずれかのドキュメントのOracle Fusion Middleware Infrastructureのインストール計画のシステム環境の検証ロードマップに関する項を参照してください。 |
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Oracle Supportアカウントをすでに所持している場合は、この画面を使用して、セキュリティ・アップデートの受取り方法を指定します。 アカウントを所持していないときに、このステップを省略してもかまわない場合は、チェック・ボックスの選択を解除して、その選択を後続のダイアログ・ボックスで確認します。 |
|
この画面を使用して、選択したインストール・オプションを確認します。 「インストール」をクリックしてインストールを開始します。 |
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この画面では、インストールの進行状況を参照できます。 進捗バーが100%完了になった後で、「次へ」をクリックします。 |
|
この画面の情報を確認してから、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。 |
インストールしたファイルの確認
インストールが完了したら、WebCenter Portal SOAコンポジットおよびワークリスト詳細アプリケーションのアーカイブが、次のようにORACLE_HOME内の正しいディレクトリ構造に書き込まれていることを確認します。
ls ORACLE_HOME/wcportal/common/soa-composite/wcp/sca_CommunityWorkflows.jar
ls ORACLE_HOME/wcportal/webcenter/applications/WebCenterWorklistDetailApp.ear
WCCHOST2でのインストールの実行
固有のORACLE_HOMEが格納されている共有ファイル・システムごとにもう一度インストールを繰り返す必要があります。「エンタープライズ・デプロイメントにおける共有記憶域ボリュームのサマリー」を参照してください。
WebCenter Portalワークフローをデプロイするためのドメインの拡張
WebCenter Portalワークフローは、Oracle SOAクラスタにデプロイされます。Oracle SOAがインストールされているドメインをテンプレートoracle.wc_composite_template.jar
で拡張する必要があります。
この項では、WSM-PM_Cluster
内の管理対象サーバーを含め、すべての管理対象サーバーを停止することをお薦めします。これにより、後で停止して再起動する必要がなくなります。
ドメインを拡張する手順は次のとおりです。
ドメイン・ディレクトリおよびマシンへの拡張済ドメインの伝播
起動スクリプトとクラスパス構成を管理サーバーのドメイン・ディレクトリから管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに伝播します。
ドメイン解凍後のsetDomainEnv.shへのカスタマイズのリストア
すでにASERVER_HOMEおよびMSERVER_HOME内のsetDomainEnv.sh
ファイルにカスタマイズを加えていた場合、このようなカスタマイズはドメイン拡張後に再度行う必要があります。
注意:
setDomainEnv
スクリプトを変更することはお薦めできません。詳細は、Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理のドメイン全体のサーバー・パラメータのカスタマイズに関する項を参照してください。
WebCenterエンタープライズ・デプロイメントについては、「setUserOverridesLateスクリプトを使用したサーバー・パラメータのカスタマイズ」を参照してください。
WCCHOST1で次の手順を実行します。
ドメイン解凍後のNodeManager構成の更新
ドメインの拡張時に、MSERVER_HOMEのnodemanager.properties
ファイルがASERVER_HOMEのnodemanager.properties
ファイルの一部の値で上書きされることがあります。具体的には、ListenAddress
またはCustomIdentityAlias
(あるいはその両方)の値がリセットされる場合があります。
注意:
-
ListenAddress
は通常、ASERVER_HOME nodemanagerと同じホストに常駐するMSERVER_HOME nodemanager上でリセットされます。このトポロジでは、WCCHOST1です。 -
SOAサーバーとハードウェア・ロード・バランサ間のSSL通信を有効にする前のドメイン拡張では、
CustomIdentityAlias
に関してステップ2から4は当てはまらないことがあります。
MSERVER_HOME/nodemanager/nodemanager.properties
ファイルについて、次のことを実行します。
ドメインの起動およびWebCenter Portal SOAコンポジットのためのドメイン拡張の検証
ドメイン全体を起動し、Enterprise Managerを使用してPortal SOAコンポジットおよびWebCenterワークリスト詳細アプリケーションのデプロイメントを検証します。
- ノード・マネージャを使用した管理サーバーの起動
ドメインを構成し、ノード・マネージャを構成したら、ノード・マネージャを使用して管理サーバーを起動できます。エンタープライズ・デプロイメントでは、ドメイン内の管理サーバーおよびすべての管理対象サーバーの起動および停止にノード・マネージャが使用されます。 - すべての管理対象サーバーの起動と稼働の確認
