5 BPELイメージング・ソリューションの構成

BPELイメージング・ソリューションはOracle WebCenterのアプリケーション・アダプタを使用して構成できます。これには、イメージング・ソリューション・コンポーネント - Credential Store Framework (CSF)別名を使用したBPEL接続、AXF表およびソリューション・アクセラレータの構成が含まれます。イメージング・ソリューションのオプションには、AXFのクラスタ化および代替認証とログインが含まれます。

この章の構成は、次のとおりです。

ノート:

Oracle E-Business Suite Oracle Application Framework (OAF)アプリケーションからイメージング・ソリューションへのアクセスを提供できます。詳細は、OAFページのその他のサービスの構成(オプション)を参照してください。

ノート:

「タスク・リスト」でユーザーに表示されるプロファイルおよび「タスク・ビューア」でユーザーに表示されるタスク・アクションとメタデータの変更など、イメージング・ソリューションへの特定の変更を行うには、イメージング・ソリューション・エディタを使用します。ソリューション・エディタの詳細は、『Oracle WebCenter Content: Imagingの管理』ソリューション・エディタ・ページを参照してください。

5.1 BPEL接続の構成

AXFソリューションによる使用のためのBPEL接続の構成には、次のタスクが含まれます。

5.1.1 CSF資格証明別名の作成

Credential Store Framework (CSF)により、Imaging接続構成で使用するためのユーザー名/パスワードの別名を作成できます。CSF別名では、ユーザー名とパスワードのかわりにキーを提供し、Imaging接続の作成においてこのキーを使用します。(複数のImaging接続に対して1つのCSFキーを使用できます。)

キーおよび別名の作成の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』Oracle Fusion Middlewareでのキーおよび証明書の保存に関する項を参照してください。

ノート:

MS LDAPをユーザー・リポジトリとして使用してAXFソリューションを実装している場合、資格証明ユーザーは、ビルトインCNのMS LDAP内の管理者グループに属する管理者である必要があります。AXFでは、特定のセルの作成時(SOAからタスク・リストを取得するときなど)に、この資格証明ユーザーを使用します。さらに、CN=Builtinをインポートするために、グループ・ベースDN (WLSコンソール使用、プロバイダ固有)を構成する必要があります。

5.1.2 Imaging接続での接続の作成

次のステップに従って、接続を作成し、CSF別名キー、BPELサーバー名およびポートを指定します。

  1. 管理者としてImagingシステムにログインします。
  2. BPEL接続を作成するために、サイド・ペインの「接続の管理」から、+ (プラス)記号のドキュメント・アイコンをクリックします。
  3. 接続の名前を入力し、「次」をクリックします。

    この名前は、接続を確立するためにAXF_SOLUTION_ATTRIBUTES表で参照されます。

  4. BPEL設定のステップで、BPEL接続設定を入力します。
    • HTTPフロントエンド・アドレス: http://hostname:BPEL server port

    • 資格証明別名(前に作成済、CSF資格証明別名の作成で説明)

    • プロバイダ: t3://hostname:BPEL server port

    たとえば:

    • HTTPフロントエンド・アドレス: http://hostname:port

    • 資格証明別名: axf.credential

    • プロバイダ: t3://hostname:port

  5. 「次へ」,をクリックしてから、「送信」をクリックします。

5.1.3 AXF_SOLUTION_ATTRIBUTES表での接続の参照

このステップに従って、Imaging接続での接続の作成で説明したように、AXFソリューションへのImaging接続を識別します。SQL Developer (または、イメージング・データベース・スキーマに接続できるその他の適切なツール)からコマンドを実行します。

ノート:

実装アクセラレータを使用している場合(HelloBPELソリューションを含む)、このステップは必要ありません。

  1. 次で指定した構成行を実行します。
Insert into AXF_SOLUTION_ATTRIBUTES (SOLUTION_NAMESPACE,PARAMETER_KEY,PARAMETER_VALUE) values \ ('InvoiceProcessing','BPEL_CONNECTION','axfconnection');

5.2 AXF表の構成またはソリューション・アクセラレータの適用

イメージング・ソリューションのインストールおよび構成が完了した後で、実装のために次のいずれかのステップを完了します。

  • AXF表およびAXF関連のOracle E-Business Suite表またはOracle PeopleSoft表を構成します。表の説明および例の実装は、BPELイメージング・ソリューション・リファレンスで提供されます。

