28 デスクトップ・アプリケーションからの管理対象コンテンツへの直接アクセス
この章では、次の項目について説明します。
Oracle WebCenter Content: Desktopの使用方法の詳細は、「Oracle WebCenter Content: Desktopの概要」を参照してください。
28.1 Oracle WebCenter Content: Desktopについて
Oracle WebCenter Content: Desktopは、コンピュータにインストールするオプションのソフトウェアで、一般的なデスクトップ・アプリケーション(Microsoft Wordなど)内からコンテンツ・サーバーにアクセスできます。
コンテンツ・サーバー独自のインタフェースを使用せずに、使用しているデスクトップ・アプリケーションからコンテンツ管理タスク(チェックアウト、チェックインヤその他多数)を直接実行できます。
また、Webブラウザを設定して、ブラウザの検索フィールドからWebCenter Contentリポジトリを直接検索できます。
次のデスクトップ・アプリケーションを使用できます。
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Microsoft Windows Explorer (ファイル管理)
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Microsoft Word (ワープロ)
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Microsoft Excel (スプレッドシート)
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Microsoft PowerPoint (プレゼンテーション)
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Microsoft Outlook (電子メール)
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Lotus Notes (電子メール)
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Internet Explorer (Web閲覧)
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Mozilla Firefox (Web閲覧)
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Google Chrome (Web閲覧)
サポートされているバージョンなどの詳細は、『Oracle WebCenter Content: Desktopの使用』のサポートされているクライアント・アプリケーションに関する説明を参照してください。
次のコンテンツ・サーバーを使用できます(すべてのサーバーで全機能がサポートされているわけではありません)。
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Oracle WebCenter Contentサーバー
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Oracle Content Server
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Oracle Content Database
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WebDAVベースの汎用リポジトリ
ノート:
管理タスクは、コンテンツ・サーバー独自のインタフェースを使用して実行する必要があるため、コンテンツ・サーバーの管理はサポートされているデスクトップ・アプリケーションを介して実行することはできません。
28.2 Windowsエクスプローラを介したコンテンツの管理
コンピュータにOracle WebCenter Content: Desktopクライアント・ソフトウェアをインストールすると、Windowsエクスプローラのフォルダ・ペインにWebCenter Content Serversというノードが表示されます。このノードの下にあるすべてのコンテンツ・サーバーに接続できます。コンテンツ・サーバーごとにライブラリ、フォルダおよびファイルの階層が表示されます。この階層の外観は、コンテンツ・サーバーの種類、バージョンおよび構成によって異なります。サーバーのコンテンツは、コンテンツ、プレビューおよび詳細ペインで確認できます。
Windowsエクスプローラから実行できる操作を次に示します(コンテンツ・サーバーの種類や構成で可能な場合)。
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特定の種類のライブラリおよびフォルダの作成および削除。(管理者のみが作成または削除できる種類もあります。)
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管理対象ドキュメントにするため、新しいドキュメントをコンテンツ・サーバーに追加。コンテンツ・サーバーからドキュメントを削除することもできます。
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コンテンツ・サーバーからのドキュメントのチェックアウト。ドキュメントをチェックインしたり、チェックアウトを元に戻すこともできます。
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チェックアウトせずにコンテンツ・サーバー上のドキュメントの表示。
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管理対象ドキュメントに関連付けられているプロパティ、メタデータ、プレビューおよびその他の情報の表示。これらの情報の一部を変更することもできます。
詳細は、『Oracle WebCenter Content: Desktopの使用』のMicrosoftファイル・エクスプローラの統合に関する説明を参照してください。
28.3 Microsoft Word、Microsoft ExcelおよびMicrosoft PowerPointでの管理対象コンテンツの使用
コンピュータにOracle WebCenter Content: Desktopクライアント・ソフトウェアをインストールすると、Microsoft OfficeアプリケーションにWebCenter Contentメニューまたはリボンが追加されます。
Microsoft Officeアプリケーションから実行できる操作を次に示します(コンテンツ・サーバーの種類や構成で可能な場合)。
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チェックアウトせずにコンテンツ・サーバー上のドキュメントの表示。すでにチェックアウト済のドキュメントも表示できます。
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コンテンツ・サーバー上のドキュメントのオープン。これによってこのドキュメントがチェックアウトされ、他のユーザーからロックされます。
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ドキュメントの変更。
