用語集

アクセス制御項目(ACI)

どのディレクトリ・データに対して、誰が、どのタイプのアクセス権限を持っているかを判断する属性。この属性には、エントリに関係する構造型アクセス項目と、属性に関係するコンテンツ・アクセス項目に関する一連の規則が含まれています。両方のアクセス項目に対するアクセス権限を、1つ以上のユーザーまたはグループに付与できます。

アクセス制御リスト(ACL)

ユーザーが定義するアクセス指示のグループです。ディレクティブは、特定のクライアント、クライアント・グループまたはその両方に対して特定のデータへのアクセス・レベルを付与する。

アクセス制御ポリシー・ポイント

セキュリティ・ディレクティブを含むエントリ。このディレクティブは、ディレクトリ情報ツリー(DIT)内のすべての下位エントリに適用されます。

ACI

「アクセス制御項目(ACI)」を参照してください。

ACL

アクセス制御リスト(ACL)」を参照してください。

ACP

「アクセス制御ポリシー・ポイント」を参照してください。

管理領域

ディレクトリ・サーバー上の1つのサブツリー。そのエントリは、1つの管理認可レベル(スキーマ、ACLおよび共通属性)で制御されます。

高度対称型レプリケーション(ASR)

「Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション」を参照してください。

エージェント

エージェントは、Oracle Directory Integration Platformがサポートする書式の1つから、接続ディレクトリがサポートする書式に、データを変換します。

匿名認証

ディレクトリがユーザー名とパスワードの組合せを要求せずにユーザーを認証するプロセス。各匿名ユーザーは、匿名ユーザーに指定された権限を行使します。

API

「Application Program Interface(API)」を参照してください。

Application Program Interface(API)

指定したアプリケーションのサービスにアクセスするための一連のプログラム。たとえば、LDAP対応のクライアントは、LDAP APIで使用可能なプログラム・コールを通して、ディレクトリ情報にアクセスします。

属性

エントリの性質を説明する情報項目。エントリは属性のセットから構成され、それぞれの属性がオブジェクト・クラスに属する。さらに、各属性にはタイプがあり、タイプは属性の情報の種類を説明するもので、値には実際のデータが格納されています。

属性構成ファイル

Oracle Directory Integration Platform環境で、接続ディレクトリの属性を指定するファイル。

属性タイプ

属性に含まれている情報の種類(例: jobTitle)。

属性一意性

指定した属性に同じ値が含まれていないようにするOracle Internet Directoryの機能。エンタープライズ・ディレクトリと同期しているアプリケーションで、属性を一意キーとして使用することを可能にします。

属性値

エントリで出現する情報の特定の値。たとえば、jobTitle属性に対する値にはmanagerがあります。

認証

コンピュータ・システム内のユーザー、デバイスまたはその他のエンティティのアイデンティティを検証するプロセス。多くの場合、システム内のリソースへのアクセスを許可する前提条件として使用されます。

認可

ユーザー、プログラムまたはプロセスが、オブジェクトまたはオブジェクトのセットにアクセスするために付与されるアクセス権。

バックエンド・ディレクトリ

Oracleコンポーネントとサード・パーティ・アプリケーションがユーザー・アイデンティティおよび資格証明を格納してアクセスするリポジトリ。Oracle Directory Integration Platform環境では、Oracle Internet Directory、Oracle Unified DirectoryまたはOracle Directory Server Enterprise EditionをOracleバックエンド・ディレクトリとして使用できます。

バインディング

ディレクトリに対して認証を行うプロセス。

ブートストラップ

接続ディレクトリとOracleバックエンド・ディレクトリ間での初期のデータ移行。初めてOracle Directory Integration Platformをデプロイするとき、大量のディレクトリ・データを移動する必要がある場合には、ディレクトリのブートストラップを実行すると時間を節約できます。

中央ディレクトリ

Oracle Directory Integration Platform環境で、中央リポジトリとして機能するディレクトリ。

証明書

公開キーに対してアイデンティティを安全にバインドするITU x.509 v3の標準データ構造。証明書は、エンティティの公開キーが、信頼できるアイデンティティ(認証局(CA))によって署名されたときに作成されます。この証明書は、そのエンティティの情報が正しいこと、および公開キーがそのエンティティに実際に属していることを保証します。

認証局(CA)

他のエンティティ(ユーザー、データベース、管理者、クライアント、サーバー)が本物であることを証明する、信頼できる第三者。認証局は、ユーザーのアイデンティティを検証し、認証局の秘密キーを使用して署名した証明書を発行します。

証明書チェーン

エンド・ユーザーまたはサブスクライバの証明書とその認証局の証明書を含む順序付きの証明書リスト。

変更ログ

ディレクトリ・サーバーに対して行われた変更を記録するデータベース。

暗号スイート

SSLにおいて、ネットワークのノード間でメッセージ交換に使用される認証、暗号化およびデータ整合性アルゴリズムのセット。2つのノードが、SSLハンドシェイク時に、メッセージ送受信にどちらの暗号スイートを使用するかをネゴシエートします。

クラスタ

単一のコンピューティング・リソースとして使用される、相互接続されたコンピュータの集合。ハードウェア・クラスタにより、高可用性とスケーラビリティが向上します。

コールド・バックアップ

データベース・コピー・プロシージャを使用して、新規DSAノードを既存のレプリケート・システムに追加する手順。

同時実行性

複数のリクエストを同時に処理する機能。同時実行性メカニズムではスレッドとプロセスが使用されます。

同時クライアント数

Oracleバックエンド・ディレクトリとのセッションを確立しているクライアントの総数。

同時操作数

すべての同時クライアントの要求に基づいてディレクトリで実行されている操作の数。セッションをアイドル状態にしたままの同時クライアントもいるため、同時クライアントと同じ数になるとは限りません。

