データ・インタフェース

EDQのデータ・インタフェースは、データのソースまたはターゲットに直接読取りまたは書込みを行うのではなく、インタフェースから読み取るプロセスまたはインタフェースに書き込むプロセスの作成に使用する、特定のエンティティを表す属性セットのテンプレートです。

データ・インタフェース・マッピングを使用して、ソース・データをデータ・インタフェースにマップするか、ターゲット・データをデータ・インタフェースからマップします。実際に使用するマッピング(データ・インタフェースを使用するプロセスの実行時に)は、ジョブで定義されます。これにより、様々なジョブが異なるデータで同じプロセスを使用できます。たとえば、1つのプロセスをバッチ・モード(ステージング済データ・マッピングを使用)またはリアルタイム(WebサービスまたはJMSマッピングを使用)の両方で使用できます。

データ・インタフェースを使用するスタンドアロン・プロセスの実行時に使用するマッピングを指定することもできます。詳細は、「プロセス実行プリファレンス」を参照してください。

注意:

データ・インタフェースは、Oracle Enterprise Data Qualityバージョン8.1以前に存在した「ビュー」という概念に取ってかわるものです。ビューはデータ・インタフェースのより簡易なフォームで、プロセスへのデータの読込みにのみ使用されており、ビューへのソース・データの一度に1つのマッピングのみがサポートされていました。古いバージョンのEDQを使用して作成されたパッケージ・ファイルからビューをインポートする場合、ビューをデータ・インタフェース・ノードにドラッグする必要があります。これにより、ビューの属性がデータ・インタフェースとしてインポートされます。ビューを使用するプロジェクト全体をインポートする場合、ビューはデータ・インタフェースに移行され、ビューへのデータのマップに使用されたマッピングがデータ・インタフェース・マッピングとして追加されます。ただし、以前にビューからデータを読み取ったジョブは、編集して、データ・インタフェースに使用するマッピングを(1つのみであっても)指定する必要があることに注意してください。

データ・インタフェースは多くの場合、プロセス・テンプレートの作成に使用され、同じようなタイプのデータ(顧客、運用、財務など)を使用して多くの異なるクライアントを扱う可能性のあるシステム・インテグレータやコンサルタントによって使用されます。プロセス・テンプレートは、特定のデータ・ソースまたはデータ・ターゲットに対して定義されるわけではないため、新しいクライアントの新しいデータをすばやくマップして、テンプレートから作成されたプロセスを実行できます。

また、データ・インタフェースを使用するとプロセスの効率的な再利用が可能になります。これにより、潜在的に複雑なプロセスを、それぞれが固有の機能を実行する多数の再利用可能なプロセスに細分できます。その後、必要に応じて、ジョブの構成時にこれらのプロセスをつなぎ合せることができます。

たとえば、Oracle Enterprise Data Quality Customer Data Services Packには、バッチおよびリアルタイム照合サービスの両方で使用される住所、個人およびエンティティを標準化するためのプロセスが含まれます。