G バックエンド・アプリケーション・インタフェース

この付録では、Oracle B2Bでサポートされているメッセージ・プロパティをリストします。

この付録の内容は次のとおりです。

G.1 SCAの正規化されたメッセージ・プロパティへのB2B IP_MESSAGE_TYPEのマッピング

この表は、SCAの正規化されたメッセージ・プロパティへのB2B IP_MESSAGE_TYPEのマッピングです。

表G-1 AS11 SCAの正規化されたメッセージ・プロパティへのB2B IP_MESSAGE_TYPEのマッピング

AQ (IP_MESSAGE_TYPE) SCA JMS

MSG_ID

b2b.messageId

MSG_ID

INREPLYTO_MSG_ID

b2b.replyToMessageId

INREPLYTO_MSG_ID

FROM_PARTY

b2b.fromTradingPartnerId

FROM_PARTY

[-]

b2b.fromTradingPartnerIdType

[-]

TO_PARTY_ID_VALUE

b2b.toTradingPartnerId

TO_PARTY

TO-PART_ID_TYPE

b2b.toTradingPartnerIdType

[-]

ACTION_NAME

[-]

ACTION_NAME

DOCTYPE_NAME

b2b.documentTypeName

DOCTYPE_NAME

DOCTYPE_REVISION

b2b.documentProtocolVersion

DOCTYPE_REVISION

[-]

b2b.documentProtocolName

[-]

[-]

b2b.documentDefinitionName

[-]

MSG_TYPE

b2b.messageType

MSG_TYPE

[-]

b2b.conversationId

[-]

PAYLOAD

body

[-]

ATTACHMENT

attachments

[-]

OVERRIDE_URI

[-]

OVERRIDE_URI

G.2 正規化されたメッセージ・プロパティ

ヘッダーの操作および伝播は、重要なビジネス統合メッセージング要件です。Oracle BPEL Process Manager、Oracle Mediator、Oracle JCAなどの他のSOAコンポーネントと同様に、Oracle B2Bはヘッダー・サポートを使用して統合ニーズを解決します。たとえば、メッセージ・ヘッダーを介してファイル名を伝播することで、そのファイル名をソース・ディレクトリからターゲット・ディレクトリに保存できます。

正規化されたメッセージには、プロパティとペイロードという2つの部分があります。通常、プロパティはスカラー型の名前-値のペアです。既存の複雑なヘッダーをプロパティに合せるために、プロパティはスカラー型にフラット化されています。

あらかじめ決められた複雑なプロパティを使用することによって、設計時のヘッダー操作が簡略化されます。B2Bでは、予約されたキーワードを使用してヘッダーを操作できます。ただし、一部のプロパティは入力に基づいて動的に生成されます。これらの定義はあらかじめ決まらないため、あらかじめ決められたプロパティ定義のリストでは対応できません。動的プロパティが定義される前に、動的プロパティのヘッダー操作を設計することはできません。この制限に対応するには、必要なすべてのサービス(コンポジット・エントリ・ポイント)と参照を生成する必要があります。この制約は、動的プロパティを生成することが想定されるサービスに適用されます。動的プロパティは、生成された後、コンポジットごとに格納され、コンポジット・エディタで操作できます。

ノート:

B2Bが正しいアグリーメントを識別するには、プロパティb2b.fromTradingPartnerIdb2b.toTradingPartnerIdb2b.documentProtocolVersionおよびb2b.documentTypeNameを追加する必要があります。

図G-1に、B2Bバインディング・コンポーネントを含むBPELプロセスの一部である起動アクティビティの「プロパティ」タブを示します。このダイアログで、値を入力し、B2Bプロパティの入力および出力タイプを指定します。

図G-1 B2Bの正規化されたメッセージ・プロパティが表示された起動アクティビティ

図G-1の説明が続きます
「図G-1 B2Bの正規化されたメッセージ・プロパティが表示された起動アクティビティ」の説明

表G-2に、Oracle B2Bの正規化されたメッセージのあらかじめ決められたプロパティを示します。

表G-2 Oracle B2Bのプロパティ

プロパティ名 伝播可能(はい/いいえ) 方向(インバウンド/アウトバウンド) データ型 有効な値の範囲 説明
b2b.conversationId

いいえ

両方

String

[-]

メッセージをメッセージ・レスポンスに関連付けるために使用されるID

b2b.documentDefinitionName

いいえ

両方

String

[-]

ドキュメント定義(EDI X12ドキュメントの850_defなど)

b2b.documentProtocolName

いいえ

両方

String

[-]

ドキュメント・プロトコル(EDI X12ドキュメントのX12など)

b2b.documentProtocolVersion

いいえ

両方

String

[-]

ドキュメント・バージョン(EDI X12ドキュメントの4010など)

b2b.documentTypeName

いいえ

両方

String

[-]

ドキュメント・タイプ(EDI X12ドキュメントの850など)

b2b.fromTradingPartnerId

いいえ

両方

String

[-]

送信者の取引パートナ識別子(Acmeのような名前やDUNS番号など)

b2b.fromTradingPartnerIdType

いいえ

両方

String

[-]

送信者の取引パートナ識別子タイプ(NameやDUNSなど)

b2b.messageId

いいえ

両方

String

[-]

一意のメッセージID。ECIDと直接は関係しません。(ECID情報はB2B AppMessage表に格納されます。)

b2b.messageType

いいえ

両方

String

[-]

メッセージ・タイプの値は次のとおりです。

  • リクエスト = 1

  • レスポンス = 2

  • 機能確認 = 9

b2b.replyToMessageId

いいえ

両方

String

[-]

送信メッセージの返信先メッセージID

b2b.toTradingPartnerId

いいえ

両方

String

[-]

受信者の取引パートナ識別子(Acmeのような名前やDUNS番号など)。

b2b.toTradingPartnerIdType

いいえ

両方

String

[-]

受信者の取引パートナ識別子タイプ(NameやDUNSなど)。値が見つからない場合は、Nameタイプに判断されます。

b2b.overrideURI    

String

 

アグリーメントに関連付けられたデリバリ・チャネルで定義された接続情報ではなく、メッセージの投稿先となるテナント固有の接続情報。