- Oracle WebCenter Contentの管理
- Oracle WebCenter Content Serverの監視
- Fusion Middleware Controlを使用したコンテンツ・サーバーおよびInbound Refineryの監視
7 Fusion Middleware Controlを使用したコンテンツ・サーバーおよびInbound Refineryの監視
この章の内容は次のとおりです。
7.1 Fusion Middleware Controlを使用したログ情報の管理
Fusion Middleware Controlインタフェースを使用して、コンテンツ・サーバー・インスタンスまたはInBound Refineryインスタンスのログ・メッセージの表示およびログ構成の管理を実行できます。
7.1.1 Fusion Middleware Controlを使用したログ情報の表示
- Fusion Middleware Controlにログインします。
- ナビゲーション・ツリーで、適切なドメイン名(
Farm_base_domain
など)、「WebCenter」、「コンテンツ」の順に展開します。-
コンテンツ・サーバー・インスタンスに対して、「コンテンツ・サーバー」を展開し、コンテンツ・サーバー・インスタンス名(
Oracle WebCenter Content - Content Server (UCM_server1)
など)を選択します。 -
Inbound Refineryインスタンスに対して、「Oracle Inbound Refinery」を展開し、Inbound Refineryインスタンス名(
IBR (IBR_server1)
など)を選択します。
-
- インスタンスのホームページで、「コンテンツ・サーバー」または「IBR」メニューから、「ログ」→「ログ・メッセージの表示」を選択します。
「ログ・メッセージ」ページには、入手可能なすべてのログ・ファイルの内容に関する情報が含まれています。このページでは、次のことができます。
-
過去n時間に記録されたログ・メッセージの検索。
-
2つの時間間隔の間に記録されたログ・メッセージの検索。
-
メッセージ・タイプに基づくログ・メッセージのフィルタリング。
-
7.1.2 Fusion Middleware Controlを使用したログ情報の変更
- Fusion Middleware Controlにログインします。
- ナビゲーション・ツリーで、適切なドメイン名(
Farm_base_domain
など)、「WebCenter」、「コンテンツ」の順に展開します。-
コンテンツ・サーバー・インスタンスに対して、「コンテンツ・サーバー」を展開し、コンテンツ・サーバー・インスタンス名(
Oracle WebCenter Content - Content Server (UCM_server1)
など)を選択します。 -
Inbound Refineryインスタンスに対して、「Oracle Inbound Refinery」を展開し、Inbound Refineryインスタンス名(
IBR (IBR_server1)
など)を選択します。
-
- インスタンスのホームページで、「コンテンツ・サーバー」または「IBR」メニューから、「ログ」→「ログ構成」を選択します。
- 「ログ構成」ページを使用して、次のログ・レベルとログ・ファイルの基本および詳細のログ構成設定を構成します。次の操作を実行できます:
-
永続ロガー(ロギング構成ファイルで定義されたロガー)のログ・レベルの変更。
-
ランタイム・ロガーのログ・レベルの変更。
-
現在、永続でもランタイムでもないロガーの指定。
-
ログ・ファイル・パスおよびログ・ローテーション・ポリシーなどのログ・ファイル構成パラメータの指定。
-
新規ログ・ファイル構成の作成。
-
既存のログ・ファイル構成を使用している新規ログ・ファイル構成の作成。
-
ログ・ファイル構成パラメータの表示。
-
1つ以上のロガーのログ・ファイル構成との関連付け。
-
7.2 Fusion Middleware Controlを使用したパフォーマンス情報の表示
コンテンツ・サーバー・インスタンスまたはInbound Refineryインスタンスのパフォーマンス情報を監視することにより、システムのパフォーマンスを即座に評価できます。情報には、主要なメトリックと値のグラフおよび最近のサービス・リクエストのリストが含まれています。
パフォーマンス情報を表示するには:
- Fusion Middleware Controlにログインします。
- ナビゲーション・ツリーで、適切なドメイン名(
Farm_base_domain
など)、「WebCenter」、「コンテンツ」の順に展開します。-