接続記述子

特別にフォーマットされた、ネットワーク接続のための宛先の記述。接続記述子には、宛先サービスおよびネットワーク・ルート情報が含まれます。

宛先サービスを示すには、そのOracle Databaseに対応するサービス名、あるいはOracleリリース8.0またはバージョン7のデータベースに対応するOracleシステム識別子(SID)を使用します。ネットワーク・ルートは、少なくとも、ネットワーク・アドレスを使用してリスナーの場所を示します。

接続ディレクトリ

Oracle Directory Integration Platform環境で、それ自体(たとえば、Oracle Human Resourceデータベース)とOracleバックエンド・ディレクトリとの間で完全なデータの同期が必要な情報リポジトリ。

コネクタ

Oracle Directory Integration PlatformがOracleバックエンド・ディレクトリと接続ディレクトリの間の同期のために使用する接続ソリューション。コネクタは最小でも、同期に必要な全設定情報を含む1つのディレクトリ統合プロファイルで構成されます。

コンシューマ

レプリケーション更新の対象であるディレクトリ・サーバー。スレーブとも呼ばれます。

競合

リソースの競合。

コンテキスト接頭辞

ネーミング・コンテキストのルートのDN

暗号化

データのエンコーディングおよびデコーディング処理であり、メッセージを保全する。

データ暗号化規格(DES)

1970年代にIBM社と米国政府によって公式規格として開発されたブロック暗号。

データ整合性

受信したメッセージの内容が、送信された元のメッセージの内容から変更されていないことの保証。

復号化

暗号化されたメッセージ(暗号文)の内容を、元の可読書式(平文)に変換する処理。

デフォルト・ナレッジ参照

ベース・オブジェクトがディレクトリになく、操作がサーバーによってローカルに保持されていないネーミング・コンテキストで実行されたときに返されるナレッジ参照。通常、デフォルト・ナレッジ参照によって、ユーザーは、ディレクトリ・パーティション配置のナレッジを豊富に備えたサーバーに送られます。

デフォルトのアイデンティティ管理レルム

ホスティングされた環境では、アプリケーション・サービス・プロバイダなどの1つの企業が、複数の企業でOracleコンポーネントを使用できるようにし、それらの企業の情報を格納します。このようなホスティングされた環境では、ホスティングしている企業はデフォルト・アイデンティティ管理レルムと呼ばれ、ホスティングされている企業はそれぞれディレクトリ情報ツリー内のその企業独自のアイデンティティ管理レルムに関連付けられます。

デフォルト・レルムの場所

デフォルト・アイデンティティ管理レルムのルートを識別するルートOracleコンテキストでの属性。

委任管理者

ホスト環境では、ある企業(たとえば、アプリケーション・サービス・プロバイダ)が、Oracleコンポーネントを他の複数の企業が使用できるようにして、その企業の情報を格納します。このような環境では、グローバル管理者がディレクトリ全体に及ぶアクティビティを実行します。委任管理者と呼ばれる他の管理者は、特定のアイデンティティ管理レルムで、または特定のアプリケーションに対して役割を実行できます。

DES

「Data Encryption Standard (DES)」を参照してください。

DIB

「ディレクトリ情報ベース(DIB)」を参照してください。

ディレクトリ情報ベース(DIB)

ディレクトリに保持されているすべての情報の完全なセット。DIBは、ディレクトリ情報ツリー(DIT)内の互いに階層的に関連するエントリで構成されます。

ディレクトリ情報ツリー

エントリの識別名で構成されるツリー形式の階層構造。

ディレクトリ統合プロファイル

Oracle Directory Integration Platform環境での、Oracle Directory Integration Platformによる外部システムとの通信方法および通信内容を示すOracleバックエンド・ディレクトリのエントリ。

Directory Integration Server

Oracle Directory Integration Platform環境で、Oracleバックエンド・ディレクトリと接続ディレクトリとの間でデータの同期化を実行するサーバー。

ディレクトリ・ネーミング・コンテキスト

「ネーミング・コンテキスト」を参照してください。

ディレクトリ・プロビジョニング・プロファイル

Oracle Directory Integration Platformがディレクトリ対応アプリケーションに送信するプロビジョニング関連通知の性質を記述した特殊なディレクトリ統合プロファイル

ディレクトリ・レプリケーション・グループ(DRG)

レプリケーション承諾のメンバーであるディレクトリ・サーバーの集合。

ディレクトリ・サーバー・インスタンス

ディレクトリ・サーバー個々の起動。ディレクトリ・サーバーの個別の起動(それぞれ、同一または異なる構成セット・エントリと起動フラグを使用して起動されている)は、個別のディレクトリ・サーバー・インスタンスと呼ばれます。

ディレクトリ固有のエントリ(DSE)

ディレクトリ・サーバー固有のエントリ。異なるディレクトリ・サーバーに同じディレクトリ情報ツリー名を保持できますが、内容は異なる必要があります - つまり、それを保持しているディレクトリに固有の内容を保持できます。DSEは、それを保持しているディレクトリ・サーバーに固有の内容を含むエントリです。

ディレクトリ同期プロファイル

Oracleバックエンド・ディレクトリと外部システム間の同期の実行方法を記述した特殊なディレクトリ統合プロファイル

ディレクトリ・システム・エージェント(DSA)

