照合変換: 端数処理

「端数処理」変換を使用すると、レコードをクラスタリングまたは照合する目的で数値を端数処理できます。同一とみなすに足る近い数値は、共通の値に端数処理できます。

これはメインの端数処理プロセッサとまったく同様に機能します。ただし、クラスタ化または数値の比較時の照会内で特に役立ちます。

「端数処理」変換は、様々な精度の数値データがあるときに、各数値の概数を使用してクラスタリングまたは照合を行う場合に使用します。

次の表に、構成オプションを示します。

構成 説明

オプション

次のオプションを指定します。

  • 小数点以下桁数: 小数を最大小数桁数に端数処理できます。タイプ: 整数デフォルト値: 2。

  • 一番近い値に丸める: 整数を指定の位(10の位、100の位など)の概数に端数処理できます。タイプ: 整数デフォルト値: なし。

  • 端数処理タイプ: 実行する端数処理(切上げ、切捨て、または整数に四捨五入)を決定します。タイプ: 選択(上方/下方/一番近い値)。デフォルト値: 一番近い値。

注意:

「一番近い値に丸める」値を設定すると、「小数点以下桁数」オプションの値が上書きされ、値は指定の位(10の位など)の概数に端数処理されます(実質的に「小数点以下桁数」は0に設定されます)。

この例では、「端数処理」変換を使用して、一部の地理データのX座標を小数点以下1桁に端数処理します。

サンプル構成

小数点以下桁数: 1

一番近い値に丸める(使用しない)

端数処理タイプ: 一番近い値

変換例

次の表に、前述の構成を使用した変換の例を示します。

表1-92 「端数処理」変換の例

変換済の値

48066.92

48066.9

48913.961

48914

48912.014

48912

39786.776

39786.8

47654.016

47654