コンテンツ・サーバー・インスタンスに対して、「コンテンツ・サーバー」を展開し、コンテンツ・サーバー・インスタンス名(
Oracle WebCenter Content - Content Server (UCM_server1)
など)を選択します。 -
Inbound Refineryインスタンスに対して、「Oracle Inbound Refinery」を展開し、Inbound Refineryインスタンス名(
IBR (IBR_server1)
など)を選択します。
-
- インスタンスのホームページで、「コンテンツ・サーバー」または「IBR」メニューから、「モニタリング」→「パフォーマンス・サマリー」を選択します。「パフォーマンス・サマリー」ページが表示されます。
デフォルトでは、「パフォーマンス・サマリー」ページには、最近の15分間のパフォーマンス・メトリックが表示されます。「スライダ」または「時間の入力」アイコンを使用して、メトリックの表示期間を変更できます。
「パフォーマンス・サマリー」ページに、グラフ形式で情報が表示されます。メトリックを表形式で表示するには、「表ビュー」を選択します。
デフォルトで表示される主要なInbound Refineryメトリックは変換のレートで、1分当たりのドキュメント数で測定されます。表7-1に、主要なコンテンツ・サーバー・メトリックを示します。
表7-1 主要なコンテンツ・サーバー・メトリック
要素 説明 アクティブ・スレッド
コンテンツ・サーバー・インスタンスのアクティブ・スレッドの数。
アクティブなデータベース接続
コンテンツ・サーバー・インスタンスによって作成されたアクティブなデータベース接続の数。
監査メッセージ
監査メッセージの合計数。
読取りアクション
処理された読取りサービス・リクエスト数、およびシステムがリクエストを正常に処理したかどうか。
書込みアクション
処理された書込みサービス・リクエスト数、およびシステムがリクエストを正常に処理したかどうか。
キャッシュ済検索問合せ数
キャッシュされている検索問合せの数(行)。
ヒットとミスの割合
実行された検索問合せの数のヒットとミスの割合。
GenWWW状態のドキュメント
GenWWW状態でInbound Refineryを待機しているドキュメントの数。
終了状態の索引作成待ちドキュメント
終了状態で索引作成を待機しているドキュメントの数。
ワークフローのドキュメント
現在ワークフロー内にあるドキュメントの数。
平均リクエスト/秒
リクエストされた平均サービス数/秒。
- 「メトリック・パレットの表示」をクリックすると、チャート内に表示できるすべてのメトリックが表示されます。「メトリック・パレット」には、グラフで表示するメトリックに使用できるオプションが一覧表示されます。
「メトリック・パレットの非表示」をクリックしてメトリック・パレットをたたむと、メトリック・チャートを表示する領域が広がります。
- 「メトリック・パレット」を開いた状態で、表示する各メトリックのチェック・ボックスを選択します。
表7-2にメトリック・パレット・コンテンツ・サーバー・メトリックを示します。
表7-3にメトリック・パレットIBRメトリックを示します。
表7-2 コンテンツ・サーバー・メトリック・パレット
要素 説明 キャッシュ情報
-
一時的にロードされたアイテム: 一時的なアイテムがロードされたかどうかを示します。
-
完全にロードされたページ: 永続的にロードされたページの数。
-
完全にロードされたリソース・ファイル: 永続的にロードされたリソース・ファイルの数。
-
一時キャッシュの上限: キャッシュが一時的に制限される数。
-
一時アイテム消費: キャッシュ内にあるアイテムの合計数。
接続
-
アクティブなデータベース接続: WebCenter Content Serverインスタンスによって作成されたアクティブなデータベース接続の合計数。
-
アクティブ・スレッド: アクティブ・スレッドの合計数。
-
監査メッセージ: 監査メッセージの合計数。
-
読取りアクション: 処理された読取りサービス・リクエスト数、およびシステムがリクエストを正常に処理したかどうか。
-
書込みアクション: 処理された書込みサービス・リクエスト数、およびシステムがリクエストを正常に処理したかどうか。
Inbound Refineryのキュー
-
GenWWW状態のドキュメント: GenWWW状態でInbound Refineryを待機しているドキュメントの数。
-
終了状態の索引作成待ちドキュメント: 終了状態で索引作成を待機しているドキュメントの数。
ローカライズ情報
-
ローカライズ・テスト参照数/秒: 1秒当たりのローカライズ・テスト参照数。
-
文字列キー数: 文字列キー・カウント数。
メモリーの詳細
処理された書込みサービス・リクエスト数、およびシステムがリクエストを正常に処理したかどうか。
