定義済のアクション

アクションは「アクション」ダイアログで定義しますが、これは、「ケース管理の管理」内の「ワークフロー・エディタ」rにある「受信」タブからアクセスできます。新しいアクションを作成する場合は「アクション」リストの下にある「追加...」ボタンをクリックし、アクションを編集する場合は既存のアクションをクリックして「編集」ボタンをクリックします。

「アクション」ダイアログには次のフィールドがあります。

  • 名前は必須で、ユーザー・インタフェースの他の部分でこのアクションを識別するために使用されます。記憶しやすい意味のある値を指定する必要があります。

  • 説明はオプションです。このフィールドを使用して、アクションの使用に関する詳細を示す長い情報を入力できます。

  • 条件はJavaScript式で指定され、受信ルールで評価するすべてのケースまたはアラートを評価します。アクションは、ケースまたはアラートについて条件がtrueと評価された場合に、そのケースまたはアラートにのみ適用されます。条件の指定はオプションで、条件が指定されていない場合、アクションはすべての新しいケースおよびアラート、および添付データ(ケース・ソースに含まれる任意の属性の)が変更されたすべてのケースまたはアラートに適用されます。条件の定義の詳細は、「条件の定義」のトピックを参照してください。

  • 「遷移」フィールドでは、アクションの一部として遷移をケースまたはアラートに適用するように指定できます。遷移の指定はオプションです。

  • ケースの属性リストおよび拡張属性リストには、このアクションの適用時にケースまたはアラートの属性および拡張属性に対して行われる変更が表示されます。上のボックスには、ケースまたはアラートの属性に対する変更が表示され、下のボックスには、拡張属性に対する変更が表示されます。

属性アクションおよび拡張属性アクションの定義

属性リストおよび拡張属性リストには、アクションの適用時に属性および拡張属性の値に対して行われる変更が表示されます。

いずれかのリストにアクションを追加するには、リストの下にある「+」ボタンを押します。既存のアクションを編集するには、ダブルクリックします。アクションを削除するには、リストでクリックし、リストの下にある「-」ボタンを押します。

いずれかの種類のアクションを追加または編集するダイアログで必要なのは、属性または拡張属性とその新しい値の指定のみです。属性の新しい値の入力に使用されるコントロールは、属性のタイプに応じて変化します。

属性と必要な値を設定した後に、「OK」を押します。

例 - プロパティの設定

最も高い一致を最初に処理する必要があるというビジネス要件があるとします。一致優先度スコアが85以上のアラートは高優先度として処理する必要があり、エスカレーション・フラグも設定します。一致優先度スコアが75から84の間のアラートは、中優先度です。

たとえば、matchPriorityScoreの値が85以上の場合は、新しいケースに対して優先度を「高」に設定し、エスカレーション・フラグを「true」に設定する受信ルールを構成するとします。

matchPriorityScoreが75から84の間の一致候補の優先度は「中」に設定し、エスカレーションは不要です。

例 - 自動状態遷移

次のアクションでは、条件をトリガーする項目に自動凍結アカウント遷移を適用します。この条件はアラートのみに固有で、すでに状態がクローズ・アカウント必須であり、更新キーで変更が発生しているアラートを検出します。

名前: 凍結アカウント

説明: 凍結アカウント

条件(JavaScript):

caseData.caseType=='issue' &&
updateKeyChanged=='true' &&
caseData.currentState=='Close Account Required'

遷移: 凍結アカウント必須[凍結アカウント承認]