5.1.2 インストール・ホストの要件

管理コンテナのインストールは、Kubernetesクラスタにデプロイするためのアクセス権を持つ任意のノードから実行できます。この項では、管理コンテナのインストールが実行されるノードに対する特定の要件をリストします。

インストール・ホストは、次の要件を満たしている必要があります:

  • Linux x86_64。
  • 2つ以上のCPUと16GBのRAM。
  • ルート・パーティション"/"内に40GB以上の空き領域。
  • ノードは、管理コンテナおよびOAA/OARMがインストールされるKubernetesクラスタにデプロイするためのアクセス権を持っている必要があります。kubectlバージョンの要件は、「Kubernetesクラスタの構成」のとおりです。
  • Podman 3.3.0以降。(podmanを選択しない場合は、Docker 19.03以上を使用できます)。
  • Helm 3.5以降。
  • Openssl。
  • インターネットへのアクセスにプロキシを必要とする環境の場合は、Oracle Container Registryに接続するために関連するプロキシを設定する必要があります。たとえば:
    export http_proxy=http://proxy.example.com:80
    export https_proxy=http://proxy.example.com:80
    export HTTPS_PROXY=http://proxy.example.com:80
    export HTTP_PROXY=http://proxy.example.com:80
    また、no_proxyが設定され、そこにkubectl config viewserverの下の出力で参照されるノードが含まれていることを確認する必要があります。たとえば、kubectl config viewで次のように表示されるとします:
    kubectl config view
    apiVersion: v1
    clusters:
    - cluster:
        certificate-authority-data: DATA+OMITTED
        server: https://masternode.example.com:6443
      name: kubernetes
    contexts:
    etc...
    この場合は、次のように設定します:
    export NO_PROXY=masternode.example.com:$NO_PROXY
    export no_proxy=masternode.example.com:$no_proxy
  • このインストール・ホストに作業ディレクトリを作成する必要があります。このディレクトリには、このドキュメントの以降の項で生成される、インストールに必要なファイルが格納されます:
    mkdir <workdir> 
    たとえば:
    mkdir /workdir

5.1.2.1 構成のチェックポイント

  1. 先に進む前に、次の情報があることを確認してください:
    変数 構成する値 サンプル値 説明
    <INSTALL_HOST> install.example.com インストール・ホストの完全修飾ホスト名。
    <WORKDIR>   /workdir インストール・ホストに作成される作業ディレクトリ。