19 Oracle BAM Webサービスの使用
この章では、Oracle Business Activity Monitoring (Oracle BAM) Webサービス(DOOperations、DODefinition、ManualRuleFireなど)を使用して、ダッシュボードで使用するためのデータをOracle BAMサーバーにパブリッシュするアプリケーションを作成する方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
19.1 Oracle BAM Webサービスの理解
Oracle BAM Webサービスを使用すると、ダッシュボードで使用するためのデータをOracle BAMサーバーにパブリッシュするアプリケーションを作成できます。標準のWebサービスと通信できるすべてのクライアントでは、これらのAPIを使用してOracle BAMにデータをパブリッシュできます。
Oracle BAM Webサービス・インタフェースによって、Oracle BPEL Process ManagerやOracle Mediatorなどの他のコンポーネントにOracle BAMが統合され、SOAコンポジット・アプリケーションの開発が容易になります。
ノート:
このオプションは、複雑なメッセージ処理、データを拡張するためのOracle BAMでの参照の実行、またはスター・スキーマを設定するための初期一括アップロードには使用できません。
Oracle BAMサーバーのデータ・オブジェクトは、Oracle BAM Webサービスを使用して利用できます。
外部Webサービスは、Oracle BAMアラート・ルールによってコールできます。詳細は、「アラートの作成」を参照してください。
Oracle BAMには、次に示すタイプ付きでない静的なWebサービスAPIが用意されています。
-
DataObjectOperationsByNameを使用すると、開発者は、それぞれの表示名で、データ・オブジェクトと通信できます。たとえば、コール・センターはBAM 12cサーバー内のBAM 11gから移行されたデータ・オブジェクトの行について、削除、取得、挿入、更新またはアップサート操作を実行します。
-
DataObjectOperationsByIDを使用すると、開発者は、それぞれのIDで、データ・オブジェクトと通信できます。たとえば、コール・センターはBAM 12cサーバー内のBAM 11gから移行されたデータ・オブジェクトの行について、バッチ、削除、挿入、更新またはアップサート操作を実行します。
-
DOOperationsは、BAM 12cデータ・オブジェクトの行についてバッチ、削除、取得、挿入、更新またはアップサート操作を実行します。
-
DODefinitionは、BAM 12cデータ・オブジェクトの定義について作成、削除、取得または更新操作を実行します。
-
ManualRuleFireを他のOracle BAMサービスで使用すると、Oracle BAM Composerで作成されたルールを起動できます。
これらのサービスは、WSILインタフェースを使用してOracle BAMサーバー内で検出できます。
また、次のWSILインタフェースを使用して、すべてのBAMデータ・オブジェクトの定義(メタデータ)を表示できます。
http://host:port/OracleBAMWS/WebServices/Wsil/baminspection.wsil
19.2 レガシー・データ・オブジェクトWebサービスの使用
レガシーWebサービスを使用すると、データ・オブジェクト内の行に対して、挿入、更新、削除およびアップサートを実行することによって、Oracle BAM 12cサーバーのBAM 11gデータ・オブジェクトを操作できます。
これらのWebサービス・インタフェースでは、次の操作がサポートされています。
-
バッチでは、データ・オブジェクトに対してバッチ操作が実行されます。DataObjectOperationsByName Webサービスで、バッチを使用することはできません。
-
「削除」では、データ・オブジェクトから行が削除されます。
-
取得では、XMLペイロードの仕様ごとにデータ・オブジェクトから詳細がフェッチされます。DataObjectOperationsByID Webサービスで、取得を使用することはできません。
-
「挿入」では、データ・オブジェクトに行が追加されます。
-
「更新」では、データ・オブジェクト内の既存の行に新規データが挿入されます。
-
「アップサート」では、データ・オブジェクトに行が存在する場合は、既存の行に新規データが挿入されます。行が存在しない場合は、新規行が作成されます。
リクエスト・メッセージとレスポンス・メッセージは、使用する操作によって異なります。これらの各Webサービスでサポートされている操作の使用の詳細は、「DataObjectOperationsByName」および「DataObjectOperationsByID」を参照してください。
19.2.1 レガシー・データ・オブジェクトWebサービスの使用方法
これらのWebサービスを使用するには、Oracle JDeveloperでアプリケーション内にWebサービス・プロキシを作成します。
DataObjectOperations WebサービスのWeb Services Description Language (WSDL)ファイルは、Oracle BAM Webサービスがインストールされているシステム上の次のURLで使用できます。
http://host:port/OracleBAMWS/WebServices/DataObjectOperationsByName?WSDL http://host:port/OracleBAMWS/WebServices/DataObjectOperationsByID?WSDL
ノート:
管理サーバー上のOracle BAM Webサービスのデフォルト・ポートは7001です。管理対象サーバーのデフォルトのポート番号は9001です。Oracle BAMのインストール中に、ポート番号を指定できます。
