2 Oracle Service Busコンソールのスタート・ガイド

この章では、Oracle Service Busコンソールを使用して、サービスおよびその他のService Busリソースを構成する方法についての一般的な情報を提供します。 これらは、主に、実行されているWebLogic Serverインスタンスを必要とする設計時アクティビティですが、コンソールを使用して実行時タスクを実行することもできます。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 Oracle Service Busコンソールの概要

Oracle Service Busコンソールは、ほとんどのService Busリソースの作成および構成、リソースのテストおよびランタイムへの変更のアクティブ化を行うことができるWebベースのコンソールです。

Service Bus構成JARファイルのインポートとエクスポートを行うこともできます。コンソールでは、セッション内の変更を実行できるWebLogic Server管理コンソールと似ている変更セッション・メカニズムを利用します。これらの変更が完了したら、実行時にアクティブ化できます。リソースと呼ばれるService Busコンポーネントは、プロジェクトおよびフォルダとしてグループ化されます。

2.1.1 Service Busセッション

Oracle Service Busコンソールでの作業のほとんどは、オープン・セッション内で行います。Service Busコンポーネントおよびプロジェクトへの変更を行い、競合を解決して、その変更をランタイムに伝播する準備が整ったら、セッションをアクティブ化できます。セッションでは、Service Busでサービスおよびメタデータを構成する際に、チームのコラボレーションが可能です。各チーム・メンバーは、作業中の構成をバスのコア構成にチェック・インする準備が整うまで、サンドボックス・セッションで作業します。複数のユーザーが構成を操作するため、セッションでは複数の取消しレベルと競合の可視性が提供されます。

各ページで使用可能なオプションは、セッション内で作業しているかどうかによって異なります。たとえば、セッション外のリソースは編集できず、サービスをテストできるのはセッション外で作業している場合のみです。また、セッションでは、「履歴」タブを開いたときに表示される「変更」ページに、そのセッションで行ったすべての変更がリストされます。セッション外では、ページに変更はリストされません。

2.1.2 Oracle Service Busコンソールのレイアウト

Oracle Service Busコンソールでは、プロジェクト・ナビゲータのツリー・ビューにすべてのプロジェクト、フォルダおよびリソースが表示されます。ナビゲータでコンポーネントを選択すると、エディタにその構成が表示されます。ほとんどのエディタはタブ付きページに分類され、それぞれのページで、特定タイプのプロパティを構成できます。図2-1に、プロキシ・サービス定義エディタに表示されるプロキシ・サービスの例を示します。上部ツールバーには、WebLogic Server管理コンソール、Fusion Middleware Controlおよびオンライン・ヘルプ・トピックへのリンクが表示されます。エディタのツールバーでは、変更の保存、表示されたコンポーネントに関する情報の表示、テスト・コンソールやパイプライン・エディタの起動、およびサービスの基になるWSDLファイルのエクスポートを行うことができます。

図2-1 Oracle Service Busコンソールのプロキシ・サービス構成

図2-1の説明が続きます
「図2-1 Oracle Service Busコンソールのプロキシ・サービス構成」の説明

ツール・アイコンから任意の補助タブを選択すると、競合、変更履歴およびアクティブ化を表示できます。これらのタブを使用して、変更をアクティブ化する前に競合を解決し、アクションまたはセッションのアクティブ化も取り消します。図2-2に、展開されたツール・メニューを示し、図2-3に、「履歴」タブで「変更」サブタブが選択された状態を示します。

図2-2 展開されたツール・メニュー

図2-2の説明が続きます
「図2-2 展開されたツール・メニュー」の説明

図2-3 「変更」サブタブが選択された「履歴」タブ

図2-3の説明が続きます
「図2-3 「変更」サブタブが選択された「履歴」タブ」の説明

2.1.3 Service Busプロジェクトおよびフォルダ

プロジェクト・ナビゲータは、構成とリソースをプロジェクトとフォルダに整理します。ドメイン内のすべてのプロジェクトはすべてのプロジェクト定義エディタに、プロジェクト内のすべてのリソースはプロジェクト定義エディタに、フォルダ内のすべてのリソースはフォルダ定義エディタに表示できます。プロジェクトおよびフォルダの定義エディタでは、テスト・コンソールの起動やパイプライン・エディタの起動など、リソースに対してアクションを実行することもできます。これらのエディタのいずれかでプロジェクト、フォルダまたはリソースの名前をクリックすると、そのコンポーネントのエディタが表示されます。

Service Busリソース(サービス、WSDLファイル、XQuery変換など)はすべて、1つのプロジェクトにのみ存在します。複数のプロジェクトでリソースを共有することはありません。リソースはプロジェクトの直下に作成することも、整理用にフォルダを作成したうえで、フォルダ内に作成することもできます。ただし、すべてのリソースは、どのプロジェクトに含まれていても、自由に参照できます。

Service Busでドメインを作成すると、デフォルトのプロジェクトが自動的に作成されます。

2.1.3.1 システム・プロジェクト

プロジェクト・ナビゲータには「システム」という名前のデフォルトのプロジェクトが含まれ、ここには、JNDIプロバイダ、SMTPサーバー、プロキシ・サーバー、UDDIレジストリなどのグローバル・リソースのフラット・ファイルが含まれます。プロジェクトには、各種グローバル・リソースのフォルダが含まれます。システム・フォルダにはプロジェクトやフォルダを作成することはできません。グローバル・リソースのみとなります。システム・プロジェクト内に作成するグローバル・リソースは、作成するすべてのService Busプロジェクトのリソースが使用できます。

図2-4 コンソールの「システム」プロジェクト

図2-4の説明が続きます
「図2-4 コンソールの「システム」プロジェクト」の説明
2.1.3.2 プロジェクトおよびフォルダの名前

プロジェクト名およびフォルダ名は、最長64文字で、「Service Busコンポーネントのネーミング・ガイドライン」のガイドライン・リストに従う必要があります。

プロジェクトやフォルダの名前、長さ、ネストのレベルは最終的に、お使いのオペレーティング・システムの制限による影響を受けます。フォルダまたはプロジェクトの作成時に、非常に長い名前にしたり、フォルダのネスト・レベルを深くすると、オペレーティング・システムの制限により失敗する場合があります。

