H 機能確認999の構成

この付録では、ドキュメント・タイプ999機能確認(FA)を使用するためのOracle SOA Suite for healthcare integrationアプリケーションの構成について説明します。

この付録の内容は次のとおりです。

H.1 概要

Oracle Fusion Middleware B2Bでは、主にHIPAAの専門家によって使用されるドキュメント・タイプ999機能確認(FA)をサポートしています。

デフォルトのFAのドキュメント・タイプ構成は997です。ただし、FAとしてドキュメント・タイプ999を指定すると、デフォルトをオーバーライドできます。また、ドキュメント・プロトコル・バージョンが着信メッセージのバージョンに関連付けられていないため、着信メッセージ837 v5010x223A1に対して999 v5010x231を送信できます。

H.2 機能確認999: 使用例

ドキュメント・プロトコルとしてX12を使用する場合、デフォルトの機能確認ドキュメント・タイプは997です。997の場合、997確認のバージョンは着信メッセージのバージョンと同じです。

Oracle B2Bコンソールの設計時に、ドキュメント・タイプ・パラメータ・ページで次のパラメータを使用して、デフォルトの997 FAまたはバージョン(あるいはその両方)をオーバーライドできます。

  • 機能確認トランザクション

  • 機能確認トランザクション・バージョン

これ以外の構成(ドキュメント定義、デリバリ・チャネル、取引パートナ・アグリーメントなど)は、997と同じです。

次の使用例では、FA 999および997の構成について説明します。

H.2.1 使用例1

FAとして999を使用する必要があるが、バージョンを着信メッセージのバージョンと同じに保つ場合は、「機能確認トランザクション」のみを999に設定し、「機能確認トランザクション・バージョン」は空白にしておく必要があります。

H.2.2 使用例2

FAとして999を使用する必要があり、バージョンも着信メッセージのバージョンと異なるバージョンに保つ場合は、「機能確認トランザクション」パラメータと「機能確認トランザクション・バージョン」パラメータの両方を設定する必要があります。たとえば、「機能確認トランザクション」を999に設定し、「機能確認トランザクション・バージョン」を5010X231に設定する必要があります。

H.2.3 使用例3

FAとして997を使用する必要があるが、バージョンを着信メッセージのバージョンと異なるバージョンに保つ場合は、「機能確認トランザクション」を997に設定し、「機能確認トランザクション・バージョン」を5010に設定する必要があります(着信メッセージのバージョンが4010の場合)。ただし、この使用例はあまり一般的ではありません。

図H-1に、「機能確認トランザクション」と「機能確認トランザクション・バージョン」の構成を示します。

図H-1「機能確認トランザクション」の構成

図H-1の説明が続きます
「図H-1 「機能確認トランザクション」の構成」の説明