直近のドメイン拡張で作成または変更した管理対象サーバーを今度は起動する必要があります。ドメイン拡張時に稼働したままだった管理対象サーバーが稼働していることを確認する必要があります。 - WebCenter Portal SOAコンポジットのデプロイメントの確認
ノード・マネージャを使用した管理サーバーの起動
ドメインを構成し、ノード・マネージャを構成したら、ノード・マネージャを使用して管理サーバーを起動できます。エンタープライズ・デプロイメントでは、ドメイン内の管理サーバーおよびすべての管理対象サーバーの起動および停止にノード・マネージャが使用されます。
ノード・マネージャを使用して管理サーバーを起動する手順は次のとおりです。
すべての管理対象サーバーの起動と稼働の確認
直近のドメイン拡張で作成または変更した管理対象サーバーを今度は起動する必要があります。ドメイン拡張時に稼働したままだった管理対象サーバーが稼働していることを確認する必要があります。
表16-1 管理対象サーバー
クラスタ | 管理対象サーバー | 初期状態 | 操作 |
---|---|---|---|
WSM-PM_Cluster |
|
SHUTDOWN |
すべての管理対象サーバーを起動して確認します。 |
SOA_Cluster |
|
SHUTDOWN |
すべての管理対象サーバーを起動して確認します。 |
IBR_Servers |
|
SHUTDOWN |
すべての管理対象サーバーを起動して確認します。 |
WCC_Cluster |
|
SHUTDOWN |
すべての管理対象サーバーを起動して確認します。 |
Portlet_Cluster |
|
SHUTDOWN |
すべての管理対象サーバーを起動して確認します。 |
Portal_Cluster |
|
SHUTDOWN |
すべての管理対象サーバーを起動して確認します。 |
WebCenter Portal SOAコンポジットのデプロイメントの確認
WebCenter Portal SOAコンポジットを含めてドメインを拡張すると、2つのデプロイメントが追加されます。これらには、エンタープライズ・アプリケーション・アーカイブとSOAコンポジット・アーカイブが1つずつ含まれます。これらのリソースは、このドメイン拡張を続行する前に、正常にデプロイして検証する必要があります。SOAコンポジットは、ワークフローに含まれるヒューマン・タスクのアプリケーションに依存します。それらは、異なるプロセスを使用して別々にデプロイされます。
-
WebCenterWorklistDetailApp.ear
-ORACLE_HOME/wcportal/webcenter/applications
にある標準のJava EE Webアプリケーション -
sca_CommunityWorkflows.jar
-ORACLE_HOME/wcportal/common/soa-composite/wcp
にあるSOAコンポジット
この項では、検証プロセスとデプロイメント・プロセスの両方について説明します。
WebCenter Portal SOAコンポジットおよびアプリケーションのデプロイメントの確認
WebCenterWorklistDetailApp.ear
アプリケーション・デプロイメントを検証する手順は次のとおりです。
-
weblogic_wcp
管理ユーザーとしてEnterprise Managerに接続します。 -
WebCenterWorklistDetailApp
アプリケーションが「ターゲット・ナビゲーション」→「アプリケーション・デプロイメント」に表示されていることを確認します。アプリケーション・リンクが表示されていない場合は、「SOA_ClusterへのWebCenterWorklistDetailAppアプリケーションのデプロイ」を参照してください。 -
WebCenterWorklistDetailApp
アプリケーションが表示されている場合は、リンクをクリックして「サマリー」ビューで「状態」に「アクティブ」と表示され、「状態」が「OK」であることを確認します。また、SOA_Clusterが「デプロイメント」ビューの「ターゲット」列に表示されていることを確認します。WebCenterWorklistDetailApp
で「ターゲット」列にSOA_Clusterが表示されていない場合は、次のステップを実行します。-
「ドメイン・アプリケーション・デプロイメント」ドロップダウン・メニューから、「管理」→「ターゲット」の順に選択します。
-
右上隅のロック・アイコンから、「ロックして編集」を選択します。
-
「WebCenterWorklistDetailApp EAR」を選択して、「ターゲットの変更」をクリックします。
-
ポップアップ・ウィンドウで、「SOA_Cluster」を選択してから「このクラスタ内のすべての構成済サーバー」オプションを選択します。
-
「OK」をクリックします。変更が完了したら、確認メッセージが表示されます。
-
情報パネルに次のメッセージが表示された場合は、「新規デプロイメント・プランの作成」をクリックします。
情報: 構成変更はデプロイメント・プランに保存されます。このアプリケーションには現在デプロイメント・プランがありません。構成変更を保存するために、まずこのアプリケーションの新規デプロイメント・プランを作成する必要があります。
-
別のコマンド・シェルで、
DEPLOY_PLAN_HOME
フォルダにWebCenterWorklistDetailApp
の共有デプロイメント・プラン・フォルダを作成します。「エンタープライズ・デプロイメント用の推奨ディレクトリ構造の理解」を参照してください。mkdir -p DEPLOY_PLAN_HOME/WebCenterWorklistDetailApp
