2 既知の問題と回避策

この章では、Oracle SOA Suiteのリリース12c (12.2.1.x)の既知の問題および回避策について説明します:

ノート:

このガイドに記載されているパッチを適用するには、My Oracle Supportにサインインし、パッチ番号を検索してパッチを見つけ、ダウンロードします。

2.1 SOA Coreの既知の問題および回避策

次に、SOA Coreのリリース12c (12.2.1.x)の既知の問題および回避策を示します:

2.1.1 DiffToolユーティリティの出力にドキュメントへの無効なリンクが含まれる

問題

バグ番号: 30232711

影響を受けるリリース: 12.2.1.4.0

影響を受けるプラットフォーム: すべて

DiffToolユーティリティには、現在のドメイン設定のリストおよび参照構成ドメインの構成済設定が含まれるJSONレポートが用意されています。このレポートには、構成済の参照構成ドメイン設定の追加ドキュメントへの無効なリンクが含まれています。

回避策

正しいリンクについては、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』DiffToolユーティリティを使用した参照構成ドメイン設定の確認に関する項を参照してください。

2.1.2 強化されたデータベースでのSOAINFRAスキーマ作成の失敗

問題

バグ番号: 19193580

影響を受けるリリース: 12c

影響を受けるプラットフォーム: すべて

Oracleの強化されたデータベースでは、PL/SQLパッケージに対するパブリック権限が取り消されると、SOAINFRAのスキーマ作成が次のエラーで失敗します:

無視できないエラーを受け取りました: ORA-04063: バッケージ本体"XDB.DBMS_CSX_INT"にエラーがあります

回避策

次の権限をユーザーに付与し、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を再度実行して、SOAINFRAのスキーマを作成します:

GRANT EXECUTE ON DBMS_LOB TO XDB;

2.1.3 ボイス通知がアクティブではない

問題

バグ番号: 30904272

影響を受けるリリース: 12c

影響を受けるプラットフォーム: すべて

ボイス通知は、Oracle SOA Suite 11gではサポートされていますが、Oracle SOA Suite 12cではサポートされていません。

回避策

なし。

2.1.4 RESTバインディングでのペイロードの制限

問題

バグ番号: 27396866

影響を受けるリリース: 12.2.1.3.0

影響を受けるプラットフォーム: すべて

RESTバインディングでペイロード・サイズが300MBを超える場合、OutOfMemory例外が発生します。これは、ペイロードのサイズの10倍のメモリーを必要とするためです。これは制限事項です。

回避策

なし。

2.1.5 コンポジットのデプロイ時のNullPointerException

問題

バグ番号: 26654091

影響を受けるリリース: 12.2.1.3.0

影響を受けるプラットフォーム: すべて

SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイする際にNullPointerExceptionエラーが表示された場合は、無視してください。コンポジットの名前がURLにない場合、エラーがスローされます。

回避策

別のブラウザを使用してみてください。

2.1.6 oracle.mds.core.MetadataNotFoundException: MDS-00013 一括リカバリ・リクエストの例外

問題

バグ番号: 27272902

影響を受けるリリース: すべて

影響を受けるプラットフォーム: すべて

SOAで一括リカバリをリクエストすると、次の例外が発生する場合があります:

oracle.mds.core.MetadataNotFoundException: MDS-00013: no metadata found for metadata object "/oracle/apps/ess/custom/soa/Schedule/BULKRECOVERY.xml

回避策

DummyScheduleが環境に存在しないことを確認します。DummyScheduleは、一括リカバリ・リクエストの発行を妨げます。

2.1.7 SOAコンポジットを11gから12cに移行する際の無効なコンポジット・エラー

問題

バグ番号: 27175899

影響を受けるリリース: すべて

影響を受けるプラットフォーム: すべて

SOAコンポジット・アプリケーションを11gから12cに移行する際に、無効なコンポジットというエラーがスローされます。これは、移行されたコンポジットの.jprファイルにSOAメタデータを含むtechnologyScope属性がない場合に発生します。

回避策

12cへの移行を試みる前に、.jprファイルにtechnologyScope属性が含まれていること確認します。

.jprファイルで、<list n="contentSets">の終了タグの後ろに、次に示すコード・スニペットを追加します:

