5 カスタム・イベント・ストア・プロバイダ

カスタム永続イベント・ストアを作成して、記録したイベントを格納できます。たとえば、永続イベント・ストアとしてOracle DatabaseやDerbyなどのリレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)を指定できます。

この章の内容は次のとおりです。

5.1 イベント・ストアAPI

Oracle Stream Analyticsは、カスタム・イベント・ストアを作成するために使用できるイベント・ストアAPIを備えています。OracleはRDBMSベースの実装を提供しており、リレーショナル・データベースにイベントを格納するため、またはJDBC接続をサポートするために使用できます。

別の種類のデータベースにイベントを格納する場合またはOracle RDBMSプロバイダがニーズを満たさない場合は、イベント・ストアAPIを使用して独自のイベント・ストア・プロバイダを作成できます。

5.2 インタフェース

イベント・ストアAPIは、com.bea.wlevs.eventstoreパッケージにあります。

次のリストは、最も重要なインタフェースについて説明しています。

  • EventStore: 1つのイベント・ストアを表します。メソッドを使用すると、イベントをストアに保持し、プロバイダ固有の問合せを使用してイベント・ストアに問合せできます。

  • EventStoreManager: イベント・ストアを管理します。EventStoreManagerの1つのインスタンスは、特定のOracle Stream Analyticsサーバー上に存在できます。イベント・ストア・プロバイダがイベント・ストア・マネージャに登録できるように、このインスタンスをOSGiレジストリに登録します。このインタフェースを使用して、既存のイベント・ストアの検出、新しいイベント・ストアの作成、特定のイベント・ストアのプロバイダの取得およびイベント・プロバイダの登録を行います。イベント・ストア・マネージャは、作業をイベント・ストア・プロバイダに委任します。

  • EventStoreProvider: イベント・ストア・サービスをクライアントに提供する、基礎となるリポジトリ。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Stream Analytics Java APIリファレンスを参照してください。