2.1.3.3 プロジェクトとフォルダを使用した修飾リソース名

プロジェクトおよびフォルダによりService Busリソースの名前が修飾されます。リソースへの参照は次のように構成されます。

project-name/folder/.../subfolder/resource-name

2.1.4 Service Busリソース

Service Busで作成されるコンポーネントはリソースと呼ばれます。リソースには、サービスのエンドポイントを定義するプロキシ・サービスやビジネス・サービス、およびサービスのメッセージ処理ロジックを定義するパイプラインや分割-結合が含まれます。リソースには、サービス・アカウント、WSDLドキュメント、JNDIプロバイダ、MQ接続などのサポート・リソースも含まれます。リソースは、作成されたプロジェクトおよびフォルダに格納されます。一部のリソースは、異なるプロジェクト間で共有することもできます。

2.1.5 Oracle Service Busコンソール・エディタ

各種リソースは、そのタイプのリソースに固有のコンソール内のエディタを使用して構成できます。プロジェクト・ナビゲータからリソースを開くと、そのリソースの定義エディタが表示され、そのリソースのプロパティを構成できます。定義エディタの右上のツールバーには、「保存」、「すべて保存」、「ヘルプ」、「閉じる」および「すべて閉じる」を含む標準のツール・セットが用意されています。さらに、各エディタには、構成されているリソースに固有のツールも含まれます。これらのツールにより、テスト・コンソールの起動、パイプライン・エディタの起動、WSDLファイルのエクスポート、参照の表示などの追加タスクを実行できます。次の図に、プロキシ・サービス定義エディタを示します。

図2-5 プロキシ・サービス定義エディタ

図2-5の説明が続きます
「図2-5 プロキシ・サービス定義エディタ」の説明

2.2 スタート・ガイド

Oracle Service Busコンソールの使用を開始するには、WebブラウザおよびログインIDとパスワードが必要です。

2.2.1 Oracle Service Busコンソールへのアクセス方法

Oracle Service Busコンソールには、Webブラウザからアクセスします。

Oracle Service Busコンソールを起動するには:

  1. Service Busドメインを起動します。
  2. サーバーが起動したら、ブラウザに次のいずれかのURLを入力します。
    http://hostname:port/servicebus
    

    または、SSLの場合:

    https://hostname:port/servicebus
    

    hostnameはService Bus管理サーバーの名前、portはリスニングを行うポート番号を表します。

    ログイン・ページが表示されます。

  3. インストール時に指定したユーザー名とパスワードを入力します。
  4. 「ログイン」をクリックします。

2.2.2 Oracle Service Busコンソールの終了方法

Oracle Service Busコンソールからログアウトするには、右上付近のバナーにある「ログアウト」をクリックします。

2.3 セッションの操作

コンソールでService Busリソースを作成および変更する際は、セッションの中でこれを行います。

リソースのテストの準備が整ったら、セッションをアクティブ化し、これらのリソースをランタイムに昇格します。セッションのアクティブ化または終了の前には、すべての変更を保存する必要があります。

セッションの履歴を表示するには、「既存のセッションの表示方法」を参照してください。

2.3.1 セッションの作成方法

Oracle Service BusコンソールでService Busプロジェクトに変更を加えるには、その前にセッション・ツールバーのボタンを使用して新しいセッションを開始するか、既存のセッションを編集する必要があります。これらのボタンは、セッションの状態によって変わります。アクティブなセッションがない場合、次の図の「編集」ボタンは「作成」になります。セッションを操作中の場合、「編集」ボタンは「アクティブ化」になります。

図2-6 セッション・ツールバー

図2-6の説明が続きます
「図2-6 セッション・ツールバー」の説明

セッションを作成するには:

  1. 次のいずれかを行います:
    • 新しいセッションを開始するには、「作成」をクリックします。

    • 既存のセッションを編集するには、「編集」をクリックします。

    セッションの名前は画面の左上隅に表示されます。

  2. セッション内で変更を行います。
  3. 変更するコンポーネントごとに「保存」をクリックします。
  4. 現在のセッションで行った変更を破棄するには、「破棄」をクリックします。
  5. 変更が完了したら、「セッションのアクティブ化方法」の説明に従ってセッションをアクティブ化します。

2.3.2 セッションのアクティブ化方法

セッションの作成と破棄は、システムの他のアクティビティとは関係なく実行されます。ただし、別のセッションのアクティブ化が処理中である場合、WebLogic Serverの変更を保留しているユーザーを示すエラーが発生します。

すべてのエラー競合を解決するまで、セッションをアクティブ化することはできません。警告のみのセッションはアクティブ化できます。競合の解決の詳細は、「競合の表示と解決」を参照してください。

ノート:

別のサーバー(作業しているサーバー以外の単一のサーバー、またはクラスタ内の管理対象サーバー)上のJMSエンドポイントのURIを使用してセッションをアクティブ化する場合は、宛先サーバーが使用可能であることを確認してください。Service Busでは、JMSエンドポイントのURLが指定する宛先に到達不能な場合、プロキシ・サービスをJMSトランスポートに登録できません。つまり、JMSサービスの場合、Service Busは指定された接続ファクトリが存在するかどうかを確認し、存在しない場合はセッションのアクティブ化エラーが発生します。

セッションをアクティブ化するには:

  1. セッションの変更が完了したら、「アクティブ化」をクリックします。
  2. 検証エラーがない場合は、ステップ5に進みます。
  3. 検証エラーがある場合は、エラー・メッセージが表示されます。手順を進める前に、構成の競合を表示し、修正します。

    既存の競合を表示している間に新しい競合が生じた場合は、新しい競合を知らせるメッセージが表示されます。

  4. すべての競合が解決されたら、再度「アクティブ化」をクリックします。
  5. 「説明」フィールドに、セッションを識別する簡単な説明を入力します。これは、セッションのアクティブ化によって発生した構成変更の履歴を表示すると、「説明」列に表示されます。
  6. アクティブ化を完了するには、「アクティブ化」をクリックします。待ち時間に新しい衝突が発生しなければ、セッションが終了し、構成がランタイムにデプロイされます。

