11.11.2 登録ロジックの構成

登録ロジックによって、チャレンジ質問および回答の登録が管理されます。

KBA機能は、登録またはリセット時にユーザーから回答を得るための質問の大きなフレームワークを提供します。KBA登録時に、ユーザーに質問セット(チャレンジ質問ライブラリのサブセット)が表示されます。ユーザーに割り当てられる質問セットは、登録ロジックで構成された設定に基づいて生成されます。この質問セットは、詐欺師がフィッシング行為で使用するために質問を収集することを防ぎます。

質問セットは複数のドロップダウン・リストに分割され、ここから質問を選択します。質問が含まれているドロップダウン・リストは「メニュー」と呼ばれます。

登録ロジックを構成するには、次のように質問セット生成の設定を指定します:
  • 登録される質問の数
  • 1メニュー当たりの質問の数
  • 1メニュー当たりのカテゴリの数

ユーザーが登録する必要がある質問の数、各メニューに表示される質問の数およびメニュー当たりのカテゴリ数を構成できます。標準の質問はカテゴリに分類されています。ユーザーは、各メニューから1つの質問を選択し、回答を入力できます。質問メニューごとに1つのみ質問を登録できます。

次の例で、登録ロジックの設定が顧客の質問セットにどのように影響するかを見てみましょう。

質問/メニュー カテゴリ/メニュー メニュー内の質問/カテゴリ
7 4 2+2+2+1

この例では、カテゴリAの2つの質問、カテゴリBの2つの質問、カテゴリCの2つの質問、カテゴリDの1つの質問を含む登録メニューになります。これは、必要に応じてラウンド・ロビン形式で続行されます。質問の数が不足しているカテゴリが存在したり、カテゴリの数が不足している場合は、質問が重複する結果となる場合があります。

たとえば、次のような質問セットを生成します。

  • 3メニュー
  • 1メニュー当たり5つの質問
  • 1メニュー当たり5つのカテゴリ

このアルゴリズムでは、15のカテゴリが使用可能な場合、15のカテゴリそれぞれから1つの質問を選択します。1カテゴリ当たりの最小質問数は、質問セットの質問の数/カテゴリの合計数と等しい必要があります。

ロケールの登録ロジックを構成する場合の前提条件

管理者は、デプロイメント中にOAA管理で構成されているサポートされる各ロケールについて、データベースに十分な質問があることを確認する必要があります。そうでない場合は、登録時に英語の質問のみが表示されます。

ロケール固有の質問の数は、「ユーザーが登録する質問数」に「1メニュー当たりの質問数」を乗算し、「1メニュー当たりのカテゴリ」を乗算した数以上である必要があります。