状態の定義

状態は「状態」ダイアログで定義しますが、これは、「ケース管理の管理」内の「ワークフロー・エディタ」にある「状態」タブからアクセスできます。新しい状態を作成する場合は「状態」リストの下にある「追加」ボタンを押し、状態を編集する場合は既存の状態をダブルクリックして、ダイアログを開きます。

「状態」ダイアログは、2つのメイン領域で構成されています。

  • 画面の上部は、遷移の基本属性を設定するために使用します。

  • 画面の下部には2つのタブがあります。状態に遷移を割り当てるための「遷移」タブと、状態に自動失効設定を定義するための「状態失効」タブです。

これらの各セクションの詳細は、後述の説明を参照してください。状態の属性をすべて定義した後は、「OK」ボタンを押して変更内容を保存します。

基本構成

画面のこの部分では、状態の名前と説明を定義します。

  • 名前は必須で、ユーザー・インタフェースの他の部分でこの状態を識別するために使用されます。記憶しやすい意味のある値を指定する必要があります。

  • 説明はオプションです。このフィールドを使用して、状態の使用に関する詳細を示す長い情報を入力できます。

「遷移」タブ

このタブは、状態に遷移を割り当てるために使用します。状態に割り当てる遷移では、ケースまたはアラートがその状態から移動できる有効な方法と、状態が変更されたときにケースまたはアラートの属性設定に対して行う変更を定義します。

  • 「使用可能」リストには、現在のワークフローに定義されていて別の状態に遷移しているか、状態に現在割り当てられていない遷移がすべて表示されます。

  • 「選択済」リストには、状態に現在割り当てられているすべての遷移が表示されます。

遷移をリスト間で移動するには、次のいずれかの方法を使用します。

  • 遷移をダブルクリックして、リスト間で移動します。

  • 1つ以上の遷移をクリックして選択し、矢印ボタンを使用してリスト間で移動します。リストで複数の項目を選択するには、それらをクリックするときにキーボードの[Ctrl]キーを押します。

  • 二重矢印ボタンを使用して、リスト内のすべての項目をリスト間で移動します。

「状態失効」タブ

このタブは、状態の失効設定を構成するために使用します。失効設定はオプションで、状態の失効時に実行するアクションを指定します。アクションには、ケースまたはアラートに遷移を適用すること、またはいずれかの属性または拡張属性の値を変更することなどがあります。

状態の失効は自動化でき、その場合、デフォルトでは指定した間隔の後に状態が自動的に失効します。ケース管理で個々のケースまたはアラートに失効間隔を手動で設定することもできます。ケースまたはアラートの状態で状態失効が有効になっていないかぎり、ケースまたはアラートに失効間隔を設定できません。

  • 「有効」チェック・ボックスでは、この状態に対して状態失効をアクティブにするかどうかを指定します。このボックスが選択されていない場合、この状態に対して失効設定を指定できません。この状態のケースまたはアラートは自動的に失効せず、失効時間を手動で入力することもできません。

  • 「遷移」ドロップダウン・ボックスでは、状態の失効時にケースまたはアラートに適用する遷移を指定できます。これにより、特定の期間後に、ケースまたはアラートがある状態から別の状態に自動的に移動するようにワークフローを構成できます。遷移を状態失効の一部として指定するのはオプションです。

  • 「自動失効」チェック・ボックスでは、特定の時間間隔後に状態が自動的に失効するかどうかを指定できます。選択されていない場合、時間間隔を指定できません。状態に対して失効を有効にしていても、自動失効の時間間隔を指定しない場合、この状態のケースまたはアラートは自動的に失効されませんが、ケース管理で自動的に失効できます。

  • 「時間間隔」フィールドでは、状態の失効時間を分単位で指定できます。ここで値を指定できるのは、自動失効が有効化されている場合のみです。

  • ケース属性リストおよび拡張属性リストには、状態の失効時にケースまたはアラートの属性および拡張属性に対して行われる変更が表示されます。上のボックスには、ケースまたはアラートの属性に対する変更が表示され、下のボックスには、拡張属性に対する変更が表示されます。

前述のダイアログに表示された状態の失効設定は、次のことを示しています。

  • 240分後に自動的に失効します。

  • 状態の失効時に適用する遷移は指定されていません。

  • 状態の失効時にいずれのケース属性も変更されません。

  • 状態が失効したときに、「エスカレーション」フラグの値が「true」に設定されます。

属性アクションおよび拡張属性アクションの定義

属性リストおよび拡張属性リストには、状態の失効時に属性および拡張属性に対して行われる変更が表示されます。

いずれかのリストにアクションを追加するには、リストの下にある「+」ボタンをクリックします。既存のアクションを編集するには、ダブルクリックします。アクションを削除するには、リストでクリックし、リストの下にある「-」ボタンを押します。

いずれかの種類のアクションを追加または編集するダイアログで必要なのは、属性または拡張属性とその新しい値の指定のみです。属性の新しい値の入力に使用されるコントロールは、属性のタイプに応じて変化します。

属性と必要な値を設定した後に、「OK」をクリックします。