2.3.3 セッションの終了方法

セッションを終了しても、セッションが完了したり、ランタイムに対して変更がアクティブ化されるわけではありません。終了すると、コンソールには、ランタイムの状態でアクティブなコア構成が表示されます。セッションで行った変更で、アクティブ化されていないものは表示されません。これは、コンソールからログアウトする場合やブラウザを終了する場合にも当てはまります。セッション、およびセッションで行ったすべての変更は、ログアウトした場合やサーバーを再起動した場合でもそのまま残ります。「編集」をクリックしてセッションに戻ると、以前の変更が表示され、変更を続行できます。

セッションが完了するのは、セッションがアクティブにされたか、破棄された場合のみです。「セッションのアクティブ化方法」を参照してください。

セッションを終了するには:

  • いつでも「終了」をクリックしてセッションを終了できます。

2.4 Oracle Service Busコンソールでのプロジェクト、フォルダおよびリソースの操作

Service Busリソースは、階層化されない、独立した最上位のグループ構造である、個々のプロジェクトに編成できます。サービス、WSDLファイル、XQuery変換などすべてのリソースは、厳密に1つの重複しないプロジェクトのみに存在します。

リソースは、プロジェクトの下に直接作成することも、プロジェクト内のフォルダに作成してさらにこれらを編成することもできます。各フォルダには、リソースのセットが含まれ、プロジェクト・レベルを最上位ディレクトリとするファイル・システムのディレクトリのように、さらにフォルダを含めることもできます。プロジェクト内のリソースから、別のプロジェクトで定義されたリソースを参照および使用できます。プロジェクトまたはフォルダ間でリソースを移動したり、リソースの名前変更やリソースの削除を行うことができます。Service Busでは、リソース、プロジェクトまたはフォルダのクローンを作成して、指定されたターゲットIDでそのリソースのコピーを作成することもできます。Service Busコンポーネントのクローンを作成すると、そのプロジェクトまたはフォルダのすべてのアーティファクトが別の場所にコピーされます。Service Busでは、リソースの名前変更または移動が行われても依存性は保持され、名前変更または移動されたリソースへの参照も調整されます。

2.4.1 サービスの検索方法

プロジェクト・ナビゲータでプロジェクトおよびフォルダを移動することによってOracle Service Busコンソールでサービスを見つけることができます。また、サービスの検索を実行することもできます。

ノート:

検索ではワイルドカード文字を使用できます。複数の不明文字を表すにはアスタリスク(*)を使用し、1文字の不明文字を表すには疑問符(?)を使用します。検索では、大文字と小文字が区別されます。

任意のプロジェクトでサービスを検索するには:

  1. 「Designer」タブの隣にある「検索」フィールドに、検索するプロキシ・サービス、ビジネス・サービス、パイプラインまたは分割-結合の名前を入力し、「検索」アイコンをクリックします。

    検索結果は、「検索結果」タブに表示されます。

    図2-7 サービスの「検索結果」タブ

    図2-7の説明が続きます
    「図2-7 サービスの「検索結果」タブ」の説明
  2. フル・ページで結果を表示するには、「デタッチ」をクリックします。
  3. ビュー・オプションを変更するには、「表ビューのカスタマイズ方法」を参照してください。

2.4.2 プロジェクトおよびフォルダの定義エディタの操作

プロジェクト定義エディタおよびフォルダ定義エディタを使用して、Service Busセッションと構成フレームワークのプロジェクト、フォルダ、リソースに関する情報を表示します。これらのエディタから、セッション内の各プロジェクト、プロジェクト内の各フォルダおよびリソース、フォルダ内の各リソースを表示できます。リソースのテスト、パイプライン・エディタの起動など、特定のオブジェクトに対してアクションを実行することもできます。使用可能なアクションは、表示しているリソースのタイプによって異なります。

2.4.2.1 プロジェクト、フォルダおよびリソース情報について

プロジェクトおよびフォルダの定義エディタでは、Service Busのプロジェクト、フォルダおよびリソースに関する情報を表示する方法をカスタマイズできます。エディタの表ビューでは、列の表示および非表示、列の順序変更、および表示するプロジェクト、フォルダ、リソースの名前によるフィルタを行うことができます。

2.4.2.2 セッション内のすべてのプロジェクトの表示

セッション内のすべてのプロジェクトを表示するには:

  1. プロジェクト・ナビゲータで、「すべてのプロジェクト」をクリックします。

    すべてのプロジェクト定義エディタが表示され、「すべてのプロジェクト」表にプロジェクトのリストが示されます。

    図2-8 すべてのプロジェクト定義エディタ

    図2-8の説明が続きます
    「図2-8 すべてのプロジェクト定義エディタ」の説明
  2. 表にリストされるプロジェクトを名前によりフィルタするには、「プロジェクトおよびフォルダの定義エディタでのコンポーネントのフィルタ方法」を参照してください。
  3. 表内の情報の表示方法を変更するには、「表ビューのカスタマイズ方法」を参照してください。
2.4.2.3 プロジェクト内のフォルダおよびリソースの表示

プロジェクト内のフォルダおよびリソースを表示するには:

  1. プロジェクト・ナビゲータで、プロジェクトの名前をクリックします。

    プロジェクト定義エディタが表示され、選択したプロジェクトに含まれる各フォルダとService Busリソースのリストが示されます。

    図2-9 プロジェクト定義エディタ

    図2-9の説明が続きます
    「図2-9 プロジェクト定義エディタ」の説明
  2. 表にリストされるフォルダおよびリソースを名前によりフィルタするには、「プロジェクトおよびフォルダの定義エディタでのコンポーネントのフィルタ方法」を参照してください。
  3. 表内の情報の表示方法を変更するには、「表ビューのカスタマイズ方法」を参照してください。
2.4.2.4 フォルダ内のサブフォルダおよびリソースの表示