ディレクトリ・サーバーを表すX.500の用語。

識別名(DN)

ディレクトリ・エントリの一意の名前。親エントリの個々の名前がすべて、下からルート方向へ順に結合されて構成されています。

DIS

「Directory Integration Server」を参照してください。

DIT

「ディレクトリ情報ツリー(DIT)」を参照してください。

DN

「識別名(DN)」を参照してください。

DSE

「ディレクトリ固有のエントリ」を参照。

DSA固有のエントリ。異なるDSAに同じディレクトリ情報ツリー名を保持できますが、内容は異なる必要があります。つまり、それを保持しているDSAに固有の内容を保持できます。DSEは、それを保持しているDSAに固有の内容を含むエントリです。

暗号化

メッセージの内容を、宛先の受信者以外の第三者が読むことのできない形式(暗号文)に変換する処理。

エントリ

ディレクトリの基本要素であり、ディレクトリ・ユーザーに関係のあるオブジェクトに関する情報が含まれている。

エクスポート・エージェント

Oracle Directory Integration Platform環境において、Oracleバックエンド・ディレクトリからデータをエクスポートするエージェント。

エクスポート・データ・ファイル

Oracle Directory Integration Platform環境で、エクスポート・エージェントによってエクスポートされたデータを格納するファイル。

エクスポート・ファイル

「エクスポート・データ・ファイル」を参照してください。

外部エージェント

Oracle Directory Integration Platformに依存しないディレクトリ統合エージェント。Oracle Directory Integration Platformは外部エージェントに対して、スケジューリング、マッピングまたはエラー処理の各サービスを提供しません。外部エージェントは、通常、サード・パーティのメタディレクトリ・ソリューションをOracle Directory Integration Platformに統合するときに使用します。

フェイルオーバー

障害の認識とリカバリのプロセス。Oracle Application Server Cold Failover Cluster(インフラストラクチャ)では、1つのクラスタ・ノードで稼働しているアプリケーションは透過的に別のクラスタ・ノードに移行されます。この移行時に、クラスタ上のサービスにアクセスしているクライアントは、一時的に接続が中断されるため、フェイルオーバーの終了後に再接続が必要な場合があります。

ファンアウト・レプリケーション

point-to-pointレプリケーションとも呼ばれる。サプライヤがコンシューマに直接レプリケートするレプリケーションのタイプです。コンシューマは1つ以上の他のコンシューマにレプリケートできます。レプリケーションには、完全レプリケーションと部分レプリケーションがあります。

フィルタ

データ(通常、検索対象のデータ)を限定する方法。フィルタは、cn=susie smith,o=acme,c=usのように常に識別名で表されます。

グローバル管理者

ホスト環境では、ある企業(たとえば、アプリケーション・サービス・プロバイダ)が、Oracleコンポーネントを他の複数の企業が使用できるようにして、その企業の情報を格納します。このような環境では、グローバル管理者がディレクトリ全体に及ぶアクティビティを実行します。

Global Unique Identifier (GUID)

エントリがディレクトリに追加される際に、システムによって生成されてエントリに挿入される識別子。マルチマスター・レプリケート環境では、DNではなくGUIDがエントリを一意に識別します。エントリのGUIDをユーザーが変更することはできません。

猶予期間ログイン

パスワードが期限切れになる前に、指定した期間内にログインが行われます。

グループ検索ベース

Oracleバックエンド・ディレクトリのデフォルトDITにおいて、すべてのグループを検索できるアイデンティティ管理レルム内のノード。

ゲスト・ユーザー

匿名ユーザーではないが、特定のユーザー・エントリを持たないユーザー。

GUID

「Global Unique Identifier (GUID)」を参照してください。

ハンドシェイク

2台のコンピュータが通信セッションを開始するために使用するプロトコル。

ハッシュ

アルゴリズムを使用してテキスト文字列から生成される数値。ハッシュ値はテキスト自体よりも実質的に小さくなります。ハッシュ数は、セキュリティとデータの高速アクセスに使用されます。

アイデンティティ管理

組織でネットワーク・エンティティのセキュリティ・ライフ・サイクル全体を管理するプロセス。通常、組織のアプリケーション・ユーザーの管理を指します。セキュリティ・ライフ・サイクルのステップには、アカウント作成、一時停止、権限変更およびアカウント削除が含まれます。管理されるネットワーク・エンティティには、デバイス、プロセス、アプリケーション、またはネットワーク環境で対話する必要があるその他のすべてのものが含まれます。アイデンティティ管理プロセスで管理されるエンティティには、組織外のユーザー(顧客、取引先、Webサービスなど)も含まれます。

アイデンティティ管理レルム

IDの集合で、同じ管理ポリシーによって制御されるすべてのIDです。企業で、同じイントラネットにアクセスするすべての従業員は1つのレルムに属し、その企業の公開アプリケーションにアクセスするすべての外部ユーザーは別のレルムに属します。アイデンティティ管理レルムは、ディレクトリ上で特別なオブジェクト・クラスが関連付けられている特定のエントリによって表されます。

アイデンティティ管理レルム固有のOracleコンテキスト

各アイデンティティ管理レルムに含まれたOracleコンテキスト。次の情報が格納されます。

  • アイデンティティ管理レルムのユーザー・ネーミング・ポリシー(つまり、ユーザーをネーミングおよび検索する方法)

  • 必須の認証属性

  • アイデンティティ管理レルム内のグループの位置

  • アイデンティティ管理レルムに対する権限の割当て(レルムにユーザーを追加する権限の割当てなど)

