M B2BおよびHealthcareドメイン・トポロジのベスト・プラクティス

Oracle Healthcareアダプタを使用すると、healthcareの顧客は、HL7インタフェースに対してSOA Suite for Healthcare integrationソリューションを使用し、すべてのX12 HIPAA EDIインタフェースに対してB2Bソリューションを使用できます。

この付録の項目は、次のとおりです。

M.1 異なるドメインへのHL7インタフェースおよびX12 HIPAA EDIインタフェースのデプロイ

デプロイメントの観点から言うと、(SOA for Healthcareを使用して実装した) HL7インタフェースと(B2Bインフラストラクチャを使用して実装した) X12 HIPAA EDIインタフェースは別々のドメインにインストールすることをお薦めします。

理由は次のとおりです。

  • 操作および進行中の保守: (SOA for Healthcareの) healthcareユーザー・インタフェースとB2Bコンソールは同じデータベース・インスタンスを指しており、どちらにもHL7メッセージおよびX12 EDIメッセージが表示されます。このため、これらを同じドメイン内で実行してHL7メッセージとX12 HIPAAメッセージの両方を表示すると、操作、監査およびその他保守に関連する問題が発生する可能性があります。

  • コンプライアンス: 通常、X12 HIPAA EDIデータのユーザーは臨床統合(HL7)データにアクセスできないようにする必要があります。両方のタイプのデータを同時に画面に表示すると、リスク責任者にとって不都合が生じる可能性があります。

  • パフォーマンスおよびスケーラビリティ: 一般的なX12 HIPAAトランザクションのSLAは、FIFOメッセージ順序処理を含むHL7ドキュメントに必要なSLAとは異なります。この2つのトランザクション・セットに別々のドメインを使用することで、パフォーマンスを向上させ、SLAを達成できます。

また、企業でB2Bトランザクションにすでにドメインを使用している場合は、HL7トランザクションのHealthcareドメインとしても使用するようにそのドメインをアップグレードしないでください。この場合、企業はHL7トランザクション用に別個のドメインを作成する必要があります。

唯一の例外として、企業がデータベース内のX12 HIPAAドキュメントとHL7ドキュメントの両方をダンプする場合は、このポリシーを適用しません。たとえば、EPDR (企業関連データ・リポジトリ)内のHL7ドキュメントとX12 HIPAAドキュメントを追加または更新する場合などです。

図M-1に、B2BとHealthcareに別々のドメインを使用するSOA Healthcareトポロジの例を示します。ロード・バランサはHTTPを使用してB2BトランザクションをB2Bドメインにルーティングし、TCPを使用してHealthcareトランザクションをHealthcareドメインにルーティングします。

図M-1 別々のドメインを使用したSOA Healthcareトポロジの例

図M-1の説明が続きます
「図M-1 別々のドメインを使用したSOA Healthcareトポロジの例」の説明