14 ユーザーのプロビジョニング

この章では、Oracle Healthcareコンソールでユーザーにロールを指定することで、ユーザーをプロビジョニングする方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

14.1 ユーザーの作成

Oracle Healthcare管理者(デフォルトのログイン・ユーザー名とパスワードの組合せ)は、Oracle Healthcareコンソールを使用してユーザー(Weblogicデフォルト・ストアの登録ユーザー)を追加できます。これらのユーザーはOracle Healthcareにログインし、エンドポイントの表示のみ行うことができます。

次のロールを使用できます。

  • 管理者ロール—Oracle Healthcareのすべての機能にアクセスできます。

  • 監視ロール—レポートおよびメトリック機能への読取りアクセスを提供します(「レポート」リンクを使用)。

管理ロールを持つユーザーは、すべてのOracle Healthcare機能にアクセスできます。モニター・ロールを持つユーザーは、レポートへの読取りアクセスしかありません。

アイデンティティ・ストア(Oracle Weblogic Serverコンソール内)を使用してユーザーを作成し、コンソールでそれらのユーザーに特定のロールをプロビジョニングできます。

ユーザーの作成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド取引パートナ・ユーザーの追加のタスク1 アイデンティティ・ストアでの新規ユーザーの作成に関する項を参照してください。

14.2 ユーザーの追加

Oracle Weblogic Serverコンソールで登録済ユーザーを作成した後、「デザイナ」タブの「管理」の下にある「ユーザー・プロビジョニング」リンクを使用して、Oracle Healthcareにユーザーを追加できます。

ノート:

セキュリティ上の問題により、WebLogic管理者グループに属する登録済ユーザーのみがOracle Healthcareコンソールのユーザー・プロビジョニング機能にアクセスできます。他のユーザーは「ユーザー・プロビジョニング」リンクを使用できません。

ユーザーを追加してプロビジョニングするには:

  1. Oracle SOA Suite for healthcare integrationコンソールにログオンします。
  2. 「デザイナ」タブで「管理」をクリックしてから、左側のパネルで「ユーザー・プロビジョニング」をダブルクリックします。
  3. 右側の「ユーザー・プロビジョニング」ペインで、「ユーザー」表の下にある「Healthcare UIの新規ユーザー・プロビジョニングの追加」(+ボタン)をクリックします。これにより、表に空白行が追加されます。
  4. 新しい行をクリックして選択します。
  5. 「名前」フィールドの既存のプロンプトをクリアし、登録済のユーザーを選択またはプロビジョニングするために、次のいずれかを実行します。
    • 登録済ユーザー名の最初の数文字(デフォルトでは大/小文字の区別なし)を入力して、「参照」ボタン(虫眼鏡アイコン)をクリックするか[Tab]キーを押します。

      一致する結果が1つのみの場合は、それが自動的に選択され、ユーザー名が「名前」フィールドに移入されます。一致する結果がゼロまたは複数の場合は、「Healthcare UIへのアクセスをプロビジョニングするための登録済ユーザーの選択」ダイアログ・ボックスが表示され、検索を絞り込んだり、結果を1つ選択したり(またはその両方)できます。図14-1「Healthcare UIへのアクセスをプロビジョニングするための登録済ユーザーの選択」ダイアログ・ボックスを示します。

      図14-1 一致する全ユーザー・リストからのユーザーの選択

      図14-1の説明が続きます
      「図14-1 一致する全ユーザー・リストからのユーザーの選択」の説明
    • 選択するユーザー名が確かでない場合は、図14-2に示すように、「参照」をクリックするか[Tab]を押すと、プロビジョニングに使用可能なすべてのユーザーをリストする「Healthcare UIへのアクセスをプロビジョニングするための登録済ユーザーの選択」ダイアログ・ボックスが表示されます。

      図14-2 すべての登録済ユーザーのリストを表示

      図14-2の説明が続きます
      「図14-2 すべての登録済ユーザーのリストを表示」の説明

      必要なユーザー名がダイアログ・ボックスに表示されていない場合は、ダイアログ・ボックスの「名前」フィールドに登録済ユーザー名の最初の数文字を入力すると、結果の表に値が自動的に移入されます。大/小文字を区別しない検索を実行する必要がある場合は、「大/小文字を区別しない」チェック・ボックスを選択します。入力フィールドをクリアして[Tab]を押し、プロビジョニングに使用可能なすべてのユーザーを参照することもできます。

      ノート:

      登録済ユーザーを選択すると、「説明」フィールドにWebLogic管理コンソールでユーザーに指定した説明が自動的に入力されます。Oracle Healthcareコンソールで説明を変更することはできません。

      ノート:

      「Healthcare UIへのアクセスをプロビジョニングするための登録済ユーザーの選択」ダイアログ・ボックスでOracle WebLogic管理グループに含まれるユーザーを検索しようとすると、次の図に示すように、WebLogic管理グループに属するユーザーはプロビジョニングする必要がないことを示すエラー・メッセージが表示されます。

  6. 「ロール」リストから、ユーザーに付与するロールを選択します。図14-3に示すように、使用可能な値は「管理者」「モニター」です。

    図14-3 ユーザーのロールの選択

    図14-3の説明が続きます
    「図14-3 ユーザーのロールの選択」の説明

    デフォルトでは、追加されたすべての新規ユーザーは、最初にOracle Healthcareコンソールでモニター・ロールに対してプロビジョニングされます。ユーザーがWebLogic管理者グループに属する場合は例外です。この場合、ユーザーはプロビジョニングに使用できません(すでに管理者グループに追加されています)。

    図14-4に示すように、ユーザーに選択したロールに基づいて、ユーザー・アイコンは変化します。

    図14-4 ユーザー・アイコンの変更

    図14-4の説明が続きます
    「図14-4 ユーザー・アイコンの変更」の説明
  7. 「適用」をクリックして変更内容を保存し、ユーザー・プロビジョニングを完了します。

    ノート:

    Oracle Healthcareコンソールのすべての登録済ユーザーをプロビジョニングした後、「Healthcare UIの新規ユーザー・プロビジョニングの追加」(+アイコン)をクリックすると、プロビジョニングに使用できるユーザーはこれ以上いないことを示す次のウィンドウが表示されます。

14.3 ユーザー・プロビジョニングの編集、表示および削除

Oracle Healthcareコンソールを使用して、ユーザー・プロビジョニングを編集、削除および表示できます。

既存のユーザー・プロビジョニングを編集するには:

  1. Oracle SOA Suite for healthcare integrationコンソールにログオンします。

  2. 「デザイナ」タブで「管理」をクリックしてから、左側のパネルで「ユーザー・プロビジョニング」をクリックします。

  3. 「ユーザー」表で必要なユーザー行をクリックします。これにより、「ロール」リストの編集が可能になります。

  4. 「ロール」リストから必要なロールを選択します。

ユーザー詳細を表示するには:

  1. Oracle SOA Suite for healthcare integrationコンソールにログオンします。

  2. 「デザイナ」タブで「管理」をクリックしてから、左側のパネルで「ユーザー・プロビジョニング」をクリックします。

  3. 図14-5に示すように、「ユーザー」表の必須ユーザーの左にある展開(下向き矢印)ボタンをクリックします。

    図14-5 ユーザー詳細の表示

    図14-5の説明が続きます
    「図14-5 ユーザー詳細の表示」の説明

    ノート:

    ユーザー詳細は、ユーザーの作成時に使用したOracle WebLogicセキュリティ・レルムからフェッチされます。

既存のユーザー・プロビジョニングを削除するには:

  1. Oracle SOA Suite for healthcare integrationコンソールにログオンします。
  2. 「デザイナ」タブで「管理」をクリックしてから、左側のパネルで「ユーザー・プロビジョニング」をクリックします。
  3. 「ユーザー」表で必要なユーザー名の行をクリックしてから「選択したユーザー・プロビジョニングの削除」(X)ボタンをクリックします。削除は簡単に元に戻せるため、確認は不要です。

    ノート:

    ユーザー・プロビジョニングを削除すると、登録ユーザーのOracle Healthcareコンソールへのアクセスのプロビジョニングみが削除されます。ユーザーはデフォルトのOracle WebLogicセキュリティ・レルムから削除されません。

14.4 ペイロード表示のためのユーザーのプロビジョニング

ペイロード表示のためのOracle Healthcareユーザー・プロビジョニングは、いくつかの原則に従っています。

  • WLS管理者グループに属するユーザーは常にすべてのドキュメント・タイプ・ペイロードを表示でき、Oracle Healthcareコンソールでプロビジョニングする必要はありません。

  • 特定のドキュメント・タイプ・プロビジョニングなしでOracle Healthcare管理者またはモニター・ロールに対してプロビジョニングされているユーザーは、すべてのドキュメント・タイプ・ペイロードを表示できます。

  • 特定のドキュメント・タイプ・プロビジョニングありでOracle Healthcare管理者または監視ロールを持つユーザーは、それらの特定のドキュメント・タイプ・ペイロードのみ表示できます。

14.5 ユーザー・プロビジョニングの変更を元に戻す

ユーザー・プロビジョニングに対する変更は、Oracle Healthcareコンソールで元に戻せます。

  • 「ユーザー・プロビジョニング」ペインの右上にある「元に戻す」ボタンをクリックします。