フォルダ内のサブフォルダおよびリソースを表示するには:

  1. プロジェクト・ナビゲータで、表示するフォルダに移動し、その名前をクリックします。

    フォルダ定義エディタが表示され、選択したフォルダに含まれる各サブフォルダとService Busリソースのリストが示されます。

    図2-10 フォルダ定義エディタ

    図2-10の説明が続きます
    「図2-10 フォルダ定義エディタ」の説明
  2. 表にリストされるフォルダおよびリソースを名前によりフィルタするには、「プロジェクトおよびフォルダの定義エディタでのコンポーネントのフィルタ方法」を参照してください。
  3. 表内の情報の表示方法を変更するには、「表ビューのカスタマイズ方法」を参照してください。
2.4.2.5 プロジェクトおよびフォルダの定義エディタでのコンポーネントのフィルタ方法

Service Busでは、例による問合せ機能を提供しています。これにより、プロジェクトやフォルダの定義エディタに表示するプロジェクト、フォルダまたはリソースをフィルタし、リストされているすべてのコンポーネントをスクロールすることなく、必要なService Busコンポーネントのみを表示できるようにします。

プロジェクトおよびフォルダの定義エディタでコンポーネントをフィルタするには:

  1. 「プロジェクト、フォルダおよびリソースの情報の表示について」の説明に従って、プロジェクトまたはフォルダの定義エディタを起動します。
  2. 表の最初の行の上に「例による問合せ」バーが表示されない場合は、「例による問合せ」(フィルタ・アイコン)をクリックします。
  3. 「名前」列の上のフィールドに、表示するプロジェクト、フォルダまたはリソースの名前を入力し、[Enter]を押します。

    リストには、入力した名前に一致するコンポーネントのみが表示されます。

    ノート:

    問合せではワイルドカード文字を使用できます。複数の不明文字を表すにはアスタリスク(*)を使用し、1文字の不明文字を表すには疑問符(?)を使用します。問合せでは、大文字と小文字が区別されます。

2.4.3 リソースの新しいプロジェクトおよびフォルダの作成

コンソール内のリソースは、プロジェクトごとにグループ化されます。Service Busリソースを作成する前に、プロジェクトを作成する必要があります。フォルダをプロジェクト内および他のフォルダ内に作成し、プロジェクト・コンポーネントをいくつかの論理グループに編成できます。

2.4.3.1 プロジェクト・ナビゲータでのプロジェクトの作成

プロジェクトを作成するには:

  1. プロジェクト・ナビゲータで、「すべてのプロジェクト」を右クリックします。
  2. 「作成」「プロジェクト」を選択します。

    「新規プロジェクトの作成」ダイアログが表示されます。

  3. プロジェクトに対して一意の名前を入力し、必要に応じてで説明を追加します。

    ネーミング・ガイドラインについては、「プロジェクトおよびフォルダの名前」を参照してください。

  4. 「作成」をクリックします。

    新しいプロジェクトが、プロジェクト・ナビゲータとプロジェクト定義エディタに表示されます。

2.4.3.2 プロジェクト・ナビゲータでのフォルダの作成

フォルダを作成するには:

  1. プロジェクト・ナビゲータで、新しいフォルダを追加するプロジェクトまたはフォルダを右クリックします。
  2. 「作成」「フォルダ」を選択します。

    「新規フォルダの作成」ダイアログが表示されます。

  3. フォルダに対して一意の名前を入力し、必要に応じてで説明を追加します。
  4. 「作成」をクリックします。

    新しいフォルダが、プロジェクト・ナビゲータとフォルダ定義エディタに表示されます。

2.4.4 リソース・ギャラリを使用したリソースの作成

リソース・ギャラリは、Service Busコンソールに追加できるすべてのリソースを収集します。Oracle Service Busのこのリリースでリソースを作成するには、リソース・ギャラリを使用します。

リソース・ギャラリを使用してコンソールにリソースを追加するには:
  1. プロジェクト・ナビゲータから、リソースに追加するプロジェクトまたはフォルダを右クリックして、「作成」→「リソース」を選択します
    リソース・ギャラリが表示されます。
  2. リソース・ギャラリ内をナビゲートして、追加するリソースのタイプを見つけます。リソースを選択して、「OK」をクリックします。
    選択したリソースの作成ダイアログが表示されます。必要なステップを実行して、リソースの作成を終了します。

2.4.5 プロジェクト、フォルダおよびリソースのクローン作成方法

プロジェクトまたはフォルダのクローンを作成すると、プロジェクトまたはフォルダのすべてのリソースが別の場所にコピーされます。個々のリソースのクローンを作成して、別のフォルダまたはプロジェクトにコピーすることもできます。Service Busでは、オブジェクトのクローン作成時の依存性が保持され、すべての参照が調整されます。

プロジェクト、フォルダおよびリソースのクローンを作成するには:

  1. プロジェクト・ナビゲータで、クローンを作成するプロジェクト、フォルダまたはリソースに移動し、これを右クリックします。
  2. 「クローン」をクリックします。

    「クローン」ダイアログが表示されます。

  3. オプションで、「新規 <Resource> 名」フィールドに、コンポーネントの新しい名前を入力します。
  4. 「宛先」セクションで、選択したコンポーネントのクローンの作成先のプロジェクトまたはフォルダを選択します。
  5. 「クローン」をクリックします。

    クローン・コンポーネントが選択した場所に表示されます。すべての依存性は保持されます。

2.4.5.1 プロジェクトのクローン作成時の動作

新しいプロジェクトの名前および宛先により、プロジェクトをフォルダに降格したり、既存のプロジェクトと結合したり、既存のフォルダと結合することもできます。ルートの場所にプロジェクトのクローンを作成する場合、クローン・コンポーネントに対して新しい名前を入力する必要があります。次の方法でプロジェクトのクローンを作成できます。いずれの場合も、元のプロジェクトは不変です。