<value n="defaultPackage" v="project1"/>
	<hash n="oracle.ide.model.ResourcePaths">
		<hash n="resourcesContentSet">
			<list n="url-path"/>
		</hash>
	</hash>
	<hash n="oracle.ide.model.TechnologyScopeConfiguration">
		<list n="technologyScope">
			<string v="SOA"/>
		</list>
	</hash>
	<hash n="oracle.jdeveloper.compiler.OjcConfiguration">
		<list n="copyRes">
			<string v=".gif"/>
			<string v=".GIF"/>
			<string v=".jpg"/>
			<string v=".JPG"/>
			<string v=".jpeg"/>
			<string v=".JPEG"/>
			<string v=".png"/>
			<string v=".PNG"/>
			<string v=".properties"/>
			<string v=".xml"/>
			<string v=".ejx"/>
			<string v=".xcfg"/>
			<string v=".cpx"/>
			<string v=".dcx"/>
			<string v=".sva"/>
			<string v=".wsdl"/>
			<string v=".ini"/>
			<string v=".tld"/>
			<string v=".tag"/>
			<string v=".xlf"/>
			<string v=".xsl"/>
			<string v=".xsd"/>
			<string v=".exm"/>
			<string v=".xml"/>
		</list>
		<value n="internalEncoding" v="UTF8"/>
		<list n="Javac.commandline.optionlist">
			<string v="-g"/>
			<string v="-Xlint:all"/>
			<string v="-Xlint:-cast"/>
			<string v="-Xlint:-empty"/>
			<string v="-Xlint:-fallthrough"/>
			<string v="-Xlint:-path"/>
			<string v="-Xlint:-serial"/>
			<string v="-Xlint:-unchecked"/>
		</list>
		<value n="webIANAEncoding" v="UTF-8"/>
	</hash>

2.1.8 EMを介した自動パージの際にOSA-1403エラーがスローされる

問題

バグ番号: 27157704

影響を受けるリリース: すべて

影響を受けるプラットフォーム: すべて

EMで自動パージをスケジュールすると、ORA-1403が発生します(データが見つかりません)。このエラーがスローされた場合、スキーマ内の自動パージ・ジョブ・アーティファクトをすべてチェックします。

回避策

SOAINFRAスキーマを再作成して、欠落しているジョブを再作成します。

2.1.9 Windows 7 x64でMavenが遅い

問題

バグ番号: 27157678

影響を受けるリリース: すべて

影響を受けるプラットフォーム: Windows 7 x64

複数のSOAプロジェクトがあり、Mavenを使用してプロジェクトを作成/デプロイする場合、コンパイルに時間がかかります。これには10分かかる場合があります。

これはパフォーマンスに関する問題で、Windows 7 x64でのみ発生します。

2.1.10 非同期サービスのセンサー例外を処理できない

問題

バグ番号: 27157725

影響を受けるリリース: すべて

影響を受けるプラットフォーム: すべて

非同期サービスが使用され、リクエスト・メッセージとレスポンス・メッセージの操作名が同じである場合、そうしたメッセージに定義されているセンサーではセンサーを処理できません例外が発生する場合があります。

回避策

サービスのリクエストおよびレスポンス・メッセージの両方に同じ操作名を使用しないでください。

2.1.11 OSB拡張機能後、UMSJMSJDBCSTORE_AUTO_2で誤った移行ポリシー

問題

SOA動的クラスタを含むドメインにOSB動的クラスタを追加していて、UMSJMSJDBCSTORE_AUTO_1永続ストアのポリシーをすでにoffではないものに変更している場合、OSB_Cluster用に作成されたUMSJMSJDBCSTORE_AUTO_2は移行ポリシーを継承します。この継承により、OSB_Clusterにデフォルトでリース構成はないため構成エラーが発生し、管理サーバーは起動に失敗します。

管理サーバーは起動に失敗して、次のエラーを表示します。

weblogic.management.ManagementException: [Management:141266]Parsing 
failure in config.xml: The following failures occurred: 
-- An attempt was made to set the migration-policy of JDBCStore 
UMSJMSJDBCStore_auto_2 to "On-Failure". Before automatic migration of any 
kind can be used, the MigrationBasis must be set in the ClusterMBean.

回避策

次のようにドメインconfig.xmlを編集します:

  • OSBクラスタをターゲットとするUMSJMSJDBCSTORE_AUTO_2要素を検索します。

  • <migration-policy>をoffに設定します。

  • 次に例を示します:

    <jdbc-store>
        <name>UMSJMSJDBCStore_auto_2</name>
      .. 
    
