8 OARMおよびOAAでサポートされていないOAAMの機能または変更された機能

次の表に、OARMおよびOAAでサポートされていないOAAMの機能を示します:

表8-1 OARMおよびOAAでサポートされていないOAAMの機能

機能 解決方法 備考
チャレンジ・ポリシー OAAでチャレンジ・メソッドを構成します。すべてのデータが、既存のチャレンジ・メソッド用に保持されます。エンド・ユーザーは再登録する必要はありません。 OAAには、パスワードレス認証、FIDO2、Yubikeyなど、最新のチャレンジ・メソッドが備わっています。
認証パッド OAAで使用可能な最新の強力な認証機能を使用します。 認証パッドはパスワードの取込みを減らすために使用されますが、これは、OAAでマルチファクタ認証(MFA)とパスワードレス認証を使用すれば実現できます。
OAAMオフライン なし OAAMオフラインは、ポリシーの効果を評価するために使用されます。これは、テスト・ユーザーを対象として、オンラインでポリシーを作成するか、アクションをなしにすることで、機能を向上させて実現できます。
カスタマ・サービス担当(CSR)/ケース管理 外部のカスタマ・ケア・サービスと統合する場合は、REST APIを使用します。 最新のカスタマ・ケアCSRサービスには、非常に優れた機能が用意されています。
調査管理 なし なし
SOAP API SOAP APIのかわりに最新のREST APIを使用します クライアント側のSDKが不要になります。
登録フローのサポート セルフサービスをベースとする最新のユーザー登録に切り替えます OAAでは、ユーザー・プリファレンス・コンソールから、セルフサービスをベースとする最新のユーザー登録を使用できます。
リンクされたエンティティ なし なし

OARMおよびOAAにおけるその他の変更内容

OAAおよびOARMに移行すると他にも変更がありますが、その一部を次に示します。

  • 従来のOAAMポリシーは、OAA管理UIコンソールの「OAAMポリシー・エクスプローラ」で参照できます。
  • デバイス識別ポリシーが組込みでサポートされています。
  • すぐに利用可能なポリシーに、ビジネス・クリティカルでないポリシー(認証、モバイルおよびソーシャル、事前認証、トランザクションの作成、トランザクションの更新など)が含まれなくなりました。
  • ビジネス・トランザクションのユース・ケースは、カスタム・ユーザー・アクティビティ・フローを使用して実行できます。
  • OAM統合のユース・ケースは、OAAMのかわりに、OAAとOARMで引き続き機能します。
  • OAAMの認証後ポリシー・チェックポイントに関連付けられたポリシーは、ユーザー認証アクティビティに関連付けられます。
  • エンド・ユーザーの電子メール、SMSおよびKBAの質問は、OAAによって選択されます。変更は必要ありません。
  • ファクタ登録は、OAAでサポートされています。
  • ポリシー/チェックポイント: 管理者がOAAMで作成したカスタム・ポリシーは、移行する必要はありません。