A Oracle JCAアダプタのプロパティ

この付録では、Oracle JCAアダプタに適用可能なJCAプロパティおよびバインディング・プロパティについて説明します。

正規化されたメッセージが簡略化され、プロパティとペイロードという2つの部分のみを持つようになりました。Oracle BPEL Process ManagerとOracle Mediatorでは、様々なユーザー・インタフェース・サポート・レベルでヘッダーにアクセスし、操作して設定できます。たとえば、メッセージ・ヘッダーを介してファイル名を伝播することで、そのファイル名をソース・ディレクトリからターゲット・ディレクトリに保存できます。

Oracle JCAアダプタは、標準化メッセージ・プロパティを介してヘッダー情報を送信します(Oracle JCA Adapter for AQのペイロード・ヘッダーを除きます)。

バインディング・プロパティは、デプロイ済SOAコンポジット・アプリケーションに組み込まれているサービス・バインディング・コンポーネントおよび参照バインディング・コンポーネントに対するメッセージ・ヘッダー・プロパティです。

新しく作成したアダプタを参照構成モードで構成している場合は、アダプタ構成ウィザードでJCAアダプタのエンドポイント・プロパティを直接変更できます。「アダプタ構成ウィザードのJCAエンドポイント・プロパティ」を参照してください。

この付録の内容は次のとおりです。

詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』サービスおよび参照バインディング・コンポーネントの構成に関する項を参照してください。

A.1 アダプタ構成ウィザードのJCAエンドポイント・プロパティ

リリース12c (12.2.1.4)以降では、インストール時に構成ウィザードの「テンプレート」画面で参照構成ドメインまたはクラシック・ドメインを作成できます。参照構成ドメインは、メモリー不足、スタック・スレッド、エンドポイント接続、データベースの問題に対してサーバーの保護します。参照構成ドメインは、SOA、OSBおよびB2Bトポロジをサポートします。これらの製品のテンプレートは、名前に参照構成が含まれており、これらの製品の構成ウィザードにリストされるデフォルト・テンプレートです。

参照構成モードでSOAまたはService Busプロジェクトを開発する場合は、JDeveloperで参照構成設定を有効にし、アプリケーションで作成する新しいアダプタが、ソース・ファイルで定義された特別なJCAエンドポイント・プロパティを持つようにします。リリース12c (12.2.1.4)で新規に作成されたプロジェクトの場合、アダプタ構成ウィザードでこれらのプロパティを直接変更できます。対応するターゲット・ファイルが変更内容により更新されます。

ノート:

JDeveloperでアダプタの参照構成設定を有効にした場合でも、以前のリリースから移行されたプロジェクトについては、アダプタ構成ウィザードに「JCAエンドポイント・プロパティ」画面は表示されません。

参照構成のドメインおよび設定の詳細は、次を参照してください:

表A-1 アダプタ構成ウィザードのJCAプロパティ

プロパティ アダプタ インバウンド アウトバウンド ターゲット・ファイル

スレッド数

ファイル・アダプタ

ThreadCount = -1

JCAファイル

<property name="ThreadCount" value="-1"/>

MQアダプタ

InboundThreadCount = 1

JCAファイル

<property name="InboundThreadCount" value="1"/>

DBアダプタ

NumberOfThreads = 1

JCAファイル

<property name="NumberOfThreads" value="1"/>

JMSアダプタ

adapter.jms.receive.threads = 1

adapter.jms.receive.timeout = 1000 (ms)

composite.xml - バインディング・プロパティとして

<property name="adapter.jms.receive.threads" type="xs:String" many="false" override="may">1</property>

<property name="adapter.jms.receive.timeout" type="xs:String" many="false" override="may">1000</property>

AQアダプタ

adapter.aq.dequeue.threads = 1

DequeueTimeOut=1 (in second)

composite.xml - バインディング・プロパティとして

<property name="adapter.aq.dequeue.threads" type="xs:String" many="false" override="may">1</property>

<property name="DequeueTimeOut" type="xs:String" many="false" override="may">1</property>

elastic WorkManagerを有効化します

JMSアダプタ

ファイルおよびFTPアダプタ

adapter.jms.SinglePollCycle = true

composite.xml - バインディング・プロパティとして

<property name="adapter.jms.SinglePollCycle" type="xs:String" many="false" override="may">true</property>

MaxTransactionSizeおよびMaxRaiseSizeを設定します

DBアダプタ(ポーリングのみ)

MaxTransactionSize = 10

MaxRaiseSize = 1

JCAファイル

<property name="MaxTransactionSize" value="10"/>

<property name="MaxRaiseSize" value="1"/>

ConcurrentThreshold

ファイル・アダプタ(書込みのみ)

ConcurrentThreshold = 20

JCAファイル

<property name="ConcurrentThreshold" value="20"/>

PublishSizeおよびChunkSize

ファイル・アダプタ(読取りのみ)

PublishSize = 1

FileAdapter (チャンク読取りのみ)

ChunkSize = 10

JCAファイル

<property name="PublishSize" value="10"/>

finite retriesを定義します

すべてのアダプタ

jca.retry.count = 5

jca.retry.interval = 2

jca.retry.backoff = 2

-

composite.xml - バインディング・プロパティとして

<property name="jca.retry.count" type="xs:int" many="false" override="may">5</property>

<property name="jca.retry.interval" type="xs:int" many="false" override="may">2</property>

<property name="jca.retry.backoff" type="xs:int" many="false" override="may">2</property>

payloadSizeThresholdを設定します

すべてのアダプタ

payloadSizeThreshold=10 MB

-

composite.xml - バインディング・プロパティとして

<property name="payloadSizeThreshold" type="xs:int" many="false" override="may">10000000</property>

JNDI名としてeis/HAFileAdapter を使用します

ファイル・アダプタ

location="eis/HAFileAdapter"

location="eis/HAFileAdapter"

JCAファイル

<connection-factory UIincludeWildcard="*" location="eis/HAFileAdapter"/>

説明や推奨値など、アダプタのプロパティに関する詳細情報は、各アダプタのトピックに記載されています。

A.2 Oracle JCAアダプタの汎用プロパティ

表A-2 すべてのOracle JCAアダプタのJCAプロパティ

プロパティ 説明

wsdlLocation

タイプがxs:stringのオプションのadapter-config属性。

アダプタのJCAファイルに関連付けられたWSDLの名前に設定した場合は、JCAファイルおよび関連するWSDLとスキーマのバルク・インポートを実行できるように、Oracle Service BusによってWSDLが自動的に解決されます。

次の例は、adapter-config属性wsdlLocationが対応するWSDLファイルFulFillmentBatch.wsdlの名前に設定されたFulfillmentBatch_jms.jcaファイルを示します。

<adapter-config name="FulfillmentBatch" adapter="Jms Adapter" xmlns="http://platform.integration.oracle/blocks/adapter/fw/metadata" wsdlLocation="FulfillmentBatch.wsdl" >
...
</adapter-config>

A.3 Oracle JCAアダプタの汎用バインディング・プロパティ

表A-3 Oracle JCAアダプタの汎用バインディング・プロパティ

プロパティ 説明

activationInstances

各アダプタがネイティブでマルチ・スレッドをサポートしているため、非推奨です。ただし、プロパティは引き続き動作し、特定のインバウンドJCAアクティブ化エージェントのインスタンスがいくつ生成されるかを制御します。このように、このプロパティを使用して同時実行性を向上できます。activationInstancesプロパティは、BPELコンソール(ディスクリプタ・ページ)を使用することで動的に更新可能で、アダプタ・フレームワークでさらにインスタンスを作成するか、オンザフライで既存インスタンスを停止します(停止する場合は、逆の順序で行います。つまり、最大のインスタンス番号を最初に停止します)。

enableReports

trueに設定すると、Fusion Middleware Controlで、構成済インバウンド・アダプタのアダプタ・レポートを生成できます。

enableSnapshots

trueに設定すると、Fusion Middleware Controlで、構成済インバウンド・アダプタのスナップショット・レポートを生成できます。

jca.retry.backoff

再試行間隔の増分ファクタを正の整数で示します。

jca.retry.count

拒否までの最大再試行回数を示します。

jca.retry.interval

再試行の間隔を秒単位で示します。

jca.retry.maxInterval

再試行間隔の最大値を示します。

jca.retry.maxPeriod

すべての再試行の累積時間合計の上限(強い制限)です。

minimumDelayBetweenMessages

デフォルトは、Falseまたは遅延なしです。インバウンドのみです。このプロパティは、ミリ秒単位で構成されます。ダウンストリーム・コンポジット・アプリケーションにポストされる2つの連続したメッセージ間に、少なくともいくらかの遅延が発生することを確認します。

アダプタ・ポーリング・スレッドごとにminimumDelayBetweenMessagesが有効であることに注意してください。複数のアダプタ・ポーリング・スレッドを構成している場合は、この設定により、各スレッドで処理されたメッセージ間の遅延のみを制御します。

singleton

クラスタ化された高可用性環境では、このプロパティをtrueに設定すると、1つの時点で1つのインスタンスのみが作成されます。

snapshotInterval

スナップショット・レポートの間隔。

useRejectedMessageRecovery

trueに設定する場合、拒否されたメッセージをリカバリまたは中断できます。

useWorkManager

デフォルトはFalseです。現在アダプタで使用しているデフォルト・ワーク・マネージャではなく、カスタム・ワーク・マネージャを指定します。バインディング・プロパティuseWorkManagerを使用して、特定のWebLogic WorkManagerを使用するようにインバウンドJCAエンドポイント(SCAサービス・エンドポイント)を構成できます。JCAバインディングは、コンストラクタでワーク・マネージャを受け入れるSOAインフラストラクチャ・エグゼキュータにWorkManagerの名前を委任します。useWorkManagerプロパティに入力する値は、name部分のみにする必要があります。残りは追加されます。たとえば、名前はfileReadのようになります。このJNDIルックアップが失敗すると、SOAエグゼキュータは、ワーク・マネージャを指定していない場合に通常使用される、デフォルトのSOAワーク・マネージャに戻ります。

A.4 Oracle AQアダプタのプロパティ

次の表に、Oracle AQアダプタに適用可能なプロパティを示します:

  • 表A-4 Oracle AQアダプタのJCAプロパティ

  • 表A-5 Oracle AQアダプタのJCAプロパティ: 正規化されたプロパティ

  • 表A-6 Oracle AQアダプタのバインディング・プロパティ

すべてのOracle JCAアダプタに適用可能なプロパティについては、「Oracle JCAアダプタの汎用プロパティ」を参照してください。

詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』Oracle AQアダプタに関する項を参照してください。

表A-4 Oracle AQアダプタのJCAプロパティ

プロパティ 説明

QueueName

読取りまたは書込みが行われるAQキューの名前。

DatabaseSchema

キューが存在するスキーマ。指定しない場合、現在の接続のスキーマが使用されます。

SchemaValidation

このプロパティがtrueに設定されている場合、指定したスキーマと対照してペイロードが検証されます。検証に失敗した場合、メッセージは拒否されます。

EnableStreaming

このプロパティがtrueに設定されている場合、キューからのペイロードはインメモリーDOMとして処理されるかわりにストリーミングされます。この機能は、大きなペイロードの処理中に使用する必要があります。このプロパティは、RAWメッセージ、XMLTypeメッセージおよびADT属性を介してペイロードが指定されるADTタイプのメッセージを処理する際に適用可能です。

RecipientList

コンシューマ名またはアダプタによってエンキューされたメッセージの対象受信者の名前を指定します。メッセージは、すべての受信者がメッセージをデキューするまでキュー内に残ります。このフィールドを空のままにした場合、現在アクティブなすべてのコンシューマが受信者になります。

Consumer

マルチ・コンシューマ・キューにのみ適用可能です。指定した場合、特定のコンシューマを対象としたメッセージのみが処理可能になります。

ObjectFieldName

このプロパティは、キューがADTキューである場合に、ビジネス・ペイロードを含むフィールドの識別に使用されます。ペイロードを構成するADTの属性を指定するか、またはペイロードを表すADT全体を指定できます。前者の場合は、「ObjectFieldName」はADTの属性名と同じである必要があります。後者の場合、このプロパティは指定されません。

PayloadHeaderRequired

ObjectFieldNameプロパティに値を指定する場合にのみ適用可能です。trueに設定すると、ADTのペイロード以外のすべての属性が、正規化されたメッセージ・プロパティjca.aq.HeaderDocumentとして処理可能になります。

MessageSelectorRule

マルチ・コンシューマ・キューでデキューが実行される際には、メッセージを選別して特定の条件を満たすもののみを着信することが必要な場合があります。これらの条件はペイロード値またはキュー・ヘッダー値に基づき、アダプタのMessageSelectorRuleプロパティを使用して指定できます。これらの条件は、特定の優先度のメッセージの選択、または$100,000を超えるローン・アプリケーションのみを選択する場合などはメッセージ・ペイロードの一部に関係します。

DequeueCondition

このプロパティは、デキュー操作に対してのみ有効です。SQL問合せのWHERE句に似たブール式を入力します。この式には、メッセージ・プロパティ、ユーザー・データ・プロパティ(オブジェクト・ペイロードのみ)およびPL/SQLまたはSQL関数に関する条件を含めることができます。複数のメッセージがデキュー条件を満たす場合、デキューの順序は未確定で、キューのソート順は考慮されません。

Correlation

各メッセージに識別子を割り当て、後で特定のメッセージを取得する方法を提供できます。入力する値は、非同期通信のためにエンキューの送信元とデキューの受信先で同意されています。この値は、正規化されたメッセージ・プロパティjca.aq.Correlationを介してメッセージごとにオーバーライドできます。デキュー操作に対して指定されている場合、指定した値と一致するメッセージのみがデキューされます。何も指定されていない場合、キュー内のすべてのメッセージをデキュー操作に使用できます。

