ワークフロー・エディタ

ワークフロー・エディタを使用して、ケースおよびアラートのワークフローを定義および編集します。ユーザーは次のことができます。

  • ワークフローの状態および遷移の定義。

  • ワークフローの受信ルールの定義。

  • ワークフローのパラメータの定義。

現在のワークフローを保存して、ケース管理の管理に戻らずに、ワークフロー・エディタ内から他のワークフローを開いて編集し、新しいワークフローを作成することもできます。

ナビゲーション

ワークフロー・エディタのトップ・レベルには、エディタから移動せずに複数のワークフローを続けて編集できる機能がいくつかあります。

  • 「新規ワークフロー」ボタン(または「ファイル」|「新規」メニュー項目)を使用して、新しいワークフローの作成を開始します。

  • 「開く」ボタン(または「ファイル」|「開く」メニュー項目)を使用して、既存のワークフローを開きます。

  • 「保存」ボタン(または「ファイル」|「保存」メニュー項目)を使用して、エディタから移動する前に、現在編集しているワークフローへの変更を保存します。

ワークフロー・エディタには、現在編集しているワークフローの名前と説明も表示されます。

「状態」タブ

ワークフロー・エディタの「状態」および「遷移」タブには、ワークフローに定義されている状態と遷移が表示されます。「状態」リストの各状態には、割り当てられている遷移と自動失効時間(構成されている場合)のリストも表示されます。すべてのワークフロー・エディタ画面と同様に、ダイアログの上部にはワークフローの名前と説明が表示されます。

たとえば、「Case Generator Default」ワークフローを編集するとします。このワークフローには、5つの状態と4つの遷移が定義されています。現在選択されている「Open」と呼ばれる状態には、「toInProgress」と「toResolved」という2つの関連する遷移があります。各遷移には、その名前およびターゲットの状態(大カッコ内)の両方が表示されます。また、「Open」状態には、4時間後に自動的に失効することを示すマーカーが付けられています。

状態は、この画面から追加、編集または削除できます。

  • 状態を追加するには、「状態」リストの下にある「追加」ボタンを押します。

  • 状態を編集するには、「状態」リストで選択して「編集」ボタンを押します。

  • 状態を削除するには、「状態」リストで選択して「削除」ボタンを押します。処理を進める前に、削除の確認を求められます。状態を削除すると、その状態への遷移もすべて削除されます。

既存の状態の編集または新規状態の作成の詳細は、「状態の定義」のトピックを参照してください。

遷移は、この画面から追加、編集または削除できます。

  • 遷移を追加するには、「状態」リストの下にある「追加」ボタンを押します。

  • 遷移を編集するには、「状態」リストで選択して「編集」ボタンを押します。

  • 遷移を削除するには、「状態」リストで選択して「削除」ボタンを押します。処理を進める前に、削除の確認を求められます。

既存の遷移の編集または新規遷移の作成の詳細は、「遷移の定義」のトピックを参照してください。

デフォルトの状態

ワークフローでは、ケースまたはアラートの作成時にそれらに割り当てるデフォルトの状態も定義する必要があります。ワークフローにデフォルトの状態を設定したり、ワークフローのデフォルトの状態を変更するには、「状態」リストで目的のデフォルトの状態をクリックし、「デフォルトとして設定」ボタンを押します。

「受信」タブ

受信ルールでは、ケースおよびアラートが最初に作成されたとき、またはこれらに添付したデータ(ケース・ソースの一部である属性の値)が更新されたときに、ワークフローでケースおよびアラートが処理される方法を指定します。

「受信」タブには、各ケースまたはアラートに適用可能なアクションと、そのアクションで使用するように定義されている遷移がリストされます。「受信」タブで構成されている遷移は、ワークフロー自体で構成されている遷移とは異なります。受信の遷移は、ディレクタ・ジョブによってケース管理で作成または更新されるケースまたはアラートの自動受信ルールで使用されます。

たとえば、「Match Default」ワークフローを編集するとします。このワークフローには、3つのアクションと1つの遷移が定義されています。現在選択されている「New case」と呼ばれるアクションには、「initial」という関連する遷移があります。各遷移には、その名前およびターゲットの状態(大カッコ内)の両方が表示されます。

