5.1.8 コンテナ・イメージ・レジストリ(CIR)の設定

管理コンテナのインストール中に、コンテナ・イメージがコンテナ・イメージ・レジストリ(CIR)にプッシュされます。デプロイメント時、イメージが同じレジストリからプルされます。そのため、前提条件としてコンテナ・イメージ・レジストリを設定する必要があります。このレジストリは、OAA、OARMおよびOUAをデプロイするKubernetesクラスタ内のすべてのノードからアクセスできる必要があります。

使用しているCIRによっては、インストール前に、CIRに次のリポジトリ・エントリを作成する必要があります。たとえば、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)でOracle Container Registryを使用している場合は、事前に次のリポジトリ・エントリを作成する必要があります。作成しないと、インストールでイメージのプッシュに失敗します:
  • oaa-admin
  • oaa-factor-email
  • oaa-factor-fido
  • oaa-factor-kba
  • oaa-factor-push
  • oaa-factor-sms
  • oaa-factor-totp
  • oaa-factor-yotp
  • oaa-factor-custom
  • oaa-mgmt
  • oaa-policy
  • oaa-spui
  • oaa-svc
  • risk-cc
  • risk-engine
  • oaa-drss

その他のイメージ

インストール中に、次のイメージが追加でインストールされます:
  • https://ghcr.io/oracleoraclelinux:8-slimおよびoraclelinux7-instantclient:19

管理者は、Kubernetesクラスタがこれらのイメージをプルできるように、これらのサイトをホワイトリストに登録する必要があります。

これらのサイトをホワイトリストに登録できない場合は、イメージを手動でプルし、コンテナ・レジストリに格納してください。たとえば、ghcr.io/oracleイメージをプルするには、次のようにします:
podman pull ghcr.io/oracle/oraclelinux7-instantclient:19
podman pull ghcr.io/oracle/oraclelinux:8-slim
インストールでoraclelinux:8-slimおよびoraclelinux7-instantclient:19の各イメージの場所がわかるようにするには、installOAA.propertiesを編集する必要があります。また、## 5.Chart configuration#セクションで、install.global.testrepoをコンテナ・レジストリの場所に設定します。

ノート:

このパラメータは、デフォルトでは、installOAA.propertiesファイルに表示されません。
「インストールのためのプロパティ・ファイルの準備」を参照してください。

5.1.8.1 構成のチェックポイント

  1. 先に進む前に、次の情報があることを確認してください:
    変数 構成する値 サンプル値 説明
    <CIR_HOST> cir.example.com コンテナ・イメージ・レジストリの完全修飾ホスト名
    <CIR_REPOSITORY>   cir.example.com/repository/oaa OAAイメージのプッシュ先のリポジトリ。