遷移の定義

遷移は「遷移」ダイアログで定義しますが、これは、「ケース管理の管理」内の「ワークフロー・エディタ」にある「状態」タブまたは「受信」タブからアクセスできます。「遷移」リストの下にある「追加」をクリックして新しい遷移を作成するか、既存の遷移をダブルクリックして編集します。

ダイアログの上部には、2つのフィールドがあります。遷移の名前を入力する「名前」(必須)と「説明」(オプション)です。

残りの「遷移」ダイアログは、2つのタブに分かれています。

  • 遷移詳細 - 遷移自体の詳細、つまり基本構成の詳細、遷移の制限、属性および拡張属性です。

  • コメント - 遷移の行われるときに追加されるコメントの構成。

これらの各セクションについては、後述の説明を参照してください。

遷移の属性をすべて定義した後は、「OK」ボタンを押して変更内容を保存します。

基本構成

画面のこの部分では、遷移の名前と説明、およびターゲットの状態と権限を定義します。

表1-25 基本構成のフィールド

フィールド タイプ デフォルト 説明

使用可能

チェックボックス

チェック済

遷移を有効または無効にするために使用します。

終了状態

ドロップダウン

ケースまたはアラートの変更先の状態。必須。

権限

ドロップダウン

<未選択>

権限が設定されている場合、この権限が付与されているユーザーのみ遷移を使用できます。オプション。

条件

フリー・テキスト・フィールド(Javascript形式)

オプション・フィールドで、ユーザーが遷移を使用できる条件を指定します。詳細は、「条件の定義」を参照してください。

遷移制限

この領域は、2つのフィールドで構成されます。

  • 遷移のブロック中 - このフィールドにリストされた遷移のいずれかを以前に実行した場合、その遷移はブロックされます。

  • 遷移のブロックのクリア - 遷移が実行されると、このフィールドにリストされた遷移のブロックはクリアされます。

属性および拡張属性

タブのこの部分には、遷移の使用時に、遷移によってケースまたはアラートの属性および拡張属性に行われる変更が表示されます。上は属性のフィールド、下は拡張属性のフィールドです。

いずれかのリストにアクションを追加するには、リストの下にある「+」を押します。既存のアクションを編集するには、ダブルクリックします。アクションを削除するには、選択して、リストの下にある「-」をクリックします。

「名前」および「値」フィールドで必要な値を選択し、「OK」をクリックして保存します。

コメント

遷移は、ケースまたはアラートに適用されるときにコメントの入力を必須とするように構成できます。遷移が使用される最も一般的なシナリオに対応するデフォルト・コメント、および他の一般的なシナリオのための1つ以上のテンプレート・コメントを定義することもできます。

表1-26 「コメント」のフィールド

フィールド タイプ デフォルト 説明

必須かどうか

チェックボックス

選択しない

この遷移をケースまたはアラートに適用する際に、コメントを入力する必要があるかどうかを決定します。選択した場合、コメントは必須です。

デフォルト

フリー・テキスト

この遷移の使用時に表示される、デフォルト・コメントのテキストを記録するために使用します。

テンプレート

リスト・ボックス

この遷移に定義されているテンプレート・コメントが表示されます。

テンプレートを追加するには、リストの下にある「+」を押します。

テンプレートを編集するには、ダブルクリックします。

テンプレートを削除するには、選択して、リストの下にある「-」を押します。

「テンプレートの追加」および「テンプレートの編集」ポップアップ・ダイアログは、フリー・テキスト・フィールドです。必要に応じてテキストを入力/編集して、「OK」をクリックします。