19.2.2 DataObjectOperationsByName
19.2.2.1 削除
「削除」では、データ・オブジェクトから行が削除されます。
19.2.2.1.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
keysCSV (xsd:string)
キーとして使用する必要があるカンマ区切りの列ID。たとえば:
Sales Number, Sales Area
xmlPayload (xsd:string)
データ・オブジェクトの行を削除するWHERE句のペイロード゛。ペイロードの削除の例を示します。
<DataObject Name="Employees" Path="/Samples"> <Contents> <Row> <Column Name="Salesperson" Value="Greg Guan" /> </Row> </Contents> </DataObject>
19.2.2.2 取得
取得では、XMLペイロードの仕様ごとにデータ・オブジェクトから詳細がフェッチされます。
19.2.2.2.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
keysCSV (xsd:string)
キーとして使用する必要があるカンマ区切りの列ID。たとえば:
Sales Number, Sales Area
xmlPayload (xsd:string)
ペイロードによって、データ・オブジェクトからの取得内容が指定されます。
DataObjectOperationsByName Webサービスの場合、ペイロードには、データ・オブジェクト名が指定されます。ペイロードの取得の例を示します。
<DataObject Name="Employees" Path="/Samples"> <Contents> <Row> <Column Name="Salesperson" Value="Greg Masters"/> </Row> </Contents> </DataObject>
19.2.2.3 挿入
「挿入」では、データ・オブジェクトが追加されます。
19.2.2.3.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
xmlPayload (xsd:string)
ペイロードは各データ・オブジェクトに固有です。ペイロードの挿入の例を示します。
<DataObject Name="Employees" Path="/Samples"> <Contents> <Row> <Column Name="Salesperson" Value="Greg Guan" /> <Column Name="Sales Area" Value="Northeast" /> <column Name="Sales Number" Value="5671" /> </Row> </Contents> </DataObject>
19.2.2.4 更新
「更新」操作では、既存のデータがデータ・オブジェクト内の新規データで更新されます。
19.2.2.4.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
keysCSV (xsd:string)
キーとして使用する必要があるカンマ区切りの列ID。たとえば:
Sales Number, Sales Area
xmlPayload (xsd:string)
データ・オブジェクトの行を更新するUPDATE文およびWHERE句のペイロード。ペイロードの更新の例を示します。
<DataObject Name="Employees" Path="/Samples"> <Contents> <Row> <Column Name="Salesperson" Value="Greg Guan" /> </Row> </Contents> </DataObject>
19.2.2.5 アップサート
「アップサート」操作では、既存のデータがデータ・オブジェクト内の既存の行にある新規データで更新されます。行が存在しない場合は、新規行が作成されます。
19.2.2.5.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
keysCSV (xsd:string)
キーとして使用する必要があるカンマ区切りの列ID。たとえば:
Sales Number, Sales Area
xmlPayload (xsd:string)
データ・オブジェクトの行をアップサートするINSERTまたはUPDATE文、およびWHERE句のペイロード。ペイロードのアップサートの例を示します。
<DataObject Name="Employees" Path="/Samples"> <Contents> <Row> <Column Name="Salesperson" Value="Greg Guan" /> <Column Name="Sales Area" Value="Northeast" /> <column Name="Sales Number" Value="5671" /> </Row> </Contents> </DataObject>
19.2.3 DataObjectOperationsByID
19.2.3.1 バッチ
バッチでは、データ・オブジェクトに対してバッチ操作が実行されます。
19.2.3.1.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
dataObject (xsd:string)
データ・オブジェクトの完全な相対パスと名前。たとえば:
/Samples/Employees
xmlPayload (xsd:string)
実行するすべての操作に対するバッチ・ペイロードが含まれています。ペイロードのバッチの例を示します。
