ライター

「ライター」は、ステージング済データ表、データ・インタフェース、参照データまたはリアルタイム・コンシューマ(リアルタイム・レスポンス用)にレコードを書き込むために使用される特別なタイプのプロセッサです。書き込む属性を選択して、ステージング済データ表、データ・インタフェースまたはリアルタイム・レスポンスの属性に別の名称でマップできます。

データがステージング済データ表に書き込まれた後は、データをデータ・ストアにエクスポートしたり、別のプロセスで使用したり、参照で使用できます。

ライター(1つまたは複数)をプロセスの最後で使用して、その結果をレポートしたり、外部システムにレスポンスを返します。

次に例を示します。

  • バッチ監査プロセスから、すべての有効レコードを表に書き込み、すべての無効データを別の表に書き込みます。

  • バッチ・クレンジング・プロセスから、新規システムに移行予定のレコードをステージング済データ表に書き込み、エクスポートする前に、他のプロセスでそのデータをチェック(または再チェック)します。

  • リアルタイム・クレンジング・プロセスから、ライターを使用して各受信レコードへのレスポンス(様々な訂正を含む)を発行します。

入力

ステージング済データ表、参照データ、データ・インタフェースに、またはリアルタイム・レスポンスとして書き込まれる属性。

注意:

参照データに書き込んでいる場合、書き込むデータは参照データ・セットで定義されている一意性制約に従う必要があります。たとえば、ルックアップ列に一意性制約がある参照データ・セットを生成している場合、書き込むデータにはその列で重複する値がないようにしてください。データが適切に書き込まれるように、グループとマージ・プロセッサを使用してからデータを書き込む必要がある場合があります。参照データの構成の詳細は、「参照データの追加」を参照してください。詳細

オプション

他のほとんどのプロセッサとは違い、キャンバスに接続したときにライターの構成ダイアログは表示されません。これは、ライターが複数のストリームに接続することが多いためです。ライターの構成ダイアログを開くには、キャンバスでプロセッサをダブルクリックしてください。

書き込みたいターゲットの「タイプ」を選択します。

  • ステージング済データ。EDQリポジトリの表に書き込む場合や、外部データ・ストアに直接書き込む場合。

  • データ・インタフェース。データ・インタフェース・マッピングを使用して、プロセスではなくジョブ構成でデータのターゲットを選択する場合。

  • 参照データ。プロセスのデータを使用して参照データを書き込み、ディレクタで編集して他のプロセッサで使用する場合。

  • リアルタイム・コンシューマ。構成済のリアルタイム・コンシューマがあり、そこでレスポンス・メッセージが選択される場合。

次に、書き込む属性を左側から選択します。書き込む対象として選択した属性が中央ペインに表示され、ターゲットにマッピングできるようになります。属性リストの上には、詳細な情報を表示するオプションが2つあります。「実際の属性の表示」では、最新バージョンの属性を使用している実際の属性名が表示され、「データ型の表示」では属性のデータ型が表示されます。

書き込みできる「ステージング済データ」表または「参照データ」は、次のいずれかの可能性があります。

  • 「新規」ボタンを使用して作成された(この場合は、選択した属性セットに対応する「ステージング済データ」表または「参照データ」が作成され、属性名は必要に応じて変更されることがあります)

  • 既存の「ステージング済データ」表または「参照データ」のドロップダウンから選択した。

画面下部にある「自動」ボタンを使用すると、選択した属性がすべて、選択した「ステージング済データ」表または「参照データ」に直接マップされます。

「クリア」ボタンを使用すると、選択した属性と、「ステージング済データ」表または「参照データ」の属性の間のマッピングがすべてクリアされます。(属性と列は、削除されるまで残ります。)

中央列で属性をクリックしてドラッグすると、並べ替えられます。

「プロジェクト・ブラウザ」から、または「ライター構成」ダイアログの「編集」ボタン 「編集」ボタン でデータ・エディタを起動して、「ステージング済データ」表または「参照データ」の定義を編集することもできます。

実行

実行モード サポート

バッチ

あり

リアルタイム・モニタリング

あり

リアルタイム・レスポンス

あり

結果の表示

ライターに書き込まれるデータは、「結果ブラウザ」で表示できます。

この例では、無効なレコードの数が「検疫出力」という名前の「ステージング済データ」表に書き込まれます。