C Oracleスタックの起動と停止

Oracleスタックのコンポーネントは、特定の順序で起動および停止する必要があります。その点についてこの付録で説明します。

トピック:

C.1 スタックの起動

次のステップを順番に使用して、スタック・コンポーネントを起動します。

  1. Oracle Databaseを起動します。

    1. データベースのORACLE_HOMEで、ORACLE_SIDORACLE_HOMEおよびPATHの各環境変数を適切な値に設定します。

    2. リスナーを起動します。

      ORACLE_HOME/bin/lsnrctl start 
      
    3. データベースを起動します。

      ORACLE_HOME/bin/sqlplus "/as sysdba"
      startup
      
  2. Oracle WebLogic管理サーバーを起動します。

    (UNIXの場合)
    DOMAIN_NAME/bin/startWebLogic.sh
    (Windowsの場合)
    DOMAIN_NAME\bin\startWebLogic.cmd

    ノート:

    ここで、DOMAIN_NAMEはドメインのルート・ディレクトリです。(このディレクトリの名前はドメインの名前です。)デフォルトでは、このディレクトリはORACLE_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_NAMEです。
  3. ノード・マネージャが実行中であることを確認します。通常、Oracle WebLogic Administration Serverがノード・マネージャを起動します。ノード・マネージャがなんらかの理由によって実行されていない場合は、ノード・マネージャを起動します。

    (UNIXの場合)
    DOMAIN_NAME/bin/startNodeManager.sh
    (Windowsの場合)
    DOMAIN_NAME\bin\startNodeManager.cmd
  4. Oracle Directory Integration Platform、Oracle Directory Services ManagerなどのOracle WebLogic管理対象コンポーネントを起動します。

    (UNIXの場合)
    DOMAIN_NAME/bin/startManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url
    (Windowsの場合)
    DOMAIN_NAME\bin\startManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url

    ここで、managed_server_nameは管理対象サーバーの名前(デフォルト値はwls_ods1)、admin_urlはドメインの管理サーバーのリスニング・アドレス(ホスト名、IPアドレスまたはDNS名)およびポート番号です。

    c:\Oracle\Middleware\user_projects\domains\base_domain\bin\startManagedWebLogic.cmd wls_ods1 http://AdminHost:7001

    バックグラウンドで管理対象コンポーネントを起動するには、Oracle WebLogic管理コンソールを使用します。『Oracle WebLogic Serverの理解』WebLogic Server管理コンソールの使用に関する項を参照してください。

    Oracle WebLogic管理対象コンポーネントのステータスは、Fusion Middleware Controlで表示できます。『Oracle WebLogic Serverの理解』Fusion Middleware Controlの使用に関する項を参照してください。

C.2 スタックの停止

次のステップを順番に使用して、コマンド行からスタック・コンポーネントを停止します。

Oracle WebLogic管理コンソールを使用して、管理サーバーおよびすべての管理対象サーバーを停止できます。『Oracle WebLogic Serverの理解』WebLogic Server管理コンソールの使用に関する項を参照してください。

  1. Oracle Directory Integration Platform、Oracle Directory Services ManagerなどのOracle WebLogic管理対象コンポーネントを停止します。

    (UNIXの場合)
    DOMAIN_NAME/bin/stopManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url
    (Windowsの場合)
    DOMAIN_NAME\bin\stoptManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url

    ここで、DOMAIN_NAMEはドメインのルート・ディレクトリ、managed_server_nameは管理対象サーバーの名前(デフォルト値はwls_ods1)、admin_urlはドメインの管理サーバーのリスニング・アドレス(ホスト名、IPアドレスまたはDNS名)およびポート番号です。

    c:\Oracle\Middleware\user_projects\domains\base_domain\bin\stopManagedWebLogic.cmd wls_ods1 http://AdminHost:7001
  2. WebLogic管理サーバーを停止します。

    (UNIXの場合)
    DOMAIN_NAME/bin/stopWebLogic.sh
    (Windowsの場合)
    DOMAIN_NAME\bin\stopWebLogic.cmd

    ノート:

    ここで、DOMAIN_NAMEはドメインを配置したディレクトリです。デフォルトでは、このディレクトリはORACLE_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_NAMEです。
  3. ノード・マネージャを停止するには、stopNodeManager.shコマンドを使用します。

    (UNIXの場合)
    DOMAIN_NAME/bin/stopNodeManager.sh
    (Windowsの場合)
    DOMAIN_NAME\bin\stopNodeManager.cmd
  4. Oracle Databaseを停止します。

    1. DatabaseのORACLE_HOMEで、ORACLE_SIDORACLE_HOMEおよびPATHの各環境変数を適切な値に設定します。

    2. データベースを停止します。

      ORACLE_HOME/bin/sqlplus "/as sysdba"
      shutdown immediate 
      
    3. リスナーを停止します。

      ORACLE_HOME/bin/lsnrctl stop
      

C.3 Oracle Unified Directoryサーバーを起動または停止する方法について

start-dsまたはstop-dsコマンドを使用して、Oracle Unified Directoryサーバーを起動または停止します。

『Oracle Unified Directoryの管理』「サーバーの起動と停止」を参照してください。

C.4 Oracle Internet Directoryサーバーを起動または停止する方法について

start()またはshutdown()コマンドを使用して、Oracle Internet Directoryサーバーを起動または停止します。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Internet Directoryの管理』WLSTコマンドstart()を使用したOracle Internet Directoryサーバーの起動に関する項またはWLSTコマンドshutdown()を使用したOracle Internet Directoryサーバーの停止に関する項を参照してください。

C.5 Oracle Directory Server Enterprise Editionインスタンスを起動、停止または再起動する方法について

dsadmコマンドを使用して、Oracle Directory Server Enterprise Editionインスタンスを起動、停止または再起動します。

Oracle Directory Server Enterprise Edition管理者ガイドディレクトリ・サーバー・インスタンスの起動、停止および再起動に関する項を参照してください。