<payload> <_Employees operation="insert"> <_Salesperson>Tim Bray</_Salesperson> <_Sales_Area>EMEA</_Sales_Area> <_Sales_Number>12345</_Sales_Number> </_Employees> <_Employees operation="update" keys="_Sales_Number"> <_Salesperson>Tim Bray</_Salesperson> <_Sales_Area>EMEA</_Sales_Area> <_Sales_Number>12345</_Sales_Number> </_Employees> </payload>
19.2.3.2 削除
「削除」では、データ・オブジェクトから行が削除されます。
19.2.3.2.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
dataObject (xsd:string)
データ・オブジェクト名とパスはペイロードに含まれているため、このパラメータはDataObjectOperationsByName Webサービスでは不要です。
データ・オブジェクトの完全な相対パスと名前。たとえば:
/Samples/Employees
keysCSV (xsd:string)
キーとして使用する必要があるカンマ区切りの列ID。たとえば:
_Sales_Number,_Sales_Area
xmlPayload (xsd:string)
データ・オブジェクトの行を削除するWHERE句のペイロード゛。たとえば:
<_Employees> <_Sales_Number>12345</_Sales_Number> </_Employees>
19.2.3.3 挿入
「挿入」では、データ・オブジェクトが追加されます。
19.2.3.3.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
dataObject (xsd:string)
データ・オブジェクトの完全な相対パスと名前。たとえば:
/Samples/Employees
xmlPayload (xsd:string)
ペイロードは各データ・オブジェクトに固有です。
DataObjectOperationsByName Webサービスの場合、ペイロードにデータ・オブジェクト名が指定されます。たとえば:
<_Employees> <_Salesperson>Time Bray</_Salesperson> <_Sales_Area>EMEA</_Sales_Area> <_Sales_Number>12345</_Sales_Number> </_Employees>
19.2.3.4 更新
「更新」操作では、既存のデータがデータ・オブジェクト内の新規データで更新されます。
19.2.3.4.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
dataObject (xsd:string)
データ・オブジェクトの完全な相対パスと名前。たとえば:
/Samples/Employees
keysCSV (xsd:string)
キーとして使用する必要があるカンマ区切りの列ID。たとえば:
_Sales_Number,_Sales_Area
xmlPayload (xsd:string)
データ・オブジェクトの行を更新するUPDATE文およびWHERE句のペイロード。たとえば:
<_Employees> <_Sales_Area>Asia Pacific</_Sales_Area> <_Sales_Number>12345</_Sales_Number> </_Employees>
19.2.3.5 アップサート
「アップサート」操作では、既存のデータがデータ・オブジェクト内の既存の行にある新規データで更新されます。行が存在しない場合は、新規行が作成されます。
19.2.3.5.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
dataObject (xsd:string)
データ・オブジェクトの完全な相対パスと名前。たとえば:
/Samples/Employees
keysCSV (xsd:string)
キーとして使用する必要があるカンマ区切りの列ID。たとえば:
_Sales_Number,_Sales_Area
xmlPayload (xsd:string)
データ・オブジェクトの行をアップサートするINSERTまたはUPDATE文、およびWHERE句のペイロード。たとえば:
<_Employees> <_Salesperson>Time Bray</_Salesperson> <_Sales_Area>EMEA</_Sales_Area> <_Sales_Number>12345</_Sales_Number> </_Employees>
19.3 データ・オブジェクトWebサービスの使用
データ・オブジェクトWebサービスを使用すると、Webサービス・クライアントでBAM 12cデータ・オブジェクトの行および定義を作成、更新、削除および取得できます。
これらのWebサービスでは、次の操作がサポートされています。
-
バッチでは、データ・オブジェクトに対してバッチ操作が実行されます。DODefinition Webサービスでは、バッチを使用できません。
-
「作成」では、データ・オブジェクトが作成されます。作成は、DODefinition Webサービスでのみ使用できます。
-
削除では、データ・オブジェクトの行または定義が削除されます。
-
取得では、XMLペイロードの仕様ごとにデータ・オブジェクトから詳細がフェッチされます。
-
「挿入」では、データ・オブジェクトに行が追加されます。DODefinition Webサービスでは、挿入を使用できません。
-
更新では、データ・オブジェクトの既存の行に新規データを挿入したり、データ・オブジェクト定義を更新します。
-
「アップサート」では、データ・オブジェクトに行が存在する場合は、既存の行に新規データが挿入されます。行が存在しない場合は、新規行が作成されます。DODefinition Webサービスでは、アップサートを使用できません。
リクエスト・メッセージとレスポンス・メッセージは、使用する操作によって異なります。詳細は、「DOOperations」および「DODefinition」を参照してください。