  • レルムに関するアプリケーション固有のデータ(認可など)

インポート・エージェント

Oracle Directory Integration Platform環境において、Oracleバックエンド・ディレクトリにデータをインポートするエージェント。

インポート・データ・ファイル

Oracle Directory Integration Platform環境で、インポート・エージェントによってインポートされたデータを格納するファイル。

継承

オブジェクト・クラスが別のクラスから導出されたときに、導出元のオブジェクト・クラスの多数の特性も導出(継承)されること。同様に、属性サブタイプもサブタイプの特徴を継承します。

インスタンス

「ディレクトリ・サーバー・インスタンス」を参照してください。

整合性

受信したメッセージの内容が、送信された元のメッセージの内容から変更されていないことの保証。

Internet Engineering Task Force(IETF)

新しいインターネット標準仕様の開発に従事する主要機関。インターネット・アーキテクチャおよびインターネットの円滑な操作の発展に関わるネットワーク設計者、運営者、ベンダーおよび研究者による国際的な団体です。

Internet Message Access Protocol(IMAP)

プロトコルの一種。クライアントは、このプロトコルを使用して、サーバー上の電子メール・メッセージに対するアクセスおよび操作を行います。リモートのメッセージ・フォルダ(メールボックスとも呼ばれる)を、ローカルのメールボックスと機能的に同じ方法で操作できます。

キー

暗号化において広く使用されているビット列。データの暗号化と復号化を可能にします。キーは別の数学的な操作にも使用されます。暗号が与えられると、キーによって、平文から暗号文へのマッピングが判断されます。

キーのペア

公開キーおよびそれに関連付けられている秘密キー

「公開キーと秘密キーのペア」を参照してください。

ナレッジ参照

リモートDSAに関するアクセス情報(名前とアドレス)およびそのリモートDSAが保持しているDITのサブツリーの名前。ナレッジ参照は参照とも呼ばれます。

待機時間

所定のディレクトリ操作が完了するまでクライアントが待機する時間。待機時間は浪費した時間として定義できます。ネットワークの用語としては、待機時間はパケットが送信元から送信先に送信される時間として定義されます。

LDAP

「Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)」を参照してください。

LDIF

「LDAP Data Interchange Format(LDIF)」を参照してください。

Lightweight Directory Access Protocol

標準的で、拡張可能なディレクトリ・アクセス・プロトコル。LDAPクライアントとサーバーが通信に使用する共通言語。Oracle Internet Directoryなど、業界標準のディレクトリ製品をサポートする設計規則のフレームワーク。

LDAP Data Interchange Format(LDIF)

LDAPコマンド行ユーティリティに使用する入力ファイルの形式を設定するための一連の規格。

論理ホスト

Oracle Application Serverのコールド・フェイルオーバー・クラスタ(インフラストラクチャ)における、1つ以上のディスク・グループおよびホスト名とIPアドレスのペア。論理ホストは、クラスタ内の物理ホストにマップされます。この物理ホストは、論理ホストのホスト名とIPアドレスを使用します。

介在者

サード・パーティがメッセージを不正に傍受する、セキュリティへの攻撃。第三者、つまり介在者は、メッセージを復号化して再暗号化し(元のメッセージを変更する場合と変更しない場合があります)、元のメッセージの宛先である受信者に転送します。これらの処理はすべて、正当な送受信者が気付かないうちに行われます。このタイプのセキュリティ攻撃は、認証が行われていない場合のみ機能する。

マッピング・ルール・ファイル

Oracle Directory Integration Platform環境で、Oracleバックエンド・ディレクトリの属性と接続ディレクトリの属性との間のマッピングを指定するファイル。

マスター定義サイト(MDS)

レプリケーションでは、マスター定義サイトは、管理者が構成スクリプトを実行するためのOracle Internet Directoryデータベース。

マスター・サイト

レプリケーションにおいて、マスター定義サイト以外のサイトで、LDAPレプリケーションのメンバーであるサイト。

一致規則

検索または比較操作における、検索対象の属性値と格納されている属性値との間の等価性の判断。たとえば、telephoneNumber属性に関連付けられた一致規則では、(650) 123-4567を(650) 123-4567または6501234567のいずれか、あるいはその両方と一致させることができます。属性の作成時に、属性を一致規則と関連付けます。

MD4

128ビットのハッシュまたはメッセージ・ダイジェスト値を生成する一方向ハッシュ関数。1ビットでもファイルの値が変更された場合、そのファイルのMD4チェックサムは変更されます。元のファイルと同じ結果をMD4で生成するようにファイルを偽造することはほぼ不可能です。

MD5

MD4の改善されたバージョン。

MDS

「マスター定義サイト(MDS)」を参照してください。

メタディレクトリ

すべてのエンタープライズ・ディレクトリ間で情報を共有するディレクトリ・ソリューション。すべてのディレクトリを1つの仮想ディレクトリに統合します。集中的に管理できるため、管理コストを削減できます。ディレクトリ間でデータが同期化されるため、企業内のデータに一貫性があり最新であることが保証されます。

MTS

「共有サーバー」を参照してください

マルチマスター・レプリケーション

peer-to-peer またはn-wayレプリケーションとも呼ばれます。同等に機能する複数のサイトが、レプリケートされたデータのグループを管理できるようにするレプリケーションのタイプ。マルチマスター・レプリケーション環境では、各ノードがサプライヤ・ノードとコンシューマ・ノードになり、ディレクトリ全体が各ノードにレプリケートされます。