PayloadSizeThreshold

このプロパティでは、構成可能な制御メカニズムが公開され、これによりアダプタ・レイヤー内のペイロード・サイズしきい値を指定できます。サイズが構成されたしきい値の制限を超えるメッセージは拒否されます。このプロパティが構成されていない場合、メッセージ・サイズに対する制限はありません。

表A-5 Oracle AQアダプタのJCAプロパティ: 正規化されたプロパティ

プロパティ 説明

jca.aq.Attempts

メッセージのデキュー時における失敗の試行回数。

jca.aq.Correlation

ユーザーにより割り当てられた相関ID。

jca.aq.Delay

メッセージがデキュー可能になるまでの秒数。

jca.aq.EnqueueTime

メッセージがエンキューされた時間。

jca.aq.ExceptionQueue

例外キューの名前。

jca.aq.Expiration

メッセージが失効するまでの秒数。このパラメータはDelayパラメータからのオフセットです。指定しない場合、デフォルト値の-1(never expires)が使用されます。

jca.aq.MessageId

デキューされたメッセージの16進形式のメッセージID。

jca.aq.OrigMessageId

16進形式の元のメッセージID。

jca.aq.Priority

メッセージの優先度。数値が小さいほど高い優先度を示します。優先度には任意の数値を指定できます。デフォルト値は0です。

jca.aq.RecipientList

このメッセージの受信者リスト(カンマ区切り)。これにより、InteractionSpecRecipientListがオーバーライドされます。

jca.aq.HeaderDocument

現在のヘッダーの文字列またはDOM (XML DOM形式のペイロード・ヘッダー)が含まれています。

表A-6 Oracle AQアダプタのバインディング・プロパティ

プロパティ 説明

ConnectionRetryDelay

Oracle AQアダプタが接続の消失後に接続の再作成を試行するまで待機する時間。デフォルト値は15です。

DequeueTimeOut

インバウンド・キューでメッセージが受信されない場合にdequeue() APIがタイムアウトになるまでの間隔。デフォルト値は1です。

adapter.aq.dequeue.threads

エンドポイントがアクティブ化されたときに作成されるポーラー・スレッドの数を指定します。デフォルト値は1です。

A.5 コヒーレンス・アダプタのプロパティ

次の表に、コヒーレンス・アダプタに適用可能なプロパティを示します:

  • 表A-7 コヒーレンス・アダプタのJCAプロパティ

  • 表A-8 コヒーレンス・アダプタの正規化されたプロパティ

  • 表A-9 コヒーレンス・アダプタのコネクション・ファクトリ・プロパティ

表A-7 コヒーレンス・アダプタのJCAプロパティ

プロパティ 説明 デフォルト値

CacheName

特定の操作に使用する特定のCoherenceキャッシュを識別します。コヒーレンス・アダプタ操作のCacheNameエントリで指定されたキャッシュが存在しない場合、再試行不可エラーが発生します。

なし

Key

キャッシュ・エントリの識別子。

なし

KeyType

キーとして使用する値のJavaタイプを識別します(現在はjava.langパッケージの単純型)。

なし

ValueType

キャッシュに保存するか、キャッシュから取得するオブジェクトを識別する完全修飾クラス名。XMLをキャッシュに格納するよう指示する場合、ValueTypeプロパティを指定する必要はありません。指定しない場合、コヒーレンス・アダプタはペイロードをバイナリXML表現に変換し、キャッシュに格納するか、キャッシュから取得します。

なし

Filter

操作を適用する必要があるキャッシュのサブセットを指定するために使用します。フィルタ式はCohQLに基づいており、バインド変数の使用をサポートします。

なし

PageSize

問合せ操作を実行したときに返される項目の数を指定します。リモート・キャッシュに関連するキャッシュ操作にのみ適用可能です。

なし

TimeToLive

キャッシュ・エントリが期限切れになるまでのミリ秒。非トランザクション・キャッシュに関連するキャッシュ操作にのみ適用可能です。

EXPIRY_NEVER

IndexName

キャッシュに追加する索引の名前。Book (author.firstName, author.LastName, price)オブジェクトを格納するキャッシュのprice属性に索引を作成するには、IndexNameの値をpriceに設定する必要があります。firstName属性の索引の場合、IndexNameauthor.firstNameに設定する必要があります

なし

Ordered

索引を作成した情報の内容を並べ替えるかどうかを指定するブール。

False

MappingsMetadataFile

POJOからXMLへの変換で役立つメタデータ・マッピング・ファイルの名前を示します。XMLからPOJOへの変換も同様です。

なし

CacheOperation

CacheNameで識別されたキャッシュで実行される操作。CacheOperationでサポートされる値は、getputqueryおよびremoveです。

なし

ReturnCacheKeysOnly

問合せ操作を実行したときに、キャッシュ識別子(キー)のみを返すことができるブール。

False

表A-8 コヒーレンス・アダプタの正規化されたプロパティ

プロパティ 説明

jca.coherence.CacheName

Coherence操作に使用するキャッシュの名前。これにより、CoherenceInteractionSpecCacheNameがオーバーライドされます

jca.coherence.Key

キャッシュ・エントリを識別します。これにより、CoherenceInteractionSpecKeyがオーバーライドされます。

jca.coherence.Filter

Coherence操作を実行するときに使用するフィルタを指定します。これにより、CoherenceInteractionSpecFilterがオーバーライドされます。

表A-9 コヒーレンス・アダプタのコネクション・ファクトリ・プロパティ

名前 説明

ConnectionFactoryLocation

coherence-transaction.rarで提供されるコネクション・ファクトリのJNDI名を指定します。

tangosol.coherenceTx

ServiceName

接続に関連付けられているキャッシュ・サービスの名前。ServiceNameは、トランザクション・キャッシュの場合にのみ必要です。非トランザクション/拡張には不要です。

XATransactionalCache - XAの場合

TransactionalCache - ローカル・キャッシュの場合

リモート・キャッシュの場合は空白のまま

CacheConfigLocation

キャッシュおよび拡張クライアントの設定を定義するキャッシュ構成ファイルの場所。

[-]

ClassLoaderMode

キャッシュ操作に使用するクラス・ローダーが、コンポジットにバンドルされているドメイン・クラスに基づいているのか、JCA管理コネクション・ファクトリのPojoJarFileプロパティに基づいているのかを指定します。

値はCUSTOMまたはCOMPONENTです。

CUSTOMの場合、アソシエーションはPojoJarFileプロパティに基づきます。COMPONENTの場合、コンポジットにバンドルされているドメイン・クラスに基づきます。

CUSTOMは、コンポジットの境界を越えて、または異なるOSBプロセスから、同じキャッシュを使用する必要がある場合に使用します。COMPONENTは、すべてのキャッシュ操作が同じコンポジットまたはOSBプロセスに組み込まれている場合に使用します。

CUSTOM

WLSExtendProxy

拡張プロキシがスタンドアロンかWLSサーバーの一部として動作するのかを指定します。falseの場合はスタンドアロン拡張プロキシで、そうでない場合はスタンドアロン拡張プロキシではありません。リモートの場合にのみ適用できます。

True

PojoJarFile

キャッシュ操作に使用するドメイン・クラスの場所を指定します。

[-]

A.6 Oracleデータベース・アダプタのプロパティ

次の表に、Oracleデータベース・アダプタに適用可能なプロパティを示します:

  • 表A-10 Oracle DatabaseアダプタのJCAプロパティ: インスタンス・プロパティ

  • 表A-11 Oracle DatabaseアダプタのJCAプロパティ: 正規化されたメッセージ・プロパティ

すべてのOracle JCAアダプタに適用可能なプロパティについては、「Oracle JCAアダプタの汎用プロパティ」を参照してください。

詳細は、次を参照してください。

表A-10 Oracle DatabaseアダプタのJCAプロパティ: インスタンス・プロパティ

プロパティ 説明

DataSourceName

このプロパティまたはxADataSource名、あるいはその両方は必須プロパティです。接続先のtx-level="local"データソースのJNDI名(jdbc/...)を指します。このプールを使用するすべての操作は、グローバル・トランザクションに依存せず、ローカルに処理されます。xADataSourceNamedataSourceNameの両方が指定されている場合、後者がREAD操作に使用されます。

LogTopLinkAll

デフォルト値はFALSEです。DBアダプタ・ロギングを増加し、基礎となるすべてのTopLinkログ・メッセージが最大の粒度で含まれるようにする必要があります。このプロパティによって可視性は最大になりますが、アダプタ・ロギングは、最も関連のあるTopLink SQLロギングを示すようにチューニングされています。

PlatformClassName

これは必須プロパティです。これは、接続先のデータベースのタイプを指します。このプロパティに対して提示される値は次のとおりです。

  • Oracle11Platform

  • Oracle10Platform

  • Oracle9Platform

  • Oracle8Platform

  • DB2Platform

  • InformixPlatform

  • SybasePlatform

  • SQLServerPlatform

  • MySQLPlatform

  • DatabasePlatform

oracle.toplink.platform.database.DatabasePlatformのサブクラスのフル・パッケージおよびクラス名も指定できます。AS/400上のDB2の場合、oracle.tip.adapter.db.toplinkext.DB2AS400Platformの値を指定することをお薦めします。

UsesBatchWriting

デフォルト値はTRUEです。複数の同一の文が単一のバッチ文として実行されます。このプロパティは、既知の問題がある特定のJDBCドライバに対してのみ無効にしてください。

UsesSkipLocking

デフォルト値はTRUEです。SELECT FOR UPDATEを使用するOracleデータベースのポーリング文はSELECT FOR UPDATE SKIP LOCKEDに自動的にアップグレードされ、同時パフォーマンスが向上します。このプロパティは、ロッキングのスキップが他の機能または使用例に適合しない、特定の場合にのみ無効にします。

UsesNativeSequencing

デフォルト値はTRUEです。INSERT操作に対して順序番号を自動的に割り当てるSOAサービスが構成されている場合、TRUEを設定すると、順序番号がデータベースのネイティブ順序から導出されます。

XADataSourceName

これは必須プロパティです。データベースに接続するtx-level="global"データソースのJNDI名(jdbc/...)を指定します。このプールを使用するすべての操作では、グローバル・トランザクションにバインドし、1単位としてコミットまたはロールバックします。

表A-11 Oracle DatabaseアダプタのJCAプロパティ: 正規化されたメッセージ・プロパティ

プロパティ 説明

jca.db.CursorName

インバウンド/アウトバウンド。

jca.db.DataSourceName

アウトバウンド。

jca.db.Password

アウトバウンド。Oracle Containers for Java EE上でjca.db.passwordプロパティに値を割り当てることはできませんが、これは、そのデータソースではgetConnectionメソッドに対するパスワードの動的な設定がサポートされていないためです。かわりにjca.db.ProxyPasswordを使用することを検討してください。

jca.db.ProxyCertificate脚注1

アウトバウンド。設定する場合は、プロキシ・タイプとしてOracleConnection.PROXYTYPE_CERTIFICATEを指定します。値は、証明書を含むbase64Binaryでエンコードされたbyte[]配列です。設定する場合は、jca.db.ProxyDistinguishedNamejca.db.ProxyUserおよびjca.db.ProxyPasswordは設定しません。

jca.db.ProxyDistinguishedName脚注1

アウトバウンド。設定する場合は、プロキシ・タイプとしてOracleConnection.PROXYTYPE_DISTINGUISHED_NAMEを指定します。値はjava.lang.Stringとしてプロキシ識別名を設定します。設定する場合は、jca.db.ProxyCertificatejca.db.ProxyUserNameおよびjca.db.ProxyPasswordは設定しません。

jca.db.ProxyIsThickDriver脚注1

アウトバウンド。値はtrueおよびfalseです。JDBC-level APIにはthickドライバとthinドライバの間に一部不整合があるため、OCIドライバを使用する場合は、trueに設定します。

jca.db.ProxyPassword脚注1

アウトバウンド。設定する場合は、プロキシ・タイプとしてOracleConnection.PROXYTYPE_USER_PASSWORDを指定します。値はjava.lang.Stringとしてプロキシ・ユーザーのパスワードを設定します。設定する場合は、jca.db.ProxyUserNameも設定する必要があります。設定する場合は、jca.db.ProxyCertificate名もjca.db.ProxyDistinguished名も設定しません。

jca.db.ProxyRoles脚注1

アウトバウンド。プロキシ・ユーザーに関連付けられたロールを定義するために設定します。値はString[]配列として指定し、配列内の各java.lang.Stringをロール名に対応させます。このプロパティは、OracleConnection.PROXYTYPE_USER_PASSWORDOracleConnection.PROXYTYPE_CERTIFICATEおよびOracleConnection.PROXYTYPE_DISTINGUISHED_NAMEのいずれかを使用する場合に適用可能です。

jca.db.ProxyUserName脚注1

アウトバウンド。設定する場合は、プロキシ・タイプとしてOracleConnection.PROXYTYPE_USER_PASSWORDを指定します。値はjava.lang.Stringとしてプロキシ・ユーザーのユーザー名を設定します。設定する場合は、jca.db.ProxyPasswordも設定する必要があります。設定する場合は、jca.db.ProxyCertificate名もjca.db.ProxyDistinguished名も設定しません。

jca.db.UserName

アウトバウンド。Oracle Containers for Java EE上でjca.db.userNameプロパティに値を割り当てることはできませんが、これは、そのデータソースではgetConnectionメソッドに対するユーザー名の動的な設定がサポートされていないためです。かわりにjca.db.ProxyUserNameを使用することを検討してください。

jca.db.XADataSourceName

アウトバウンド。

脚注1

詳細は、「プロキシ認証のサポート」を参照してください。

A.7 Oracleファイル/FTPアダプタのプロパティ

次の表に、Oracleファイル・アダプタとFTPアダプタに適用可能なプロパティを示します:

