23 カスタム・レポートの作成
この章の内容は次のとおりです。
23.1 カスタム・レポートの作成について
ノート:
このタスクを実行するには、Rma.Admin.Customization
権限が必要です。この権限は、デフォルトでは定義済ロールに割り当てられません。つまり、この機能を公開するには、この権限を事前にロールに割り当てておく必要があります。レポート・ソース・タイプの問合せを含むカスタム・レポートを作成するには、Rma.Admin.NoSecurity
権限を持っている必要があります。
サイトのカスタム・レポートを作成するには、レポート用のデータを収集し、レポート・テンプレートを選択し、データを移入して、レポートを生成します。データは、XML形式で収集された後にテンプレートを使用してフォーマット化され、使用可能になります。このプロセスによって、データをデータの表示から切り離しておくことができます。
Recordsシステムのインストール時に、いくつかのデフォルトのレポートとテンプレートが用意されます。新規レポートを作成するには、現在のレポートをベースとして使用するか、まったく新しいレポートを設計することができます。
カスタム・レポートを作成する場合、Oracle WebCenter Content Serverアダプタ・システムのコンテンツは、それがRecordsシステムにより管理されている場合でも、レポートに含まれません。アダプタのコンテンツに関するレポートを生成するには、コンテンツ・サーバー・アダプタ・システム上でレポートを実行します。
この項では、Oracle WebCenter Contentのサービスと問合せを使用してカスタマイズされたレポートの作成方法について説明します。ソフトウェアで提供されるデフォルトのレポートを使用してユーザーとコンテンツに関するレポートを作成するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージメント』のデフォルトのレポートの使用に関する項を参照してください。
テンプレートを新規作成するには、Oracle Business Intelligence Publisher (BI Publisher)機能を購入してインストールする必要があります。このドキュメントでは、システムで提供されるデフォルトのテンプレートの使用方法について説明します。テンプレートの新規作成、またはデフォルトのテンプレートの編集に関する詳細は、BI Publisherのドキュメントを参照してください。
ノート:
カスタム・レポートを使用する前に、レポート・ライブラリが正しく構成されていることを検証します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのインストールと構成 11g リリース1 (11.1.1.9)』のコンテンツ・サーバーでのレコード管理に対するレポート・ライブラリの構成に関する項を参照してください。
テンプレートを新規作成した後で、そのテンプレートを使用可能なテンプレートのリストに追加すると、他のユーザーも使用できるようになります。テンプレートは、レポート(データが含まれているレポート)と同様に、コンテンツとしてチェックインできます。これは別個のチェックインであるため、データをレポート形式と別にすることができます。
同様のインタフェースを使用して、レポートの様々な要素(レポート・タイプ、テンプレート、レポート・ソース)を作成します。
作成したレポートにアクセスするには、「コンテンツの参照」を選択し、「カスタム物理レポート」または「カスタム・レコード・レポート」を選択します。
レポートのデータにアクセスするには、レポートそのものへのアクセス権のみでなく、ユーザー権限も必要であることに注意してください。したがって、2人のユーザーが1つのレポートを実行している場合、表示される結果はそれぞれの権限に応じて異なる場合があります。
23.2 カスタム・テンプレートの作成
テンプレートは、システムにチェックインしたり、システムからチェックアウトできるファイルです。テンプレートはコンテンツ・アイテムとして処理されます。既存テンプレートをガイドとして使用しないで新規テンプレートを作成する方法の詳細は、BI Publisherのドキュメントを参照してください。
新規カスタム・テンプレートを編集または作成するには:
このページの「表」メニューを使用して、すべてのテンプレート・ファイルまたは選択したファイルに対してアクションを実行します。表示されるオプションは、システム構成およびページにアクセスしているユーザーの権限によって異なります。
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選択: すべてのアイテムを選択またはアイテムの選択を解除できます。
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アクション: コンテンツ・バスケットまたはフォリオにアイテムを追加する際に使用します。
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編集: 選択したアイテムを凍結または凍結を解除する際に使用します。
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日付の設定: レビュー日、廃棄日、その他のアクションの日付など、アイテムに関連付けられている日付をマークする際に使用します。
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レポートの作成: 特定のテンプレートを使用してレポートを作成する際に使用します。
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メタデータ履歴の削除: メタデータ履歴の変更をクリアする際に使用します。
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表示の変更: 検索結果の表示方法を変更する際に使用します。
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検索アクション: 検索名に基づいて検索を保存する際に使用します。
このページの追加オプションを使用して、テンプレート・ファイルの凍結または凍結解除、あとで使用するためのフォリオまたはコンテンツ・バスケットへのファイルの追加、ファイルを処理する日付の設定、あるいはテンプレートからのレポート作成を行います。
23.3 Oracle Business Intelligence Publisherでのテンプレートの作成
Oracle Business Intelligence Publisherを使用してカスタム・レポートのテンプレートを作成できます。詳細は、BI Publisherを使用したカスタム・レポートのテンプレート作成に関するブログを参照してください。
23.4 新規レポート・ソースの作成または編集
ノート:
カスタム・レポート・ソースの作成には、サービスおよび問合せについての詳細な技術的知識が必要となります。必要に応じて、コンサルティング・サービスにサポートを依頼してください。
レポート・ソースを編集するには:
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トップ・メニューから「レコード」→「構成」を選択します。「レポート」を選択して、コンテンツ・アイテムのレポートのソースを編集します。「物理」→「構成」→「レポート」を選択して、物理アイテムのレポートのソースを編集します。
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「レポート・ソース」をクリックします。
「レポート要素の構成」ページが開きます。
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ソースを変更するレポートを選択し、「構成」をクリックします。
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「レポート・ソースの構成」ページで、ページの左側にある問合せまたはサービスを強調表示します。問合せまたはサービスを使用するために右列に移動するには、右矢印をクリックします。
問合せまたはサービスを使用対象から削除するには、名前を強調表示し、左矢印をクリックしてアイテムを左列に移動します。
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終了後、「更新」をクリックします。特定のタイプのレポートに対するレポート・ソースが変更され、次回にレポートを実行するときに使用されます。
次の手順に従って、新規レポート・ソースを作成します。
- 前述の手順を使用して、新規レポートを作成します。
- 「レポート・チェックイン」ページの「レポート・ソース」セクションで、「新規追加」をクリックします。
- ダイアログが開きます。前述の手順に従って、新規ソースの問合せとサービスを追加します。
- 終了したら、「OK」をクリックします。レポート・ソースが追加され、新規レポートで使用できるようになります。
23.5 BI XMLデータ・ファイルのダウンロード
提供されたXMLデータ・ファイルをBI Publisherとともに使用して、レポート・テンプレートをカスタマイズできます。このXMLデータ・ファイルを使用すると、データをWord文書にインポートしてテンプレートを編集し、特化されたレポートを作成できます。
XMLデータ・ファイルを選択するには:
- 「レコード」または 「物理」を選択し、トップ・メニューから「構成」を選択します。「レポート」→「BI XMLデータのダウンロード」を選択します。
- 「レポート要素の構成」ページで、ダウンロードするXMLデータのタイプを選択します。「ダウンロード」をクリックします。
- ブラウザ・ウィンドウでデータ・ファイルを開いてコンテンツを調べたり、ファイルを保存してあとで使用したりすることができます。
- 終了したら、「OK」をクリックします。