-
使用可能なプロセッサ: WebCenter Content Serverインスタンスに使用可能なプロセッサの数。
-
空きメモリー(バイト): WebCenter Content ServerインスタンスのJVMで使用可能な合計空きメモリー容量。
-
最大メモリー(バイト): WebCenter Content Serverインスタンスの最大JVMメモリー容量。
-
合計メモリー(バイト): WebCenter Content Serverインスタンスの合計JVMメモリー容量。
レスポンス
ステータス: WebCenter Content Serverインスタンスが稼働中であるか停止中であるか。値は1または0であり、1は稼働中であること、0は停止中であることを示します。
スキーマ・キャッシュの詳細
保存されたアイテムの数: キャッシュ内にあるアイテムの合計数。
SearchCache
-
ヒットとミスの割合: 実行された検索問合せの数のヒットとミスの割合。
-
キャッシュ済検索問合せ数: キャッシュされている検索問合せの数(行)。
サーバーの状態
状態: WebCenter Content Serverの現在の状態。
サービス・リクエスト数
平均リクエスト/秒: 1秒当たりにリクエストされた平均サービス数。
ワークフロー
ワークフローのドキュメント: 現在ワークフロー内にあるドキュメントの数。
表7-3 Inbound Refineryメトリック・パレット
要素 説明 サイズ別ジョブ
ファイル・サイズ当たりのジョブ数。
タイプ別ジョブ
変換タイプ当たりのジョブ数。
ジョブ・サマリー
-
アクティブなジョブ: 現在変換されているジョブの数。
-
「変換率」: 起動時以降ドキュメントが変換されたレートで、1分当たりのドキュメント数で測定されます。
-
失敗したジョブ: 正常に変換されなかったドキュメントの数。
-
成功したジョブ: 正常に変換されたドキュメントの数。
-
ジョブの合計: Inbound Refineryによって処理されたすべてのドキュメント数。成功したジョブと失敗したジョブの両方を含みます。
PreconversionQueueMetrics
現在変換を待機中のジョブ数。
PostconversionQueueMetrics
変換されて、コンテンツ・サーバーに取得されるのを待機中のジョブ数。
レスポンス
ステータス: Inbound Refineryインスタンスが稼働中であるか停止中であるか。値は1または0であり、1は稼働中であること、0は停止中であることを示します。
-
7.3 Fusion Middleware Controlを使用したMBean情報の表示
MBeanブラウザを使用して、コンテンツ・サーバー・インスタンスまたはInbound Refineryインスタンスに関するMBean属性情報を表示できます。
MBean情報を表示するには:
- Fusion Middleware Controlにログインします。
- ナビゲーション・ツリーで、適切なドメイン名(
Farm_base_domain
など)、「WebCenter」、「コンテンツ」の順に展開します。-
コンテンツ・サーバー・インスタンスに対して、「コンテンツ・サーバー」を展開し、コンテンツ・サーバー・インスタンス名(
Oracle WebCenter Content - Content Server (UCM_server1)
など)を選択します。 -
Inbound Refineryインスタンスに対して、「Oracle Inbound Refinery」を展開し、Inbound Refineryインスタンス名(
IBR (IBR_server1)
など)を選択します。
-
- インスタンスのホームページで、「コンテンツ・サーバー」または「IBR」メニューから、「システムMBeanブラウザ」を選択します。
「システムMBeanブラウザ」ページには、インスタンス名がハイライトされたナビゲーション・ペインと、インスタンスの構成MBeanアプリケーションのデプロイメント情報が表示されます。
- 「属性」タブには、個別の属性名、説明、アクセスのタイプおよび値が表示されます。属性値を変更する場合は、「適用」をクリックします。
- 「操作」タブでは、個別のMBean操作を表示および起動できます。
-
いずれかのMBeanを選択すると、詳細が表示されます。
-
MBean操作を適用するには、「起動」を選択します。
-
操作を前の設定にリセットするには、「回復」をクリックします。
-
「操作」タブに戻るには、「戻る」をクリックします。
-
『Oracle WebLogic Server JMXによるカスタム管理ユーティリティの開発』のWebLogic Server MBeanの理解に関する項を参照してください。