  • 表A-12 Oracleファイル/FTPアダプタのJCAプロパティ

  • 表A-13 Oracle FTPアダプタに固有のJCAプロパティ

  • 表A-14 Oracleファイル/FTPアダプタのバインディング・プロパティ

  • 表A-15 Oracle FTPアダプタに固有のバインディング・プロパティ

  • 表A-16 Oracleファイル・アダプタのJCAプロパティ: 正規化されたプロパティ

  • 表A-17 Oracle FTPアダプタのJCAプロパティ: 正規化されたプロパティ

すべてのOracle JCAアダプタに適用可能なプロパティについては、「Oracle JCAアダプタの汎用プロパティ」を参照してください。

表A-12 Oracleファイル/FTPアダプタのJCAプロパティ

プロパティ 説明

Append

trueに設定すると、Oracleファイル/FTPアダプタはアウトバウンド側のファイルに追加します。このファイルが存在しない場合、新規ファイルが作成されます。

ファイル名は、アウトバウンド操作用にJCAファイルで指定するか、jca.file.FileNameヘッダーで指定できます。

AsAttachment

trueに設定すると、インバウンド・ファイルは添付としてパブリッシュされます。

BatchSize

バッチ処理によるトランスフォーメーションのバッチ・サイズ。

CharacterSet

添付の文字セット。このプロパティはOracleファイル/FTPアダプタの内部では使用されず、Oracleファイル/FTPアダプタがパブリッシュする添付を処理するサード・パーティ・アプリケーションで使用されます。

ChunkSize

チャンク相互作用操作のチャンク・サイズ。このプロパティはBPELのみに適用できます。Oracle Service Busで設定しないでください。

ConcurrentThreshold

特定のアウトバウンド・シナリオで同時に実行可能な変換アクティビティの最大数。アウトバウンド操作中の変換ステップは、CPUの負荷が高くなり、他のアプリケーションやスレッドを停止させる可能性があるため、ガードする必要があります。最大値は100です。

ContentType

添付のMIMEタイプ。このプロパティはOracleファイル/FTPアダプタの内部では使用されず、Oracleファイル/FTPアダプタがパブリッシュする添付を処理するサード・パーティ・アプリケーションで使用されます。

DeleteFile

trueに設定すると、Oracleファイル/FTPアダプタはファイルを処理後に削除します。

DirectorySeparator

複数のディレクトリを選択した場合、生成されるJCAファイルではディレクトリのセパレータとしてセミコロン(;)が使用されます。ただし、他のセパレータへの変更も可能です。その場合は、生成されたJCAファイルに手動で<property name="DirectorySeparator" value="選択したセパレータ"/>を追加します。たとえば、セパレータとしてカンマ(,)を使用する場合は、まず物理ディレクトリ内でセパレータをカンマ(,)に変更してから、JCAファイルに<property name="DirectorySeparator" value=","/>を追加します。

ElapsedTime

アウトバウンドのバッチ処理に使用されます。指定された時間が経過すると、発信ファイルが作成されます。プロパティ・タイプはintで必須ではありません。デフォルト値は1です。

Encoding

添付に使用するエンコーディング。このプロパティはOracleファイル/FTPアダプタの内部では使用されず、Oracleファイル/FTPアダプタがパブリッシュする添付を処理するサード・パーティ・アプリケーションで使用されます。

ExcludeFiles

ポーリング中に除外するファイル・タイプのパターンを指定します。プロパティ・タイプはStringで必須ではありません。

FileName

書込み操作中の静的な単一ファイル名を指定します。

FileNamingConvention

このプロパティは、アウトバウンドのWrite操作ファイルのネーミング規則に使用されます。

FileSize

アウトバウンドのバッチ処理に使用されます。この発信ファイルは、ファイル・サイズの条件が満たされると作成されます。プロパティ・タイプはintで必須ではありません。デフォルト値は1000KBです。

IncludeFiles

ポーリング中に取得するファイル・タイプのパターンを指定します。プロパティ・タイプはStringで必須です。

Lenient

デプロイメントの検証とともに機能します。インバウンド・ディレクトリの読取りまたは書込みができない場合、アダプタは失敗をスローしてデプロイメントをロールバックします。ただし、trueに設定にすると、デプロイメントが継続されます。このプロパティのデフォルト値はfalseです。

ListSorter

Oracleファイル/FTPアダプタがインバウンド内のファイルのソートに使用するソーターを指定します。このプロパティを次のいずれかに設定できます:

  • ファイル名を変更タイムスタンプの昇順でソートするには、oracle.tip.adapter.file.inbound.listing.TimestampSorterAscendingと設定します

  • ファイル名を変更タイムスタンプの降順でソートするには、oracle.tip.adapter.file.inbound.listing.TimestampSorterDescendingと設定します。

LogicalErrorArchiveDirectory

変換またはパブリッシュ中に発生したエラーなどで正常に処理されなかったファイルを、インバウンドOracle FileおよびFTPアダプタがアーカイブする論理ディレクトリを指定します。プロパティ・タイプはStringで必須ではありません。

指定しない場合、デフォルトのアーカイブ・ディレクトリが使用されます。デフォルトのアーカイブ・ディレクトリは、通常、接続プール・プロパティで構成されたコントロール・ディレクトリControlDirの下にあります。たとえば、ControlDir/mycontroldirの場合、デフォルトのアーカイブ・ディレクトリは /mycontroldir/fileftp/defaultArchiveです。ControlDir ${user.dir}の場合、通常、コントロール・ディレクトリはドメインのfileftpフォルダ(middleware_home/user_projects/domains/domain_name/fileftp)の下にあります。

LogicalArchiveDirectory

正常に処理されたファイルをアーカイブする論理ディレクトリを指定します。プロパティ・タイプはStringで必須ではありません。

LogicalDirectory

ポーリングする論理入力ディレクトリを指定します。プロパティ・タイプはStringです。

MaxRaiseSize

Oracleファイル/FTPアダプタが各ポーリング・サイクルで処理用に発行するファイルの最大数を指定します。たとえば、インバウンド・ディレクトリに1000のファイルがあり、MaxRaiseSize100に設定されていて、ポーリング頻度が1分の場合、Oracleファイル/FTPアダプタは毎分100ファイルを発行します。

良好なパフォーマンスを得るには、MaxRaiseSizeの値を 5にすることをお薦めします。

MinimumAge

取得するファイルの最小経過時間を指定します。この指定により、大きなファイルを処理用に取得する前に、入力ディレクトリに完全にコピーできるようになります。経過時間は最終更新時のタイムスタンプで決定されます。たとえば、ファイルの書込みに3分から4分かかることがわかっている場合は、ポーリング可能ファイルの最短経過時間を5分に設定します。入力ディレクトリでファイルが検出されても、更新時間から5分以内の場合、まだ書込みが実行されている可能性があるためファイルは取得されません。

NumberMessages

アウトバウンドのバッチ処理に使用されます。この発信ファイルは、メッセージ数の条件が満たされると作成されます。プロパティ・タイプはintで必須ではありません。デフォルト値は1です。

PhysicalErrorArchiveDirectory

変換またはパブリッシュ中に発生したエラーなどで正常に処理されなかったファイルを、インバウンドOracle FileおよびFTPアダプタがアーカイブする物理ディレクトリを指定します。プロパティ・タイプはStringで必須ではありません。

指定しない場合、デフォルトのアーカイブ・ディレクトリが使用されます。デフォルトのアーカイブ・ディレクトリは、通常、接続プール・プロパティで構成されたコントロール・ディレクトリControlDirの下にあります。たとえば、ControlDir/mycontroldirの場合、デフォルトのアーカイブ・ディレクトリは /mycontroldir/fileftp/defaultArchiveです。ControlDir ${user.dir}の場合、通常、コントロール・ディレクトリはドメインのfileftpフォルダ(middleware_home/user_projects/domains/domain_name/fileftp)の下にあります。

PhysicalArchiveDirectory

正常に処理されたファイルのアーカイブ場所を指定します。プロパティ・タイプはStringで必須ではありません。

PhysicalDirectory

ポーリングする1つ以上の物理入力ディレクトリを指定します。プロパティ・タイプはStringです。ファイルが配置されるインバウンド・ディレクトリは必須です。物理ディレクトリまたは論理ディレクトリを指定する必要があります。

PollingFrequency

特定の入力ディレクトリで新しいファイルをポーリングする頻度を指定します。プロパティ・タイプはintで必須です。デフォルト値は1分です。

良好なパフォーマンスを得るには、PollingFrequencyの値を15にすることをお薦めします。

PublishSize

このプロパティは、ファイルに複数のメッセージがあるかどうか、およびBPELプロセスに一度にパブリッシュするメッセージ数を特定します。プロパティ・タイプはintで必須ではありません。デフォルト値は1です。

たとえば、あるファイルに11個のレコードがあり、このプロパティが2に設定されている場合、そのファイルは一度に2レコードずつ処理され、最終レコードは6回目に処理されます。

良好なパフォーマンスを得るには、PublishSizeの値を100から500の間にすることをお薦めします。

バッチ処理解除が機能するには、ファイル・アダプタのXMLスキーマでバッチ処理解除もサポートされている必要があります。たとえば、FileAdapterスキーマにmaxOccurs="1"プロパティがある場合は、ファイルのバッチ処理解除は実行できません。

Recursive

trueに設定すると、Oracleファイル/FTPアダプタはメインの入力ディレクトリの下にあるすべてのサブディレクトリを再帰的に処理できます。

SequenceName

アウトバウンドOracleファイル/FTPアダプタを高可用性に対応するよう構成している場合、使用されるOracleデータベースの順序名を指定します。

SingleThreadModel

trueに設定すると、Oracleファイル/FTPアダプタのポーラーはファイルを同一スレッド内で処理します。つまり、グローバルなインメモリー・キューを処理に使用しません。

SourceFileName

ファイルI/O操作用のソース・ファイル。

SourcePhysicalDirectory

ファイルI/O操作用のソース・ディレクトリ。

SourceSchema

ソース・ファイルのスキーマに設定します。

SourceSchemaRoot

ソース・ファイルのルート要素名に設定します。

SourceType

ソース・ファイルがネイティブの場合はnativeに、xmlの場合はxmlに設定します。

TargetFileName

ファイルI/O操作用のターゲット・ファイル。

TargetPhysicalDirectory

ファイルI/O操作用のターゲット・ディレクトリ。

TargetSchema

ターゲット・ファイルのスキーマ。

TargetSchemaRoot

ターゲット・ファイルのルート要素名。

TargetType

ターゲット・ファイルがネイティブの場合はnativeに、xmlの場合はxmlに設定します。

ThreadCount

このプロパティを使用できる場合、アダプタはグローバル・スレッド・プールのプロセッサ・スレッドに依存せず、独自のプロセッサ・スレッドを作成します(デフォルトでは4つ)。つまり、このプロパティはメモリー内キューを分割し、それぞれのコンポジット・アプリケーションが独自のメモリー内キューを取得します。

  • 0に設定すると、スレッド動作はシングル・スレッド・モデルと同じになります。

  • -1に設定されている場合、グローバル・スレッド・プールが使用され、動作はデフォルトのスレッド・モデルと同じになります。

  • 最大値は40です。

良好なパフォーマンスを得るには、ThreadCountの値を10にすることをお薦めします。

TriggerFile

インバウンドOracleファイル/FTPアダプタをアクティブ化するトリガー・ファイルの名前。

TriggerFilePhysicalDirectory

Oracleファイル/FTPアダプタがトリガー・ファイルを検索するディレクトリ・パス。

TriggerFileStrategy

Oracleファイル/FTPアダプタがトリガー・ファイル・ディレクトリ内で指定のトリガー・ファイルを検索する際に使用する戦略を定義します。使用可能な値は、EndpointActivationEveryTimeまたはOnceOnlyです。

Type

ファイルIO相互作用については、COPYMOVEまたはDELETEに設定します。

UseRemoteErrorArchive

インバウンド読取り時にエラーがアーカイブされる場所を定義します。インバウンド読取りの操作中、不正な形式のXMLファイルが読み取られるとエラーが発生します。エラーになったファイルは、デフォルトでリモート・ファイル・システムに送信されてアーカイブされます。エラーになったファイルは、jcaファイルにuseRemoteErrorArchiveプロパティを指定し、そのプロパティをfalseに設定することで、ローカル・ファイル・システムでアーカイブできます。このプロパティのデフォルト値はtrueです。

UseHeaders

trueに設定すると、アウトバウンドOracleファイル/FTPアダプタはファイル・ヘッダーを読み取り、ペイロードの読取りをスキップします。

これは通常、インバウンド・アダプタを通知機能として使用する、大きいペイロードのシナリオで使用されます。

UseStaging

trueに設定されている場合、アウトバウンドOracleファイル/FTPアダプタは変換データをステージング・ファイルに書き込んだ後、そのステージング・ファイルをターゲット・ファイルにストリーミングします。falseに設定されている場合、アウトバウンドOracleファイル/FTPアダプタは中間ステージング・ファイルを使用しません。

Xsl

ソースとターゲット間のXSLトランスフォーマに設定します。

表A-13 Oracle FTPアダプタに固有のJCAプロパティ

プロパティ 説明

FileType

要件に応じてasciiまたはbinaryに設定します。

SourceIsRemote

IO操作のソースがリモートFTPサーバーではなくローカル・ファイル・システムであることをOracle FTPアダプタに通知する場合、falseに設定します。

TargetIsRemote

IO操作のターゲットがリモートFTPサーバーではなくローカル・ファイル・システムであることをOracle FTPアダプタに通知する場合、falseに設定します。

UseNlst

trueに設定すると、Oracle FTPアダプタはデフォルトで使用するLISTコマンドのかわりにNLST FTPコマンドを使用します。

UseRemoteArchive

trueに設定すると、Oracle FTPアダプタには、アーカイブ・ディレクトリが同じFTPサーバー上にあることが通知されます。falseに設定すると、Oracle FTPアダプタはアーカイブにローカル・ファイル・システム・フォルダを使用します。