アクションは、この画面から追加、編集または削除できます。

  • アクションを追加するには、「アクション」リストの下にある「追加」ボタンを押します。

  • アクションを編集するには、「アクション」リストで選択して「編集」ボタンを押します

  • アクションを削除するには、「アクション」リストで選択して「削除」ボタンを押します。処理を進める前に、削除の確認を求められます。

既存のアクションの編集または新規アクションの作成の詳細は、「アクションの定義」のトピックを参照してください。

遷移は、この画面から追加、編集、複製または削除できます。

  • 遷移を追加するには、「状態」リストの下にある「追加」ボタンを押します。

  • 遷移を編集するには、「状態」リストで選択して「編集」ボタンを押します。

  • 遷移を複製するには、「状態」リストで選択して「複製」ボタンを押します。

  • 遷移を削除するには、「状態」リストで選択して「削除」ボタンを押します。処理を進める前に、削除の確認を求められます。

既存の遷移の編集または新規遷移の作成の詳細は、「遷移の定義」のトピックを参照してください。

「パラメータ」タブ

パラメータは、ワークフローの一部として定義されます。照合プロセッサの追加情報を、その照合プロセッサから生成されたケースおよびアラートに渡すために使用されます。ワークフローを使用する各照合プロセッサでは、パラメータ値の移入方法を定義できます。次に、ワークフローでそれらのパラメータの使用方法を定義します。

ワークフローでは、パラメータ値を使用して、ケースおよびアラートの属性および拡張属性を移入します。パラメータ値が検査および使用されるのは、次の場合です。

  • 遷移が発生した場合

  • 状態が失効した場合

注意:

照合プロセッサによるパラメータの移入方法とケースまたはアラート・ワークフローでの値の使用方法の両方を構成する必要があります。属性および拡張属性にパラメータ値が自動的に移入されることはありません。

「パラメータ」タブには、現在のワークフローに定義されているパラメータ、および存在するグローバル・パラメータがリストされます。

パラメータは、このタブから作成、編集および削除できます。

  • パラメータを追加するには、「パラメータ」リストの下にある「+」ボタンを押します。

  • パラメータを編集するには、「パラメータ」リストでパラメータをダブルクリックします。

  • パラメータを削除するには、「パラメータ」リストでこれを選択して「-」ボタンを押します。

既存のパラメータの編集または新規パラメータの作成の詳細は、「パラメータの定義」のトピックを参照してください。

グローバル・パラメータ

グローバル・パラメータは、「パラメータ」リストで「グローバル」ラベルでマークされます。グローバル・パラメータはすべてのワークフローで使用できますが、ユーザーが構成することはできません。

matchPriorityScoreパラメータ

matchPriorityScoreパラメータは、パラメータは自動的に移入されないというルールの例外です。照合プロセッサは、matchPriorityScoreと呼ばれるパラメータを自動的に認識して移入します。matchPriorityScoreパラメータには、アラート内のレコード間の関係を識別するために使用された一致ルールの優先度スコアが移入されます。アラートに複数の関係が含まれる場合は、アラート内で最も高い優先度スコアがパラメータの移入に使用されます。

matchPriorityScoreに意味のある値を持たせるには、照合プロセッサを構成する際に注意が必要です。詳細は次のとおりです。

  • 一致ルールには、一致の強度を反映する優先度スコアを割り当てる必要があります。

  • 一致ルールの順序は、同じペアのレコードが2つのルール両方を満たす場合、リスト内で強度が高いルールが低いルールよりも前に表示されるように順序付けする必要があります。一致ルールはリストされている順序で適用され、特定のペアのレコードが満たした最初のルールがレコード間の関係を作成するために使用されます。つまり、高い一致を表すルールが低い一致を表すルールよりもリストの下にある場合は、関係には低い一致のみが表され、見かけのmatchPriorityScoreはそれに応じて低くなります。

注意:

EDQは、本質的にはスコアベースの一致システムではありませんが、スコアベースと同様に動作するように構成できます。一致ルールが正確に構成されている場合は、matchPriorityScoreパラメータを使用して、アラートによって表される一致の相対的な信頼度を示すことができます。