6 パフォーマンスのチューニング

SparkおよびKubernetes構成のチューニング

この章では、OIRIの微調整に関する考慮事項について説明します。

次の表は、SparkおよびKubernetesの構成を微調整するためのパラメータと、小規模、中規模および大規模な実装の場合の具体的な値を示しています。

パラメータ 説明 小規模 中規模 大規模
executorInstances エグゼキュータ・ポッドの数を指定します。 3 5 7
driverRequestCores ドライバ・ポッドのCPUリクエストを指定します。 2 3 4
driverLimitCores ドライバ・ポッドのハードCPU制限を指定します。 2 3 4
executorRequestCore 各エグゼキュータ・ポッドのCPUリクエストを指定します。 2 3 4
executorLimitCore 各エグゼキュータ・ポッドのハードCPU制限を指定します。 2 3 4
driverMemory ドライバ・ポッドのハード・メモリー制限を指定します。 2g 3g 4g
executorMemory 各エグゼキュータ・ポッドのハード・メモリー制限を指定します。 2g 3g 4g

エンティティ構成のチューニング

データ・インポートのソースがフラット・ファイルの場合は、次のパラメータ値を指定します:

  • lowerBound: EXTERNAL_ENTITY_IDの最小値
  • upperBound: EXTERNAL_ENTITY_IDの最大値
  • numPartitions: 小規模の場合は3、中規模の場合は5、大規模の場合は7を指定します

ここで、各種エンティティのEXTERNAL_ENTITY_IDの値は次のとおりです:

  • ユーザー: EXT_USER_ID

  • アプリケーション: EXT_APP_ID

  • 権限: EXT_ENT_ID

  • アカウント: EXT_ACCOUNT_ID

  • 割り当てられた権限: EXT_USER_ID

  • ロール: EXT_ROLE_ID

  • ロール・ユーザー・メンバーシップ: EXT_ROLE_ID

  • ロール権限構成: EXT_ROLE_ID

データ・インポートのソースがOracle Identity Governanceデータベースの場合は、次のパラメータ値を指定します:

  • lowerBound: 0
  • upperBound: エンティティOIG表の行の合計数
  • numPartitions: 小規模の場合は3、中規模の場合は5、大規模の場合は7

各種エンティティのOIG表と、行数を取得するためのSQL問合せは次のとおりです:

  • ユーザー:

    select count (*) from usr;
  • アプリケーション:

    select count (*) from app_instance;
  • 権限:

    select count (*) from ent_list;
  • アカウント:

    select count (*) from orc;
  • 割り当てられた権限:

    select count (*) from ent_assign;
  • ロール:

    select count (*) from ugp;
  • ロール・ユーザー・メンバーシップ:

    select count (*) from usg;
  • ロール権限構成:

    select count (*) from poc;