    または

  • ソリューション実装アクセラレータを適用します。アクセラレータを入手するには、システム・インテグレータ、Oracle ConsultingまたはOracleサポートに連絡してください。

5.3 AXFドライバ・ページの使用による機能のテスト

AXF Webアプリケーションのドライバ・ページにアクセスして機能を検証します。ドライバ・ページの詳細は、『Oracle WebCenter Contentのインストールと構成』HelloWorldを使用したBPEL用AXFのインストールと構成の検証を参照してください。

5.4 イメージング・ソリューションのオプションの構成

イメージング・ソリューションのためのオプションの構成を次に示します。

5.4.1 Imagingビューアの自動ログインの構成

セッションごとに初めてImagingビューアにアクセスする際にユーザーがImagingにログインする必要がないようにするには、次のステップに従います。Imagingのホスト名とAXFサーバーのホスト名が一致するように、フロントエンドHTTPホストおよびポートを設定します。

次のステップに従って、フロントエンドHTTPホストとポートを設定します。

  1. Oracle WebLogic Server管理コンソールを開きます。
  2. ホームページで、環境ヘッダーの下の「サーバー」をクリックします。
  3. 「名前」列にリストされるサーバーからイメージング・サーバーをクリックします。
  4. 「プロトコル」タブ、「HTTP」タブの順にクリックします。
  5. 「フロントエンド・ホスト」フィールドおよび該当するフロントエンド・ポートのフィールドを変更します。(SSLを使用する場合は、「フロントエンドHTTPSポート」フィールドで値を指定します。SSLを使用しない場合は、「フロントエンドHTTPポート」フィールドで値を指定します。)
  6. 「保存」をクリックします。

5.4.2 Oracle WebLogic Server/ビジネス・アプリケーション・ユーザーへのタスクの実行の許可

Oracle E-Business SuiteやOracle PeopleSoftから渡されたユーザーではなく、認証Oracle WebLogic Serverユーザーに、BPELタスクなどのタスクの実行を許可できます。このため、Oracle E-Business Suite/Oracle PeopleSoftとOracle WebLogic Serverについて別のユーザーを保存できます。

関連するAXF_SOLUTION_ATTRIBUTES表の構成を、表5-1に示します。AXF_SOLUTION_ATTRIBUTES表も参照してください。

表5-1 AXF_SOLUTION_ATTRIBUTES表、USERNAME_PASS_THROUGH構成

SOLUTION_NAMESPACE PARAMETER_KEY PARAMETER_VALUE

AXF

USERNAME_PASS_THROUGH

TRUEまたはFALSE

説明:

ノート:

データベースでUSERNAME_PASS_THROUGHの値を変更した後は、Oracle WebLogic Server管理コンソールでImagingアプリケーションを停止し、再起動してください。

5.4.3 Imaging管理対象サーバーにおけるAXFのためのクラスタ化

パフォーマンスおよびスケーラビリティを強化するために、Imaging管理対象サーバーのAXFではデータ・キャッシング・ソリューションにCoherenceをデフォルトで使用します。Oracle WebCenter Content: Imaging内で使用可能なOracle Coherenceライセンスには制約があります。デフォルトで、Imagingは分散データ・キャッシングなしでローカル・キャッシング・スキームをサポートしています。高可用性(HA)環境では、キャッシュされたエントリはJava仮想マシン(JVM)または他のマシン間で共有されません。

クラスタ化されたシステムでは、AXFで、キャッシュを分散する必要があります。キャッシュが分散されないと、マシンによっては対話が使用できない場合があります。

Coherenceの構成の詳細は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』Coherenceクラスタの構成および管理に関する項を参照してください。

次のトピックでは、Coherenceキャッシュについて説明します。

Coherenceにより提供されるキャッシュ・モードの基本タイプの詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』Coherenceキャッシュの概要を参照してください。

5.4.3.1 WebCenter Content: ImagingでのCoherenceキャッシュの構成

次の表は、WebCenter Content: Imaging用に構成できるAXF Coherenceキャッシュ・エントリを示しています。

表5-2 WebCenter Content: ImagingでのAXF Coherenceキャッシュ

キャッシュ名 用途 デフォルトのCoherence構成

oracle.imaging.axf

AXF用キャッシュ

Imaging60MinuteCache

次の表に、デフォルトのCoherence構成プロパティを示します。

表5-3 Coherence構成プロパティ

デフォルトの構成 削除ポリシー 高ユニット 有効期限の遅延

Imaging60MinuteCache

ハイブリッド

0 (無制限)