ネーミング属性

Oracle Delegated Administration ServicesまたはOracle Internet Directory Java APIを使用して作成した新規ユーザー・エントリの相対識別名を構成するために使用する属性。この属性のデフォルト値はcnです。

ネーミング・コンテキスト

完全に1つのサーバーに常駐しているサブツリー。サブツリーは連続している必要があります。つまり、サブツリーの最上位の役割を果たすエントリから始まり、下位方向にリーフ・エントリまたは従属ネーミング・コンテキストへのナレッジ参照(参照とも呼ばれる)のいずれかまでを範囲とする必要があります。単一のエントリからディレクトリ情報ツリー全体までを範囲にできます。

ネイティブ・エージェント

Oracle Directory Integration Platform環境において、ディレクトリ統合サーバーの制御下で実行されるエージェント。「外部エージェント」と対比。

ネット・サービス名

接続記述子に解決されるサービスの単純名。接続文字列にユーザー名、パスワードの他、接続するサービスのネット・サービス名を指定することによって、接続要求を開始します。

CONNECT username/password@net_service_name

必要に応じて、ネット・サービス名は次のような様々な場所に格納できます。

  • 各クライアントのローカル構成ファイルtnsnames.ora

  • ディレクトリ・サーバー

  • Oracle Names Server

  • 外部ネーミング・サービス(NDS、NISまたはCDSなど)

ニックネーム属性

ディレクトリ全体のユーザーを一意に識別するために使用する属性。この属性のデフォルト値はuidです。アプリケーションでは、この属性を使用して単純なユーザー名が完全な識別名に変換されます。ユーザー・ニックネーム属性には複数の値を設定できません(つまり、ユーザーは同じ属性名で複数のニックネームを保持することはできません)。

オブジェクト・クラス

名前を持った属性のグループ。エントリに属性を割り当てるには、これらの属性を保持するオブジェクト・クラスをそのエントリに割り当てる。

同じオブジェクト・クラスに関連付けられているすべてのオブジェクトは、同じ属性を共有する。

OID制御ユーティリティ

サーバーの起動と停止のコマンドを発行するコマンド行ツール。コマンドは、OIDモニター・プロセスによって解釈および実行されます。

OIDデータベース・パスワード・ユーティリティ

Oracle Internet DirectoryがOracle Databaseに接続するときのパスワードの変更に使用されるユーティリティ。

OIDモニター

Oracleディレクトリ・サーバー・プロセスの開始、モニターおよび終了を実行するOracle Internet Directoryのコンポーネント。レプリケーション・サーバー(インストールされている場合)およびOracle Directory Integration Platformの制御も行います。

一方向関数

一方向での計算は容易だが、逆(反対方向)の計算が難しい関数。

一方向ハッシュ関数

様々なサイズの入力を受け取り、固定サイズの出力を作成する一方向関数

Oracle Call Interface(OCI)

Application Program Interface(API)の1つ。これにより、第3世代言語のネイティブ・プロシージャやファンクション・コールを使用して、Oracle Databaseサーバーにアクセスし、SQL文実行のすべての段階を制御するアプリケーションを作成できます。

Oracle Delegated Administration Service

Oracle Delegated Administration Servicesユニットと呼ばれる個々の事前定義済サービスのセットで、ユーザーのかわりにディレクトリ操作を実行します。Oracle Internet Directoryセルフ・サービス・コンソールによって、Oracle Internet Directoryを使用するOracleアプリケーションおよびサード・パーティ・アプリケーションの両方の管理ソリューションを容易に開発および配布できます。

Oracleディレクトリ統合プラットフォーム

Oracle Internet Directoryのコンポーネントの1つです。Oracle Internet Directoryのような中央LDAPディレクトリの周囲のアプリケーションを統合するために開発されたフレームワーク。

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control。

別個のOracle製品で、Oracle製品群を管理するための統合的、包括的なシステム管理プラットフォームを提供するために、グラフィカル・コンソール、エージェント、共通サービスおよびツール類を統合します。

Oracle Identity Management

インフラストラクチャ対応のデプロイメントにより、すべての企業IDと、それらによる企業内の各種アプリケーションへのアクセスを集中的、かつ安全に管理します。

Oracle Internet Directory

分散ユーザーやネットワーク・リソースに関する情報の検索を可能にする、一般的な用途のディレクトリ・サービス。これは、Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)バージョン3とOracle Databaseの高度なパフォーマンス、スケーラビリティ、堅牢性、可用性を組み合せています。

Oracle Net Services

Oracleのネットワーク製品ファミリの基礎。Oracle Net Servicesを使用すると、サービスやアプリケーションを異なるコンピュータに配置して通信できます。Oracle Net Servicesの主な機能には、ネットワーク・セッションの確立およびクライアント・アプリケーションとサーバー間のデータ転送があります。Oracle Net Servicesは、ネットワーク上の各コンピュータに配置されます。ネットワーク・セッションの確立後、Oracle Net Servicesはクライアントとサーバーのためのデータ伝達手段として機能します。

Oracle PKI証明書使用

証明書でサポートされるOracleアプリケーションのタイプを定義する。

Oracle Wallet Manager

セキュリティ管理者が公開キーセキュリティ資格証明をクライアントとサーバーで管理するために使用するJavaベース・アプリケーション。

Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション

データベース表が2つのOracleデータベース間で同期を保つようにするOracle Databaseの機能。

その他の情報リポジトリ

Oracle Internet Directory以外のすべての情報リポジトリ。Oracle Directory Integration Platform環境では、Oracle Internet Directoryが中央ディレクトリとして機能します。