19.3.1 データ・オブジェクトWebサービスの使用方法
これらのWebサービスを使用するには、Oracle JDeveloperでアプリケーション内にWebサービス・プロキシを作成します。
DOOperationsおよびDODefinitionのWebサービスのWSDLファイルは、Oracle BAM Webサービスがインストールされているシステム上の次のURLで入手できます。
http://host:port/OracleBAMWS/WebServices/DOOperations?WSDL http://host:port/OracleBAMWS/WebServices/DODefinition?WSDL
ノート:
管理サーバー上のOracle BAM Webサービスのデフォルト・ポートは7001です。管理対象サーバーのデフォルトのポート番号は9001です。
19.3.2 DOOperations
19.3.2.1 バッチ
バッチでは、データ・オブジェクトに対してバッチ操作が実行されます。
19.3.2.1.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
dataObject (xsd:string)
データ・オブジェクトの完全な相対パスと名前。たとえば:
/Samples/Employees
xmlPayload (xsd:string)
実行するすべての操作に対するバッチ・ペイロードが含まれています。ペイロードのDOOperationsバッチの例を示します。
<dataObjectOperations> <operations> <upsert dataobject="Sales"> <filter-columns> <string value="Greg Guan" name="Salesperson" predicate="EQ"/> </filter-columns> <update-columns> <string value="Hanumesh" name="Salesperson"/> <string value="Northeast" name="SalesArea"/> <integer value="70000" name="SalesNumber"/> </update-columns> <insert-columns> <string value="Greg Guan" name="Salesperson"/> <string value="Northeast" name="SalesArea"/> <integer value="50000" name="SalesNumber"/> </insert-columns> </upsert> <insert dataobject="Sales"> <insert-columns> <string value="Greg Guan1" name="Salesperson"/> <string value="Northeast" name="SalesArea"/> <integer value="50000" name="SalesNumber"/> </insert-columns> </insert> </operations> </dataObjectOperations>
19.3.2.2 削除
「削除」では、データ・オブジェクトから行が削除されます。
19.3.2.2.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
xmlPayload (xsd:string)
データ・オブジェクトの行を削除するWHERE句のペイロード゛。ペイロードのDOOperations削除の例を示します。
<dataObjectOperations> <operations> <delete dataobject="Sales"> <filter-columns> <string value="Hanumesh1" name="Salesperson" predicate="EQ"/> </filter-columns> </delete> </operations> </dataObjectOperations>
19.3.2.3 取得
取得では、XMLペイロードの仕様ごとにデータ・オブジェクトから詳細がフェッチされます。
19.3.2.3.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
keysCSV (xsd:string)
カンマ区切りの列IDを、キーとして使用する必要があります。たとえば:
/Salesperson,Sales
xmlPayload (xsd:string)
ペイロードによって、データ・オブジェクトからの取得内容が指定されます。
DOOperations Webサービスの場合、ペイロードにデータ・オブジェクト名が指定されます。たとえば:
<DataObject Name="Sales"> <Contents> <Row> <Column Name="Salesperson" Value="Hanumesh"/> </Row> </Contents> </DataObject>
19.3.2.4 挿入
「挿入」では、データ・オブジェクトが追加されます。
19.3.2.4.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
xmlPayload (xsd:string)
ペイロードは各データ・オブジェクトに固有です。ペイロードのDOOperations挿入の例を示します。
<dataObjectOperations> <operations> <insert dataobject="Sales"> <insert-columns> <string value="Greg Guan" name="Salesperson"/> <string value="Northeast" name="SalesArea"/> <integer value="50000" name="SalesNumber"/> </insert-columns> </insert> </operations> </dataObjectOperations>