-
「デプロイ・プランの保存」ダイアログで、新しいアプリケーション固有のデプロイメント・プラン・フォルダのフルパスとファイル名plan.xmlを入力するか、参照します。
/u01/oracle/config/dp/WebCenterWorklistDetailApp/plan.xml
-
「デプロイ・プランの保存」ボタンをクリックします。
-
右上隅のロック・アイコンから、「変更のアクティブ化」を選択します。
注意:
「変更のアクティブ化」が選択できない場合、ロック・アイコンの真下にある日付の横のリロード・アイコンをクリックします。 -
SOA_Cluster内の管理対象サーバーを再起動します。
-
-
「ターゲット・ナビゲーション」パネルを開き、「WebLogicドメイン」→「domain-name」→「SOA_Cluster」に移動します。
-
「WebLogicクラスタ」ドロップダウン・メニューから「デプロイメント」を選択します。
-
WebCenterWorklistDetailApp
が緑の上向き矢印ステータスと「アクティブ」状態とともに表示されていることを確認します。WebCenterWorklistDetailApp
がSOA_Clusterにデプロイされていない場合、すべての検証ステップの完了後にデプロイメントを実行します。「SOA_ClusterへのWebCenterWorklistDetailAppアプリケーションのデプロイ」を参照してください。
sca_CommunityWorkflows.jar
SOAコンポジット・デプロイメントを検証する手順は次のとおりです。
-
「ターゲット・ナビゲーション」パネルを開き、「SOA」→「soa-infra (WLS_SOA1)」サービスに移動します。
-
「デプロイ済コンポジット」タブをクリックします。
-
CommunitWorkflows [12.2.1.3.0]コンポジットが緑の上向き矢印のステータスとともに表示されていることを確認します。
SOA_ClusterへのWebCenterWorklistDetailAppアプリケーションのデプロイ
WebCenterWorklistDetailApp
アプリケーションをデプロイする必要がある場合は、次のステップを実行します。
- weblogic_wcp管理ユーザーとしてEnterprise Managerに接続します。
- 「ターゲット・ナビゲーション」パネルを開き、「WebLogicドメイン」→「domain-name」→「SOA_Cluster」に移動します。
- 「WebLogicクラスタ」ドロップダウン・メニューから「デプロイメント」を選択します。
WebCenterWorklistDetailApp
が表示されていないことを確認します。- 「デプロイメント」ドロップダウン・メニューから「デプロイ」を選択します。
- 適切なデプロイメント・スコープを選択します。追加設定なしの構成の場合、適切なスコープはglobalです。
- 「Enterprise Managerが稼働しているサーバーのアーカイブ。」を選択します。
ORACLE_HOME/wcportal/webcenter/applications/WebCenterWorklistDetailApp.ear
と入力します。- 「デプロイ構成が行われるとき、新規デプロイ・プランを作成します。」を選択します。
- 「このアーカイブまたは展開済ディレクトリをアプリケーションとしてデプロイします」を選択します。
- 「次へ」をクリックします。
- 「ターゲットの選択」ビューで、「SOA_Cluster」のみが選択され、「このクラスタ内のすべての構成済サーバー」オプションが選択されていることを確認します。
- 「アプリケーション属性」ビューで、配布オプションのみを「アプリケーションのインストールと起動(すべてのリクエストの処理)」に変更します。その他のアプリケーション属性は変更しないでください。
- 「デプロイ」をクリックします。残りのアプリケーション・デプロイメント構成を変更する必要はありません。
- 表示される「処理中: デプロイ」モーダル・ダイアログ・ボックスに示される進行状況のメッセージを監視し、完了するまで待ちます。
- ダイアログ・ボックスが「正常にデプロイされました」メッセージで更新されるのを監視します。
- ダイアログ・ボックスを閉じます。
- 新しいアプリケーション・デプロイメントが緑の上向き矢印ステータスと「アクティブ」状態とともに表示されていることを確認します。
エンタープライズ・アプリケーション・アーカイブのデプロイ方法の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のFusion Middleware Controlを使用したJava EEアプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。
SOAサービスへのCommunityWorkflows SOAコンポジットのデプロイ
CommunityWorkflows SOA
コンポジットをデプロイする必要がある場合は、次のステップを実行します。
weblogic_wcp
管理ユーザーとしてEnterprise Managerに接続します。- 「ターゲット・ナビゲーション」パネルを開き、「SOA」→「soa-infra (WLS_SOA1)」サービスに移動します。
- 「デプロイ済コンポジット」タブをクリックします。
- CommunityWorkflowsコンポジットが「稼働中」および「アクティブ」と表示されていることを確認します。表示されていない場合やリストに「コンポジットが見つかりません」と表示される場合は、このデプロイメント・ステップを続行します。ステータスが「停止中」の場合は、CommunityWorkflowsコンポジットを起動します。