  • プロジェクトのクローンを新しい名前を使用してすべてのプロジェクト・レベルで作成します。元のプロジェクトとそのクローンはピア・プロジェクトとして存在し、クローン・プロジェクトには元のプロジェクトと同じフォルダおよびリソースが含まれます。

  • プロジェクトのクローンを、元のプロジェクト以外の既存プロジェクト名を使用して作成します。元のプロジェクトのフォルダおよびリソースは、クローンに名前が与えられたプロジェクトのフォルダおよびリソースと結合されます。

  • プロジェクトのクローンを、既存のプロジェクトまたはプロジェクト・フォルダ内の新しい場所に、一意の名前で作成します。クローン・プロジェクトは新しい場所のフォルダに降格され、ここには元のプロジェクトと同じフォルダおよびリソースが含まれます。

  • プロジェクトのクローンを、既存のプロジェクトまたはプロジェクト・フォルダ内の新しい場所に、既存フォルダと同じ名前で作成します。プロジェクトの内容(サブフォルダおよびリソース)は、ターゲット・フォルダ内のターゲット・フォルダの内容と結合されます。

2.4.5.2 フォルダのクローン作成時の動作

新しいフォルダの名前および宛先により、フォルダをプロジェクトに変換したり、既存のプロジェクトと結合したり、既存のフォルダと結合することもできます。現在の場所にフォルダのクローンを作成する場合、クローン・コンポーネントに対して新しい名前を入力する必要があります。次の方法でフォルダのクローンを作成できます。いずれの場合も、元のフォルダは不変です。

  • フォルダのクローンを新しい名前を使用して元のフォルダと同じ場所に作成します。元のフォルダとそのクローンはピアとして存在し、クローン・フォルダには元のフォルダと同じサブフォルダおよびリソースが含まれます。

  • フォルダのクローンを、元のフォルダ以外の既存フォルダ名を使用して作成します。元のフォルダのサブフォルダおよびリソースは、クローンに名前が与えられたフォルダのサブフォルダおよびリソースと結合されます。元のフォルダは不変です。

  • フォルダのクローンを、既存のプロジェクトまたはプロジェクト・フォルダ内の新しい場所に作成します。この場合、クローン・フォルダには元のフォルダと同じフォルダおよびリソースが含まれます。元のフォルダは不変です。

2.4.6 プロジェクト、フォルダおよびリソースの名前変更方法

Service Busコンポーネントの名前を変更すると、すべての参照が自動的に更新されます。

ノート:

UDDIレジストリからインポートされたビジネス・サービスの名前を変更すると、そのサービスはレジストリからデタッチされます。

Service Busコンポーネントの名前を変更するには:

  1. プロジェクト・ナビゲータで、名前を変更するコンポーネントに移動します。
  2. コンポーネントを右クリックし、「名前変更」を選択します。
  3. コンポーネントの名前のテキストを選択し、新しい名前を入力します。ネーミング・ガイドラインについては、「プロジェクトおよびフォルダの名前」を参照してください。
  4. [Enter]を押します。

    コンポーネントの名前が変更されます。

2.4.7 プロジェクト、フォルダおよびリソースの移動方法

リソースを別の場所に移動する場合、Service Busでは、そのリソースに対するすべての依存性を保持します。プロジェクトを別のプロジェクトに移動する場合、Service Busでは、これを後者のプロジェクト内のフォルダに変換します。逆に、フォルダを「すべてのプロジェクト」ノードに移動する場合、Service Busでは、これをプロジェクトに変換します。

Service Busコンポーネントを移動するには:

  1. プロジェクト・ナビゲータで、移動するプロジェクト、フォルダまたはリソースに移動し、これを右クリックします。
  2. 「移動」をクリックします。

    「移動」ダイアログが表示されます。

  3. 「宛先」セクションで、選択したコンポーネントの移動先のプロジェクトまたはフォルダを選択します。
  4. 「移動」をクリックします。

    移動したコンポーネントが選択した場所に表示されます。すべての依存性は保持されます。

    ノート:

    同じ名前のコンポーネントがすでに含まれているプロジェクトまたはフォルダにコンポーネントを移動することはできません。

2.4.8 プロジェクト、フォルダおよびリソースの削除方法

プロジェクトまたはフォルダを削除すると、そのフォルダの下にあるリソースがすべて削除されます。このフォルダの下にあるリソースが別のプロジェクトまたはフォルダの下にあるリソースから参照されている場合、リソースを削除することはできますが、確認のための警告が出されます。この場合、削除されたリソースへの未解決の参照が原因で、競合が発生する可能性があります。

Service Busコンポーネントは、プロジェクト・ナビゲータまたはプロジェクトやフォルダの定義エディタから削除できます。エディタから削除する場合は、同じコンテナ内の複数のコンポーネントを同時に削除できます。

注意:

パイプライン・テンプレート・リソースを含むプロジェクトまたはフォルダを削除する場合、そのテンプレートから派生したすべての具象パイプラインはリンク解除されます。

2.4.8.1 プロジェクト・ナビゲータを使用したService Busコンポーネントの削除

プロジェクト・ナビゲータを使用してService Busコンポーネントを削除するには:

  1. プロジェクト・ナビゲータで、削除するコンポーネントに移動します。
  2. コンポーネントを右クリックし、「削除」を選択します。
  3. 表示される「確認」ダイアログで、「はい」をクリックしてプロセスを完了します。

    コンポーネントがプロジェクト・ナビゲータとセッションから削除されます。

2.4.8.2 エディタを使用したService Busコンポーネントの作成

エディタを使用してService Busコンポーネントを削除するには:

  1. プロジェクト・ナビゲータで、削除するコンポーネントを含むプロジェクトまたはフォルダに移動します。
  2. プロジェクトまたはフォルダをクリックして、そのエディタを表示します。プロジェクトを削除するには、かわりに「すべてのプロジェクト」ノードをクリックします。

    プロジェクトまたはフォルダの定義エディタが表示されます。

  3. コンポーネントの表で、削除する各コンポーネントを選択し、「削除」アイコンをクリックします。

    ヒント:

    複数のコンポーネントを選択するには、[Ctrl]キーを押したまま、削除する各コンポーネントをクリックします。

  4. 表示される「確認」ダイアログで、「はい」をクリックしてプロセスを完了します。

    コンポーネントが、エディタ、プロジェクト・ナビゲータおよびセッションから削除されます。

2.5 競合の表示と解決

「競合」タブには、構成のエラーに関する診断メッセージが、セッション内で行った変更と他のアクティブ化されたセッションで行われた変更との間の競合とともに表示されます。

競合は、Service Busリソースにセマンティック・エラーがある場合、または別のセッションですでに変更およびアクティブ化されたリソースを現在のセッションで変更する場合に発生します。2つのセッションによって同一リソースに対して2つの変更が行われた場合は、どちらか一方のセッションがアクティブになるまで競合は発生しません。「競合」アイコンをクリックしてアクセスできる「競合」タブから、競合を表示して解決できます。

ツールバーの「競合」アイコンには、セッション中の現在の競合の数が表示されます。

図2-11 ツールバーの競合アイコン

図2-11の説明が続きます
「図2-11 ツールバーの競合アイコン」の説明

「競合」タブには、競合の種類に応じて次の情報セットが表示されます。

  • エラー: 「エラー」アイコンは、変更をコミットできない重大な競合が構成内にあることを示します。競合を解決しないと、変更をコミットすることはできません。

  • 同時更新: 「警告」アイコンは、変更のコミットが可能な重大ではない競合があることを示します。これらは、他のアクティブ化されたセッションと互換性のない変更があることを警告します。

  • 情報メッセージ: 「警告」アイコンは、変更のコミットが可能な重大ではない競合が構成内にあることを示します。

2.5.1 競合およびエラーの表示方法

「競合」タブには、現在のService Bus構成内のエラー、および行った変更と他のアクティブ化との間の競合が反映されます。すべての競合を表示することも、現在のリソース・エディタに表示されているリソースの競合のみを表示することもできます。「競合」アイコンをっクリックして「競合」タブを表示します。

2.5.1.1 Service Busコンソールでのすべての競合およびエラーの表示

すべての競合およびエラーを表示するには:

  1. 次のいずれかを実行して「競合」タブにアクセスします。
    • ツールバーの一番上の「エラー」アイコンをクリックします。

    • ページの下部にある「競合」タブをクリックします。

  2. 構成内のエラーを表示するには、「競合」タブの「エラー」をクリックします。
  3. 他のアクティブ化の同時更新との競合を表示するには、「競合」タブの「同時更新」をクリックします。
  4. 特定の競合の詳細を表示するには、その競合の「名前」列のリンクをクリックします。
2.5.1.2 デプロイされたリソースのための競合およびエラーの表示

Service Busリソースにエラーが含まれる場合、そのエディタにそのコンポーネントを表示すると、エディタの名前の横に競合アイコンが表示されます。

表示されたリソースの競合およびエラーを表示するには:

  1. リソースをそのエディタに表示して、エディタ・タイトルの横(ビジネス・サービス定義の横など)の「競合」アイコンをクリックします。

    ページの下部にある「競合」タブで、最初の競合が強調表示されます。

  2. その競合を開き、競合の原因となったエラーに関する追加情報を表示します。
  3. コンポーネントの競合をスクロールするには、「競合」アイコンの横の左矢印および右矢印をクリックします。

2.5.2 競合およびエラーの解決方法

セッションをアクティブ化する前に、そのセッション内のすべてのエラー競合を解決する必要があります。競合を解決するには、「競合」タブの「エラー」表および「同時更新」表に示された情報を使用して問題を理解し、競合の原因となっているコンポーネントを変更します。

2.5.2.1 同時更新の競合の解決

別のセッションですでに変更およびアクティブ化されたリソースを現在のセッションで変更したために競合が発生した場合、その競合は、次の2つの方法のいずれかにより解決できます。

  • ランタイムに対して変更を保存し、競合するセッションにデプロイされた変更をオーバーライドするには、右上のツールバーの「アクティブ化」をクリックします。

    競合するセッションのユーザーによりアクティブ化された変更は、このセッションの変更により上書きされます。

  • このセッションのコンポーネントをランタイムに保存された状態に戻すには、「同時更新」表でコンポーネントを選択して、表の上の「同期」をクリックします。

    セッション内のリソースは、競合するセッションでアクティブ化された変更内容で更新されます。これで、更新を行い、変更をアクティブ化できます。

2.5.2.2 エラーの競合の解決

エラーの競合を解決するには:

  1. 「競合」タブの「エラー」表で、解決するリソースの左にある「展開」アイコンをクリックします。

    リソースの下にエラー・メッセージが表示されます。

  2. リソースの名前をクリックし、Service Busエディタでこれを開きます。
  3. リソースを更新して、エラー・メッセージに示された情報に基づいて問題を修正します。
  4. 「保存」をクリックします。
  5. すべての競合が解決されるまで、これらのステップを繰り返します。

2.6 履歴データの表示

「履歴」タブには、「変更」、「セッション」および「アクティブ化」という3つの異なるビューがあります。

2.6.1 現在のセッションで行われた変更の表示方法

「履歴」タブの「変更」ビューには、セッション内で作業しているかどうかによって異なる情報が表示されます。セッション内の場合は、現在のセッションで行われた構成の変更内容が「変更」ビューにリストされます。セッション外の場合は、「変更」ビューに変更内容は表示されません。

図2-13 「履歴」タブ

図2-13の説明が続きます
「図2-13「履歴」タブ」の説明

現在のセッションの変更を表示するには:

  1. 次の図に示すように、ツール・アイコンをクリックして、「履歴」をクリックします。

    「変更」ビューが選択された状態で「履歴」タブが表示されます。「変更」表には、行われた変更のタイプ、各変更が行われた時間、各変更を行った人、ステータス、および変更が取り消された場合にその取消しを行った人が表示されます。