        <migration-policy>off</migration-policy>
    .....
      </jdbc-store>

2.1.12 OSBおよびSOAの構成時に正しいサーバー・グループが選択されていないとドメイン作成が失敗する

問題

OSBおよびSOAクラスタを正しいサーバー・グループを選択せずに構成すると、ドメイン作成は次の通知とともに失敗します。

Preparing... 
Extracting Domain Contents... 
Creating Domain Security Information... 
Starting OPSS Security Configuration Data Processing... 
The OPSS Security Configuration Data Processing Completed... 
Domain Creation Failed!

回避策

このエラーを回避するには、「管理対象サーバー」画面ですべての管理対象サーバーについてOSB-MGD-SVRS-COMBINEDおよびSOA-MGD-SVRSサーバー・グループを選択します。

2.1.13 OSBでSOAクラスタを拡張する際に誤ったconfig.xmlファイルが生成される

問題

OSBでSOAクラスタ・ドメインを拡張する際に、既存の管理対象サーバーを削除して新しい管理対象サーバーを作成すると、誤ったconfig.xmlファイルが生成されます。たとえば、既存のsoa_server1を削除してosb_server1で置換すると、誤ったconfig.xmlファイルになります。具体的には、config.xmlに次のSAFタグが存在していません。

<saf-agent> 
    <name>ReliableWseeSAFAgent_auto_1</name> 
    <target>osb_server1 (migratable)</target> 
    <store>WseeFileStore_auto_1</store> 
  </saf-agent> 
  <saf-agent> 
    <name>ReliableWseeSAFAgent_auto_2</name> 
    <target>ms2 (migratable)</target> 
    <store>WseeFileStore_auto_2</store> 
  </saf-agent> 

回避策

SOAクラスタ拡張時にOSB用の新しい管理対象サーバーを作成します。

2.1.14 「アクセス制御の追加」ダイアログで新しく作成したESSアプリケーション・ロールの表示に失敗する

問題

バグ番号: 24586390

影響を受けるリリース: すべて

影響を受けるプラットフォーム: すべて

Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションを作成し、セキュリティを構成するアプリケーション・ロールを作成します。

ジョブ定義構成でESSアプリケーション・ロールのリソース権限を追加する場合、新しく作成したアプリケーション・ロールが「ロール」ドロップダウン・メニューに表示されない可能性があります。

回避策

問題を解決するには、Oracle JDeveloperを再起動します。

2.1.15 選択されたインスタンスの削除がアップグレードされた環境で失敗する場合がある

問題

バグ番号: 22937819

影響を受けるリリース: すべて

影響を受けるプラットフォーム: すべて

11.1.1.9.0からアップグレードされた環境で、Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの「フロー・インスタンス」タブからのコンポジットのフロー・インスタンスの削除が機能しない場合があります。このバグはデータベース・バージョン12.1.0.1.0に固有です。

回避策

回避策として、データベース・バージョン12.1.0.1.0のパッチ20830993を適用します。Oracle Supportサイトで詳細を参照してください。

2.1.16 管理対象サーバーの異常シャットダウンおよび後続の再起動の後に一部のJMSインバウンド・メッセージが拒否される

問題

バグ番号: 24558686

影響を受けるリリース: すべて

影響を受けるプラットフォーム: すべて

管理対象サーバーで異常シャットダウンおよび後続の再起動が発生する場合、一部のJMSインバウンド・メッセージが再試行できないランタイム例外の結果として拒否される可能性があります。

回避策

これらのメッセージにアクセスして再試行できます。拒否されたメッセージの処理を参照してください。

2.1.17 DOCKERコンテナで12.2.1 SOAをインストール中に前提条件が実行されない

問題

バグ番号: 21846678

影響を受けるリリース: 12.2.1

影響を受けるプラットフォーム: すべて

DockerコンテナでSOA 12.2.1をインストール中に、オペレーティング・システムの認証を確認中の前提条件が実行されません。これは仕様動作です。

回避策

「スキップ」をクリックしてインストールを続行するか、システムの前提条件チェックがスキップされることを確認するためにフラグ-ignoreSysPrereqsおよび-novalidationを使用してサイレント・モードでSOAインストーラを実行できます。