1時間

次のように、Coherence構成プロパティを定義します。

  • 高ユニットは、プルーニングが開始されるまでキャッシュに配置できる単位の最大数を表します

  • ハイブリッド削除ポリシーでは、エントリに対するアクセス頻度と最後にアクセスされた時間の組合せに基づいて(加重スコア)、削除対象エントリが選択されます。アクセス頻度が最も低いエントリおよびアクセスされていない期間が最も長いエントリが最初に削除されます。

  • 有効期限の遅延では、前回の更新からエントリが期限切れとマークされるまでの期間を指定します。期限切れのエントリを読み取ろうとすると、構成済のキャッシュ・ストアからエントリをリロードすることになります。期限切れになった値は、キャッシュから定期的に破棄されます。

5.4.3.2 デフォルト構成のオーバーライド

デフォルトで、Oracle WebCenter Content: Imagingはローカル・データ・キャッシュを使用します。

デフォルト構成をオーバーライドするには:
  1. WebLogicクラスタ(高可用性構成で必要な場合)およびCoherenceクラスタを構成します。
    詳細は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』Coherenceクラスタの構成と管理を参照してください。
  2. デフォルト構成をオーバーライドするためのキャッシュ構成ファイルを定義します。

    次で入手できるサンプル・オーバーライド構成ファイルを参照してください。

    MW_HOME/ECM_HOME/axf/coherence/coherence-override.xml。AXFキャッシュが分散キャッシュとして構成されています。

    AXFキャッシュの他に、サンプル・オーバーライド・ファイルには他の3つのレンダー・パイプライン・キャッシュ用の構成があります。これは、変更できません。構成がニーズに一致する場合は、同じサンプル・ファイルを使用するようにしてください。

    サンプル・オーバーライド・ファイルに提供された構成がニーズに一致しない場合は、独自のカスタム・オーバーライド・ファイルを作成してください。詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』キャッシュ構成に関する項および例示キャッシュ構成に関する項を参照してください。

    表5-2で示されている、キャッシュ構成ファイルの使用可能なキャッシュの正確な名前を使用する必要があります。

    たとえば、デフォルトでAXFキャッシュは名前oracle.imaging.axfにより一意に識別され、ローカル・スキームImaging60MinuteCacheにマップされています。分散スキームを使用するためにAXFキャッシュをオーバーライドする場合は、キャッシュ名を正確に指定する必要があります。

    <cache-mapping>
    		<cache-name>oracle.imaging.axf</cache-name>
    		<scheme-name>my_distributed_scheme</scheme-name>
    </cache-mapping>

    ここで、my_distributed_schemeは、新しく定義された分散キャッシュ・スキームを示します。

    カスタム・オーバーライド・ファイルに他の3つのレンダー・パイプライン・キャッシュも含まれていることを確認してください。これらのキャッシュの名前とそれに対応するキャッシング・スキームは、サンプル・オーバーライド・ファイルから取得できます。

    ノート:

    実行時にキャッシュ構成ファイルをオーバーライドするには、キャッシュ構成ファイルがJava Naming and Directory Interface (JNDI)名にバインドされている必要があります。GARファイルでOracle WebCenter Content: Imaging内のoverride-propertyを使用するために定義されたJNDI名は、ImagingGarです。キャッシュ構成ファイルをオーバーライドするには同じJNDI名を使用します。
  3. 構成ファイルを定義した後、クラスタでWebLogic Scripting Tool (WLST)を使用してデフォルトのキャッシュ構成ファイルをオーバーライドします。
    詳細は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』キャッシュ構成ファイルのオーバーライドに関する項を参照してください。

    また、WebLogic Server管理コンソールでデフォルトのキャッシュ構成をオーバーライドすることもできます。デフォルトで管理サーバーで保持される構成の変更はすべて、Oracle WebCenter Content: Imagingのアップグレード後も維持されます。