表A-14 Oracleファイル/FTPアダプタのバインディング・プロパティ

プロパティ 説明

IgnoreListingErrors

ポーリング操作中のインバウンドOracleファイル・アダプタの動作を制御できます。trueに設定すると、Oracleファイル・アダプタはネストされたフォルダからの読取りができなくてもそれを通知しません。

IgnoreZeroByteFile

trueに設定すると、ファイルが見つからない場合、Oracleファイル/FTPアダプタはアウトバウンド読取り操作中に例外をスローしません。インバウンド・ファイルのスキーマがOpaque以外の場合、このプロパティは無視されます。

NestedFolderLimit

ファイル/FTPアダプタがファイルをポーリングするために入力ディレクトリに再帰的に処理するレベル数を制限します。

InMemoryTranslation

UseStagingfalseに設定されている場合にのみ適用されます。UseStagingtrueに設定すると、変換ステップはメモリー内で発生します。つまり、メモリー内バイト配列が作成されます。falseに設定されている場合、アダプタはターゲット・ファイル(FTP、FTPS、SFTPを含む)への出力ストリームを作成し、トランスレータにストリームの変換や直接書込みを許可します。

jca.message.encoding

インバウンドOracleファイル/FTPアダプタのNXSDスキーマに指定されているエンコーディングをオーバーライドします。

NotifyEachBatchFailure

trueに設定すると、Oracleファイル/FTPアダプタは、デバッチ・シナリオでエラーが発生するたびに通知エージェントのonBatchFailureをコールします。falseに設定すると、すべてのメッセージのデバッチ後に1回のみ、Oracleファイル/FTPアダプタonBatchFailureをコールします。

oracle.tip.adapter.file.debatching.rejection.quantum

インバウンドOracleファイル/FTPアダプタのパートナ・リンクで拒否されるメッセージのサイズを制御できます。たとえば、これを100に設定すると、実際のファイルが大きすぎる場合、Oracleファイル/FTPアダプタはファイルの100行を拒否します。

oracle.tip.adapter.file.highavailability.maxRetry

分散ポーリング・シナリオでデータベース接続の確立をインバウンドOracleファイル/FTPアダプタが再試行する回数。

oracle.tip.adapter.file.highavailability.maxRetryInterval

分散ポーリング・シナリオでデータベース接続の確立をインバウンドOracleファイル/FTPアダプタが再試行するまでのミリ秒数。

oracle.tip.adapter.file.mutex

アウトバウンド書込み操作のmutexを指定するクラス名に設定します。このクラスは、oracle.tip.adapter.file.Mutex抽象化を拡張する必要があります。

oracle.tip.adapter.file.rejectOriginalContent

trueに設定すると、Oracleファイル/FTPアダプタは元のコンテンツを拒否します。falseに設定すると、アダプタは、変換ステップによって作成されたXMLデータを拒否します。

oracle.tip.adapter.file.timeout.recoverpicked.minutes

FILEADAPTER_INをコーディネータとして使用している際にインバウンドの高可用性アダプタが使用します。処理用のファイルがノードによって初めて要求(エンキュー)されると、FILEADAPTER_INFILE_PROCESSED列は0に設定されます。後で、分離されたプロセッサ・スレッドが処理用のファイルを取得すると、FILE_PROCESSED列の値は0から1に更新されます。

ファイルの処理が完了すると、FILE_PROCESSED列は1から2に更新されます。ただし、プロセッサ・スレッドはファイルを取得したが、ファイルの処理前にノードがクラッシュした場合、そのファイルは処理されません。このプロパティは、取得操作をundoするために使用します。アダプタはこの際、取得後にここに指定した時間内に処理されなかったFILEADAPTER_IN表内のエントリを削除します。

テーブルFILEADAPTER_INはデフォルトでSOA_INFRAスキーマで提供され、Oracle FileまたはFTPアダプタ共有データ・ソースになります。良好なパフォーマンスを得るには、別のデータベース・スキーマを作成し、FILEADAPTER_INテーブルを作成して、外部テーブルを指すようにします。

プロパティを10000のような大きい値に設定して、ファイルが正常に処理されるようにします。

oracle.tip.adapter.file.timeout.recoverunpicked.minutes

FILEADAPTER_INをコーディネータとして使用している際にインバウンドの高可用性アダプタが使用します。ノードがファイルを処理用に初めて要求すると、FILEADAPTER_INFILE_PROCESSED列は0に設定されることに注意してください。この後で、分離されたプロセッサ・スレッドがファイルを処理用に取得すると、FILE_PROCESSED列の値は0から1に更新されます。ファイルの処理が完了すると、FILE_PROCESSED列は1から2に更新されます。FILE_PROCESSED0である間にノードがクラッシュすると、ファイルはノードによってエンキューされます(他のノードはこのファイルを取得できません)。ただしこの場合、分離されたプロセッサ・スレッドも、このファイルを処理用にまだ取得していません。このプロパティは、要求(enqueue_ operation)をundoするために使用されます。アダプタはこの際、要求後にまだ取得されていないFILEADAPTER_IN表内のエントリ(たとえばFILE_PROCESSED =="0")を削除します。

RecoveryInterval

エラー発生時にインバウンド・アダプタがリカバリ間隔を構成するために使用します。たとえば、物理ディレクトリが存在しない場合、アダプタはこの値を使用して定期的なスリープまたはウェイクアップ・チェックを実行し、物理ディレクトリが作成されていてアクセス可能であるかどうかをチェックします。

SerializeTranslation

trueに設定されている場合、変換ステップはセマフォを使用してシリアライズされます。セマフォ(変換ステップをガード)の許可数は、ConcurrentThresholdプロパティから導出されます。falseに設定すると、変換ステップはセマフォ外で行われます。

UseFileSystem

クラスタ環境での読取り専用ポーリング中にインバウンドOracleファイル/FTPアダプタによって使用されます。trueに設定すると、アダプタではファイル・システムを使用して処理済ファイルのメタデータを格納します。falseに設定すると、アダプタはデータベース表を使用します。

表A-15 Oracle FTPアダプタに固有のバインディング・プロパティ

プロパティ 説明

TimestampOffset

タイムゾーンの問題を処理するためにOracle FTPアダプタによって使用されます。通常は、Oracle FTPアダプタが実行されているシステムとFTPサーバーとの時差をミリ秒に変換するために使用されます。

control.so.timeout

FTPサーバーへの制御ソケットのタイムアウトを定義します。ミリ秒単位で指定します。

表A-16 Oracleファイル・アダプタのJCAプロパティ: 正規化されたプロパティ

プロパティ 説明

jca.file.FileName

インバウンド・ディレクトリから読み取られるか、またはアウトバウンド・ディレクトリに書き込まれるファイルの名前を指定します。

jca.file.Directory

ファイルの読取り元または書込み先のディレクトリの名前を指定します。

jca.file.Size

インバウンドOracleファイル・アダプタからパブリッシュされたファイルのサイズを指定します。

jca.file.Batch

インバウンド・アダプタからパブリッシュされるファイルの一意の識別子を指定します。

jca.file.BatchIndex

ファイルに複数のメッセージとデバッチ処理が使用されている場合、この正規化されたプロパティは、同じバッチからのメッセージ(レコード)数を指定します。この場合、jca.file.Batchはそのままですが、jca.file.BatchIndexは同じバッチからのパブリッシュごとに1ずつ増分します。

jca.file.IsEOF

チャンク相互作用で使用されます。ファイルの最後に達したかどうかを検出するのに使用されます。

表A-17 Oracle FTPアダプタのJCAプロパティ: 正規化されたプロパティ

プロパティ 説明

jca.ftp.FileName

インバウンド・ディレクトリから読み取られるか、またはアウトバウンド・ディレクトリに書き込まれるファイルの名前を指定します。

jca.ftp.Directory

ファイルの読取り元または書込み先のディレクトリの名前を指定します。

jca.ftp.Size

インバウンドOracleファイル・アダプタからパブリッシュされたファイルのサイズを指定します。0を指定できます。

jca.ftp.Batch

インバウンドOracle FTPアダプタからパブリッシュされるファイルの一意の識別子を指定します。

jca.ftp.BatchIndex

ファイルに複数のメッセージとデバッチ処理が使用されている場合、この正規化されたプロパティは、一致するバッチからのメッセージ(レコード)数を指定します。この場合、jca.ftp.Batchはそのままですが、jca.ftp.BatchIndexは同じバッチからのパブリッシュごとに1ずつ増分します。

A.8 Oracle JMSアダプタのプロパティ

次の表に、Oracle JMSアダプタに適用可能なプロパティを示します:

  • 表A-18 Oracle JMSアダプタのJCAプロパティ

  • 表A-19 Oracle JMSアダプタのJCAプロパティ: 正規化されたプロパティ

  • 表A-20 Oracle JMSアダプタのバインディング・プロパティ

すべてのOracle JCAアダプタに適用可能なプロパティについては、「Oracle JCAアダプタの汎用プロパティ」を参照してください。

詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』Oracle JMSアダプタに関する項を参照してください

表A-18 Oracle JMSアダプタのJCAプロパティ

プロパティ 説明

AllowTemporaryReplyDestination

このプロパティは、同期リクエスト-リプライ・シナリオに適用されます。trueに設定すると、ReplyDestinationNameは不要になり、JMSアダプタではリプライの受信に一時返信先が使用されます。

AttachmentList

タイプがMapMessageのメッセージを処理する場合にのみ適用可能です。このプロパティは、マップ・メッセージを処理する場合に、ビジネス・ペイロードを含むフィールドの識別に使用されます。また、この場合ペイロードは添付としてパブリッシュされます。PayloadEntryまたはAttachmentListを使用できます。それ以外のすべてのマップ・メッセージ・エントリは、jca.jms.Map.MapMessage entry nameを使用してアクセスされる正規化されたメッセージ・プロパティとして使用可能になります

DeliveryMode

使用する配信モードを表します。メッセージ・プロデューサのデフォルト配信モードはPERSISTENTです。この値は、正規化されたメッセージ・プロパティjca.JMSDeliveryModeを使用して、メッセージごとにオーバーライドできます。

DestinationName

読取りまたは書込みが行われるキューまたはトピックの名前。

DurableSubscriber

永続サブスクリプションの識別に使用される名前。永続サブスクリプションを処理する場合は、DurableSubscriberプロパティ以外に、ClientIDも指定されていることを確認してください。ClientIDは、管理コネクション・ファクトリ・インスタンスの定義時にFactoryPropertiesプロパティの一部として指定されます。このプロパティは、JMSトピック・シナリオで作業する場合にのみ適用可能です

EnableStreaming

このプロパティがtrueに設定されている場合、キューまたはトピックからのペイロードはインメモリーDOMとして処理されるかわりにストリーミングされます。この機能は、大きなペイロードの処理中に使用する必要があります。

MessageSelector

構文がSQL92条件式構文のサブセットに基づいている文字列。この文字列では、ヘッダー・フィールド参照およびプロパティ参照を使用して、メッセージ・アダプタが対象であることを指定できます。ヘッダー値およびプロパティ値がセレクタと一致するメッセージのみが配信されます。

PayloadEntry

タイプがMapMessageのメッセージを処理する場合にのみ適用可能です。このプロパティは、マップ・メッセージを処理する場合に、ビジネス・ペイロードを含むフィールドの識別に使用されます。それ以外のすべてのマップ・メッセージ・エントリは、jca.jms.Map.MapMessage entry nameを使用してアクセスされる正規化されたメッセージ・プロパティとして使用可能になります

PayloadSizeThreshold

このプロパティでは、構成可能な制御メカニズムが公開され、これによりアダプタ・レイヤー内のペイロード・サイズしきい値を指定できます。サイズが構成されたしきい値の制限を超えるメッセージは拒否されます。このプロパティが構成されていない場合、メッセージのサイズに制限はありません

PayloadType

このプロパティは、アダプタによってデキューまたはエンキューされるJMSメッセージのタイプを指定します。マップ・メッセージの場合、値はMapMessageで、テキスト・メッセージの場合、値はTextMessageです。

Priority

このメッセージの優先度を表します。メッセージ・プロデューサのデフォルトの優先度は4です。この値は、正規化されたメッセージ・プロパティjca.jms.JMSPriorityを使用して、メッセージごとにオーバーライドできます。

ReplyDestinationName

このプロパティは、同期リクエスト-リプライ・シナリオに適用され、メッセージを受信する返信先の名前を指定します。

ReplyTimeout

このプロパティは、同期リクエスト-リプライ・シナリオに適用され、リプライを受信するタイムアウト(ミリ秒)を指定します。デフォルト値は0です。これは、受信者がリプライを永久に待機するタイムアウトがないことを意味します。

RequestDestinationName

このプロパティは、同期リクエスト-リプライ・シナリオに適用され、メッセージを送信する宛先の名前を指定します。

TimeToLive

メッセージの存続期間を表します(ミリ秒単位)。メッセージ・プロデューサのデフォルト存続時間は無制限です。メッセージは失効しません。0の値は、メッセージが失効しないことを示します。

UnitOfOrder

順序単位機能の使用を指定します。メッセージ順序単位機能を使用すると、メッセージ・プロデューサや単体として動作するプロデューサのグループが、複数のメッセージを1つの単位にグループ化してメッセージを作成順に処理することが可能になります。

UseMessageListener

非推奨。現在のバージョンでサポートされているこのプロパティの値はfalseのみです。falseの値を指定すると、メッセージのキューまたはトピックをポーリングする同期メカニズムがJMSアダプタで確実に使用されます。