パーティション

一意の重複していないディレクトリ・ネーミング・コンテキスト。1つのディレクトリ・サーバーに格納されています。

peer-to-peerレプリケーション

マルチマスター・レプリケーションまたはn-wayレプリケーションとも呼ばれます。このタイプのレプリケーションでは、複数のサイトが、レプリケートされたデータのグループを対等に管理できます。このようなレプリケーション環境では、各ノードがサプライヤ・ノードとコンシューマ・ノードになり、ディレクトリ全体が各ノードにレプリケートされます。

PKCS #12

公開キー暗号規格(PKCS)。RSA Data Security, Inc.のPKCS #12は、個人的な認証資格証明を、通常ウォレットと呼ばれる形式で保管および転送するための業界標準です。

平文

暗号化されていないメッセージ・テキスト。

point-to-pointレプリケーション

ファンアウト・レプリケーションとも呼ばれます。サプライヤがコンシューマに直接レプリケートするレプリケーションのタイプです。コンシューマは1つ以上の他のコンシューマにレプリケートできます。レプリケーションには、完全レプリケーションと部分レプリケーションがあります。

プライマリ・ノード

Oracle Application Server Cold Failover Cluster(インフラストラクチャ)で、指定した時刻にアプリケーションが実行されるクラスタ・ノード。

秘密キー

公開キー暗号化では、このキーが秘密キーです。主に復号化に使用され、デジタル署名の場合、暗号化にも使用されます。

プロビジョニング・エージェント

Oracle固有のプロビジョニング・イベントを、外部アプリケーションまたはサード・パーティ・アプリケーション固有のイベントに変換するアプリケーションまたはプロセス。

プロビジョニング・アプリケーション

ユーザーおよびグループの情報がOracle Internet DirectoryまたはOracle Unified Directoryに一元化される環境にあるアプリケーション。これらのアプリケーションは、一般的にOracle Internet DirectoryまたはOracle Unified Directory内の該当する情報に対する変更に関係があります。

プロファイル

「ディレクトリ統合プロファイル」を参照してください。

プロキシ・ユーザー

通常、ファイアウォールなどの中間層を備えた環境で利用されるユーザー。このような環境では、エンド・ユーザーは中間層を認証します。この結果、中間層はエンド・ユーザーにかわってディレクトリにログインします。プロキシ・ユーザーにはアイデンティティを切り替える権限があり、一度ディレクトリにログインすると、エンド・ユーザーのアイデンティティに切り替えます。次に、その特定のエンド・ユーザーに付与されている認可を使用して、エンド・ユーザーのかわりに操作を実行します。

公開キー

公開キー暗号において一般に公開されるキー。主に暗号化に使用されますが、署名の検証にも使用されます。

公開キー暗号化

公開キーと秘密キーを使用する方法に基づいた暗号化。

公開キー暗号

メッセージの送信者が受信者の公開キーを使用してメッセージを暗号化するプロセス。メッセージが受信されると、受信者が受信者の秘密キーを使用してメッセージを復号化します。

公開キーと秘密キーのペア

数学的に関連付けられた2つの数字のセット。1つは秘密キー、もう1つは公開キーと呼ばれます公開キーは通常広く使用可能であるのに対して、秘密キーはその所有者のみ使用可能です。公開キーで暗号化されたデータは、それに関連付けられた秘密キーでのみ復号化でき、秘密キーで暗号化されたデータは、それに関連付けられた公開キーでのみ復号化できます。公開キーで暗号化されたデータを、同じ公開キーで復号化することはできません。

レルム検索ベース

すべてのアイデンティティ管理レルムを含むディレクトリ情報ツリー内のエントリを識別するルートOracleコンテキストでの属性。この属性は、単純なレルム名をディレクトリ内の対応するエントリにマッピングする際に使用されます。

参照

ディレクトリ・サーバーがクライアントに提供する情報。クライアントがリクエストしている情報の検索のためにアクセスする必要がある他のサーバーを指します。

「ナレッジ参照」も参照。

リレーショナル・データベース

構造化されたデータの集合。同一の列のセットを持つ1つ以上の行で構成される表にデータが格納されます。Oracleでは、複数の表のデータを容易にリンクできます。このため、Oracleはリレーショナル・データベース管理システム、つまりRDBMSと呼ばれます。データを複数の表に格納し、さらに表間の関係を定義できます。このリンクは両方の表に共通する1つ以上のフィールドに基づいて行われます。

レプリカ

ネーミング・コンテキストの個々のコピー。1つのサーバー内に格納されています。

RDN

相対識別名(RDN)」を参照してください。

レジストリ・エントリ

Oracleディレクトリ・サーバーの起動(ディレクトリ・サーバー・インスタンスと呼ばれる)に関連するランタイム情報が含まれているエントリ。レジストリ・エントリは、対応するディレクトリ・サーバー・インスタンスが停止するまで、ディレクトリに格納されます。

相対識別名(RDN)

ローカルの、最も細かいレベルのエントリ名。エントリのアドレスを一意に識別するために使用される他の修飾エントリ名は含まれません。たとえば、cn=Smith,o=acme,c=USでは、cn=Smithが相対識別名です。

リモート・マスター・サイト(RMS)

レプリケート環境におけるマスター定義サイト(MDS)以外のサイトで、Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーションのメンバーであるサイト。