19.3.2.5 更新
更新では、既存のデータがデータ・オブジェクト内の新規データで更新されます。
19.3.2.5.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
xmlPayload (xsd:string)
UPDATE文のペイロードには、データ・オブジェクトの行を更新するWHERE句が含まれます。たとえば:
<dataObjectOperations> <operations> <update dataobject="Sales"> <filter-columns> <string value="Greg Guan" name="Salesperson" predicate="EQ"/> </filter-columns> <update-columns> <string value="Hanumesh" name="Salesperson"/> <string value="Northeast" name="SalesArea"/> <integer value="60000" name="SalesNumber"/> </update-columns> </update> </operations> </dataObjectOperations>
19.3.2.6 アップサート
アップサートでは、既存のデータがデータ・オブジェクト内の既存の行にある新規データで更新されます。行が存在しない場合は、新規行が作成されます。
19.3.2.6.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
xmlPayload (xsd:string)
データ・オブジェクトの行をアップサートするINSERTまたはUPDATE文、およびWHERE句のペイロード。たとえば:
<dataObjectOperations> <operations> <upsert dataobject="Sales"> <filter-columns> <string value="Greg Guan" name="Salesperson" predicate="EQ"/> </filter-columns> <update-columns> <string value="Hanumesh" name="Salesperson"/> <string value="Northeast" name="SalesArea"/> <integer value="70000" name="SalesNumber"/> </update-columns> <insert-columns> <string value="Greg Guan" name="Salesperson"/> <string value="Northeast" name="SalesArea"/> <integer value="50000" name="SalesNumber"/> </insert-columns> </upsert> </operations> </dataObjectOperations>
19.3.3 DODefinition
19.3.3.1 作成
「作成」では、新しいデータ・オブジェクトが作成されます。単純、導出、論理および外部の4つすべてのデータ・オブジェクト・タイプを作成できます。
19.3.3.1.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
xmlPayload (xsd:string)
データ・オブジェクトを作成するためのペイロードが含まれています。たとえば:
<ns0:simpleDataObject xmlns:ns0="http://xmlns.oracle.com/bam/bam12"> <name>Sales</name> <displayName>Sales</displayName> <cqType>RELATION</cqType> <cqArchived>true</cqArchived> <hidden>false</hidden> <columns> <column> <name>Salesperson</name> <id>1621481da151473caedc1a66c19dc2e6</id> <displayName>Salesperson</displayName> <length>2000</length> <nullable>true</nullable> <unique>false</unique> <dataType>VARCHAR</dataType> <columnType>ATTRIBUTE</columnType> <hidden>false</hidden> <editable>true</editable> </column> </columns> </ns0:simpleDataObject>
導出されたデータ・オブジェクトを作成するxmlPayloadを示します。
<ns0:derivedDataObject xmlns:ns0="http://xmlns.oracle.com/bam/bam12"> <name>DSales</name> <displayName>DSales</displayName> <internal>false</internal> <cqType>RELATION</cqType> <cqArchived>true</cqArchived> <hidden>false</hidden> <columns> <column> <name>Discount</name> <id>20a032f502dc4d38b9889a57d081be15</id> <displayName>Discount</displayName> <internal>false</internal> <length>2000</length> <nullable>true</nullable> <unique>false</unique> <precision>38</precision> <scale>10</scale> <dataType>DECIMAL</dataType> <columnType>ATTRIBUTE</columnType> <hidden>false</hidden> <editable>true</editable> </column> </columns> <parent type="dataObjectRef">Sales</parent> </ns0:derivedDataObject>