表A-19 Oracle JMSアダプタのJCAプロパティ: 正規化されたプロパティ

プロパティ 説明

jca.jms.JMSDestinationName

このプロパティはメッセージの送信先を指定し、JMSプロデューサによって設定されます。

jca.jms.JMSDestinationProperties

このプロパティは、メッセージを送信する必要がある宛先オブジェクトを参照する場合に使用されるコンテキストを定義するプロパティを表します。

jca.jms.JMSCorrelationID

このプロパティは、レスポンス・メッセージとリクエスト・メッセージをリンクするために、プロデューサおよびコンシューマの両方によって設定されます。これはオプションの属性です。

jca.jms.JMSType

このプロパティは、JMSメッセージ・タイプを指定します。

jca.jms.JMSReplyTo

これは、メッセージの返信を送信する必要がある宛先を示すオプションの属性です。

jca.jms.JMSPriority

このプロパティは、0から9の優先度の数値を設定するために、コンシューマによって使用されます。数値が大きいほど優先度が高くなります。

jca.jms.JMSExpiration

このプロパティは、期限切れ前のメッセージの期間を指定します。メッセージが有効期限に達した場合、JMSプロバイダはそのメッセージを破棄する必要があります。

jca.jms.JMSDeliveryMode

このプロパティは、JMSクライアントによってpersistentまたはnonpersistentモードに設定されます。

jca.jms.JMSMessageID

このプロパティは、一意のメッセージ識別子を指定します。一意性の正確な範囲はプロバイダによって定義されます。

jca.jms.JMSRedelivered

このプロパティは、メッセージが再配信されたものかどうかを示します。JMSRedeliveredフィールドが設定されたメッセージをクライアントが受信した場合、そのメッセージは以前に配信されたが、そのときは受信が確認されなかった可能性があります。

jca.jms.JMSTimestamp

このプロパティは、送信先のJMSプロバイダにメッセージが渡される時間を指定します。

jca.jms.JMSProperty.name

このプロパティは、メッセージのカスタム(アプリケーション固有)プロパティを表します。サポートされているプロパティは、JMSの仕様に従って許可されたものに準拠します。無効なプロパティ値が指定された場合、アダプタによりユーザーに警告が通知され(ログ・ファイルに記録)、その無効なプロパティが無視されます。

jca.jms.Map.name

このプロパティは、ペイロードとして転送されないMapMessage要素を表します。

jca.jms.WeblogicUnitOfOrder

このプロパティにより、JmsProduceInteractionSpecUnitOfOrderプロパティを使用して指定された値がオーバーライドされます。

jca.jms.JMSProperty.JMS_BEA_UnitOfOrder

この正規化されたプロパティは、BPELのreceiveアクティビティでインバウンドJMSメッセージに設定された順序単位の値を取得するために使用します。

表A-20 Oracle JMSアダプタのバインディング・プロパティ

プロパティ 説明

adapter.jms.encoding

このプロパティは、インバウンドとアウトバウンドの両方のメッセージに適用可能な、新しいプロパティjca.message.encodingに置き換えられました。

adapter.jms.DistributedDestinationConnectionEveryMember

このプロパティは、true (デフォルト)またはfalseに設定できます。

trueの場合、アダプタは分散宛先の各メンバーに対してコンシューマ/サブスクライバを作成します。falseに設定すると、アダプタでは、分散宛先のローカル・メンバーのみのコンシューマ/サブスクライバが作成されます。アダプタがリモート・クラスタ上の分散宛先またはリモート・ドメイン上のサーバーに接続している場合、このプロパティを常にtrueに設定する必要があります。アダプタがローカル・クラスタ上の分散宛先に接続している場合、プロパティはtrueまたはfalseのいずれかに設定できます。trueに設定した場合、アダプタの動作は以前と同じままです(分散宛先ごとにコンシューマが作成されます)。falseに設定した場合、アダプタでは、ローカル・メンバーのコンシューマ/サブスクライバのみが作成されます。

JDeveloperのユーザー・インタフェースでは、このプロパティがサービス側のバインディング・プロパティとして表示されません。<service> /<binding.jca>タグの下に、次のようにcomposite.xmlにプロパティを手動で追加する必要があります:

<property name="adapter.jms.DistributedDestinationConnectionEveryMember" type="xs:string" many="false" override="may">false</property>

adapter.jms.receive.threads

このプロパティは、エンドポイントがアクティブ化されたときに作成されるポーラー・スレッドの数を指定します。デフォルトは1です。

デフォルト値を高い値として、またはadapter.jms.receive.timeout値より高い値として保持すると、CPU使用率が高くなり、管理対象サーバーがクリティカル状態になります。

adapter.jms.receive.timeout

このプロパティは、同期受信コールで使用されるタイムアウト値を指定します。インバウンド・キューでメッセージが受信されない場合にreceive() APIがタイムアウトになるまでの時間です。デフォルト値は1sです。

adapter.jms.registration.interval

このプロパティは現在サポートされていません。

adapter.jms.retry.interval

このプロパティは、インバウンド接続再試行レイヤーで使用されます。Oracle JMSアダプタが接続の消失後に接続の再作成を試行するまで待機する時間。デフォルト値は30sです。

JMSReplyToDestinationProperties

このプロパティは、インバウンド・リクエスト/リプライ・シナリオで受信された宛先オブジェクトにカスタム・プロパティ設定を宣言的に適用するかどうかを指定します。

JMSReplyUseCorrelationIdForCorrelation

このプロパティは、相関に相関IDを使用するかどうかを指定します。値はtrueおよびfalse (デフォルト)です。

JMSReplyUseMessageIdForCorrelation

このプロパティは、相関にメッセージIDを使用するかどうかを指定します。値はtrueおよびfalse (デフォルト)です。

JMSReplyPropagateJMSExpiration

このプロパティは、リプライ・メッセージTTLが0に設定される(メッセージは失効しない)か、またはメッセージの有効期限に関連する指定された値に設定されるかを指定します。デフォルト値はfalseです。

RequestReply.cacheReceivers

同じ少数のJMS受信者が同じリクエスト宛先に繰り返し使用される場合、このプロパティをtrueに設定するとパフォーマンスが向上します。デフォルト値はfalseです。

RequestReply.useCorrelation

このプロパティは、同期リクエスト-リプライ・シナリオに適用されます。trueに設定すると、リプライ・メッセージの取得用にJMSメッセージ・セレクタが適用されます。リクエストの正規化されたメッセージ・プロパティjca.jms.JMSCorrelationIDが指定されている場合は、このプロパティが相関に使用されます。指定されていない場合は、JMSメッセージIDプロパティが使用されます。JMSアダプタは、メッセージ・セレクタ"JMSCorrelationID = '<corrId>' [ AND (<wsdlSelector>) ]"を使用します(ANDブランチは、ユーザーがMessageSelectorプロパティを指定した場合にのみ含まれます)。デフォルト値はtrue

SuppressHeaders

このプロパティは、ヘッダーのバイパスに使用されます。コンポジットがヘッダーの使用も生成も行わないシナリオでは、trueに設定します。その場合、パフォーマンスが向上することがあります。デフォルト値はfalseです。

A.9 LDAPアダプタのプロパティ

次の表に、LDAPアダプタに適用可能なプロパティを示します:

  • 表A-21 LDAPアダプタの接続プロパティ

  • 表A-22 エントリ変更通知に対するLDAPアダプタのJCAアーティファクト

  • 表A-23 変更ログ通知に対するLDAPアダプタのJCAアーティファクト

  • 表A-24 検索操作に対するLDAPアダプタのJCAアーティファクト

  • 表A-25 LDAPアダプタのDSML JCAアーティファクト

  • 表A-26 LDAPアダプタの削除操作のJCAアーティファクト

  • 表A-27 LDAPアダプタの追加操作のJCAアーティファクト

  • 表A-28 LDAPアダプタの変更操作のJCAアーティファクト

  • 表A-29 LDAPアダプタのDNの変更操作のJCAアーティファクト

表A-21 LDAPアダプタの接続プロパティ

プロパティ 指定できる値 説明

HostName

ホスト・マシンの名前またはIPアドレス。

LDAPサーバーをホストするマシン。

BindDN

Cn=admin

InboundDataSource

RCUスキーマがインストールされているJDBCデータソースのJNDI。このデータ・ストアは、最後の変更番号を永続化するために使用されます。このプロパティ値は、最新の増分同期シナリオに役立ちます。(LDAPアダプタをインバウンド方向で使用する必要がある場合に必要です)。

有効なXAデータソースを指すJNDI文字列の場所。

OperationTimeout

操作のタイムアウトを設定します。レスポンスがタイムアウト期間にディレクトリ・サーバーで受信されない場合、操作は中止され、例外が発生します。

Password

機密

必須ではありません

SecurityProvider

SSLContextProtocol

キー管理のプロトコル(不要)。

TrustAll

False

指定した場合、クライアントはサーバーが付与する証明書を盲目的に信頼します。useSSLまたはstartTLSを選択する場合にのみ必要です。

TrustStoreProviderName

JSSEプロバイダの名前。

P

整数値

LDAPサービスがホストで実行されているポート。

UseSSL

trueまたはfalse (デフォルト)。

LDAPアダプタがSSLを使用してディレクトリ・サーバーとの通信を保護していることを示します。SSLモードでリスニングするようにサーバーを構成する必要があり、ポート引数の値はサーバーがSSLベース接続をリスニングする場合の値である必要があります。

UseStartTLS

trueまたはfalse (デフォルト)。useSSLがtrueの場合は、falseにする必要があります。

Start TLS拡張操作を使用して、暗号化されていないチャネルでのディレクトリ・サーバーとの通信を保護します。この場合のポートは、クリアテキストのLDAP接続をリスニングします。

TrustAll

trueまたはfalse (デフォルト)。

指定した場合、クライアントはサーバーが付与する証明書を盲目的に信頼します。このオプションを選択すると、TrustStorePathは冗長なため無視されます。

TrustStorePath

useSSLまたはuseStartTLSのいずれかをtrueに設定する場合に、指定する必要があります。

クライアントがサーバー認証に使用するJKSトラスト・ストア・ファイルへのパスを指定します。

TrustStorePassword

トラスト・ストアのコンテンツにアクセスするために必要なパスワードを指定します。通常、トラスト・ストア・パスワードは必要ありません。これはトラスト・ストア・パスワード・ファイルのオプションと一緒には使用できません。

Protocol

ディレクトリ・サーバーとのセキュアな接続のためにプロトコル・バージョンを有効に設定します。プロトコルは、SSLコンテキストでサポートされる必要があります。

EnableCipherSuites

文字列。サーバーのJVMによって提供されるSSL暗号スイートのデフォルト・セットを使用します。JSSEプロバイダによって許可されるカンマ区切りの暗号スイートのリスト。

SSLまたはStartTLS通信で使用できるSSL暗号スイートの名前を指定します。

表A-22 エントリ変更通知に対するLDAPアダプタのJCAアーティファクト

プロパティ名 指定できる値 説明

BaseDN

イベントをレポートする有効なDN。

このエントリのイベントを通知します。

EventScope

次の値で制限される文字列: { "baseObject", "singleLevel", "subordinates", "wholeSubtree"}

構成済ベースDNのイベント・ソースのスコープ。

EventType

不明なマクロの値:

{"add"、"modify"、"all"}

{"add"、"modify"、"all"}

all選択すると、すべてのイベントがパブリッシュされます

SearchFilter

LDAPフィルタの有効な文字列表現。

拡張フィルタ条件。特定のフィルタ条件を満たすイベントのみがアダプタによってパブリッシュされます。

ReturnAttributes

イベントの一部として戻されるすべての属性のCSVリスト。

[-]

ReturnAttributesDelimiter

文字列

デフォルトのデリミタ「,」が適切でない場合、属性デリミタを明示的に定義できます。

TypesOnly

trueまたはfalse (デフォルト)

trueに設定すると、属性名のみが返されます。それ以外の場合は、属性名と値の両方が戻されます。

SizeLimit

正の整数。デフォルト = 1000。< = 0はサイズ制限が強制されないことを意味します。

検索操作の一部として戻されるエントリの最大数。DS側でも構成できます。2つの値のうち低い値が有効になります。SizeLimitは単一のページ内で強制されます。

PageSize

ページ・サイズを指定する整数値。ノート: SizeLimitはページ内のサイズを示し、検索時にすべてのページで返されるエントリの合計数とは関係ありません。デフォルト値 = -1 (ページ・サイズの制限なし)。

1ページに公開されるイベントの最大数。

TimeLimit

秒単位の整数値。デフォルト = 10

結果を戻すまでにサーバーが待機する最大時間。

NotificationStrategy

文字列値(TimeStampBasedのいずれか)。

永続検索オプションは、最初のリリースでは非推奨です。

PollingInterval

秒単位の整数値。デフォルト = 10

新しいイベントの次の検索を実行するまでのポーリング間隔。

表A-23 変更ログ通知に対するLDAPアダプタのJCAアーティファクト

プロパティ名 指定できる値 説明

PollingInterval

秒単位の整数値。デフォルト = 10

新しいイベントの次の検索を実行するまでのポーリング間隔。

EventType

不明なマクロの値:

不明なマクロ: {"add"、"delete"、"modify"、"moddn"、"all"}

eventTypeの値は、ディレクトリ・サーバーの実装によって変わります。たとえば、OIDの場合、moddnmodrdnになることがあります。

allを選択すると、すべてのイベントがパブリッシュされます。それ以外の場合は、パブリッシュするイベント・タイプのカンマ区切りリストが送信されます。たとえば、add,deleteです。

NotificationStrategy

Unknown macro: {"OJD", "OID" or fully qualified name of the user defined changelog implementation}の文字列値

Unknown macro: {"OJD", "OID" or fully qualified name of the user defined changelog implementation}

Oracle.tip.adapter.ldap.inbound.<customStrategy Impl>.