- 「デプロイ」をクリックします。
- 「Enterprise Managerが稼働しているサーバーのアーカイブ。」を選択します。
ORACLE_HOME/wcportal/common/soa-composite/wcp/sca_CommunityWorkflows.jar
と入力します。- 「外部構成プランは必要ありません。」を選択します。
- 「次へ」をクリックします。
- デプロイメント・ターゲットが/Domain_< domain_name >/< domain_name >/SOA_Clusterであることを確認します。
- 適切なSOAフォルダを選択します。追加設定なしの構成の場合、選択する適切なフォルダはdefaultです。
- 「次へ」をクリックします。
- 今回初めてコンポジットをデプロイするため、「デフォルト・リビジョンとしてデプロイ」が選択されていることを確認します。
- 「デプロイ」をクリックします。
- 表示される「処理中: デプロイ」モーダル・ダイアログ・ボックスに示される進行状況のメッセージを監視し、完了するまで待ちます。
- ダイアログ・ボックスが「正常にデプロイされました」メッセージで更新されるのを監視します。
- ダイアログ・ボックスを閉じます。
- 今度は、Enterprise Managerに
CommunityWorkflows[12.2.1.3.0]
SOAコンポジットのダッシュボード・ビューがいくつかのコンポーネントおよびサービスとともに表示されていることを確認します。
Oracle SOAおよびWebCenter PortalのためのWS-Securityの構成
Oracle WebCenter PortalにデプロイされるWebCenter Portal Webサービスにより、WebCenter PortalとSOAサーバー間の通信が容易になります。このWebサービスのコールを保護する必要があります。
注意:
この構成で使用される主要な別名およびその他のプロパティ値の一部は、特にデプロイされる製品で必要となります。このプロセスは、同一ドメイン内のOracle SOAおよびWebCenter Portalと組み合せたトポロジ専用に調整されています。記載されている説明を超えてこのプロセスをカスタマイズしないでください。2ドメイン・トポロジの構成の詳細は、『Oracle WebCenter Portalのインストールと構成』のOracle SOAとWebCenter Portal - WS-Security構成に関する項を参照してください。
使用するWebCenter PortalおよびSOA Suite BPEL Server用のセキュリティ・アプリケーション・ストライプとキーストアを作成して、WS-Securityを設定します。Oracle Fusion Middleware 12cでは、Enterprise ManagerまたはWLSTコマンドによって構成されたキーストア・セキュリティ・サービス(KSS)を使用してこのようなキーストアを実装します。
『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のメッセージ保護のためのキーストアの構成に関する項を参照してください。
KSSコマンドの構文情報および参照情報は、『Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャ・セキュリティWLSTコマンド・リファレンス』のOPSSキーストア・サービス・コマンドに関する項を参照してください。
アプリケーション・ロールの確認
SOA Suiteを含めてWebCenter Portalを構成する前に、SOAAdmin
およびBPMWorkflowAdmin
のアプリケーション・ロールを理解して確認します。
次のように、SOAAdminおよびBPMWorkflowAdminアプリケーション・ロールのメンバーシップをリストできます。
ORACLE_COMMON_HOME/common/bin/wlst.sh
connect('weblogic_wcp','password', 't3://ADMINVHN:7001')
listAppRoleMembers(appStripe="soa-infra", appRoleName="SOAAdmin")
listAppRoleMembers(appStripe="soa-infra", appRoleName="BPMWorkflowAdmin")
アプリケーション・ロールからユーザーまたはグループのメンバーシップを取り消すには、次のWLSTの例を検討してください。
revokeAppRole(appStripe="soa-infra", appRoleName="BPMWorkflowAdmin", principalClass="weblogic.security.principal.WLSUserImpl", principalName="weblogic")
revokeAppRole(appStripe="soa-infra", appRoleName="BPMWorkflowAdmin", principalClass="weblogic.security.principal.WLSGroupImpl", principalName="Administrators")
特にユーザー・メンバーシップをアプリケーション・ロールに付与するには、次の例に従います。
grantAppRole(appStripe="soa-infra", appRoleName="BPMWorkflowAdmin", principalClass="weblogic.security.principal.WLSUserImpl", principalName="weblogic_wcp")