論理データ・オブジェクトを作成するxmlPayloadを示します。
<ns0:logicalDataObject xmlns:ns0="http://xmlns.oracle.com/bam/bam12"> <name>LSales</name> <displayName>LSales</displayName> <timeHierarchies/> <dataObjects> <dataObject type="dataObjectRef">DSales</dataObject> <dataObject type="dataObjectRef">Sales</dataObject> </dataObjects> <columns> <column> <name>Salesperson</name> <displayName>Salesperson</displayName> <internal>false</internal> <columnRef> <dataObject>Sales</dataObject> <column>Salesperson</column> </columnRef> <hidden>false</hidden> <columnType>ATTRIBUTE</columnType> </column> <column> <name>Discount</name> <displayName>Discount</displayName> <internal>false</internal> <columnRef> <dataObject>DSales</dataObject> <column>Discount</column> </columnRef> <hidden>false</hidden> <columnType>ATTRIBUTE</columnType> </column> </columns> <joins> <join> <id>b2d4e97ba8be400a847aaa354fc7b1a0</id> <internal>false</internal> <leftColumns> <column> <dataObject>Sales</dataObject> <column>BEAM_ID</column> </column> </leftColumns> <rightColumns> <column> <dataObject>DSales</dataObject> <column>BEAM_ID</column> </column> </rightColumns> </join> </joins> </ns0:logicalDataObject>
外部データ・オブジェクトを作成するxmlPayloadを示します。
<ns0:externalDataObject xmlns:ns0="http://xmlns.oracle.com/bam/bam12"> <name>ESales</name> <displayName>ESales</displayName> <internal>false</internal> <cqType>RELATION</cqType> <cqArchived>true</cqArchived> <hidden>false</hidden> <columns> <column> <name>FULLNAME</name> <internal>false</internal> <length>2000</length> <nullable>true</nullable> <unique>false</unique> <dataType>VARCHAR</dataType> <columnType>ATTRIBUTE</columnType> <label>label_FULLNAME</label> <hidden>false</hidden> <editable>true</editable> <physicalName>FULLNAME</physicalName> </column> </columns> <schema>DEV12_SOAINFRA</schema> <sourceName>BamDataSource</sourceName> <jndiName>jdbc/BeamDataSource</jndiName> <factDO>true</factDO> </ns0:externalDataObject>
19.3.3.3 取得
取得では、既存のデータ・オブジェクトの定義が取得されます。
19.3.3.3.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
dataObjectFullName (xsd:string)
データ・オブジェクトの完全な相対パスと名前。たとえば:
/Samples/Sales
19.3.3.3.2 レスポンス・メッセージ
レスポンス・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
xmlPayload (xsd:string)
データ・オブジェクトのXML説明が返されます。使用されるスキーマは、「作成」操作と「更新」操作で説明した定義と同じです。この操作を使用すると、データ・オブジェクトのID値とすべての列を検索できます。取得操作用のxmlPayloadを示します。
