ハッシュ・ジェネレータ

「ハッシュ・ジェネレータ」プロセッサは、各入力属性のハッシュ・キーを作成します。出力されるハッシュ・キーは、入力される個々のデータ値ごとに同じ(かつ一意)になります。

「ハッシュ・ジェネレータ」プロセッサは、入力属性が同じ値を保持しているかぎり保持されるキーをデータ・セット内に作成する場合に使用します。

ハッシュ・キーは、たとえば、最後の処理以降に重要な属性で変更されたレコードに対して各種プロセッサを実行するのみのプロセスを作成する場合など、データを'diff'する際によく使用されます。

通常は、「ハッシュ・ジェネレータ」プロセッサの前に「連結」プロセッサを使用して複数の属性を単一の属性に連結し、その単一の属性を使用してハッシュ・キーを生成します。これにより、「連結」プロセッサに渡されたすべての属性の正確な値が同じであるかぎり、ハッシュ・キーは常に同じになります。

次の表に、構成オプションを示します。

構成 説明

入力

ハッシュ・キーの生成に使用する文字列または文字列配列型の属性を指定します。

オプション

なし。

出力

データ属性またはフラグ属性の出力を記述します。

データ属性

次のデータ属性が出力されます。

  • [Attribute Name].Hash: 各入力属性値のバージョンから導出されたハッシュ・キー。値は、元の属性値をハッシュ・キーに変換して導出されます。

フラグ

なし。

「ハッシュ・ジェネレータ」トランスフォーマでは、処理に関するサマリー統計は表示されません。データ・ビューには、各入力属性とともに、右側に新しく導出されたハッシュ・キー属性が表示されます。

出力フィルタ

なし。

この例では、すべての名前および住所属性から導出されて連結されたNAMEANDADDRESS属性を使用して、各レコードのハッシュ・キーを生成します。

NAMEANDADDRESS NAMEANDADDRESS.Hash

Mr|Jonathan BINIAN|Warrington HDC|Warrington|

207dff53331d004b207b7e03cf9c63be

Ms|Rosemary THORP|Benton Square|Benton|

764fd23a622bf3cd30379caae9d7cd95

Ms|Margaret|ROBERTSON|23 High Street|Leicester|

a41958f76d398b809f740f4e0c064914