TimeLimit

秒単位の整数値。デフォルト = 0 (時間の制限なし)。

結果を戻すまでにサーバーが待機する最大時間。

SizeLimit

秒単位の整数値。デフォルト = 1000

1つのトリップでパブリッシュされるイベントの最大数。

PageSize

ページ・サイズを指定する整数値。SizeLimitはページ内に適用され、検索時にすべてのページで返されるエントリの合計数とは関係ありません。

[-]

表A-24 検索操作に対するLDAPアダプタのJCAアーティファクト

プロパティ名 指定できる値 説明

AliasDereferencing

次の値で制限される文字列。

不明なマクロ: {"never"、"search"、"find"、"always"}

検索の処理中に別名エントリを処理する動作。

FollowReferrals

次の値で制限される文字列。

不明なマクロ: {"ignore"、"throwException"、"follow"}

デフォルトでは、明示的に、従うことを要求された場合または例外をスローすることを要求された場合を除き、LDAPアダプタはすべてのリフェラル候補を無視します。

追加エントリを検索リクエストの一部として検索/照合できる代替場所。

HopLimit

正の整数。デフォルト = 1

検索リフェラルに参加する代替場所の数。

NameSpaceAware

trueまたはfalse (デフォルト)

trueに設定されている場合、LDAPアダプタはネームスペースを使用した検索操作の結果のXMLを生成します。falseに設定されているか、未定義の場合、LDAPアダプタはネームスペースを使用しない検索操作の結果のXMLを生成します。BPELでXQueryによってLDAPアダプタの検索結果にアクセスする場合、XQueryはネームスペース対応の言語であるため、NameSpaceAwaretrueに設定する必要があります。

ReturnAttributes

文字列値、この検索レスポンスの一部として戻される必要があるすべての属性の区切りリスト。

デフォルトの区切り記号は「,」です

名前属性のみが検索レスポンスの一部として含まれます。

ReturnAttributesDelimiter

文字列

デフォルトの区切り記号「,」が適切でない場合、属性の区切り記号を明示的に定義できます。

SearchScope

次の値で制限される文字列: { "baseObject", "singleLevel", "subordinates", "wholeSubtree"} - subordinatesはLDAP仕様の一部ではなく、選択したDSによってのみサポートされます。このオプションを使用する前に、DSサーバーを確認してください。

検索スコープを定義します。これは、悪質な検索リクエストによるサーバー・リソースの操作を制御するために、サービスのデプロイ時に定義する必要があります。

SizeLimit

秒単位の整数値。デフォルト = 1000

検索操作の一部として戻されるエントリの最大数。DS側でも構成できます。2つの値のうち低い値が有効になります。

TimeLimit

秒単位の整数値。デフォルト = 0 (時間の制限なし)。

結果を戻すまでにサーバーが待機する最大時間(秒)。

TypesOnly

trueまたはfalse (デフォルト)

trueに設定すると、属性名のみが返されます。それ以外の場合は、属性名と値の両方が戻されます。

表A-25 LDAPアダプタのDSML JCAアーティファクト

プロパティ名 指定できる値 説明

MaxDSMLRequestSize

整数値。デフォルト = 0 (制限なし)。

DSMLには、バッチ・リクエストが含まれています。このバッチ・リクエストには、何百万のLDAP操作リクエストが含まれている可能性があります。このプロパティを使用して、単一のDSMLバッチ・リクエストを介してLDAPアダプタに渡すことができる許容される操作リクエストの最大数を制御します。

表A-26 LDAPアダプタの削除操作のJCAアーティファクト

プロパティ 指定できる値 説明

RequestControls

文字列

操作とともに1つまたは複数のコントロールに渡します。

SuppressEntryDoesNotExist

true or false

削除するエントリがターゲットDSに存在しない場合、削除操作は失敗します。相互作用仕様でこの条件を指定すると、例外を抑止できます。

表A-27 LDAPアダプタの追加操作のJCAアーティファクト

プロパティ 指定できる値 説明

SuppressEntryAlreadyExists

true or false

追加するエントリがターゲットDSにすでに存在する場合、追加操作は失敗します。相互作用仕様でこのプロパティを指定すると、例外を抑止できます。

objectClass

CSV文字列

ターゲット・ディレクトリ・サーバーに追加するエントリ構造を構成するすべてのobjectClassesのカンマ区切りリスト。

表A-28 LDAPアダプタの変更操作のJCAアーティファクト

プロパティ 指定できる値 説明

RequestControls

文字列

操作とともに1つまたは複数のコントロールに渡します。

表A-29 LDAPアダプタのDNの変更操作のJCAアーティファクト

プロパティ 指定できる値 説明

RequestControls

文字列

操作とともに1つまたは複数のコントロールに渡します。

DeleteOldRDN

true (デフォルト)またはfalse

[-]

A.10 Oracle MQ Seriesアダプタのプロパティ

次の表に、Oracle MQ Seriesアダプタに適用可能なプロパティを示します:

  • 表A-30 Oracle MQ SeriesアダプタのJCAプロパティ

  • 表A-31 Oracle MQ SeriesアダプタのJCAプロパティ: 正規化されたプロパティ

  • 表A-32 Oracle MQ Seriesアダプタの接続プロパティ

  • 表A-33 Oracle MQ Seriesアダプタのバインディング・プロパティ

すべてのOracle JCAアダプタに適用可能なプロパティについては、「Oracle JCAアダプタの汎用プロパティ」を参照してください。

詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』Oracle MQアダプタに関する項を参照してください。

表A-30 Oracle MQ SeriesアダプタのJCAプロパティ

プロパティ 説明

QueueName

このプロパティは、メッセージの送受信用のMQキューの名前を指定します。

MessageType

このプロパティは、メッセージのタイプ「標準」、「リクエスト」、「リプライ」または「レポート」を指定します。

MessageFormat

このプロパティは、MQメッセージ・フォーマットのタイプ(「デフォルト」、「リクエスト/リプライ」など)を指定します。

Priority

このプロパティは、メッセージの優先度を指定します。値は0から9です。デフォルト値はAS_Q_DEFで、宛先キューで定義されている値が使用されます。

Persistence

このプロパティは、メッセージの永続性を設定するために使用します。このプロパティがtrueに設定されている場合、メッセージは保持されます。デフォルト値はAS_Q_DEFで、宛先キューで定義されている値が使用されます。

OnDeliveryFailure

このプロパティは、メッセージの配信に失敗した場合に使用します。デフォルト値はDeadLetterQueueで、メッセージは配信不能キューに送信されます。値がDISCARDに設定されている場合、メッセージは破棄されます。

PartialDeliveryForDL

このプロパティは、配布リストへの一部配信に使用します。デフォルト値はfalseです。

SegmentIfRequired

このプロパティは、メッセージのサイズがキューに設定された上限を超える場合に使用します。デフォルト値はtrue

Expiry

このプロパティは、メッセージがキュー・マネージャによって削除されるまでの時間を指定します。デフォルト値はNEVERです。

ReplyToQueueName

このプロパティは、リプライまたはレポートを送信する必要があるキューの名前を指定します。

ReportCOA

このプロパティが設定されている場合、メッセージが宛先キューに着信したときに、着信時の確認レポートがreplytoキューに送信されます。デフォルト値はWITH_NO_DATAです。この場合、データは送信されません。

ReportCOD

このプロパティが設定されている場合、メッセージが宛先キューに着信したときに、送信時の確認レポートが返信先キューに送信されます。デフォルト値はWITH_NO_DATAです。この場合、データは送信されません。

ReportException

このプロパティが設定されている場合、宛先キューへのメッセージ配信が失敗したとき、例外レポートが返信先キューに送信されます。デフォルト値はWITH_NO_DATAです。この場合、データは送信されません。

ReportExpiry

このプロパティが設定されている場合、宛先キューへ送信されたメッセージが失効したとき、有効期限レポートが返信先キューに送信されます。デフォルト値はWITH_NO_DATAです。この場合、データは送信されません。

WaitInterval

このプロパティは、アウトバウンドMQキューのメッセージをデキューする待機間隔を指定します。

MessageId

このプロパティは、リプライ・メッセージまたはレポート・メッセージのメッセージIDを生成するために使用します。デフォルトでは、新しいメッセージIDが生成されます。

CorrelationId

このプロパティは、リプライ・メッセージまたはレポート・メッセージの相関IDを生成するために使用します。デフォルトでは、リクエスト・メッセージのメッセージIDが相関IDとして使用されます。

QueueOpenOptions

このプロパティは、キューへのアクセス中に使用するキューのオープン・オプションを指定します。

SecondaryQueueManagerName

このプロパティは、エンキュー・キューのキュー・マネージャを指定します。このプロパティは、アウトバウンド・エンキュー・キューがインバウンド・キュー・マネージャの外部にある場合にのみ使用します。

BackoutQueue

このプロパティは、インバウンド・キューから拒否されたメッセージの送信先のバックアウト・キューを指定するために使用します。

BackoutQueueManagerName

このプロパティは、バックアウト・キューのキュー・マネージャを指定するために使用します。このプロパティは、バックアウト・キューがインバウンド・キュー・マネージャの外部にある場合にのみ使用します。

MaximumBackoutCount

このプロパティは、拒否されたメッセージがバックアウト・キューに送信されるまでの最大バックアウト再試行回数を指定するために使用します。

BackoutInterval

このプロパティは、バックアウト再試行間の間隔を指定するために使用します。デフォルト値は5秒です。

BackoutRetries

このプロパティは、バックアウト再試行の回数を指定するために使用します。デフォルト値は3です。

FallbackReplyToQueueName

このプロパティは、通常メッセージ・キューにレポートを送信するために使用します。

FallbackReplyToQueueManagerName

このプロパティは、JNDI接続で指定されたプライマリ・キュー・マネージャがキューにアクセスできない場合に使用します。

DistributionList

このプロパティは、メッセージをエンキューするための配布リストの要素を指定するために使用します。

MessageSelector

このプロパティは、MQキューから取得する必要があるメッセージを指定します。ヘッダーとプロパティが選択条件に一致するメッセージのみを取得します。

AsAttachment

このプロパティは、trueに設定した場合、すべてのメッセージを添付として処理するようアダプタを設定します。

CharacterSet

このプロパティはオプションで、AsAttachmentプロパティをtrueに設定している場合にのみ指定します。添付の文字セットを定義し、Oracle MQ Seriesアダプタがパブリッシュした添付を処理するサード・パーティ・アプリケーションで使用されます。

Encoding

このプロパティはオプションで、AsAttachmentプロパティをtrueに設定している場合にのみ指定します。添付のエンコーディングを定義し、Oracle MQ Seriesアダプタがパブリッシュした添付を処理するサード・パーティ・アプリケーションで使用されます。

ContentType

このプロパティはオプションで、AsAttachmentプロパティをtrueに設定している場合にのみ指定します。添付のコンテンツ・タイプを定義し、Oracle MQ Seriesアダプタがパブリッシュした添付を処理するサード・パーティ・アプリケーションで使用されます。

MaximumSegmentLength

このプロパティはオプションで、メッセージをカスタム・サイズにセグメント化する場合にのみ、値を指定する必要があります。値は、integerValue[M/K/B]の形式にする必要があります。Mはメガバイト、Kはキロバイト、Bはバイトを表します。たとえば、230K、4M、512Bなどです。

ServerHeartbeat

このプロパティは、MQキュー・マネージャが停止した場合、再接続を試行するまでにアダプタが待機する必要がある時間をミリ秒単位で定義します。

ExponentialBackOff

このプロパティは、MaxExponentialBackOffCountプロパティと組み合せて使用する必要があります。このプロパティ(秒単位)は、アダプタがキュー・マネージャに再接続を試行する場合の指数的に増加する時間間隔の基準となる値を定義します。たとえば、値が2の場合、アダプタは2秒、4秒、8秒、16秒の間隔で再接続を試行します。

MaxExponentialBackOffCount

このプロパティは、ExponentialBackOffプロパティと組み合せて使用する必要があります。このプロパティは、ExponentialBackOffの時間間隔を制限するために使用します。たとえば、ExponentialBackOffを2に設定し、MaxExponentialBackOffCountを7に設定した場合、アダプタは2、4、8、16、32、64、128、128、128…秒の間隔で再試行します。

UseDynamicResponseQueue

ブール・プロパティを使用して、永続的なReplyToQueueではなく動的なレスポンス・キューを使用する必要があるかどうかを指定できます。trueに設定する場合、ResponseModelQueueNameを指定する必要があります。

ResponseModelQueueName

モデル・キューの名前で、リプライ・メッセージを取得するために作成する必要がある動的なレスポンス・キューに基づいています。

ResponseWaitInterval

このプロパティは、リプライ・キューに到着するまでアダプタがレスポンス・メッセージを待つ待機間隔を指定します。

LimitHeaderLength

このプロパティは、MQヘッダー情報を削減するのに使用されます。このプロパティは、対応するMQアダプタのJCAファイルのoracle.tip.adapter.mq.inbound.ActivationSpecImplに追加することができます。デフォルト値はfalseです。

PollingFrequency

このパラメータは、インバウンドMQアダプタがMQキューでメッセージをポーリングする頻度を指定します。パラメータ・タイプはint(ミリ秒単位)です。パラメータが指定されない場合、デフォルトは3000ミリ秒です。

