11.11.3 回答ロジックの構成

回答ロジックは、ユーザーが指定した回答が登録時に指定した回答と一致するかどうかを検証します。

KBAの機能である回答ロジックにより、チャレンジ質問のユーザビリティが向上します。管理者は、エンド・ユーザーが指定したチャレンジ回答が、登録時に指定した回答とどれだけ正確に一致する必要があるかを調整します。ユーザーが指定した回答が、基本的には正しいが、誤入力、スペル・ミス、省略形などのわずかな違いがある場合、成功とする必要があります。KBAの向上したユーザビリティにより、リスクの小さい状況およびセルフサービス・フローでのコール・センターによる不要な関与の必要性が軽減または排除されます。

回答ロジックは、誤った回答の許容範囲レベルを構成するためにシステムによって選択された拡張アルゴリズムで構成されます。アルゴリズムは、一般的な省略形、キーボード・ファット・フィンガリング(キーボード上の隣接したキーを間違って押すこと)および音声の3つのカテゴリに分けられます。

表11-5 回答ロジック・アルゴリズムの例

アルゴリズム 説明 理由
一般的な省略形 このアルゴリズムでは、一般的な省略形、一般的な愛称、一般的な頭文字および日付書式が処理されます。許可されている一致に関するファイルを確認します。 ファイルにMrs=Missesが含まれている場合は、いずれかの方向で一致が生成されます。
キーボード・ファット・フィンガリング このアルゴリズムでは、標準キーボードのキーの近接による回答の誤入力を処理します。 uはiのすぐ左にあるため、許可されます。
音声 このアルゴリズムでは、登録された回答と音声が類似した回答、地域によるスペルの違いおよび一般的なスペル・ミスが処理されます。 SmiithはSmithと類似しています。

回答ロジック・アルゴリズムを有効または無効にできます。チャレンジ質問に対する回答を評価するために、キーボード・ファット・フィンガリングや音声など、一部のアルゴリズムの強度を構成することもできます。

この項には次の情報が含まれます: