1 Oracle Identity and Access Managementのインストールについて

このガイドに記載するOracle Identity and Access Managementの標準インストールを使用すると、Oracle Access ManagementおよびOracle Identity Governance製品をインストールおよび構成できます。

Oracle Identity and Access Management 12c (12.2.1.3.0)スイートには、Oracle Access Management (OAM)とOracle Identity Governance (OIG)の2つのコンポーネントがあります。

ノート:

このガイドでは、Oracle Identity Manager製品は、Oracle Identity Manager (OIM)およびOracle Identity Governance (OIG)とほぼ同じ意味で使用されます。

サポートされているインストール方法について

Oracle Identity and Access Managementでは、簡易化された方法と従来の方法の2つのインストール方法をサポートしています。

  • 簡易化された方法: クイック・スタート・インストーラを使用してすべての製品を一度にインストールします。

    ノート:

    Oracle Access Managementでは、簡易化された方法をサポートしていません。
  • 従来の方法: 必要な製品を個別にインストールします。

次の表に、Oracle Identity and Access Managementのコンポーネントのインストールおよび構成でサポートされている方法を示します:

表1-1 Oracle Identity and Access Managementのインストール方法

コンポーネント 簡易化されたインストール方法 従来のインストール方法
N/A サポート対象か? サポート対象か?

Oracle Access Management

×

Oracle Identity Governance

開始点としての標準インストール・トポロジの使用方法

標準インストール・トポロジは、開始点として本番環境で使用できる柔軟なトポロジです。

このガイドの情報はOracle Identity and Access Managementの標準インストール・トポロジの作成に役立ちます。必要に応じて。後から標準インストール・トポロジを拡張して、セキュアで可用性の高い本番環境を作成できます(「ドメイン構成後の次のステップ」を参照してください)。

標準インストール・トポロジはこの製品のトポロジの代表例です。この製品がサポートする唯一のトポロジではありません。『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』標準インストール・トポロジに関する項を参照してください。

Oracle Identity and Access Managementの標準インストール・トポロジについて

このトポロジは、1つ以上の管理対象サーバーを含む1つ以上のクラスタと管理サーバーが1つの標準的なWebLogic Serverドメインを示しています。

次の図は、Oracle Identity and Access Managementの標準インストール・トポロジを示しています。

このトポロジの要素に関する情報は、表1-2を参照してください。

図1-1 Oracle Identity and Access Managementの標準トポロジ

図1-1の説明が続きます
「図1-1 Oracle Identity and Access Managementの標準トポロジ」の説明

Oracle Access Managementの構成手順については、「Oracle Access Managementドメインの構成」を参照してください。

Oracle Identity Governanceの構成手順については、「Oracle Identity Governanceドメインの構成」を参照してください。

標準インストール・トポロジ図の要素について

通常、標準インストール・トポロジには、共通の要素が含まれています。

次の表では、トポロジの図の要素をすべて説明しています。

表1-2 スタンドアロン・インストール・トポロジの要素の説明

要素 説明と関連ドキュメントへのリンク
APPHOST アプリケーション層をホストしているマシンを示す、Oracleドキュメントで使用される標準用語。
DBHOST データベースをホストしているマシンを示す、Oracleドキュメントで使用される標準用語。
WebLogicドメイン Javaコンポーネント(この場合、管理サーバー、管理対象サーバーおよび他の関連ソフトウェア・コンポーネント)の論理的に関連したグループです。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解』Oracle WebLogic Serverドメインの概要に関する項を参照してください。

管理サーバー WebLogicドメインの集中管理エンティティです。ドメインの構成オブジェクトを保持し、構成の変更を管理対象サーバーに分散します。

Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解管理サーバーの概要に関する項を参照してください。

Enterprise Manager Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlは、ドメインを管理する主要ツールです。

Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlに関する項を参照してください。

クラスタ 同時に稼働し連携する、複数のWebLogic Serverインスタンスの集合。

Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの概要に関する項を参照してください。

マシン 1つまたは複数のWebLogic Serverインスタンス(サーバー)をホストするコンピュータを論理的に表現するもの。マシンは管理対象サーバーとノード・マネージャを論理的に結び付けるものでもあります。ノード・マネージャを使用して管理対象サーバーを起動または停止するには、管理対象サーバーとマシンを関連付けます。
管理対象サーバー アプリケーション、アプリケーション・コンポーネント、Webサービスおよび関連リソースのホスト。

Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの概要に関する項を参照してください。

インフラストラクチャ 次のものを含むサービスの集合:
  • メタデータ・リポジトリ(MDS)には、Oracle Application Developer FrameworkなどのOracle Fusion Middlewareコンポーネントのメタデータが含まれます。Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解メタデータ・リポジトリの概要に関する項?を参照してください。

  • Oracle Application Developer Framework (Oracle ADF)

  • Oracle Web Services Manager(OWSM)