表A-31 Oracle MQ SeriesアダプタのJCAプロパティ: 正規化されたプロパティ

プロパティ 説明

jca.mqAccountingToken

インバウンド/アウトバウンド。メッセージのアカウンティング・トークン情報。16進数のエンコードされた文字列。

jca.mq.ApplIdentityData

インバウンド/アウトバウンド。メッセージまたはその発信元の識別情報に関する追加情報を提供します。任意の文字列を受け入れます。

jca.mq.ISpec.ResponseWaitInterval

アウトバウンド。リプライ・キューに到着するまでレスポンス・メッセージを待つ待機間隔。ミリ秒単位の整数値を受け入れます。

jca.mq.MQMD.ApplOriginData

インバウンド/アウトバウンド。このメッセージの発信元に関する追加情報を提供します。任意の文字列を受け入れます。

jca.mq.MQMD.BackoutCount

インバウンド/アウトバウンド。メッセージが作業ユニットの一部として以前にMQQueue.get()コールによって返された後、取り消された回数。ゼロおよび正の整数値を受け入れます。

jca.mq.MQMD.CorrelId

インバウンド/アウトバウンド。取得/蓄積するメッセージの相関識別子。16進数のエンコードされた文字列を受け入れます。

jca.mq.MQMD.Encoding.Decimal

インバウンド/アウトバウンド。アプリケーション・メッセージ・データ内の数値に使用される表現。NORMALとREVERSEDを受け入れます。

jca.mq.MQMD.Encoding.Float

インバウンド/アウトバウンド。アプリケーション・メッセージ・データ内の数値に使用される表現。NORMAL、REVERSEDおよびS390を受け入れます。

jca.mq.MQMD.Expiry

インバウンド/アウトバウンド。メッセージの有効期限が経過し、キュー・マネージャによる破棄の対象になっています。NEVERまたはInbound/Outbound.negative以外の整数値を受け入れます

jca.mq.MQMD.Feedback

インバウンド/アウトバウンド。レポートの性質を示すためにMQC.MQMT_REPORTタイプのメッセージで使用されます。任意の文字列を受け入れます。

jca.mq.MQMD.Feedback.ApplicationDefined

インバウンド/アウトバウンド。アプリケーション定義のフィードバック。任意の文字列を受け入れます。

jca.mq.MQMD.Format

インバウンド/アウトバウンド。受信者へのメッセージに含まれるデータの性質を示すために、メッセージの送信者が使用する名前の書式を設定します。受け入れる書式は、NONE、ADMIN、CHANNEL_COMPLETED、CICS、CMD1、CMD2、DEAD_LETTER_HDR、DIST_HDR、EVENT、IMS、IMS_VAR_STRING、MD_EXTN、PCF、REF_MSG_HDR、RF_HDR_1、RF_HDR_2、STRING、TRIGGER、WORK_INFO_HDR、XMIT_Q_HDRです。

jca.mq.MQMD.GroupId

インバウンド/アウトバウンド。物理メッセージが属するメッセージ・グループを識別するバイト文字列。16進数のエンコードされた文字列を受け入れます。

jca.mq.MQMD.MsgFlags.IsMsgInGroup

インバウンド/アウトバウンド。メッセージがグループに属するかどうかを指定します。true、falseを受け入れます。

jca.mq.MQMD.MsgFlags.IsLastMsgInGroup

インバウンド/アウトバウンド。メッセージがグループの最後のメッセージかどうかを指定します。true、falseを受け入れます

jca.mq.MQMD.MsgFlags.IsSegment

インバウンド/アウトバウンド。メッセージがセグメントかどうかを指定します。true、falseを受け入れます

jca.mq.MQMD.MsgFlags.IsLastSegment

インバウンド/アウトバウンド。メッセージが最後のセグメントかどうかを指定します。true、falseを受け入れます

jca.mq.MQMD.MsgId

インバウンド/アウトバウンド。取得/蓄積するメッセージのメッセージ識別子。16進数のエンコードされた文字列を受け入れます。

jca.mq.MQMD.MsgSeqNumber

インバウンド/アウトバウンド。グループ内の論理メッセージのシーケンス番号。Inbound/Outbound.negative以外の整数値を受け入れます

jca.mq.MQMD.MsgType

インバウンド/アウトバウンド。メッセージのタイプを示します。任意の文字列を受け入れます。

jca.mq.MQMD.MsgType.ApplicationDefined

インバウンド/アウトバウンド。アプリケーション定義のメッセージ・タイプ。任意の文字列を受け入れます。

jca.mq.MQMD.Offset

インバウンド/アウトバウンド。論理メッセージの先頭からの物理メッセージ内のデータのオフセット。Inbound/Outbound.Negative以外の整数値を受け入れます。

jca.mq.MQMD.OriginalLength

インバウンド/アウトバウンド。セグメント化されたメッセージの元の長さです。負以外の整数値Inbound/Outboundを受け入れます

jca.mq.MQMD.Persistence

インバウンド/アウトバウンド。メッセージの永続性。true、false、AS_Q_DEFを受け入れます。

jca.mq.MQMD.Priority

インバウンド/アウトバウンド。メッセージの優先度。0- Inbound/Outbound.9、AS_Q_DEFを受け入れます

jca.mq.MQMD.PutApplName

インバウンド/アウトバウンド。メッセージを蓄積するアプリケーションの名前。任意の文字列を受け入れます

jca.mq.MQMD.PutApplType

インバウンド/アウトバウンド。メッセージを蓄積するアプリケーションのタイプ。任意の文字列を受け入れます。

jca.mq.MQMD.PutApplType.UserDefined

インバウンド/アウトバウンド。ユーザー定義の蓄積アプリケーション・タイプ。任意の文字列を受け入れます。

jca.mq.MQMD.PutDateTime

インバウンド/アウトバウンド。メッセージが蓄積された日時。year:month:date、year:month:date:hour:minute、year:month:date:hour:minute:secondを受け入れます

jca.mq.MQMD.ReplyToQMgr

インバウンド/アウトバウンド。リプライまたはレポート・メッセージの送信先のキュー・マネージャの名前。任意の文字列を受け入れます。

jca.mq.MQMD.ReplyToQ

インバウンド/アウトバウンド。リプライまたはレポート・メッセージの送信先のキューの名前。任意の文字列を受け入れます

jca.mq.MQMD.Report.Generate.CorrelId

インバウンド/アウトバウンド。リプライまたはレポート・メッセージのCorrelationIdを生成するためのスキーム。PASS_CORREL_ID、COPY_MSG_IDを受け入れます

jca.mq.MQMD.Report.Generate.MsgId

インバウンド/アウトバウンド。リプライまたはレポート・メッセージのMessageIdを生成するためのスキーム。NEW_MSG_ID、PASS_MSG_IDを受け入れます

jca.mq.MQMD.Report.Generate.COA

インバウンド/アウトバウンド。COAレポートの内容を指定します。WITH_NO_DATA、WITH_PARTIAL_DATA、WITH_FULL_DATAを受け入れます

jca.mq.MQMD.Report.Generate.COD

インバウンド/アウトバウンド。CODレポートの内容を指定します。WITH_NO_DATA、WITH_PARTIAL_DATA、WITH_FULL_DATAを受け入れます

jca.mq.MQMD.Report.Generate.Exception

インバウンド/アウトバウンド。例外レポートの内容を指定します。WITH_NO_DATA、WITH_PARTIAL_DATA、WITH_FULL_DATAを受け入れます

jca.mq.MQMD.Report.Generate.Expiry

インバウンド/アウトバウンド。有効期限レポートの内容を指定します。WITH_NO_DATA、WITH_PARTIAL_DATA、WITH_FULL_DATAを受け入れます

jca.mq.MQMD.Report.Generate.NAN

インバウンド/アウトバウンド。着信/発信メッセージがNANかどうかを指定します。true、falseを受け入れます

jca.mq.MQMD.Report.Generate.PAN

インバウンド/アウトバウンド。着信/発信メッセージがPANかどうかを指定します。true、falseを受け入れます

jca.mq.MQMD.Report.TakeAction.OnMsgDeliveryFailure

インバウンド/アウトバウンド。

jca.mq.MQMD.Report.TakeAction.OnMsgDeliveryFailure

DISCARD、DEADLETTERQUEUEを受け入れます

jca.mq.MQMD.StrucId

インバウンド/アウトバウンド。MQMDの構造体ID。任意の文字列を受け入れます

jca.mq.MQMD.UserIdentifier

インバウンド/アウトバウンド。このメッセージの発信元のユーザー。任意の文字列を受け入れます。

jca.mq.MQMD.Version

インバウンド/アウトバウンド。MQMDのバージョン。VERSION_1、VERSION_2を受け入れます

jca.mq.Inbound.MQMD.CorrelId

アウトバウンド。非同期リクエスト-リプライ・シナリオで取得されたメッセージの相関識別子。16進数のエンコードされた文字列を受け入れます。

jca.mq.Inbound.MQMD.MsgId

アウトバウンド。非同期リクエスト-リプライ・シナリオで取得されたメッセージのメッセージ識別子。16進数のエンコードされた文字列を受け入れます。

jca.mq.Inbound.MQMD.MsgType

アウトバウンド。非同期リクエスト-リプライ・シナリオで取得されたメッセージのメッセージ・タイプ。任意の文字列を受け入れます。

jca.mq.Inbound.MQMD.Nan

アウトバウンド。非同期リクエスト-リプライ・シナリオで取得されたメッセージのNANレポート・オプション。true、falseを受け入れます

jca.mq.Inbound.MQMD.Pan

アウトバウンド。非同期リクエスト-リプライ・シナリオで取得されたメッセージのPANレポート・オプション。true、falseを受け入れます

jca.mq.Inbound.MQMD.ReplyToQMgr

アウトバウンド。非同期リクエスト-リプライ・シナリオで取得されたメッセージのReplyToQueueManager。任意の文字列を受け入れます。

jca.mq.Inbound.MQMD.ReplyToQ

アウトバウンド。非同期リクエスト-リプライ・シナリオで取得されたメッセージのReplyToQueue。任意の文字列を受け入れます。

jca.mq.Inbound.MQMD.Report.Generate.CorrelId

アウトバウンド。非同期リクエスト-リプライ・シナリオで取得されたメッセージのCorrelationId生成用の相関スキーム。PASS_CORREL_ID、COPY_MSG_IDを受け入れます

jca.mq.Inbound.MQMD.Report.Generate.MsgId

アウトバウンド。非同期リクエスト-リプライ・シナリオで取得されたメッセージのMessageId生成用の相関スキーム。NEW_MSG_ID、PASS_MSG_IDを受け入れます

jca.mq.ISpec.EnqueueMsgToQMgr

アウトバウンド。アウトバウンド・キューのキュー・マネージャ。任意の文字列を受け入れます

jca.mq.ISpec.EnqueueMsgToQ

アウトバウンド。アウトバウンド・キューのキュー名。任意の文字列を受け入れます。

表A-32 Oracle MQ Seriesアダプタの接続プロパティ

プロパティ 説明

HostNam

ホスト・コンピュータの名前。

PortNumber

使用するポート番号。

ChannelName

このプロパティには、使用するサーバー接続チャネルを設定します。

QueueManagerName

有効なキュー・マネージャ名。

CipherSuite

CipherSuiteは、SVRCONNチャネルで設定されているCipherSpecと一致する名前に設定します。NULL(デフォルト)に設定すると、SSL暗号化は実行されません。

ClientEncoding

クライアントで使用するキャラクタ・エンコーディング。

ConnectionFactoryLocation

コネクション・ファクトリの場所。

HostOSType

ホスト・コンピュータで使用されるオペレーティング・システム。

KeyStoreAlgorithm

キーストアで使用されるアルゴリズム。

KeyStoreLocation

この値は、Oracle MQ Seriesアダプタが秘密キーを格納するキーストアです。これは、アダプタがMQ Seriesサーバーから認証を受ける場合に必要になります。

KeyStorePassword

この値は、キーストアへのアクセスに必要なパスワードです。

KeyStoreProviderName

キーストア・プロバイダの名前。

TrustStoreLocation

これは、アダプタが信頼できる証明書情報を格納する場所です。この情報は、アダプタがMQ Seriesサーバーから認証を受ける場合に必要になります。

TrustStorePassword

このプロパティは、トラスト・ストアの場所のパスワードを指定します。

KeyStoreType

このプロパティは、キーストアのタイプを指定します。

Protocol

キー管理のアルゴリズム。

SSLPeerName

識別名パターン。CipherSuiteが設定されている場合、この変数を使用することによって、常に正しいキュー・マネージャが使用されるようにできます。NULL(デフォルト)に設定すると、キュー・マネージャの識別名はチェックされません。sslCipherSuiteがNULLの場合は、この変数は無視されます。

SSLEnable

このプロパティのtrueまたはfalse値は、Oracle MQ SeriesアダプタでのSSL有効化またはSSL無効化を示します。

UserID

このプロパティは、資格証明マッピングが設定されていない場合に使用されます。

Password

キュー・マネージャに接続するためのパスワードです。このプロパティは、資格証明マッピングが設定されていない場合に使用されます。

XATransaction

このプロパティは、XAトランザクションを有効化または無効化するために使用します。trueに設定すると、XAトランザクションは有効になります。

ReceiveExit

これは、特定のキューでメッセージを受信するとトリガーされるReceive Exit Javaクラスです。

SecurityExit

これは、キュー・マネージャへの接続が試行されたときに発生するセキュリティ・フローをカスタマイズできるSecurity Exit Javaクラスです。

SendExit

これは、特定のキューへメッセージを送信するとトリガーされるSend Exit Javaクラスです。

CCDTurl

この値は、クライアント接続の詳細を指定するためにMQ Seriesアダプタで使用する必要があるCCDTファイルへのパスです。

KeyStoreName

指定のストライプの下のキーストアの名前。KeyStoreTypeをkssに設定する場合に使用します。

StripeNameForKeyStore

キーストアが作成されるストライプの名前。KeyStoreTypeをkssに設定する場合に使用します。

StripeNameForTrustStore

トラスト・ストアが作成されるストライプの名前。TrustStoreTypeをkssに設定する場合に使用します。

TrustStoreAlgorithm

トラスト・ストアで使用されるアルゴリズム。

TrustStoreName

指定のストライプの下のトラスト・ストアの名前。TrustStoreTypeをkssに設定する場合に使用します。

TrustStoreProviderName

トラスト・ストア・プロバイダの名前。

TrustStoreType

このプロパティは、トラスト・ストアのタイプを指定します。

表A-33 Oracle MQ Seriesアダプタのバインディング・プロパティ

プロパティ 説明

adapter.mq.inbound.queueName

このプロパティは、インバウンドMQキューのキュー・マネージャを指定するために使用します。

adapter.mq.inbound.binaryNulls

このプロパティは、バイナリ0(ゼロ)値によるメッセージのデキューに使用します。このプロパティのデフォルト値はtrueです。

A.11 MSMQ JCAアダプタのプロパティ

次の表に、MSMQ JCAアダプタに適用可能なプロパティを示します:

