26 接続ディレクトリとの統合の管理
26.2 接続ディレクトリとの統合の一般的な管理
接続ディレクトリとの統合後の管理タスクについて理解します。
トピック:
26.2.1 接続ディレクトリとの統合後の管理タスクの概要
管理タスクには一般に次のものがあります。
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同期プロファイルおよびマッピング・ルールの管理
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新しいプロファイルの作成。複数ドメイン環境で追加のドメイン・コントローラと同期化する必要がある場合は、新しいプロファイルを作成します。新しいプロファイルは、既存のプロファイルをテンプレートとして使用することで作成できます。
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プロファイルの構成(属性)の変更。
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プロファイルによるメンテナンス許可の無効化およびその再有効化。プロファイルを無効にすると、そのプロファイルに関連する同期が停止されます。
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マッピング・ルールの管理。
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新しいルールの作成(追加の属性を同期化する必要がある場合)。
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既存ルールの変更(属性を同期化する方法を変更する必要がある場合)。
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不要なルールの削除またはコメント化(特定の属性を同期化する必要がない場合)。
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アクセス制御の管理。
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Oracleディレクトリ・サーバーおよびOracle Directory Integration Platformの起動と停止。
26.2.2 ディレクトリ間でのデータのブートストラップ
ブートストラップは、データの移行と呼ばれることがあります。サード・パーティ・ディレクトリのコネクタおよびプラグインの構成完了後に、データをブートストラップする必要があります。
データをブートストラップするには、サード・パーティ・ディレクトリのコネクタおよびプラグインの構成完了後に次のステップを実行します。
26.2.3 サード・パーティ・ディレクトリ外部認証プラグインの管理
このトピックでは、サード・パーティの外部認証プラグインを削除、無効化および再有効化する方法について説明します。
トピック:
Oracle Unified DirectoryおよびOracle Directory Server Enterprise Editionバックエンド・ディレクトリは、Oracle Unified DirectoryまたはOracle Directory Server Enterprise Editionからのユーザーについての認証をMicrosoft Active Directoryなどの接続ディレクトリに渡すため、パススルー認証を使用します。詳細は、次を参照してください。
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『Oracle Fusion Middleware Oracle Unified Directory管理者ガイド』のパススルー認証の理解に関する項。
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Oracle Fusion Middleware Oracle Directory Server Enterprise Edition管理者ガイドのパススルー認証に関する項。
26.2.3.1 サード・パーティ・ディレクトリ外部認証プラグインの削除
サード・パーティの外部認証プラグインを削除するには、次のコマンドを入力します。コマンドを実行すると、パスワードを要求されます。
ldapdelete -h host -p port -D binddn -q \ "cn=adwhencompare,cn=plugin,cn=subconfigsubentry" ldapdelete -h host -p port -D binddn -q \ "cn=adwhenbind,cn=plugin,cn=subconfigsubentry"
26.2.4 接続ディレクトリとして機能するOracle Unified Directoryに対するパスワード権限の付与
ldapmodify
コマンドを使用して、Oracle Unified Directory (接続ディレクトリ)のパスワード・リセット権限を付与します。
Oracle Unified Directoryが接続ディレクトリの場合、次のコマンドを実行して、エクスポート・プロファイルにパスワード・リセット権限を付与する必要があります。
$ ldapmodify -h localhost -p 1389 -D "cn=Directory Manager" -w password
dn: <your user DN>
changetype: modify
add: ds-privilege-name
ds-privilege-name: password-reset