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現在開いているドキュメントのコンテンツ・サーバー上の最新バージョンへの更新。
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現在は管理対象であるドキュメントの管理対象外バージョンの作成。
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現在のドキュメントを新しいリビジョンとしてコンテンツ・サーバーにチェックイン。
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現在のドキュメントを新しいコンテンツ・アイテムとしてサーバー上に保存。
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WebCenter Contentインスタンス上にあるMicrosoft Wordドキュメントの異なるリビジョンの比較。
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コンテンツ・サーバー上にあるファイルへのリンクの挿入。
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ドキュメントへのドキュメント管理プロパティの追加。
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ドキュメントのメタデータの更新およびコンテンツ・サーバー上のドキュメントのその他のプロパティの管理。
詳細は、『Oracle WebCenter Content: Desktopの使用』のMicrosoft Officeへの統合に関する説明を参照してください。
28.4 Microsoft OutlookおよびLotus Notesでの管理対象コンテンツの使用
コンピュータにOracle WebCenter Content: Desktopクライアント・ソフトウェアをインストールすると、多数のコンテンツ管理機能が電子メール・クライアント(Microsoft OutlookまたはLotus Notes)で使用可能になります。
詳細は、『Oracle WebCenter Content: Desktopの使用』のMicrosoft Outlookへの統合に関する項およびLotus Notesへの統合に関する項を参照してください。
Microsoft Outlookへの統合
コンテンツ管理項目がMicrosoft Outlookのメニューまたはリボンに追加されます。さらにオプションで、WebCenter Content Serversというノードが、メール・フォルダ・パネルに追加されます。ここには、接続可能なすべてのコンテンツ・サーバーと、コンテンツ・サーバーごとのライブラリ、フォルダおよびファイルの階層が表示されます。この階層の外観は、コンテンツ・サーバーの種類、バージョンおよび構成によって異なります。プレビュー・ペインには、サマリー情報、メタデータ、セキュリティ情報およびドキュメントのプレビュー用のタブ付きパネルが表示されます。
Microsoft Outlookから実行できる操作を次に示します(コンテンツ・サーバーの種類や構成で可能な場合)。
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電子メール・メッセージおよびその添付をチェックインし(受信時の状態を保つため)、組織内の他のメンバーと共有。チェックインした電子メール・メッセージは、チェックアウト、変更およびチェックインして戻すことは意図されていません。
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コンテンツ・サーバーによって管理されている電子メール・メッセージのオープンおよび表示。
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管理対象電子メール・メッセージの他のユーザーへの送信。これを行うと、この電子メール・メッセージは管理対象外の電子メール・メッセージになります。
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管理対象電子メール・メッセージのコピーの保存。繰り返しますが、これを行うと、この電子メール・メッセージは管理対象外の電子メール・メッセージになります。
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電子メール配信リストのチェックイン。
コンテンツ・サーバーから開いた電子メール・メッセージは変更できますが、変更したメッセージをコンテンツ・サーバーに戻すことはできません。
チェックアウト後に変更された電子メール・メッセージをチェックインすることはできません。
Lotus Notesへの統合
コンテンツ管理項目がLotus Notesのアクション・メニューに追加されます。
Lotus Notesから実行できる操作を次に示します(コンテンツ・サーバーの種類や構成で可能な場合)。
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電子メール・メッセージおよびその添付をチェックインし(受信時の状態を保つため)、組織内の他のメンバーと共有。チェックインした電子メール・メッセージは、チェックアウト、変更およびチェックインして戻すことは意図されていません。
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電子メール配信リストのチェックイン。
28.5 管理対象コンテンツを検索するためのWebブラウザの検索フィールドの使用
必要な場合、Oracle WebCenter Content Searchを検索ブラウザ(たとえばGoogleなどのかわりに)として使用するようにWebブラウザを設定できます。これによって、使用しているブラウザの検索フィールドからWebCenter Contentインスタンスのコンテンツを直接検索できます。
![IE Webブラウザに追加されたデスクトップ検索機能 IE Webブラウザに追加されたデスクトップ検索機能](img/dtp_search_ie.gif)
Webブラウザ(Internet Explorer、Mozilla FirefoxまたはGoogle Chrome)から実行できる操作を次に示します。
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Oracle WebCenter Content Serverインスタンスのコンテンツを、検索フィールドから直接検索。
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Webブラウザで検索結果の表示。
Webブラウザのコンテンツ・サーバー検索プロバイダは、特定のOracle WebCenter Content Serverのインスタンス専用です。単一の検索プロバイダを使用して複数のコンテンツ・サーバーを検索することはできません。
検索対象のコンテンツ・サーバーに現在ログインしている場合は、検索条件を満たすサーバー上のすべてのコンテンツ・アイテムのうち、アクセス権限のあるコンテンツ・アイテムが表示されます。ログインしていない場合は、パブリック・コンテンツのみが表示されます。
詳細は、『Oracle WebCenter Content: Desktopの使用』のWebブラウザの検索の統合に関する項を参照してください。