<ns0:simpleDataObject xmlns:ns0="http://xmlns.oracle.com/bam/bam12"> <name>Sales</name> <displayName>Sales</displayName> <internal>false</internal> <createdBy>weblogic</createdBy> <modifiedBy>weblogic</modifiedBy> <cqType>RELATION</cqType> <cqArchived>true</cqArchived> <slowChangingDimension>false</slowChangingDimension> <hidden>false</hidden> <columns> <column> <name>Salesperson</name> <displayName>Salesperson</displayName> <internal>false</internal> <length>2000</length> <nullable>true</nullable> <unique>false</unique> <precision>38</precision> <scale>10</scale> <dataType>VARCHAR</dataType> <columnType>ATTRIBUTE</columnType> <hidden>false</hidden> <editable>true</editable> </column> </columns> <indexes/> <hierarchies/> </ns0:simpleDataObject>
19.3.3.4 更新
「更新」では、既存のデータ・オブジェクトの定義が更新されます。元の定義に指定の列がある場合は、新しい列の定義によって古い定義が上書きされます。既存の定義にある列が、新しい定義に指定されていない場合、その列の定義は削除されます。データ・オブジェクトの索引定義も同様に更新できます。
19.3.3.4.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
xmlPayload (xsd:string)
更新操作のペイロードは、作成のペイロードに類似しています。たとえば:
<ns0:simpleDataObject xmlns:ns0="http://xmlns.oracle.com/bam/bam12"> <name>Sales</name> <displayName>Sales</displayName> <cqType>RELATION</cqType> <cqArchived>true</cqArchived> <hidden>false</hidden> <columns> <column> <name>SalesArea</name> <id>1621481da151473caedc1a66c19dc2e6</id> <displayName>Salesperson</displayName> <length>2000</length> <nullable>true</nullable> <unique>false</unique> <dataType>VARCHAR</dataType> <columnType>ATTRIBUTE</columnType> <hidden>false</hidden> <editable>true</editable> </column> </columns> </ns0:simpleDataObject>
19.4 ManualRuleFire Webサービスの使用
ManualRuleFire Webサービスを使用すると、Oracle BAMサーバーでアラートを起動できます。FireRuleByNameが使用可能な操作です。
詳細は、「ManualRuleFireの操作」を参照してください。
アラートの詳細は、「アラートの作成」を参照してください。ManualRuleFireの例は、「アラートおよびWebサービスの例」を参照してください。
19.4.1 ManualRuleFire Webサービスの使用方法
ManualRuleFire Webサービスを使用するには、Oracle JDeveloperでアプリケーションにWebサービス・プロキシを作成します。
ManualRuleFire WebサービスのWSDLファイルは、Oracle BAM Webサービスがインストールされているシステム上の次のURLで使用できます。
http://host:port/OracleBAMWS/WebServices/ManualRuleFire?WSDL
ノート:
管理サーバー上のOracle BAM Webサービスのデフォルト・ポートは7001です。管理対象サーバーのデフォルトのポート番号は9001です。
作成したWebサービス・プロキシは、「アプリケーション・ナビゲータ」では、プロジェクトの「アプリケーション・ソース」フォルダの下に表示されます。
19.4.2 ManualRuleFireの操作
ManualRuleFire Webサービスでは、次の操作がサポートされています。
19.4.2.1 FireRuleByName
この操作を使用して、アラートを手動で起動します。
このWebサービスは、次のようなプロジェクト内部名の後にピリオド、その後にアラート内部名が続く文字列パラメータを取得します。
projectname.alertname
ピリオドは、プロジェクト名とアラート名間のセパレータです。Webサービスでは、文字列内の最後のピリオドを常にセパレータとして処理するため、プロジェクト名にピリオドを含めることができます。たとえば:
project.nemo.alert1
このため、ManualRuleFire Webサービスは、内部名にピリオドを含むアラートとともに使用できないということになります。内部名は変更できないため、ピリオドを含まない内部名でアラートを再作成する必要があります。
19.4.2.1.1 リクエスト・メッセージ
リクエスト・メッセージには、次のパラメータが含まれています。
xmlPayload (xsd:string)
次に例を示します。
<FireRuleByName xmlns="http://xmlns.oracle.com/bam"> <strRuleName>string</strRuleName> </FireRuleByName>