2.1.18 2回目の右クリックがSafariのターゲット・ナビゲーション・ツリーで機能しない

問題

バグ番号: 21965636

影響を受けるリリース: すべて

影響を受けるプラットフォーム: すべて

問題およびその問題が発生する可能性のある場合についての説明

  1. Safariブラウザを使用して、Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにログインします。

  2. 左側のターゲット・ナビゲーション・ツリーを展開します。

  3. SOAのsoa-infraノードに移動します。

  4. コンポジットを右クリックします。オプションが表示されます。

  5. ここで、ノードを再度右クリックします。オプションが表示されません。空のコンテキスト・メニューが表示されます。

回避策

「SOAインフラストラクチャ」ドロップダウン・メニューを使用して、メニュー・オプションにアクセスできます

2.1.19 ユーザー名/パスワードが無効です - ORA-01017

問題

バグ番号: 26565652

影響を受けるリリース: 12.2.1.3.0

影響を受けるプラットフォーム: すべて

エラーORA-01017: invalid username/password が表示される場合、My Oracle Supportで使用可能なパッチを手動で適用します。これは既知の問題で、次のリリースで修正を入手可能です。

2.1.20 Oracle SOA Suite 12cはOracle以外のデータベースおよびサード・パーティ製アプリケーション・サーバーをサポートしない

問題

Oracle以外のデータベースを使用して作成されたインスタンスは、Oracle Fusion Middleware 12cに移行できません。

回避策

クローズ済のインスタンスをOracle Fusion Middleware 11gからOracle Fusion Middleware 12cに移行するには、サポートされているOracle Databaseを使用して新しい12c SOAドメインを作成する必要があります。アクティブな11gインスタンスは、既存の11gサーバーを使用して終了させる必要があります。

2.2 Oracle SOA Suite for Healthcare Integrationの既知の問題および回避策

Oracle SOA Suite for healthcare integrationのリリース12c (12.2.1.x)の既知の問題は、次のとおりです:

2.2.1 SOAアップグレードが再構成関連のヘルスケアUIで失敗する

問題

SOA Suiteドメインの再構成がヘルスケアUIの検証のために失敗した場合、WebLogic Serverの「デプロイメント」ページからヘルスケアUIを削除します。

回避策

ヘルスケアUIを削除する前に、ヘルスケアUIがアクティブ状態でないことを確認します。ヘルスケアUIがアクティブ状態でなく、ヘルスケアUI検証で再構成が引き続き失敗する場合、Oracle Supportに連絡してください。

2.3 Oracle B2Bの既知の問題および回避策

次に、Oracle B2Bのリリース12c (12.2.1.x)の既知の問題および回避策を示します:

2.3.1 トランザクションがMSG_WAIT_BATCH状態でスタックしている

問題

バグ番号: 24012499

影響を受けるリリース: 12.2.1.3.0

影響を受けるプラットフォーム: すべて

トランザクション・タイプ810で、メッセージがMSG_WAIT_BATCH状態でスタックします。これは、ビジネス・ロジックが完了し、次のステージへの配信を待機していることを意味します。

回避策

バッチ・ストラグラー情報を<soa_server>-diagnostic.logに記録するために、EMプロパティb2b.additionalDebugInfoを定義する必要があります。バッチ・ストラグラーのバッチ名および遅延時間をファイルに書き込むには、EMpropertyの値がファイルを書き込むlogDir=<ディレクトリの形式に従う必要があります。ディレクトリ名には、大/小文字の区別はありません。

2.3.2 1つの属性を同じ開始タグに複数回使用できません

問題

バグ番号: 25530559

影響を受けるリリース: 12.2.1.3.0

影響を受けるプラットフォーム: すべて

エンドポイントとともに次の例外エラーが断続的に発生する場合があります: oracle.xml.parser.schema.XSDException: An attribute cannot appear more than once in the same start tag. このエラーが発生した場合、ロギングを有効化して根本原因を診断できます。

回避策

追加のログを生成して詳細にこの問題をデバッグするには:

  1. EMコンソールで、logDir=<directory for schema files>の値を使用してb2b.additionalDebugInfoサーバー・プロパティを追加します。
    例外エラーが発生する場合、ログにデバッグの追加行が含まれます。行の先頭にDebugForDuplicateAttributeが追加されます。
  2. logDirディレクトリの診断ログを開きます。DebugForDuplicateAttribute行を検索して、詳細情報を取得します。