5.4.4 自動タスク・ロックの構成

複数の同時ユーザーによるAXF構成では、エンド・ユーザーが自動タスク・モードでタスクの取得を試みたときに衝突が発生する可能性があります。(自動タスク・モードの詳細は、Autotaskコマンドを参照してください)。衝突を避けるには、AXFデータベースで、名前付きBPEL接続ごとに自動タスク・ロックを有効化します。ロックが有効な場合は、1人のユーザーのみが、指定された時間に自動的にタスクを取得する可能性があります。

ロック機能の有効化は、2人のユーザーが同時にタスクを取得したときにエラーが「タスク・リスト」に表示されるのを防ぐため、お薦めの設定です。同時取得が起こる可能性が低い状況では、ロック機能を無効化するとパフォーマンスが向上する可能性があります。

設定は、次の行を挿入することで、AXF_SOLUTION_ATTRIBUTES表で構成されます。

SOLUTION_NAMESPACE PARAMETER_KEY PARAMETER_VALUE

BPEL.default

USE_AUTOTASK_LOCKING

TRUE

5.4.5 XPATHの使用によるタスク・ペイロードの更新

Update Task From Procedureコマンドで説明しているように、Update Task From Procedureコマンドは、指定したデータソースを使用してストアドPL/SQLプロシージャをコールし、XPATHを使用してタスク・ペイロードを更新します。

5.4.5.1 タスク・ペイロードを更新するPL/SQLプロシージャの例

XMLのDOMへのロード後のPL/SQLプロシージャにより、請求書IDを取得し、そのトランザクションの請求金額を問い合せ、その金額に基づいて一連のユーザーを返します。

この例を使用するには、このプロシージャを変更して、選択したペイロードからデータの特定部分を取得できるようにします。作成するPL/SQLファンクションの唯一の要件として、VARCHAR2を取り、2つのVARCHAR2 OUTパラメータを設定し、INTEGERを返すことが必要です。ファンクションの名前はAXF構成に含めます。

create or replace FUNCTION axfretrieveuserlist(xmlPayload IN VARCHAR2, pDataString OUT VARCHAR2, pMsgString OUT VARCHAR2) RETURN INTEGER IS

    v_node    xmldom.DOMNode;
    v_node2   xmldom.DOMNode;
    v_nl      xmldom.DOMNodeList;
    v_doc     xmldom.DOMDocument;
    v_elem    xmldom.DOMElement;
    v_parser  xmlparser.Parser;
    invoiceID     VARCHAR2(256);
    invoiceAmount NUMBER(8,2);
    userList      VARCHAR2(256);
    rtnCode      INTEGER;

BEGIN

    rtnCode := 0;  -- execute CMD_NO_DATA
    -- rtnCode := -1; -- execute CMD_ERROR
    pmsgstring := ''; -- empty msg string (task is updated with this value)
    v_parser := xmlparser.newParser;
    xmlparser.parseBuffer(v_parser, xmlPayload);
    v_doc := xmlparser.getDocument(v_parser);
    xmlparser.freeParser(v_parser);

    -- Retrieve the invoice ID
    v_nl := xmldom.getElementsByTagName(v_doc, 'invoiceID');
    v_node := xmldom.item(v_nl, 0);
    v_node2 := xmldom.getFirstChild(v_node);
    invoiceID := xmldom.getNodeValue(v_node2);

    -- Retrieve Invoice Amount for given invoice id
    select INVOICE_AMOUNT into invoiceAmount from ap_invoices_all where INVOICE_ID = invoiceid;

    if invoiceamount > 10000 then
      pdatastring := 'jlondon';
      rtnCode := 1;  -- execute CMD_DATA
    else
      pdatastring := 'jcooper,mtwain';
      rtnCode := 1;  -- execute CMD_DATA
      pmsgstring := '';
    end if;

    RETURN rtnCode;

END;

5.4.6 複数のウィンドウ・インスタンスの表示による単一の対話のターゲット設定

特定のOracle E-Business Suiteウィンドウの複数のインスタンスが表示される場合に、Oracle E-Business Suiteアダプタを構成して、同じインスタンス/対話をターゲット設定できます。この機能を使用可能にするには、AXF_PROPERTIES表(Oracle E-Business Suite)AXF_MULTINSTANCEパラメータを使用します。

  • AXF_MULTINSTANCEがTRUEに設定されている場合、各Oracle E-Business Suiteウィンドウは個別の対話、および個別のImagingとして扱われるか、AXFウィンドウがターゲット設定されます。

