1 概要

このドキュメントでは、DockerおよびKubernetesでのOracle Access Managementのデプロイおよび実行の概要を説明します。

1.1 Docker上のOracle Access Management

Dockerは、分散アプリケーションを構築、パッケージ化、出荷および実行できるプラットフォームです。アプリケーションおよび依存ライブラリまたはファイルをDockerイメージにパッケージ化できます。

コンテナ・イメージは、様々な環境に配布できる移植可能なアーティファクトです。配布されたイメージを使用してコンテナをインスタンス化し、同一のオペレーティング・システム上の別のコンテナで稼働中のアプリケーションから独立して、アプリケーションを稼働することができます。

次の方法でOracle Access Managementコンテナ・イメージをインストールできます:

  • Oracle Container Registryから事前構築済のOracle Access Managementイメージをダウンロードします。このイメージはオラクル社によって事前構築されており、Oracle Access Management 12.2.1.4.0、最新のパッチ・セット更新(PSU)、およびクリティカル・パッチ・アップデート(CPU)プログラムでリリースされているその他の修正が含まれています。

    ノート:

    このイメージを使用する前に、Oracle Container Registryにログインし、「ミドルウェア」 > oam_cpuに移動してライセンス契約に同意する必要があります。
  • WebLogic Image Toolを使用するか、Oracle Container Registry (OCR)のdockerfile、スクリプトおよびベース・イメージを使用して、独自のOracle Access Managementコンテナ・イメージを構築します。dockerfileおよびスクリプトのみを使用して独自のイメージを構築することもできます。独自のコンテナ・イメージを構築する様々な方法の詳細は、OAMイメージの構築を参照してください。

上のいずれかの方法でOracle Access Managementコンテナ・イメージをインストールしたら、Oracle Access Management Dockerコンテナの作成の説明に従って、Oracle Access Management 12.2.1.4.0 Dockerコンテナを作成および構成します。

1.2 Kubernetes上のOracle Access Management

Kubernetesは、クラスタ間でコンテナ化されたアプリケーションを実行および調整するためのシステムです。コンテナ化されたアプリケーションおよびサービスのライフ・サイクルを管理するため、予測可能性、スケーラビリティおよび高可用性が提供されます。

Oracleには、Kubernetes環境でのOracle Access Managementドメインのデプロイおよび管理に役立ついくつかの主要な機能を備えたオープン・ソースのWebLogic Server Kubernetes Operatorが用意されています。

KubernetesでOracle Access Managementコンテナを構成するには、Kubernetes上のOracle Access Managementを参照してください。