2.4 Oracle BAMの既知の問題および回避策

次に、Oracle BAMのリリース12c (12.2.1.x)の既知の問題および回避策を示します:

2.4.1 KPI作成時のエラー

問題

BAMコンポーザで新しいキー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)を作成する際、しきい値をデフォルト以外の値に変更すると、「メッセージの作成」または「ユーザーの選択」をクリックしたときにエラーが発生する場合があります。

回避策

パッチ31466508を適用します。

2.4.2 ダッシュボードに反映されないデータ・オブジェクトの変更

問題

JETベースのビジネス・ビューがBAMダッシュボードで使用されている場合、アクティブ・データを有効にしても、BAMダッシュボードのデータ・オブジェクトに加えられた変更は反映されません。

回避策

なし。

2.4.3 時間ベースのアラートが機能しない

問題

Oracle SOA Suiteは、ビジネス問合せに関連付けられたBAM時間ベースのアラートをサポートしません。

回避策

パッチ30334074を適用します。

2.4.4 散布図/バブル・ビューの凡例エリアで、ディメンション値の点が同時に強調表示されない

問題

バグ番号: 24905747

散布図/バブル・ビューの凡例エリアのディメンションの上にカーソルを合せたときに、そのディメンション値を持つすべての点が同時に強調表示されません。この問題については、次の詳細に注意してください:

  • このようなビューを含むプロジェクトを12.2.1リリースからインポートした場合、ビューを再度保存するまでこの問題は発生しません。この時点でビューが破損していることがわかります。

  • 新しい問合せおよびビューを含む新しいプロジェクトを作成する場合、12.2.1 (および12.1.3のグラフ)と同じ表示を得る方法はありません。

2.4.5ソート済の送信列があるDO AlertHistoryページ1に最新の行が挿入されない

問題

バグ番号: 27321113

「送信済」列がソートされたときに、DO AlertHistoryデータ行のPage1には新しい行が挿入されないが、Page2またはPage3にスナップショットとして行が挿入されることがあります。

回避策

列ベースの表形式データを(DOデータタブで)ソートするときに表示されるデータによって、ページに表示される内容が列の昇順/降順で並べられますが、そのソート順は使用できるすべての行には適用されず、新しい順序に基づいてすべてのページがリロードされます。順序によって列をソートするには、「データベースでの順序」「プリファレンス」設定として設定する必要があります。

列ソートのデフォルト動作は意図的なものであり、主としてパフォーマンスを最適化するためのものです。データの量が非常に大きい場合、「データベースでの順序」を使用すると、ページの更新が遅くなることがあります。

2.4.6 動的SOAクラスタを使用してBAMをドメインに追加する際にBAM JNDI外部プロバイダが作成されない

問題

BAMをドメインに追加する際には、外部のJNDIプロバイダがいくつか作成されます。そのうちの1つBAMForeignJndiProvider,は、SOAクラスタを指すように構成されます。

SOAクラスタが動的の場合、JNDIプロバイダは正しく指定されず、構成ウィザードで外部JNDIプロバイダは作成されません。

回避策

BAMを追加するようにドメインを拡張した後、BAMForeignJNDIProviderおよびBPMForeignJNDIProviderの2つのJNDIプロバイダをドメインに作成する必要があります。

  1. BAMForeignJNDIProviderを作成します:

    1. WebLogicコンソールにログインし、「ドメイン」「環境」「サービス」「外部JNDIプロバイダ」に移動します。

    2. 「新規」をクリックします。

    3. 名前をBAMForeignJNDIProviderに変更し、「次へ」をクリックします。

    4. ターゲットとしてSOAクラスタを選択します。「終了」をクリックします。外部JNDIプロバイダBAMForeignJNDIProviderが作成されます。

    5. 「BAMForeignJNDIProvider」リンクをクリックします。

    6. 「一般」タブで次のプロパティを入力します:

      初期コンテキスト・ファクトリ: weblogic.jndi.WLInitialContextFactory

      プロバイダURL: BAMサーバーのURL (例: t3://host1:9001,host2:9001)

    7. 「保存」をクリックします。

    8. 「リンク」タブをクリックします。次の表に示すように、BAM永続サービスおよびBAM構成サービスのそれぞれに、リンクを2つ作成します:

    9. SOAサーバーを再起動します(これは必須です。再起動しないと、外部JNDIが機能せず、スタック・オーバーフロー・エラーが発生します)。

    サービス ローカルJNDI名 リモートJNDI名

    BAM永続サービス

    OracleBeam#oracle.beam.common.client.service.persistence.BeamPersistence

    OracleBeam#oracle.beam.common.client.service.persistence.BeamPersistence

    BAM構成サービス

    ConfigSession#oracle.beam.config.common.ConfigSession

    ConfigSession#oracle.beam.config.common.ConfigSession

  2. BPMForeignJNDIProviderを作成します:

    1. WebLogicコンソールにログインし、ホーム・ページで「外部JNDIプロバイダ」をクリックします。

    2. 「新規」をクリックします。名前をBPMForeignJNDIProviderに変更し、「次へ」をクリックします。

    3. ターゲットとしてBAMクラスタを選択します。「終了」をクリックします。外部JNDIプロバイダBPMForeignJNDIProviderが作成されます。

    4. 「BPMForeignJNDIProvider」をクリックします。

    5. 「一般」タブで次のプロパティを入力します:

      初期コンテキスト・ファクトリ: weblogic.jndi.WLInitialContextFactory

      プロバイダURL: BPMサーバーのURL (例: t3://soahost1:8001,soahost2:8001)

    6. 「保存」をクリックします。

    7. 「リンク」タブをクリックします。次の表に示されているBPMサービスのそれぞれにリンクを作成します。

    8. BAMサーバーを再起動します。

    サービス ローカルJNDI名 リモートJNDI名

    UserMetadataService

    UserMetadataService

    UserMetadataService

    TaskEvidenceService

    TaskEvidenceServiceBean

    TaskEvidenceServiceBean

    RuntimeConfigService

    RuntimeConfigService

    RuntimeConfigService

    BPMProcessModelService

    ejb/bpm/services/ProcessModelServiceBean

    ejb/bpm/services/ProcessModelServiceBean

    BPMProcessMetadataService

    ejb/bpm/services/ProcessMetadataServiceBean

    ejb/bpm/services/ProcessMetadataServiceBean

    BPMProcessDashboardService

    ejb/bpm/services/ProcessDashboardServiceBean

    ejb/bpm/services/ProcessDashboardServiceBean

    BPMProcessAnalyticsServiceBean

    ejb/bpm/services/ProcessAnalyticsServiceBean

    ejb/bpm/services/ProcessAnalyticsServiceBean

    BPMInstanceQueryService

    ejb/bpm/services/InstanceQueryServiceBean

    ejb/bpm/services/InstanceQueryServiceBean

    BPMInstanceManagementService

    ejb/bpm/services/InstanceManagementServiceBean

    ejb/bpm/services/InstanceManagementServiceBean

    BPMUserAuthenticationService

    ejb/bpm/services/BPMUserAuthenticationServiceBean

    ejb/bpm/services/BPMUserAuthenticationServiceBean

    TaskService

    ejb/bpel/services/workflow/TaskServiceBean

    ejb/bpel/services/workflow/TaskServiceBean

    TaskMetadataService

    ejb/bpel/services/workflow/TaskMetadataServiceBean

    ejb/bpel/services/workflow/TaskMetadataServiceBean

    BPMDataObjectSecurityService

    BPMAnalytics#oracle.bpm.metrics.dataobject.security.IBPMDataObjectSecurityServiceRemote

    BPMAnalytics#oracle.bpm.metrics.dataobject.security.IBPMDataObjectSecurityServiceRemote

2.4.7 プロジェクト・ツリーからビューを削除する場合の解決できないエラー

問題

バグ番号: 23236155

プロジェクト・ツリーからアーティファクトを削除する場合に同じアーティファクトにアクセスしているダッシュボードが開いていると、解決できないエラーが発生します。

回避策

ダッシュボードを閉じた後にアーティファクトを削除します。

2.4.8 アラートがインポート後でもアクティブであることを示す

問題

バグ番号: 26575064

プロジェクトのインポートに成功した後でも、アラートが「デザイナ」タブでアクティブであることを示します。 根本原因は、アラートの'別名実行'ユーザーがターゲット・システムに存在しないことです。 エラー・コードSecurity:090938が診断ログに出力されます。

回避策

なし。