  2. リストされている変更を取り消すには、「現在のセッションの特定の変更を取り消す方法」を参照してください。

2.6.2 既存のセッションの表示方法

「履歴」タブの「セッション」ビューには、Oracle Service Busコンソール内に存在するすべてのセッションのリストが表示されます。これらのセッションは、セッション内にいる場合にもセッション外にいる場合にも表示できます。

すべてのセッションが表示されるのは、管理ロールでログインしている場合のみです。詳細は、『Oracle Service Busの管理』Oracle Service Busのアクセス・セキュリティの定義に関する項を参照してください。

既存のセッションを表示するには:

  1. Service Busコンソールの左上から、ツール・アイコンをクリックし、「履歴」をクリックします。

    「変更」ビューが選択された状態で「履歴」が表示されます。

  2. 表の上の「セッション」をクリックします。

    「セッション」表が表示され、セッション、各セッションの作成者、各セッションの作成および変更日時、および変更されたリソースの数がリストされます。

  3. リスト内のセッションに切り替えるには、そのセッションを選択し、「セッションへの切替え」アイコンをクリックします。

    ノート:

    同一ユーザーによる複数ブラウザへのログインはサポートされていません。そのような操作を行うと、コンソールで予期できない動作が生じるおそれがあります。

2.6.3 アクティブ化されたセッションで行われた変更の表示方法

「履歴」タブの「アクティブ化」ビューには、すべてのService Busアクティブ化のリストが表示されます。リストされているアクティブ化ごとに、アクティブ化された変更の履歴を表示できます。

アクティブ化されたセッションで行われた変更を表示するには:

  1. Service Busコンソールの左上から、ツール・アイコンをクリックし、「履歴」をクリックします。

    「変更」ビューが選択された状態で「履歴」が表示されます。

  2. 表の上の「アクティブ化」をクリックします。

    「アクティブ化」表が表示され、アクティブ化、その説明、各アクティブ化の発生時間、各セッションのアクティブ化を行った人、アクティブ化のステータス、およびアクティブ化が取り消された場合にその取消しを行った人が表示されます。

  3. アクティブ化の各変更の情報を表示するには、「アクティブ化」列でそのアクティブ化をクリックします。

    「タスクの詳細」ダイアログが表示され、選択したセッション内で行われた各変更のリストが示されます。

  4. タスクの詳細にリストされたリソースまたは場所(パス)を表示するには、そのリソースまたは場所の名前をクリックします。

    リソースまたは場所がService Busエディタで開かれます。

  5. アクティブ化の取消しまたはアクティブ化のタスクのパージを行うには、次のトピックを参照してください。

2.6.4 アクティブ化されたセッションのパージ方法

アクティブ化されたすべてのセッション、または開始日と終了日で区切られた特定の期間にアクティブ化されたセッションのみをパージできます。このアクションはセッション外でのみ可能です。

注意:

セッションのアクティブ化履歴のパージには、複数レベルの取消しを可能にするデータの削除が含まれます。特定の期間について、セッションのアクティブ化履歴をパージすると、その期間中にアクティブ化されたセッションの取消しはできなくなるということです。

アクティブ化されたセッションで行われた変更を表示するには:

  1. アクティブなセッション内で作業していないことを確認します。
  2. Service Busコンソールの左上から、ツール・アイコンをクリックし、「履歴」をクリックします。

    「変更」ビューが選択された状態で「履歴」が表示されます。

  3. 表の上の「アクティブ化」をクリックします。
  4. 表の上の「タスクのパージ」アイコンをクリックします。

    「アクティブ化履歴のパージ」ダイアログが表示されます。

  5. 「アクティブ化履歴のパージ」ダイアログで、次のいずれかを実行します。
    • すべてのセッションのすべてのタスクをパージするには、「すべてのタスクのパージ」を選択します。

    • 特定の期間のタスクをパージするには、「選択したタスクのパージ」を選択し、パージする期間の開始日時と終了日時を入力します。

  6. 「パージ」をクリックしてから、「はい」をクリックしてパージすることを確認します。

    選択したアクティブ化がリストから削除され、パージの説明とともに新しいエントリが表示されます。

2.7 変更およびアクティブ化の取消し

セッション内で作業している間は、タスクを任意の順序で取り消すことができます。取消し操作により、リソースの構成は、取り消す変更を行う前の構成に設定されます。実行されていないタスクがリソースを作成したタスクだった場合、リソースを戻すことができる以前の状態は存在しません。つまり、このタスクを実行する前のリソースは存在しません。実際には、取消し操作により、セッションからそのリソースが削除されます。この場合、削除されるリソースへの参照があると、エラーが発生します。そのようなエラーは、「競合」タブで確認できます。Service Busでは、無制限の取消し操作をサポートしています。つまり、取消し操作の取消しも可能です。

セッションを操作していない場合は、以前にアクティブ化したセッションの履歴を表示できます。これらのセッションは取り消すこともできます。ランタイム構成のエラーの原因が取消しアクションだった場合、以前にアクティブ化したセッションを取り消すことはできません。たとえば、セッションのアクティブ化を取り消すことによって、他のリソースが参照するリソースが削除される場合は、この取消し操作を実行できません。

2.7.1 現在のセッションの特定の変更を取り消す方法

「履歴」タブの「変更」ビューで、現在のセッション中に実行した特定のタスクを取り消すことができます。現在のセッションでの変更を取り消すことができます。ただし、誤って取消し操作を実行したことに気付いた場合、そのアクションも取り消すことができます。

現在のセッションの特定の変更を取り消すには:

  1. Service Busコンソールの左上から、ツール・アイコンをクリックし、「履歴」をクリックします。

    「変更」ビューが選択された状態で「履歴」が表示されます。

  2. 取り消す変更を選択し、表の上の「取消し」アイコンをクリックします。

    変更が取り消されます。作成タスクを取り消すと、選択したリソースはセッションから削除され、プロジェクト・ナビゲータには表示されなくなります。削除タスクを取り消すと、選択したリソースは再度セッションに追加され、プロジェクト・ナビゲータに再表示されるようになります。