  • 表A-34 MSMQアダプタのJCAプロパティ

  • 表A-35 MSMQアダプタの正規化されたプロパティ

  • 表A-36 MSMQアダプタのバインディング・プロパティ

  • 表A-37 MSMQアダプタのコネクション・ファクトリ・プロパティ

表A-34 MSMQアダプタのJCAプロパティ

プロパティ 説明 デフォルト値 必須

DestinationType

パブリック・キュー、プライベート・キューまたは配布リストの名前で識別したキューのグループにメッセージを送信するかどうかを示します。値;

PUBLIC_QUEUE

PRIVATE_QUEUE

DISTRIBUTION_LIST

なし

はい

DestinationName

MSMQキューの名前。

なし

はい(UseActiveDirectoryPathFalseの場合)

DestinationPath

ActiveDirectoryで表されるDistributionListキューまたはPublicキューを識別する文字列。例:

LDAP://MyLDAPServer/CN=MyQueue,CN=msmq,CN=MyComputer,CN=Computers,DC=MyDomain,DC=MyCompany,DC=COM

なし

はい(UseActiveDirectoryPathTrueの場合)

UseActiveDirectoryPath

パブリック・キューの識別に、キュー名ではなくActive Directoryパスを使用することを許可するブール。このプロパティは、DestinationTypeDISTRIBUTION_LISTまたはPUBLIC_QUEUEである場合に適用可能です。

False

アウトバウンド(エンキュー)操作にのみ適用可能です。このプロパティは、インバウンド(デキュー)には適用できません。デキューは、配布リストではサポートされていません。

UseDirectFormatName

パブリックおよびプライベートのキューに直接フォーマット名を使用することを許可するブール。

False

[-]

Priority

優先度は、7 (最も高い優先度)から0 (最も低い優先度)の間の整数値に設定できます。最高優先度は、処理がより高速であることを意味します。アウトバウンド・エンキューにのみ適用可能です。

3

[-]

TimeToLive

ターゲット・キューからメッセージを取得する時間制限(秒)。値は、指定したMSMQメッセージのMaxTimeToReceiveプロパティに割り当てられます。インバウンドおよびアウトバウンド・キューに適用可能です。

-1 (無限)。メッセージが期限切れにならないことを意味します。

[-]

Delivery

式(非永続)またはリカバリ可能なメッセージング(永続)を指定します。高速メッセージングでは、スループットが高速になります。リカバリ可能なメッセージングにより、メッセージがキューに送信される途中でコンピュータがクラッシュしてもメッセージが配信されることが保証されます。値はPersistentNon-Persistentで、アウトバウンド・エンキューにのみ適用可能です。

Persistent

[-]

OperationType

実行される操作。値はenqueuedequeueです。

なし

はい

BodyType

値は、String (デフォルト)およびByteArrayです。不透明(スキーマ)処理オプションが選択されている場合は、ByteArrayBodyType値を意味します。

String

はい

EnableStreaming

ペイロードのストリームを可能にするブール。インバウンド・デキュー・プロセスにのみ適用可能です。

False

[-]

表A-35 MSMQアダプタの正規化されたプロパティ

プロパティ名 説明 方向

jca.msmq.message.SentTime

メッセージが送信される時間。

インバウンド

jca.msmq.message.Priority

メッセージの優先度。これにより、MSMQInteractionSpecPriorityがオーバーライドされます。

インバウンド /アウトバウンド

jca.msmq.message.TimeToLive

ターゲット・キューからメッセージを取得する時間制限(秒)。これにより、MSMQInteractionSpecTimeToLiveがオーバーライドされます

インバウンド /アウトバウンド

jca.msmq.message.MaxTimeToReachQueue

メッセージがキューに到達する時間制限(秒)。ここで何も指定しない場合、メッセージ・キューイングでは、キューへの到達時間間隔に企業全体の設定が使用されます。

インバウンド /アウトバウンド

jca.msmq.message.Id

MSMQにより生成されたメッセージ識別子を使用して、メッセージを識別します。

インバウンド

jca.msmq.message.Delivery

値はPersistentまたはNon Persistentになります。このプロパティは、メッセージ・キューイングがメッセージを配信する方法を指定します。この値により、MSMQInteractionSpecDeliveryがオーバーライドされます。

インバウンド/アウトバウンド

jca.msmq.message.BodyLength

メッセージ本文の長さ(バイト単位)。

インバウンド

jca.msmq.message.ArrivedTime

メッセージがキューに到達した時刻。

インバウンド

表A-36 MSMQアダプタのバインディング・プロパティ

プロパティ名 説明

adapter.msmq.receive.timeout

次のポーリング・サイクルを開始する前にメッセージ・キューイングがメッセージの到着を待機する時間(ミリ秒)。デフォルト値は1秒(1)です。

adapter.msmq.dequeue.threads

エンドポイント・アクティブ化が発生するときに初期化されるポーラー・スレッドの数。指定する場合、adapter.msmq.dequeue.threadsの値を使用して、複数のインバウンド・ポーラー・スレッドを生成します。パフォーマンスを向上させるために、複数のインバウンド・スレッドを使用できます。デフォルト値は1です。

次の表に、MSMQアダプタのコネクション・ファクトリ・プロパティを示します。

表A-37 MSMQアダプタのコネクション・ファクトリ・プロパティ

プロパティ名 説明 デフォルト

Host

MSMQホストのIPアドレス。

この値はホスト名で、ホスト・プロパティの値としてIPアドレスを指定できます。

AccessMode

コネクション・ファクトリがネイティブ・アクセスを許可するかどうかを識別します。値は[Native | DCOM]です。Nativeの場合、Oracle WebLogic ServerはMSMQと同じホストにインストールされている必要があります。

DCOM

TransactionMode

メッセージを送信および受信する場合に接続がトランザクションに参加するかどうかを示します。値は[Single|None]です。Singleの場合、メッセージの送信先となるローカルおよびリモートのMSMQキューはトランザクションである必要があります。Singleの場合、メッセージの取得元となるローカルMSMQキューはトランザクションである必要があります。Noneの場合、メッセージの送信先キューがトランザクションのときは、ResourceExceptionが発生します。

None

User

ユーザーを識別します

[-]

Password

指定したユーザーのパスワード。

[-]

Domain

MSMQホストのドメイン。

[-]

A.12 Oracleソケット・アダプタのプロパティ

すべてのOracle JCAアダプタに適用可能なプロパティについては、「Oracle JCAアダプタの汎用プロパティ」を参照してください。

詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』Oracleソケット・アダプタに関する項を参照してください。

表A-38 Oracleソケット・アダプタのJCAプロパティ

プロパティ 説明

ByteOrder

通信中のリモート・コンピュータのバイト順。

CustomImpl

CustomImplTransModeプロパティとして選択すると、それがハンドシェイクを定義するJavaクラスの名前になります。このプロパティは、ICustomParserインタフェースの具体的な実装です。

Encoding

リモート・コンピュータで使用するキャラクタ・エンコーディング。

Host

アウトバウンドの場合は、ソケット・サーバーが実行されていて、接続先となるコンピュータ名。インバウンドの場合は、常にlocalhostです。

Port

アウトバウンドの場合は、ソケット・サーバーが実行されていて、アダプタの接続先となるポート番号です。

インバウンドの場合は、着信接続をソケット・アダプタがリスニングするポート番号です。

ReplyXslt

XSLTTransModeプロパティとして選択すると、インバウンド・リプライのハンドシェイクを定義するスタイルシートへのパスが指定されます。

TransMode

プロトコル定義メカニズム。スタイルシートを使用する場合はXSLTに、カスタムJavaコードを使用する場合はCustomImplに、通常のスキーマ変換を行う場合はNXSDに設定します。JavaScriptハンドシェイク・ベース・プロトコルの場合は、Scriptに設定します。

Xslt

XSLTTransModeプロパティとして選択すると、インバウンドおよびアウトバウンドのリクエストまたはリプライの場合、インバウンド・リクエストのハンドシェイクを定義するスタイルシートへのパスが指定されます。

RequestScript

サービス側のみ。要求側の通信を処理するために使用されるJavaScriptファイルの名前。TransModeがスクリプトに設定されている場合に使用します。

ReplyScript

サービス側のみ。応答側の通信を処理するために使用されるJavaScriptファイルの名前。TransModeがスクリプトに設定されている場合に使用します。

OutboundScript

参照側のみ。アウトバウンド通信に使用されるJavaScriptファイルの名前。TransModeがスクリプトに設定されている場合に使用します。

SupportNIO

デフォルトでは、このプロパティはtrueに設定されています(指定がない場合)。NIOは、インバウンド方向に対してのみ、およびNXSDモードの変換に対してのみサポートされています。XSLT、CustomImpl、Script、SupportNIOといった他のモードでは、falseに設定されています。

また、NIOは非SSL接続に対してのみサポートされています。

A.13 UMS JCAアダプタのプロパティ

次の表に、UMSアダプタに適用可能なプロパティを示します:

  • 表A-39 UMSアダプタのアクティブ化仕様プロパティ

  • 表A-40 UMSアダプタの相互作用仕様プロパティ

  • 表A-41 UMSアダプタのメッセージ・ヘッダー

  • 表A-42 UMSアダプタのMIMEパート・メッセージ・ヘッダー

  • 表A-43 UMSアダプタ固有のヘッダー

表A-39 UMSアダプタのアクティブ化仕様プロパティ

プロパティ名 説明

JavaCalloutImpl

メッセージ・フィルタまたはその他のチェックにカスタム・ロジックを定義するJavaクラス名。このクラスは、ICustomCalloutインタフェースの具体的な実装です。

Name-InboundThreadCount

インバウンド・ポーラーまたはリスナーのスレッドの数。

ConsumeMode

アダプタによってUMSからメッセージを受信する方法を指定します。ポーリング・モードではpollerに設定され、リスナー・モードではlistenerに設定されます。

To

受信メッセージの受信元となるアドレス。Email配信タイプにおける1つまたは複数のカンマ区切り電子メール・アドレスです。

DeliveryType

送信メッセージの受信および送信用に電子メール・サポートを提供します。

PollingInterval

ポーラー・コンシューム・モードでのポーリング間隔(秒)です。

MessageFilters

1つ以上のメッセージ・フィルタを指定します。単一フィルタの場合はJavaのパターン文字列で構成され、フィールド・タイプおよび取得されるアクション(acceptまたはreject)とともに、受信メッセージを照合します。

表A-40 UMSアダプタの相互作用仕様プロパティ

プロパティ名 説明

DeliveryType

送信メッセージの受信および送信のみに対する電子メール・サポート。

Subject

送信メッセージの件名。

From

送信メッセージの送信者アドレス。

To

1つ以上の受信者アドレス。

Replyto

返信先アドレス

Cc

電子メール配信の1つまたは複数のCCアドレス。

Bcc

Eメール配信用の1つ以上のBccアドレス。

SendEmailAsAttachment

添付として電子メールを送信するにはTrueにします。

表A-41 UMSアダプタのメッセージ・ヘッダー

ヘッダー・フィールド名 最小発生数 最大発生数 マップされたアダプタのヘッダー・フィールド名

Return-path

0

1

jca.ums.return-path

Received

0

unlimited

jca.ums.received

Resent-Date

0

unlimited

jca.ums.resent-date

Resent-From

0

unlimited

jca.ums.resent-from

Resent-Sender

0

1

jca.ums.resent-sender

Resent-To

0

unlimited

jca.ums.resent-to

Resent-Cc

0

unlimited

jca.ums.resent-cc

Resent-Bcc

0

unlimited

jca.ums.resent-bcc

Resent-Message-ID

0

unlimited

jca.ums.resent-message-id

Date

1

1

jca.ums.date

From

1

1

jca.ums.from (SMSおよびIMにも適用)

Sender

0

1

jca.ums.sender

Reply-to

0

1

jca.ums.reply-to

To

0

1

jca.ums.to (SMSおよびIMチャネルに適用可能)

Cc

0

1

jca.ums.cc

Bcc

0

1

jca.ums.bcc

Message-ID

0

1

jca.ums.message-id

In-Reply-To

0

1

jca.ums.in-reply-to

References

0

1

jca.ums.references

Subject

0

1

jca.ums.subject (SMSチャネルに適用可能)

Comments

0

unlimited

jca.ums.comments

Keywords

0

unlimited

jca.ums.keywords

表A-42 UMSアダプタのMIMEパート・メッセージ・ヘッダー

ヘッダー・フィールド名 マップされたアダプタのヘッダー・フィールド名 ノート

Content-Type

jca.ums.msg.content-type

すべてのチャネルに適用可能です。SMSおよびIMの場合、現在サポートされているタイプはtext/plainのみです。音声の場合、これはtext/vxmltext/x-vxmlです。

Content-Transfer-Encoding

jca.ums.msg.content- transfer-encoding

[-]

Content-ID

jca.ums.msg.content-id

[-]

Content-Description

jca.ums.msg.content- description

[-]

Content-Disposition

jca.ums.msg.content- disposition

[-]

Content-Language

jca.ums.msg.content-language

[-]

Mime-Extension-field

jca.ums.mime-extension-headers

その他のMIMEヘッダー・フィールドは、文字列“Content-“で開始されます。次のように2つ以上のヘッダーを追加できます。Content-* : value CRLF Content*- : value

CRLF - \r\n

MIME-Version

jca.ums.mime-version

[-]

表A-43 UMSアダプタ固有のヘッダー

ヘッダー名 説明

jca.ums.msg.proprietary-headers

2つ以上の固有のヘッダーを次の書式で追加できます。

Header Name : value CRLF Header Name : value

(Header Nameは、ums.adapter.xxxxx CRLF - \r\nのように指定する必要があります)