P ハブとしてのOracle B2Bの実行

Oracle B2Bには、Oracle B2Bをハブとして実行できる、即時利用可能なソリューションが用意されています。

この付録の内容は次のとおりです。

P.1 概要

Oracle B2Bをハブとして実行するには、3つの取引パートナを構成する必要があります。

たとえば:

  • OracleServices: ハブとして動作するホスト取引パートナ。

  • MarketInc: OracleServicesを使用して別の取引パートナ(RetailInc)にHL7 ADT_A01ドキュメントを送信する取引パートナ。

  • RetailInc: MarketIncがOracleServicesを使用して送信するHL7 ADT_A01ドキュメントを受信する取引パートナ。

前述の例のメッセージ・フローは、次のようになります。

MarketInc  <--- ADT_A01 ----> OracleServices (HUB) <--- ADT_A01 ----> RetailInc

前述のフローでは、MarketIncはOracleServicesにADTメッセージを送信しています。しかし、実際の技術的な実装では、MarketIncは次のフローを想定しています。

MarketInc <----------------> RetailInc

そのため、MarketIncのOracle B2Bサーバーで、MarketIncとRetailIncの間のアグリーメントが構成されます。ただし、チャネルの場所は、パートナからのメッセージをリスニングする、OracleServicesのOracle B2Bサーバーです。

P.2 ハブとしてのOracle B2Bの構成

Oracle B2Bハブを構成する全体的なステップを次に示します。

Oracle B2Bをハブとして構成するには:

  1. 次の2つのHL7ドキュメント定義を作成します。
    • ADT_A01_Def

    • ACK_A01-Def

    ノート:

    ドキュメント定義の作成に、固有の構成は必要ありません。1対1通信のドキュメントの作成と同じです。

  2. 取引パートナを構成します。
    • MarketIncをADTの送信者およびACKの受信者として構成します。

    • RetailIncをADTの受信者およびACKの送信者として構成します。

  3. チャネルを構成し、取引パートナ・プロファイルに識別子を追加します。
  4. アグリーメントを構成します。
    • MarketInc: MarketIncに関する2つのアグリーメントを構成します。1つはADT (インバウンド)用で、もう1つはACK (アウトバウンド)用です。

    • RetailInc: RetailIncに関する2つのアグリーメントを構成します。1つはADT (アウトバウンド)用で、もう1つはACK (インバウンド)用です。

  5. アグリーメントを保存、検証およびデプロイします。

P.3 構成のテスト

メッセージ・フローを起動してテストするには、OracleServicesの外部リスニング・チャネル・ディレクトリにADT_A01メッセージを配置します。

ディレクトリからメッセージが削除された後、Oracle B2Bレポートに移動し、次のことを確認します。

  • MarketIncからの着信ADTが正常に処理された。

  • 着信ADTのACKがMarketIncに送信された。

  • 同じADTがRetailIncに渡された。