  • AXF_MULTINSTANCEがFALSEに設定されている場合(デフォルト)、各Oracle E-Business Suiteインスタンスのウィンドウは同一の対話として扱われ、同じImagingまたはAXFターゲット・ウィンドウを使用します。

5.4.7 検証の追加

Validate Taskコマンドで説明しているように、Validate Taskコマンドは、BPELシステム属性またはBPELペイロード・データを検証し、検証結果に基づいて、後続のコマンドを実行します。

次の例および対応するステップでは、タスクの完了を許可する前にトランザクションIDが存在することを確認する検証を追加します。この例では、請求書処理ソリューション実装アクセラレータ・データをインストールしてあると仮定します。

ノート:

タスクを完了する前にビジネス・アプリケーションの請求書を作成する必要がある使用事例でのみ、この構成変更を適用します。タスクを完了する前に請求書を作成しない可能性がある使用事例(たとえば、一般的には、仕入先の保守の結果によってタスクが完了されている場合)では、この構成は当てはまりません。

  1. AXF_COMMANDS表に次の行を追加します。

    表5-4 AXF_COMMANDS表の例

    SOLUTION_NAMESPACE COMMAND_CLASS COMMAND_NAMESPACE

    InvoiceProcessing

    oracle.imaging.axf.commands.bpel.ValidateTaskCommand

    ValidateTransactionID

  2. 表5-5で示されている行をAXF_SOLUTION_PARAMETERS表に追加します。

    次の構成は、請求書が保存されている(請求書トランザクションIDが0でない)ことを検証します。0の場合、コマンドは、FAIL_MESSAGEパラメータで指定されたエラー・メッセージを報告します。

    ここに示していないフィールド: SOLUTION_NAMESPACE=InvoiceProcessing

    表5-5 AXF_SOLUTION_PARAMETERS表のValidateTaskコマンドの例

    COMMAND_NAMESPACE CONFIGURATION_NAMESPACE PARAMETER_KEY PARAMETER_VALUE

    ValidateTransactionID

    oracle.imaging.axf.commands.bpel.ValidateTaskCommand

    ATTRIBUTE_TO_VALIDATE

    XPATH:InvoiceProcessing_TransactionID

    ValidateTransactionID

    oracle.imaging.axf.commands.bpel.ValidateTaskCommand

    CMD_ON_PASS

    CompleteInvoice

    ValidateTransactionID

    oracle.imaging.axf.commands.bpel.ValidateTaskCommand

    REGULAR_EXPRESSION

    [^0]

    ValidateTransactionID

    oracle.imaging.axf.commands.bpel.ValidateTaskCommand

    FAIL_MESSAGE

    タスクを完了する前にトランザクションを保存してください。

  3. AXF_ACTIONS表で、CompleteアクションのCOMMAND_NAMESPACE列をValidateTransactionIDのコマンド・ネームスペースと置き換えて、Complete Taskが構成される行を編集します。

    表5-6 AXF_ACTIONS表

    ACTION_ID VIEW_ID DISPLAY_NAME COMMAND_NAMESPACE MENU_ORDER

    CompleteInvoice

    /TaskViewer.jspx

    請求書を完成

    ValidateTransactionID

    3

5.4.8 カスタム・コマンドのデプロイ

AXFインフラストラクチャ内で作業するためにカスタム・コマンドをデプロイすることもできます。カスタム・コマンドは、oracle.imaging.axf.commands.AxfCommandインタフェースを実装する必要があります。インフラストラクチャによって実行(AxfRequest)メソッドが呼び出されます。AXF構成データベース内で実行するように実装を構成します。

また、コマンドは、oracle.imaging.axf.commands.ValidatableCommandインタフェースを実装する場合があります。これは、AXFインフラストラクチャが、構成およびコマンドの動作を、システム・コマンド・ステータスを提供するために実行することなく検証するための方法を提供します。

5.4.9 連鎖コマンドとユーザー・インタフェース・コンポーネントの構成

一部のAXFコマンドには、コマンドの完了後に起こることを指定して、それらの連鎖を可能にする、パラメータ・キーがあります。たとえば、表5-7は、AXF_SOLUTION_PARAMETERS表の一部を示しています。CompleteTaskコマンドを実行したら、追加のAXFコマンドが実行されます(プログラム・ロジックに基づいて、StartInvoiceProcessingおよびAutoOpenTask)。

