4 混在デプロイメントの理解
ノート:
ここで説明されている仮想ディレクトリ機能を使用するには、有効なOracle Directory Service Plus
ライセンスが必要です。
4.1 混在デプロイメントでの考慮事項
混在デプロイメントのシナリオを設計するときには、設計時の考慮事項とデプロイメント・オプションについて理解することが不可欠となります。
この項ではこの考慮事項について説明します。内容は次のとおりです。
4.1.1 ディレクトリ・サーバーとしてのOracle Unified Directoryのインストールの理解
この項の目的は、Oracle Unified Directoryをディレクトリ・サーバーとしてインストールする場合に注意が必要となる考慮事項について理解することです。
oud-setup
コマンドを使用してOracle Unified Directoryをディレクトリ・サーバーとしてインストールするときには、次の点に留意する必要があります。
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ローカル・バックエンド、Kerberos、EUSおよびパススルー認証ワークフロー要素のみを使用できます。
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仮想ACIはサポートされません。
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ローカル・バックエンドの拡張機能をすべて使用できます。これには、パスワード・ポリシー、グループ、集合属性、仮想属性、特権、参照整合性、パスワード記憶、7ビットなどがあります。
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ローカル・バックエンド・ワークフロー要素にはレプリケーションを使用できます。
4.1.2 プロキシとしてのOracle Unified Directoryのインストールの理解
Oracle Unified Directoryをプロキシ・サーバーとしてインストールする場合、パススルー認証や結合機能を関連するワークフロー要素を使用して実現できます。ただし、このことを実行するときに、考慮事項について理解する必要があります。
次の点に留意する必要があります。
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非ローカル・ワークフロー要素をすべて使用できます。これにはLDAPプロキシ、結合、リネーム、変換、RDN変更、ADページング、分散およびロード・バランシングがあります。
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パススルー認証またはEUSのいずれかを使用できます。
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ローカル・バックエンドを結合参加要素として使用できます。
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ローカル・バックエンドの拡張機能はサポートされません。
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ローカル・バックエンド・ワークフロー要素にはレプリケーションを使用できます。
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ローカル・バックエンド・ワークフロー要素に定義されたACIは結合またはパススルー認証レベルでのDNマッピングに対応していないため、仮想ACIを使用する必要があります。
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仮想ACIを使用できますが、バインド・ルールで使用できるのはバインドDNのみです。バインド・ルールの詳細は、「仮想アクセス制御命令構文について」を参照してください。
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仮想ACIバックエンドをレプリケートできます。
4.2 パススルー認証構成の例
パススルー認証は、ディレクトリ・サーバー間でバインド・リクエストの認証を求める方法です。これにより、ディレクトリ・サーバーの別のインスタンスのユーザーと構成情報を管理できます。
クライアントがディレクトリ・サーバーへのバインドを試行するとき、認証用のユーザー資格証明がローカルで格納されておらず、認証(Auth)サーバーと呼ばれるリモートの別のディレクトリ・サーバーに格納されている場合、パススルー認証メカニズムが使用されます。これは、ユーザーが認証を試行すると、バインド・リクエストがリモートのLDAPサーバーに転送されますが、他の操作はディレクトリ・サーバーによってローカルで処理されることを意味します。このようなデプロイメントは、パススルー認証と呼ばれます。
図4-1は、パススルー認証メカニズムを示しています。
ユーザー・パスワードは、リモートLDAPサーバーに格納されますが、ユーザー・エントリの他の属性はすべて、ローカルのOracle Unified Directoryに格納されます。
関連項目:
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パススルー認証の構成の詳細は、「パススルー認証の理解」を参照してください
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結合ワークフロー要素を使用したパススルー認証の構成の詳細は、「仮想ディレクトリからの検索結果の最適化」を参照してください
4.3 Shadowジョイナの構成の例
LDAPアダプタやデータベース・ストアなどのソースで、リモート・データ・ストアに対してスキーマ拡張機能を必要とするが、スキーマ拡張機能がビジネスまたは技術的な理由により使用できない場合には、Shadowジョイナによってそれらのエントリを格納できます。
Shadowジョイナでは、ローカル・バックエンド・ワークフロー要素など、シャドウ・ディレクトリと呼ばれるその他のストアの拡張属性を格納できます。「Shadowジョイナ・タイプ」を参照してください。
図4-2は、シャドウ結合の構成を示しています。リモート・ワークフロー要素にはユーザー・エントリが含まれる一方で、ローカル・バックエンドには地域属性や説明属性、およびリモート・サーバーとの結合が含まれます。