レプリケーション承諾

特殊なディレクトリ・エントリ。ディレクトリ・レプリケーション・グループ(DRG)のディレクトリ・サーバー間のレプリケーションの関係を表します。

レスポンス時間

リクエストを送信してからレスポンスが完了するまでの時間。

ルートDSE

「ルート・ディレクトリ固有のエントリ」を参照してください。

ルート・ディレクトリ固有のエントリ

ディレクトリの運用情報を格納するエントリ。この情報は複数の属性に格納されます。

ルートOracleコンテキスト

Oracle Identity Managementインフラストラクチャでは、ルートOracleコンテキストは、インフラストラクチャのデフォルトアイデンティティ管理レルムへのポインタを含むOracle Internet Directoryのエントリです。単純な名前を指定してアイデンティティ管理レルムの位置を特定する方法の詳細も含まれます。

SASL

「Simple Authentication and Security Layer (SASL)」を参照してください。

スケーラビリティ

ハードウェア・リソースに比例したスループットを提供するシステムの性能。ハードウェア・リソースによってのみ制限されます。

スキーマ

属性、オブジェクト・クラスおよびそれらに対応する一致規則の集合。

セカンダリ・ノード

Oracle Application Server Cold Failover Cluster(インフラストラクチャ)で、フェイルオーバー時にアプリケーションが移動される先のクラスタ・ノード。

Secure Hash Algorithm(SHA)

264ビット未満の長さのメッセージを受け取り、160ビットのメッセージ・ダイジェストを生成するアルゴリズムである。このアルゴリズムはMD5よりも若干速度が遅くなりますが、大きなメッセージ・ダイジェストによって、総当たり攻撃や反転攻撃に対処できます。

Secure Socket Layer

ネットワーク接続の保護のためにNetscape Communications社によって設計された業界標準プロトコル。SSLは、公開キーインフラストラクチャ(PKI)を使用して、認証、暗号化およびデータ整合性を提供します。

サービス時間

リクエストの開始からそのリクエストへのレスポンスが完了するまでの時間。

セッション・キー

1つのメッセージまたは1つの通信セッションの継続時間中に使用される、対称キー暗号方式のキー。

SGA

「システム・グローバル領域(SGA)」を参照してください。

SHA

「Secure Hash Algorithm (SHA)」を参照してください。

共有サーバー

サポートされるユーザー数を増やすために、多数のユーザー・プロセスがごく少数のサーバー・プロセスを共有できるように構成されたサーバー。共有サーバー構成では、多数のユーザー・プロセスがディスパッチャに接続します。ディスパッチャは、複数の着信ネットワーク・セッション要求を共通キューに送ります。サーバー・プロセスの共有プールの中のアイドル状態の共有サーバー・プロセスは、共通キューから要求を取り出します。つまり、サーバー・プロセスのプールが小さくても、多数のクライアントにサービスを提供できます。専用サーバーと対比される機能。

兄弟関係

その他のエントリと同じ親を持つエントリ。

簡易認証

ネットワークでの送信時に暗号化されない識別名とパスワードを使用して、クライアントがサーバーに対して自己認証を行うプロセス。簡易認証オプションでは、クライアントが送信したDNとパスワードと、ディレクトリに格納されているDNとパスワードが一致していることをサーバーが検証します。

Simple Authentication and Security Layer(SASL)

接続ベースのプロトコルに認証サポートを追加する方法。この仕様を使用するために、プロトコルには、ユーザーを識別してサーバーに対して認証を行い、オプションで、以降のプロトコル対話に使用するセキュリティ・レイヤーを規定するコマンドが含まれます。このコマンドには、SASL方式を識別する必須引数があります。

単一キー・ペア・ウォレット

単一のユーザー証明書とそれに関連する秘密キーが含まれるPKCS #12形式のウォレット公開キーは証明書に埋め込まれている。

スレーブ

「コンシューマ」を参照してください。

SLAPD

スタンドアロンのLDAPデーモン。

スマート・ナレッジ参照

ナレッジ参照エントリが検索の有効範囲内にあるときに戻されるナレッジ参照。要求された情報を格納しているサーバーを示します。

特定管理領域

次の3つの側面を制御する管理領域。

  • サブスキーマ管理

  • アクセス制御管理

  • 共通属性管理

特定管理領域では、この3つの管理側面のうち1つが制御されます。特定管理領域は、自律型管理領域に含まれます。

スポンサ・ノード

レプリケーションでは、最初のデータを新しいノードに提供するために使用されるノード。

SSL

「Secure Sockets Layer(SSL)」を参照してください。

subACLSubentry

ACL情報が含まれた特定のタイプのサブエントリ。

サブクラス

別のオブジェクト・クラスから導出されたクラス。導出された元のオブジェクト・クラスはスーパークラスと呼ばれます。

サブエントリ

サブツリー内のエントリのグループに適用できる情報を含むエントリのタイプ。情報には次のタイプがあります。

  • アクセス制御ポリシー・ポイント

  • スキーマ規則

  • 共通属性

サブエントリは、管理領域のルートの直下に位置します。

下位参照

エントリの直下から始まるネーミング・コンテキストまで、ディレクトリ情報ツリー内で下位方向を指し示すナレッジ参照。

サブスキーマDN

独立したスキーマ定義を持つディレクトリ情報ツリー領域のリスト。

subSchemaSubentry

スキーマ情報が含まれる特定のタイプのサブエントリ

サブタイプ

オプションを持たない同じ属性に対して、1つ以上のオプションを持つ属性。たとえば、American Englishをオプションとして持つcommonName(cn)属性は、そのオプションを持たないcommonName(cn)属性のサブタイプです。逆に、オプションを持たないcommonName(cn)属性は、オプションを持つ同じ属性のスーパータイプです。

