39 Desktop管理
Desktopの使用方法の詳細は、Oracle WebCenter Content: Desktopの使用を参照してください。
この章の項目は次のとおりです。
39.1 クライアント・ソフトウェアのカスタム・インストール・オプション
Desktopクライアントのソフトウェア・インストーラは、システム管理者がソフトウェアをロールアウトできる、多くのカスタム・インストール・オプションをサポートしています。
-
コマンドライン操作: 多くのコマンドライン・パラメータを使用して、インストール・プロセス(の一部)を自動化できます。
-
統合の無効化: Desktopインストーラは、特定のソフトウェアの統合を無効にできる、多くのコマンドライン・オプションを提供します。
-
サイレント・ロールアウト: MSIインストーラにより、システム管理者は、1つの実行可能ファイルを多くのマシンで実行することが可能なサードパーティ・ツール(SMSやnetOctopusなど)を使用して、Desktopクライアント・ソフトウェアを複数のクライアント・マシンにロールアウトできます。
これらのオプションの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのインストールと構成』のクライアント・デスクトップ・ソフトウェア用のインストール・ファイルの抽出および実行に関する項を参照してください。
39.2 コンテンツ・サーバー・インスタンスのWebブラウザ検索プロバイダ名の設定
Desktopには、コンテンツ・サーバー・インスタンス上のコンテンツをWebブラウザの検索フィールドから直接検索できるようにするプラグインが、ポピュラーな各種Webブラウザ向けに用意されています。Webブラウザのプラグインである検索プロバイダの詳細は、『Oracle WebCenter Content: Desktopの使用』を参照してください。
コンテンツ・サーバー・インスタンスのデフォルトの検索プロバイダ名はOracle WebCenter Content Search
ですが、サーバーごとにこの名前をより意味のある名前に変更することもできます。
デフォルトの検索プロバイダ名を変更するには:
ユーザーがContent Serverにログインしていない場合、Webブラウザでのユーザーの検索は匿名で実行され、guestロールが使用可能なコンテンツのみを返します。検索が認証ユーザーとして実行されるようにするには、追加のパラメータAuth=Internet
をコンテンツ・サーバーに渡して、サービスが検索リクエストを処理し、必要ならば強制的にログインさせるようにできます。
検索エンジンURLの定義がDesktopIntegrationSuiteコンポーネント内で定義されるため、認証を強制して、新しいカスタム・コンポーネントを追加し、これを上書きすることができます。基本的に、新しいコンポーネントはdis_search_plugin
リソースを上書きし、URLの場所を変更する必要があります。カスタム・コードおよびサンプル・コンポーネントの例は、ブログ記事の「WebCenter Contentへのブラウザ検索エンジンの追加」を参照してください。
39.3 サブフォルダ検索の有効化
Content Server 12cインスタンスで、コンテンツ階層コンポーネントとしてFramework Foldersを使用している場合、サブフォルダ検索を有効にできます。これにより、コンテンツ検索を現在のフォルダにのみ適用するか、そのフォルダのすべてのサブフォルダを含めて適用するかを指定できます。
サブフォルダ検索を有効にするには、Oracle Text検索エンジンを使用するようにコンテンツ・サーバー・インスタンスを構成し、いくつかの要素をその検索フォームに追加する必要があります。
サブフォルダ検索を有効にするには:
コンテンツ検索フォームには、「親フォルダ」フィールドおよび「サブフォルダを含める」チェック・ボックスが含まれ、これにより、ユーザーは検索問合せを現在のコンテンツ・フォルダにのみ制限するか、すべてのサブフォルダを対象にできます。
39.4 電子メール・メタデータのマッピング
システム管理者は、電子メール・ヘッダー・フィールドを、コンテンツ・サーバーにチェックインされる電子メール・メッセージのメタデータ・フィールドにマッピングできます。これは、コンテンツ・サーバーのWebインタフェースで使用可能な「MSGメタデータのマップ」ページおよび「EMLメタデータのマップ」ページで行います。MSGメタデータのマッピングはMicrosoft Outlookのメッセージ形式に使用され、EMLメタデータのマッピングはインターネット・メールのメッセージ形式に使用されます。
6つの標準電子メール・メタデータ・マッピングをオーバーライドすることはできないことに注意してください(追加のマッピングの作成のみ可能です)。(『Oracle WebCenter Content: Desktopの使用』を参照)
電子メールのメタデータをマップするには:
要素 | 説明 |
---|---|
使用できるフィールド |
このリストの電子メール・ヘッダー・フィールドは、コンテンツ・サーバーのメタデータ・フィールドにマップできます。上および下の矢印を使用してフィールドをソートし、フィールドを選択したら、右矢印を使用してこれを「マップされたフィールド」ボックスに移動します。 |
マップされたフィールド |
このリストの電子メール・ヘッダー・フィールドは、コンテンツ・サーバーのメタデータ・フィールドにマップされます。上および下の矢印を使用してフィールドをソートし、フィールドを選択したら、左矢印を使用してこれを「使用できるフィールド」ボックスに移動(このフィールドをマップ解除)します。 |
マップされた値 |