2.7.2 セッションのアクティブ化を取り消す方法

「履歴」タブの「アクティブ化」ビューで、セッションのアクティブ化を取り消すことができます。セッションのアクティブ化を取り消すことによりセマンティク・エラーが発生する場合は、アクティブ化の取消し操作を実行することはできません。かわりに、セッションのアクティブ化を取り消し、その変更結果を新しいセッションに移すという方法があります。その後、セマンティク・エラーを修正し、その新しいセッションをアクティブ化します。この元に戻してセッションに移動する機能を使用して、セッションのアクティブ化を取り消した場合の影響を調べることも可能です。結果的に生じる変化をすべて調べ、アクティブ化を取り消すかどうかを判断できます。Service Busでは、システム・リソースの制約のみで、複数レベルのセッションのアクティブ化を取り消すことができます。

セッションのアクティブ化を取り消すには:

  1. Service Busコンソールの左上から、ツール・アイコンをクリックし、「履歴」をクリックします。

    「変更」ビューが選択された状態で「履歴」が表示されます。

  2. 表の上の「アクティブ化」をクリックします。

    「アクティブ化」表に以前のアクティブ化が表示されます。

    図2-14 「アクティブ化」タブ

    図2-14の説明が続きます
    「図2-14 「アクティブ化」タブ」の説明
  3. アクティブ化を取り消すには、次を実行します。
    • 取り消すセッションの右の空フィールドをクリックし、このセッションを選択します。

    • 表の上の「取消し」アイコンをクリックします。

      セッションのアクティブ化が取り消されます。

  4. セッションへのアクティブ化を取り消すには、次を実行します。
    • 取り消すセッションの右の空フィールドをクリックし、このセッションを選択します。

    • 「セッションでの取消し」をクリックします。

      セッションのアクティブ化が取り消され、セッションでアクティブ化された変更を元に戻すために必要なタスクを入力済の新しいセッションが作成されます。

2.8 参照の表示

「参照」タブには、他のリソースを参照するリソース、または他のリソースにより参照されるリソースについての情報が表示されます。

プロジェクトおよびフォルダの場合、「参照」には次の内容がリストされます。

  • プロジェクトまたはフォルダ内のリソースによって参照されている、現在のプロジェクトまたはフォルダ外のリソース。

  • プロジェクトまたはフォルダ内のリソースを参照している、現在のプロジェクトまたはフォルダ外のリソース。

コンソール内のプロジェクト、フォルダまたはリソースの場合、エディタの右上の「参照」アイコンをクリックして、「参照」タブにこれらの参照に関する情報を表示します。

2.8.1 リソース参照の表示

リソースへの参照の表示は、セッション内でもセッション外でも実行できます。

リソース参照を表示するには:

  1. プロジェクト、フォルダまたはリソースをそのService Busエディタで開きます。
  2. エディタの右上にあるツール・アイコンをクリックして、「参照」を選択します。

    「参照」ページが表示され、選択したリソースが太字で表示されます。「参照元」列には、選択したリソースを参照するリソースがリストされます。「参照」列には、選択したリソースが参照するリソースがリストされます。

  3. リソースの名前をクリックすると、そのエディタにそのリソースが表示されます。
  4. 「参照元」列のリソースの横の左矢印をクリックすると、そのリソースの参照が表示されます。
  5. 「参照」列のリソースの横の右矢印をクリックすると、そのリソースの参照が表示されます。

2.9 Oracle Service Busコンソールの外観のカスタマイズ

コンソール内のいくつかのエディタは表に情報を表示します。この情報を表にどのように表示するかをカスタマイズできます。

2.9.1 表ビューのカスタマイズ方法

各表の上のメニュー・バーにより、どの列をどのような順序で表示するかを指定できます。列のソート順を指定したり、表をフルスクリーンで表示することもできます。

2.9.1.1 表示する列の指定

表示する列を指定するには:

  1. 表の左上で「表示」をクリックし、「列」を選択します。

    サブメニューに、使用可能な列のリストが表示されます。列の横にあるチェックは、その列が表示されることを示しています。

  2. 使用可能なすべての列を表示するには、「すべて表示」を選択します。
  3. 表示する列を指定するには、「列の管理」を選択します。

    「列の管理」ダイアログが表示されます。

    図2-16 「列の管理」ダイアログ

    図2-16の説明が続きます
    「図2-16 「列の管理」ダイアログ」の説明
  4. 表示されている列を非表示にするには、「非表示列」パネルで列名を選択し、右矢印ボタンをクリックします。
  5. 非表示の列を表示にするには、「表示される列」パネルで列名を選択し、左矢印ボタンをクリックします。

    アスタリスク(*)は必須列を示しています。

  6. 表示するすべての列名が「表示される列」フィールドに表示されるまで繰り返します。

    「表示される列」フィールドで上向き矢印と下向き矢印を使用し、列名の順序を変更することもできます。

  7. 「OK」をクリックします。
2.9.1.2 表内の列のソート

表内の列をソートするには:

ノート:

表のソートのデフォルトの順番は、表の先頭の列で決まります。

  1. 表の左上で「表示」をクリックし、「ソート」を選択します。
  2. 「拡張ソート」を選択します。
  3. 「ソート基準」フィールドで最初のソート基準となる列名を選択し、「昇順」または「降順」を選択します。
  4. 「次の基準」フィールドで、2番目のソート基準となる列名を選択し、「昇順」または「降順」を選択します。
  5. 「OK」をクリックします。
2.9.1.3 表内の列の順序変更

表内の列の順序を変更するには:

  1. 表の左上で「表示」をクリックし、「列の並替え」を選択します。
  2. 「列の並替え」ダイアログで上向き矢印と下向き矢印を使用し、列の順序を変更します。
  3. 完了したら「OK」をクリックします。

ヒント:

列見出しをクリックして表内の別の場所にドラッグすることで、列を移動することもできます。

2.9.1.4 表のフルスクリーン・モードでの表示

表をフルスクリーンで表示するには:

現在のページから表をデタッチし、それをブラウザのサイズに合せてページに表示するには、表の上の「表示」をクリックし、「デタッチ」を選択します。