表5-7 CompleteTaskコマンドのためのAXF_SOLUTION_PARAMETERS表の例(InvoiceProcessingソリューション)

COMMAND_NAMESPACE CONFIGURATION_NAMESPACE PARAMETER_KEY PARAMETER_VALUE

DuplicateInvoice

oracle.imaging.axf.commands.bpel.CompleteTaskCommand

CMD_AUTOTASK_OFF

StartInvoiceProcessing

DuplicateInvoice

oracle.imaging.axf.commands.bpel.CompleteTaskCommand

CMD_AUTOTASK_ON

AutoOpenTask

DuplicateInvoice

oracle.imaging.axf.commands.bpel.CompleteTaskCommand

OUTCOME

DUPLICATE_INVOICE

5.4.10 動的データ表の構成または無効化

「タスク・ビューア」で、BPELペイロードXMLからの動的データの表を表示できます(図1-5の下部のタブで示されている請求書処理ソリューションのためのGeneral Ledgerなど)。AXF_METADATA_BLOCKS表内の表およびAXF_METADATA_ATTRIBUTES表内のそのデータ行を構成します。BPELペイロードにおけるXMLデータの書式設定の詳細は、動的データ表の構成または無効化を参照してください。また、タスク・ビューアWebツールも参照してください。

表5-8の下部の行では、構成されたGL Linesと呼ばれる動的データ表の例を示します。

表5-8 AXF_METADATA_BLOCKS表の例

BLOCK_ID BLOCK_LOCATION LABEL DISPLAY_ORDER TASK_FLOW_ID SOLUTION_NAMESPACE BLOCK_TYPE METADATA_STYLE

1

LEFT_SIDEBAR

Summary

1

axf-taskviewer-tfd

InvoiceProcessing

METADATA

null

2

LEFT_SIDEBAR

コメント

2

axf-taskviewer-tfd

InvoiceProcessing

COMMENT

null

3

BOTTOM_PANEL

GL Lines

3

axf-taskviewer-tfd

InvoiceProcessing

METADATA

TABLE

表5-9では、構成された、GL Lines表のデータ行を示します。この例は、表内の3つのデータ列となります。XPATH属性がAXF_XPATH_ATTRIBUTES表内に存在すると仮定します。

表示されないフィールドには、DATA_TYPE=Stringが含まれます。

表5-9 動的データ表のためのAXF_METADATA_ATTRIBUTES表の例

BLOCK_ID ATTRIBUTE_ID LABEL ATTRIBUTE_KEY IS_XPATH DISPLAY_ORDER

2

8

Line Number

DistributionLines_LineNumber

TRUE

0

2

9

Dist Account

DistributionLines_DistributionAccount

TRUE

1

2

10

Amount

DistributionLines_Amount

TRUE

2

5.4.10.1 動的データ表のためのXMLデータの書式設定

AXF_METADATA_BLOCKS表に表を追加して、AXF_METADATA_ATTRIBUTES表でそのデータ行を構成したら、次のガイドラインに従って、BPELペイロード内のXMLデータが表での表示のために正しく書式設定されていることを確認します。

XMLペイロード内の任意のレベルで表示するためのXMLのサンプルを次に示します。First column XPATHは、親およびそのピア要素(collectionItem)を取得します。構成された各XPATHは、各 collectionItemから表のためのセル値を取得するために使用されるitemValue要素を指します。

ノート:

すべての列は、同じ直接の親要素内に表示される必要があります。

<rootElement>
  <collectionContainerElement>
    <collectionItem>                                        <--First row for table
      <itemValue1>value1</itemValue1>                       <--First column XPATH
      <itemValue2>value2</itemValue2>
      <itemValue3>value3</itemValue3>
    </collectionItem>
    <collectionItem>                                        <--Second row
      <itemValue1>value1</itemValue1>
      <itemValue2>value2</itemValue2>
      <itemValue3>value3</itemValue3>
    </collectionItem>
    <collectionItem>
      <itemValue1>value1</itemValue1>
      <itemValue2>value2</itemValue2>
      <itemValue3>value3</itemValue3>
    </collectionItem>
  </collectionContainerElement>
</rootElement>