エンタープライズ・デプロイメント環境でのLDAPグループの構成では、weblogic_wcp
ユーザー固有のアクセス権を付与する必要はありません。WCPAdministrators
グループは、すでにSOAAdmin
アプリケーション・ロールの一部であり、メンバーシップをBPMWorkflowAdmin
アプリケーション・ロールに継承しています。
エンタープライズ・デプロイメント用にリモートLDAPサーバーを構成する方法の詳細は、「新しいLDAPオーセンティケータの作成とエンタープライズ・デプロイメント・ユーザーおよびグループのプロビジョニング」を参照してください。
SOAアプリケーション・ロールの構成の詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントの管理用のロールの構成」を参照してください。
BPELサーバーへの接続の作成
WebCenter Portalでは、BPELサーバーを使用して内部ワークフロー(ワークリスト、メンバーシップ通知、サブスクリプション・リクエストなど)をホストします。BPELサービスは、SOA管理対象サーバーで構成されます。WebCenter Portalのワークフロー機能を有効にするには、BPELサービスへの接続が必要です。
注意:
WebCenter Portalワークフローは、WebCenter Portalを使用するように構成されたSOA管理対象サーバーにデプロイする必要があります。『Oracle WebCenter Portalのインストールおよび構成』のWebCenter Portalワークフローのバックエンド要件に関する項も参照してください。
ワークリストの通知用接続を構成する手順は次のとおりです。
BPELサーバーへの接続の検証
BPELサーバーへの接続を作成したら、その接続を検証して正しく機能していることを確認します。
WLSTコマンドlistWorklistConnections
を使用して、構成した接続を表示して接続の詳細を検証してください。
getSpacesWorkflowConnectionName()
を使用してアクティブなワークフロー接続の名前を確認します。
次に例を示します。
listWorklistConnections(appName='webcenter', server='WC_Portal1', verbose=1)
getSpacesWorkflowConnectionName(appName='webcenter', server='WC_Portal1')
表示されたURLプロパティ値を使用して有効なワークリスト・アプリケーションURLを構築し、ブラウザを使用してアクセスを検証します。表示されたURLプロパティ値の末尾にパス/integration/worklistapp
を追加し、テストに適したURLを生成します。
電子メールで送信するためのWebCenter Portalワークフロー通知の構成
WebCenter Portalでは、SOAワークフローと統合されるヒューマン・ワークフロー(人間による操作が必要)を使用できます。SOAサーバーは電子メールを構成し、通知をユーザーの受信箱に配信できます。ユーザーは通知を承認または却下できます。
このトピックでは、電子メール通知を有効にし、メール・サーバー詳細を設定することで、WebCenter Portalワークフロー通知を電子メールによって送信する方法について簡単に説明します。フル機能には、発信と着信の両方の電子メール・アドレスまたはポータル・ワークフロー通知専用で処理に応じるメールボックスが必要です。説明の詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』のヒューマン・ワークフロー通知プロパティの構成に関する項を参照してください。
WebCenter PortalでのOracle BPM Worklistアプリケーションのテスト
WebCenter Portalの招待およびメンバーシップのワークフローと電子メール通知のテストは、エンドユーザー・アカウントを使用して実行でき、テスト・ケースを設定するために特定のポータル・ランタイム構成が必要です。
追加のログイン・プロンプトが表示されないようにWebCenter PortalからBPELワークリスト・タスクの詳細にアクセスするには、WebCenter PortalサーバーとOracle SOA SuiteサーバーでOracle Single Sign-Onサーバーを共有するように構成する必要があります。このテストは、「エンタープライズ・デプロイメント用のシングル・サインオンの構成」の手順を完了すると、さらに簡単に検証できます。
『Oracle WebCenter Portalの管理』のWebCenter Portalワークフローの構成ロードマップに関する項(タスク7)を参照してください。
構成のバックアップ
ベスト・プラクティスとして、ドメインの拡張が正常に完了した後や別の論理ポイントでバックアップを作成することをお薦めします。ここまでのインストールが正常に行われたことを確認したら、バックアップを作成します。これは、後のステップで問題が発生した場合に即座にリストアするための迅速なバックアップになります。
バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了すると、このバックアップは破棄できます。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了したら、バックアップとリカバリの通常のデプロイメント固有プロセスを開始できます。
構成をバックアップする方法の詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントのバックアップとリカバリの実行」を参照してください。