5 Captureログ・ファイルの構成と表示

この章では、Oracle WebCenter Enterprise Captureのログ・ファイルを構成および表示する方法について説明します。

この章には次の項が含まれます:

5.1 Captureのログ・ファイルの管理の概要

デフォルトでは、Captureのエラー、警告および重要なアプリケーション・ライフサイクル・イベントは、アプリケーション・サーバー上のログに記録されます。システム管理者は、段階的にログ・レベルを上げて、構成メッセージ、デバッグ・メッセージおよびトレース・メッセージのロギングを有効にできます。Oracle Enterprise Managerを使用すると、Oracle WebCenter Captureシステムのログ・メッセージを表示および構成できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』ログ・ファイルと診断データの管理に関する項を参照してください。

5.1.1 クライアントのロギング

Oracle WebCenter Enterprise Captureクライアントのエラーは、そのクライアントによって、クライアントのプリファレンスで設定されたロギング・レベルを使用してログに記録されます。クライアント・ログ・ファイルは、クライアント・ユーザーのホーム・ディレクトリ内にある.oracle_capture/Logディレクトリにローカルで格納されます。

ログ・ファイルの名前はWC{date}で、dateはMMddyyyyの形式です。

クライアント・ログ・ファイルを表示するには、まずロギング・レベルを上げるよう、クライアント・ユーザーに指示することが必要な場合があります。その後、クライアント・ユーザーは指定された場所からログ・ファイルを取得し、それらを手動で管理者に送信できます。

5.2 Captureのログ・ファイルの表示

Oracle WebCenter Captureのログ・ファイルは、Oracle Enterprise ManagerまたはWLSTコマンドを使用して表示できます。

Oracle Enterprise Managerを使用してログ・ファイルを表示するには:

  1. 「Enterprise ManagerでのCapture機能の起動」に記載されているステップを使用して、Oracle Enterprise Managerにログインします。
  2. 左上部のペインでCaptureサーバーをクリックし、Captureのメニュー・オプションを表示します。
  3. Captureのログ・ファイルを表示するには、「Capture」メニューから「ログ」「ログ・メッセージの表示」を選択します。「ログ・メッセージ」ページが表示されます。
  4. このページでは、特定の日付範囲やタイプに該当するメッセージ、または特定のキーワードを含むメッセージを検索できます。また、リストからメッセージを選択し、その詳細を表示することもできます。

『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』Oracle WebCenter Enterprise CaptureカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。

5.3 Captureのログ・ファイル設定の構成

Oracle WebCenter Enterprise Captureのログ・ファイルは、Oracle Enterprise ManagerまたはWLSTを使用して構成できます。

構成できるのは、ログ・ファイルの名前と場所、ログ・ファイルのサイズ、ログ・ファイルに記録する情報のレベル、形式およびロケール・エンコーディングです(『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』ログ・ファイル設定の構成に関する項を参照)。

『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』Oracle WebCenter Enterprise CaptureカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。

5.4 Captureのログ出力の理解

Oracle Enterprise Managerを使用してCapture固有のロガーを表示するには:

  1. 「Enterprise ManagerでのCapture機能の起動」に記載されているステップを使用して、Oracle Enterprise Managerにログインします。
  2. 左上部のペインでCaptureサーバーをクリックし、Captureのメニュー・オプションを表示します。
  3. Capture固有のロガーを表示するには、「Capture」メニューから「ログ」「ログ構成」を選択します。「ログ構成」ページが表示されます。
  4. 「ログ・レベル」タブで、「ランタイム・ロガー」を選択して表示します。
  5. ロガー名の列で「oracle.odc」ロガーを開いて、Capture固有のロガーを表示します。

表5-1に、Oracle WebCenter Enterprise Captureのロガーと、それぞれの説明を示します。

表5-1 Oracle WebCenter Enterprise Captureのロガー

ロガー名 説明

oracle.odc.batchmanager.BatchManagerSessionBean

バッチ管理に関連するログ操作に使用します。

oracle.odc.batchprocessor.BatchProcessorBean

プロセッサ間で受け渡されるバッチのフローをログに記録するために使用します。

oracle.odc.commitprocessor.CommitProcessor

コミット・プロセッサがバッチのコミットに関連する情報とエラーをログに記録するために使用します。

oracle.odc.CoreLogger

共通のコア・アクティビティをログに記録するために使用されます。

oracle.odc.documentconverterprocessor.DocumentConverterProcessor

ドキュメント変換プロセッサがドキュメントの処理に関連する情報とエラーをログに記録するために使用します。

oracle.oddc.servlet.FileExchange

クライアントとサーバー間のファイルの交換に関連するアクティビティをログに記録するために使用します。

oracle.odc.importprocessor.ImportJobSchedulerSessionBean

ImportJobScheduleSessionBeanがインポート・ジョブの処理に関連する情報をログに記録するために使用します。

oracle.odc.recognitionprocessor.RecognitionProcessor

認識プロセッサがバーコード認識操作に関連する情報とエラーをログに記録するために使用します。

oracle.odc.security.CaptureOPSS

Captureセキュリティ管理に関連する情報をログに記録するために使用されます。