前のXMLのためのfirst column XPATHは、次のようになる必要があります。

/task:payload/task:rootElement/collectionContainerElement/collectionItem/itemValue1
5.4.10.2 「タスク・ビューア」の「下部パネル」の非表示

使用中のイメージ化ソリューションでタスク・ビューアの下部パネルを使用していない場合、AXFソリューションでは無効化することができます。たとえば、請求書処理のソリューションでは、General Ledger行を表示する下部パネルを非表示にするとします。パネルを非表示にすると、パフォーマンスの速度が上がり、ページ領域を節約できます。

下部パネルを非表示にするには、次のステップを実行します。

  1. Oracle SQL Developerなどのツールを使用し、AXFデータベースへの接続をオープンします。
  2. 次の問合せを実行し、BLOCK_IDが下部パネルに使用されていることを確認します。

    SELECT BLOCK_ID FROM AXF_METADATA_BLOCKS WHERE BLOCK_LOCATION = 'BOTTOM_PANEL'

  3. 次のコマンドを実行してAXF_METADATA_ATTRIBUTES表から行を削除し、BLOCK_IDをステップ2で識別したIDと置換します。

    DELETE FROM AXF_METADATA_ATTRIBUTES where BLOCK_ID = BLOCK_ID;insert BLOCK_ID from previous step;

  4. 次のコマンドを実行し、AXF_METADATA_BLOCKS表から行を削除します。

    DELETE FROM AXF_METADATA_BLOCKS WHERE BLOCK_LOCATION = 'BOTTOM_PANEL'

  5. ドライバ・ページの「構成キャッシュのクリア」ボタンをクリックします。

5.4.11 紙クリップ添付の再有効化(Oracle E-Business SuiteおよびImagingのみ)

管理対象添付ソリューションをインストールして構成すると、Oracle E-Business Suite添付の紙クリップ・アイコンおよび機能が自動的に無効化されます。イメージング・ソリューションの紙クリップ機能を再度有効化するには、次のステップを行って管理対象添付ソリューションを無効化します。

ノート:

この項は、Oracle E-Business Suiteを使用する場合のみ適用されます。

  1. AXF_CONFIGS表(Oracle E-Business Suite)表を開きます。
  2. FORMFUNCTIONフィールドでAXF_MANAGED_ATTACHMENTSエントリの名前を変更します。詳細は、AXF_CONFIGS表(Oracle E-Business Suite)を参照してください。

    たとえば、エントリ名を次のように変更します。

    AXF_MANAGED_ATTACHMENTS-DISABLED

    ノート:

    管理対象添付ソリューションを再度有効化するには、FORMFUNCTIONフィールドを変更して次のエントリに戻してください。

    AXF_MANAGED_ATTACHMENTS

  3. AXF_PROPERTIES表内のAXF_PAPERCLIPプロパティがTRUEに設定されていることを確認します。詳細は、AXF_PROPERTIES表(Oracle E-Business Suite)を参照してください。

    表5-10 紙クリップの使用のためのAXF_PROPERTIES値

    PROPNAME PROPVALUE

    AXF_PAPERCLIP

    紙クリップ・オプションを有効にするにはTRUEに設定し、無効にするにはFALSEに設定します。(値は大文字である必要があります。)

5.4.12 Oracle PeopleSoftポップアップ・ソリューション・ウィンドウのサイズ変更

ソリューションの一部として表示されるすべてのOracle PeopleSoftポップアップ・ウィンドウのシステム全体のデフォルト・サイズを変更できます。次の点に注意してください:

  • デフォルトのポップアップ・ウィンドウ・サイズは高さ600ピクセル、幅800ピクセルです。PS_AXF_PROPERTIES表で設定します。この表でサイズが設定された場合、ユーザーはポップアップ・ウィンドウ・サイズを自分で設定および保存することはできません。

  • ウィンドウ・サイズを変更するには、PS_AXF_PROPERTIES表で示されているように、表に新しい値を入力します。

  • ポップアップ・ウィンドウ・サイズを削除するには(および、個々のユーザーに、標準のブラウザ・コントロールの使用によるポップアップ・ウィンドウ・サイズの変更と保存を可能にするには)、PS_AXF_PROPERTIES表からWINDOW_HEIGHT行とWINDOW_WIDTH行を削除します。