スーパーユーザー

一般にディレクトリの情報に完全なアクセス権を持つ、特殊なディレクトリ管理者。

スーパークラス

別のオブジェクト・クラスの導出元のオブジェクト・クラス。たとえば、オブジェクト・クラスpersonは、オブジェクト・クラスorganizationalPersonのスーパークラスです。後者のorganizationalPersonは、personサブクラスであり、personに含まれている属性を継承します。

上位参照

ディレクトリ情報ツリー内で、参照側のDSAが保持しているすべてのネーミング・コンテキストより上位のネーミング・コンテキストを保持しているDSAまで、上位方向を指し示すナレッジ参照。

スーパータイプ

1つ以上のオプションを持つ同じ属性に対して、オプションを持たない属性。たとえば、オプションを持たないcommonName(cn)属性は、オプションを持つ同じ属性のスーパータイプです。逆に、American Englishをオプションとして持つcommonName(cn)属性は、そのオプションを持たないcommonName(cn)属性のサブタイプです。

サプライヤ

レプリケーションにおいて、ネーミング・コンテキストのマスター・コピーを保持しているサーバー。マスター・コピーからコンシューマ・サーバーに更新を供給します。

システム・グローバル領域(SGA)

Oracle Databaseの1つのインスタンスのデータおよび制御情報を含む、共有メモリー構造のグループです。複数のユーザーが同じインスタンスに同時に接続した場合、そのインスタンスのSGA内のデータはユーザー間で共有されます。したがって、SGAは共有グローバル領域と呼ばれることもあります。バックグラウンド・プロセスとメモリー・バッファの組合せは、Oracleインスタンスと呼ばれます。

システム操作属性

ディレクトリの操作に関連する情報を保持する属性。一部の操作情報は、サーバーを制御するためにディレクトリによって指定されます(例: エントリのタイムスタンプ)。アクセス情報などその他の操作情報は、管理者によって定義され、ディレクトリ・プログラムによって処理時に使用されます。

TLS

「Transport Layer Security (TLS)」を参照してください。

思考時間

ユーザーが実際にプロセッサを使用していない時間。

スループット

Oracleバックエンド・ディレクトリが単位時間ごとに処理するリクエストの数。通常、操作/秒(1秒当たりの操作件数)で表されます。

Transport Layer Security(TLS)

インターネット上で通信のプライバシを提供するプロトコル。このプロトコルを使用すると、クライアント/サーバー・アプリケーションの通信における、傍受、改ざんまたはメッセージ偽造を防止できます。

信頼できる証明書

一定の信頼度を有すると認定された第三者のアイデンティティ。アイデンティティが申告どおりのエンティティとして検証されると、信頼できるようになります。一般的に、信頼されている認証局によってユーザーの証明書が発行されます。

トラストポイント

「信頼できる証明書」を参照してください。

UTF-16

Unicodeの16ビット・エンコーディング。Latin-1文字は、この規格の最初の256コード・ポイントです。

Unicode

汎用文字セットのタイプ。16ビットの領域にエンコードされた64Kの文字の集合。既存のほとんどの文字セット規格の文字をすべてエンコードし、世界中で使用されているほとんどの記述法を含みます。これはUnicode社によって所有および定義されます。Unicodeは標準的なエンコーディングであり、異なるロケールに値を伝達できることを意味します。これとすべてのOracle文字セットとの間で、情報の損失なしにラウンドトリップ変換が行われることは保証されません。

UNIX Crypt

UNIX暗号化アルゴリズム。

ユーザー検索ベース

Oracle Internet Directoryのデフォルトのディレクトリ情報ツリーで、すべてのユーザーが配置されるアイデンティティ管理レルムのノード。

協定世界時(UTC)

世界中のあらゆる場所で共通の標準時間。以前から広くグリニッジ標準時(GMT)または世界時と呼ばれており、UTCは名目上は地球の子午線に沿った平均太陽時を表します。UTC形式である場合、値の最後にzが示されます(例: 200011281010z)。

UTF-8

文字ごとに連続した1、2、3または4バイトを使用するUnicodeの可変幅8ビット・エンコーディング。0から127の文字(7ビットASCII文字)は1バイトでエンコードされ、128から2047の文字では2バイト、2048から65535の文字では3バイト、65536以上の文字では4バイトを必要とします。このためのOracle文字セット名はAL32UTF8(Unicode 3.1規格用)となります。

仮想ホスト名

Oracle Application Server Cold Failover Cluster(インフラストラクチャ)で、仮想IPアドレスに対応するホスト名。

仮想IPアドレス

Oracle Application Server Cold Failover Cluster(インフラストラクチャ)では、各物理ノードには独自の物理IPアドレスと物理ホスト名が割り振られます。1つのシステム・イメージを外部に表すために、クラスタでは、クラスタ内のどの物理ノードにも移動できる動的IPアドレスが使用されます。これが仮想IPアドレスと呼ばれます。

ウォレット

個々のエンティティに対するセキュリティ資格証明の格納と管理に使用される抽象的な概念。様々な暗号化サービスで使用できるように、資格証明の格納と取出しを実現します。Wallet Resource Locator (WRL)は、Walletの位置を特定するために必要な情報をすべて提供します。

待機時間

リクエストを送信してからレスポンスが開始されるまでの時間。

X.509

公開キーの署名に使用されるISOの一般的な形式。