「マップされたフィールド」リストの各電子メール・ヘッダー・フィールドは、この領域に含まれます。ドロップダウン・リストで電子メール・ヘッダー・フィールドのマップ先のコンテンツ・サーバー・メタデータ・フィールドを選択します。 |
保存 |
サーバーに電子メール・マッピング情報を保存します。 |
リセット |
このセッションで画面が開いたときの値にすべてのフィールドをリセットします。 |
39.5 フォームベースのログインの構成
組織では、個別のアイデンティティおよびアクセス管理ソフトウェアを使用できます。このソフトウェアは、セキュアなフォームベースのログイン画面を提供してユーザーを認証し、ユーザーのネットワークに対するアクセス権を制御します。Desktopは、フォームベースのログインと互換性があります。これを設定するには、DesktopでHTMLレスポンスがフォームベースのログイン・ページとして識別されるように、システム管理者がコメントをログイン・ページに追加する必要があります。これによって、ユーザーには、標準のOracle WebCenter Content Serverログインのかわりに、フォームベースのログインが表示されます。
フォームベースのログインを構成するには:
次にユーザーがDesktopを使用してコンテンツ・サーバーに接続すると、ログイン・フォームが表示され、名前とパスワードを入力してログオンできます。
39.6 フォームベースのログインの正規表現のカスタマイズ
デフォルトでは、Desktop 12cは次の正規表現を使用してフォームベースのログインを識別します。
<!--IdcClientLoginForm=1-->| <form .*sso.* name=\"LoginForm\"| <form *name=\"loginForm\"
この正規表現は、Windowsレジストリで構成できます。コードはまず次の場所にあります。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\Universal Content Management\Desktop Integration Suite\WebDAV\Servers\SERVER_NAME] "Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"
さらに、次の場所にあります:
[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Oracle\Universal Content Management\Desktop Integration Suite\WebDAV\Servers\SERVER_NAME] "Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"
さらに、次の場所にあります:
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\Universal Content Management\Desktop Integration Suite\WebDAV]
"Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"
最後に、次の場所にもあります:
[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Oracle\Universal Content Management\Desktop Integration Suite\WebDAV]
"Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"
これらのWindowsレジストリの場所にカスタムの正規表現が定義されていない場合は、デフォルトの正規表現が使用されます。
39.7 チェックインされた電子メール・メッセージ用のファイルの名前設定
電子メール・メッセージをチェックインする際は、ファイル名を使用してコンテンツ・サーバーのメッセージが識別されます。デフォルトで、ファイル名は、件名(Lotus Notesの場合)または件名と受信した日付の組合せ(Microsoft Outlookの場合)に基づきます。Microsoft Outlookの場合は、レジストリ・キーを設定することで、ファイル名に電子メール・メッセージの他の属性を使用できます。(『Oracle WebCenter Content: Desktopの使用』の電子メール・チェックインのパターンに基づくファイルの命名の構成および無効化に関する項を参照。)
別の方法でファイル名を生成することもできます。この場合は、使用可能で適切なものとして常に、件名、インターネットのメッセージIDまたはGUIDが使用されます。この方法を使用するには、構成ページで通常は選択されていないオプションを選択する必要があります。
代替方法によってファイルを命名するには:
- コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
- 「管理」トレイまたはメニューを開いて、「Serverの構成」を選択します。
- 「Serverの構成情報」ページの「機能とコンポーネント」で、「有効なコンポーネントの詳細」をクリックします。
- インストールされているすべてのコンポーネントのリストで、「EmailMetadata」を見つけて、その「構成」リンクをクリックします。
- 電子メール・メタデータのコンポーネント・ページで、「タイトルがファイル名と同じ場合はファイル名を電子メールの件名行に設定します」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。
- 入力したら、新しい設定を有効にする場合は「更新」、変更を取り消す場合は「リセット」、すべてデフォルトの設定に戻すには「インストール設定に戻る」をクリックします。
- Content Serverインスタンスを再起動します。